妖精とじゃれあってから斬鬼は紅魔館へ向かった
紫と人里の資料を見る限り、異変を起こした事があるらしい
赤い霧が発生した異変だそうだ…見てみたかったなぁ
「不気味で悪趣味な館だな」
目の前には悪趣味の権化の様な館があった
どんな生活をすれば真っ赤な館になるのだろうか
しかも日が暮れて夜になったのでより不気味だ
だが…
「…ぐぅ」
「お前さんなぁ…」
目の前に館の門番らしき人物がいる
熟睡しているコイツはなんなのだ
コイツのおかげで緊張感が消え失せてしまった
「…さくやさーん…ナイフだけは…ナイフだけわぁああぁ…」
「…苦労してるのかね、コイツは」
門番がこれだと館の主はどうなのだろうか
波動を見る限りコイツは妖怪なのだが
「起きなさい、美鈴」
「ぎゃああああ!?」
龍と書かれた星にナイフが突き刺さる
瞬間門番は白目になって叫んだ
「すみません、ウチの門番が」
「気にする程でも無いさ」
「咲夜さん!もうナイフはやめてください!」
いきなりメイドが出てきた、銀髪の
本当に何の前触れも無かったのだ
「お前さんは?」
「私は十六夜咲夜、この紅魔館でメイドをしております」
「私は紅美鈴、
「
「
斬鬼と美鈴の言語についていけていない咲夜が聞く
「外国語を話すことが出来るのですか?」
「ちょいとな、外の世界で必要だったんだ」
「いくつ覚えているんです?」
「大体だ、ローマ、英語、日本語、イタリー、フランス、ブリカス…」
「どこにでも行けますね」
「北センチネル島にはもう行きたくないがな…」
必要になったというのは本当だ
世界を旅する為に必死で覚えた記憶がある
ブラブラと歩いてその国の名物を食べる、という感じだ
金を稼ぐ為に働いたりもした…大体の免許は持っている
1番美味かったのは…何だったか
人間界の食べ物は味が少し薄いのだ、妖怪にとって
つまり皆馬鹿舌である
でも七面鳥の丸焼きは死ぬ程美味しかったのを覚えている
…ちなみに外の世界でも俺達を認識出来る人は居る
有名所で言えば聖職者だ
寺の坊さん、尼さん、教徒、ローマ法王etc…
ちなみにそういった物が見える人もいる
生まれた時からか受け継いだ体質なのか定かでは無い
しかも術が通用しないのでめっちゃ怖がれる
尻尾と獣耳が生えて人魂を連れていれば当たり前だろうか
ちなみに1回飛びつかれて尻尾と獣耳を滅茶苦茶にされた
そうゆう性癖かよお前さんよぉ…
「話がズレましたね、お嬢様がお呼びです」
「招待された覚えはないんだよな」
「お嬢様はそういう能力なので」
「はぁーん、まあいい、手間が省けた」
そういうと斬鬼は咲夜に先導して貰い、中に入る
大きな門が大きな音を立ててしまった
〇
「外もアレなら中もか、主の性格がよく出てるよ」
中は真っ赤だ
エントランスから今歩いている廊下に至るまで真っ赤
途中に置いてある装飾品は金とか別の色だ
それが最早赤に見えてくる、重症だ
「んで、お嬢はどんな人なんだ」
「カリスマブレイカー、我儘、かりちゅま」
「お前さてはここのメイドじゃないな?」
「事実を述べたまでです」
「…これは面白くなりそうだ」
そう言っていると大きなな扉が見えてきた
「さーて、どうくるかね」
「お嬢様に失礼の無いように」
「そのブーメラン斧だよ」
中に入り、扉を閉める
中は長方形のようなホールだった
奥に玉座があり、幼女が座っている、横には咲夜が居た
そう言えば彼女に能力を聞くのを忘れていた
幼女が玉座から喋り掛けてくる
「
「
「
「
「何を証拠に…あ」
「ほらボロが出た」
「う…」
先程まで足を組んで余裕そうにしていたがその表情が崩れた
斬鬼はもう1つ、あることを伝える
「それと、相手には名前を伝えておけ、俺は紅白斬鬼」
「…そうね、私はレミリア・スカーレット、串刺し公の子孫」
「なんとかツェッペリンか、アレの?」
それは信じられない話だが
「知っている者は少ないのだけれどね…」
外国の伝説がここに、隔離された場所に来るわけが無い
それことオカルトに溺れた外来人が伝えるくらいだろう
「それで?どうして俺をここに連れてきた」
「本題にいきなりはいるのかしら?」
「ただ見に来ただけに近いんでな」
「そうねぇ…まぁ気分よ、気分」
でたよ妖怪の代名詞、気分
妖怪は気分屋だ、それこそ神に匹敵する程の
気分で何かをするくらいには気分屋している
「一応用はあるのだけどね」
「さっさと言え、寝たいんじゃこちとら」
「あらあら、夜は始まったばかりよ」
レミリアは無数の蝙蝠になると扉の前に現れる
そして扉を開けると手招きをした
「こっちよ」