1匹狼の幻想郷帰還   作:回忌

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「地上の覇権は譲ってやる、空は私の物だ」幻想の文屋


狼が嫌いなのは鬼
次の異変


「ふぅ、もう皆寝ちまったか」

 

その場のほとんどが死体の様に転がっていた

大体は寝ているので気にする必要も無い

にしても今回の宴会はとても短かった気がする

あの後数分酒を飲んでこれだ

 

それよりも

 

「…uh-huh」

 

斬鬼は此処に来た時から感じていたそれが一点に集まるのを感じた

それは博麗神社の屋根にあるようだ

はぁ、と溜息をつく

 

「此処に来てから全く落ち着けない」

 

そう言いながら屋根に上がる

霧のような物が人型を作っていた

 

Isn't it because of someone like you?(お前の様な奴のせいでな?)

 

「すまんねぇ、私しゃ英語はわからないのよ」

 

実態化したのは斬鬼の腰くらいしかない女の子

だが、頭の側面から生える大きな角が彼女を人外と主張している

手首には鎖がはめ込まれている

彼女は酒の入った瓢箪を仰いだ

 

「伊吹萃香、俺が会いたくない鬼の1人」

 

「嘘吐け、心の中では結構歓迎してるじゃないか…舞も」

 

人魂は言葉通りクルクルと回っていた

斬鬼は腰を下ろし、盆を置く

盆には徳利と盃、そして酒瓶が置かれていた

斬鬼は酒瓶を掴む

 

「ほら」

 

「お、ありがとよ」

 

それを萃香に投げてよこす

顔面に当たること無く萃香はそれを受け止める

 

「その酒には負けるだろうが、一応の礼儀だ」

 

「回りくどい奴め、舞はちゃんと…いや、してないな」

 

人魂は笑うように震える

カラカラと笑っているのだろう

 

「久しぶりだねぇ、最後会ったのは何時だったか」

 

「鬼が地底に行ったと聞いて戻れば霧になって待ってやがって」

 

「お前は鬼にとって最高の奴だからなぁ」

 

「鬼より強くなるんじゃなかったな、はぁ」

 

「今更言ったってどうにもならないさ、はは!」

 

笑い事じゃないという目を向けるが当の本人は気にしていない

というかその視線に気が付いていないらしい

 

「地底に来なよ、きっと楽しめるよ」

 

「止めとくぜ、毎日襲われる」

 

「ケチ」

 

「天魔ぶっ殺して上司になった奴に言われたか無いわ」

 

「昔の事じゃんかー…今はどうなの」

 

「良くも悪くも、何も変わってない」

 

「あの頃は良かったなー人間が天狗の里に居たんだもの、びっくりしたよ」

 

「共存してたんだ…してたんだよなぁ」

 

「…あ、もしかして私達が壊しちゃった系?」

 

斬鬼は刺すような視線を向ける

 

「そうだよ」

 

「あららー」

 

「今この場で殴っても、文句は言われまい」

 

「勿論抵抗はするよ?…拳で」

 

萃香は立ち上がり、構える

 

「uh-huh、それも良いな」

 

「だろ?」

 

「その場合、お前がしたい事は出来なくなるがな」

 

「重々承知だよ、でも伝説と手合わせ出来るなら、ね?」

 

「…はぁ」

 

斬鬼はとある紙を萃香に投げた

萃香はそれを見て、少し驚いた

 

「これは…」

 

「地上に呼ぶんだったら、それでも使わないと無理だな」

 

「…ありがと、斬鬼」

 

少し照れた様子で萃香は礼を言った

斬鬼はハッと笑った

 

「今から異変を起こす癖によく言う、そんなに短かったか?」

 

「例年はもっと長いんだよ、春が遅く来たからかねぇ…」

 

そう言いながら、萃香は霧になってゆく

 

「お前さんの事は勇儀に伝えておいておくよ」

 

「出来れば止めてくれ」

 

「無理だね」

 

彼女は完全に霧と化した

これから頻繁に宴会が開かれるだろう

鬼は此処では忘れらているらしい

今のところ天狗の最強格=紫とか天狗らしい

これは…面倒な事になりそうだ

 

「さて人間、お前達にこれが突破出来るか?」

 

斬鬼は寝転がる人間組にそう語りかけた

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ勇儀、帰ってきたよー」

 

「おお萃香、何処に行ってたんだ」

 

ここは地底のとある場所

その酒場では鬼や忌み嫌われた妖怪が酒を飲んでいた

 

「久しぶりに地上に行ったら面白いのが居たんだよ」

 

「なんだ?博麗の巫女はあまり強く無いらしいが」

 

「そっちじゃなくて…これ、見た方が早い」

 

斬鬼から渡された…文々。新聞を渡す

その内容…もとい掲載された写真に釘漬けになっている

 

「…斬鬼」

 

「人魂は舞だよ」

 

「よーやく現れたか、アイツ」

 

「お、鬼子母神じゃないか」

 

ぬっと現れた女

髪は斬ることを忘れたのか腰にまで伸びている

ボロボロの和服、ボロボロの袴を履いたみすぼらしい姿

だが、その姿を見れば、鬼は平伏する

 

「いやーこの姿を見るのはいつぶりだか」

 

「萃香、いい物持ってくるじゃないか」

 

「酒のツマミにはいいだろう?」

 

萃香は嬉しそうに言った

 

「会ったら取り敢えず戦闘するか」

 

「斬鬼は嫌がってるけどね」

 

「…私達ってそんなに面倒か?」

 

「さぁ?…毎回戦闘を申し込まれればそりゃ山を降りそうだが」

 

「それだ」

 

斬鬼が一回山を降りた理由…それはこの鬼共に他ならなかった

道を歩けば襲い来る拳

毎日送られてくる挑戦状

 

「…そりゃうんざりするわな」

 

鬼子母神は何かを察したのか溜息をついた

鬼というのは素直すぎる

強い者に喧嘩を売るのはいつもの事に等しいのだ…




この主人公、uh-huhが口癖になってきてるなぁ



Q、地底行けるならそこで飲めば良くね?

A、地上の方が美味いんでしょ(適当)


舞以外オリキャラは居ないと言ったな、あれは嘘だ

…天魔?知らない子ですね
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