1匹狼の幻想郷帰還   作:回忌

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第28話

「んんー、皆ちゃんと料理作ってます?」

 

「すぐ無くなっちゃうわよねー?」

 

「アンタらが阿呆程食べるからよっ!」

 

彼女達2人に料理を置けば3秒後には無くなっている

需要と供給が噛み合っていない

というか需要が高すぎて供給が置いてけぼりにされている

 

「これでもマシな方よ」

 

「そうなのかぜ?」

 

「本当に?」

 

魔理沙と霊夢が思わず尋ねる

これがマシならいつもはどうなのだろうか

文が乾いた笑いをこぼして言う

 

「酔った斬鬼追加、ですよ」

 

「…確かに斬鬼様の目の前にあった食事消えてましたね」

 

椛は少し納得した感じに言った

 

「アイツらは有名だよ〜?宴会にアイツらが参加するなら覚悟した方がいい」

 

「…食費が凄まじい事になるわね」

 

「軽くいつもの3倍は行くわ」

 

彼女達が手加減する筈が無い

食品が無くなるまで永遠に食べ続けるだろう

 

「はい、どうぞ」

 

白狼大天狗の青年が渡す

 

「はぐはぐはぐはぐはぐはぐはぐ」

 

「むしゃむしゃむしゃむしゃむしゃ」

 

「…zzz」

 

「なんだアイツら」

 

「さぁ」

 

2人は無心に食品を食い荒らし、1人は爆睡している

というか止まる気配が無い

 

「実体化したなら満腹感位あるんじゃないの?」

 

「え?満腹感?何それ食べれるの?」

 

「…っ何か腹立つわ」

 

「半霊になった時はもっと食べるわよ」

 

紫が付け加える

 

「もう…何でもありね…」

 

そして、1つの爆弾が投下される

男子なら焼夷爆弾くらいの被害だが、女子なら原爆レベルだ

それは…勿論の事…

 

 

 

 

 

 

 

 

「舞お姉ちゃんは食べた物全部胸に行くんだって!」

 

吸血鬼が放ったこの爆弾発言である

これを聞いて…主に貧乳勢が吹いた

 

「フラン、貴女配慮って物を知りなさい」

 

レミリアは座るとワインを飲み始める

 

「えーっ!でも本当の事じゃん!」

 

「えっーと、舞様、それは本当で…?」

 

椛が遠慮がちに舞に聞く

 

「あらまぁ、そんなにかしこまらなくてもいいのに…」

 

舞はニコニコしながらそう言った

 

「んー、そうねぇ…」

 

辺りの顔色…主に貧乳勢を見る

皆親の仇を見るような目付きをしている

 

「まぁ、事実ですから否定する必要は無いのですけど」

 

「「「ぶっ潰す」」」

 

霊夢が大幣は持って立ち上がる

魔理沙は八卦炉を構える

妖夢は2振りの刀を構える

 

「あらあら、3人で来られますか」

 

舞は重い腰を上げる

そして石畳の上に躍り出る、背中側には鳥居が立っている

 

「弾幕ごっこなんて、最近の子は元気ですねぇ」

 

「話し合うなら今よ」

 

「そして土下座しろ」

 

「あの時に切れば良かったです」

 

舞はからからと笑う、胸が合わせて揺れる、負のオーラが強くなる

 

「そんな話し合いなんて野蛮な…ここは穏便に暴力で…」

 

それを観戦する巨乳or一般ピー達

 

「楽しくなりそうね」「楽しそう!」

 

吸血鬼姉妹

 

「何故かくだらない事を見ている気がするわ」

 

紅魔のメイド

 

「楽しそうねー」

 

亡霊の姫君

 

「アホくさ」

 

スキマ妖怪

 

「まぁ、初陣に相応しい人達よね」

 

幻想の文屋

 

「栄養が胸に行く…どうして舞様は私の悩みを…?」

 

哨戒天狗

 

3人と1人の戦いが始まろうとしていた

異変解決組(1人例外)とたった1人の妖怪

背中から薄い色の斬鬼がひょっこり顔を出す

机の上の人魂が舞の後ろにいて、力を供給しているようだ

 

「舞、力を貸そうか?」

 

「酔いは覚めましたので?」

 

「絶好調」

 

「なら引っ込んでいてください、あれくらい1人で十分です」

 

「あいよ」

 

そういうと斬鬼は消えていった

いや、人魂の状態で観戦している

舞が腰に差していた扇子を構える

 

「さて、勘を取り戻しますか」

 

「…っく」

 

殺気が3人を嬲る

常人であれば気絶するほどの殺気

 

「まぁ、上々、でもこれからですよ」

 

「まだ余裕よ、かかって来なさい」

 

「この程度ではへバレないぜ!」

 

「魂魄妖夢、行きます!」

 

「さ、貴方達の弾幕で私を倒してみなさい」

 

3色の弾幕と赤の弾幕がぶつかり合う

それは何時の異変でも見ない量の弾幕だった

 

 

 

「ねぇ紫」

 

「何?幽々子」

 

幽々子はお握りを頬張りながら弾幕ごっこを観戦する

 

「貴女は彼女達が勝てると思う?」

 

「思わないわ」

 

「即答ね、根拠は?」

 

「全てが足りないわ」

 

「説明して」

 

「あ、私も聞きたいです」

 

「私も聞きましょうか」

 

「私も聞くわ」

 

椛と文、レミリアが続きを促す

 

「まずは霊力ね」

 

「もう差が出ているのですか?」

 

「二、三回の異変じゃあ埋められない程ね」

 

「今の舞って全盛期くらいの実力だから、仕方ないですよね」

 

文がポツリと呟く

椛にとっては知りたい情報があった

 

「舞さんってどのくらいの実力があるのでしょうか」

 

「彼女は…当時勝てる者はいなかったわね」

 

「そうねぇ…」

 

「本当ですか?斬鬼様は…」

 

「当時は尻にひかれていたわね」

 

当時の斬鬼は舞には反論出来ないくらいだった

まぁ、今も余り変わらないが

 

「話を戻すわ、次に技術ね」

 

「これは…年の功よね」

 

「吸血鬼さんの言う通りよ」

 

ただし、逆転出来る手はない訳では無い

それを思ったが、椛は戦慄した

千里眼で戦いを見ていたのだ

 

「…霊夢さんの勘が通じない?」

 

「その通り、まるで未来を読んでいるかのようだわ」

 

「実際は反応したのを視認や気配で察知して攻撃を変える、という物よ」

 

文は種明かしをした

咲夜の如く時を止めている訳では無い

ましてや能力で未来を感じている訳でも無い

 

「長生きっていいわよねぇ…」

 

「あの夫婦の場合暇さえあれば稽古よ」

 

「そうなんですか?」

 

椛が文に質問する

 

「そうですねぇ…部下達に稽古をするくらいには」

 

「それって…"神風部隊"の事ですか?」

 

萃香がしみじみと言う

 

「あぁ…あの天魔殺したら散り散りになった」

 

「原因はお前らだろうが、鬼」

 

斬鬼が座り、日本酒を入れる

 

「斬鬼様?今は舞さんと交換しているのでは…」

 

「あー椛は俺の事を様付けしなくて大丈夫だ」

 

「分かりました…ではさん付けで」

 

椛は礼をした

 

「…もしかして」

 

「完全でなくてもあいつらを倒せるってこった」

 

「黄色いのはもうダウンしてるね、やっぱり強いわ…」

 

「にしても驚きなのがまだスペルカードを使ってない事ね」

 

レミリアが思った事を言った

 

「そうなのよね、彼女、使うまでも無いと思ったのかしら」

 

幽々子はふわふわとした笑顔で言った

 

「そういや、あんな強くても…いや強いからこそかな」

 

「どうしたのですか?」

 

萃香は笑う

 

「いやね!昔私達が斬鬼の居場所聞いたら彼女は「地獄へといだああああぁーあ!?」

 

「「黙れ、二度と喋るな」」

 

斬鬼の肘打ちが萃香の顔面に当たり、追撃のアッパーカット

そこに舞が駆けつけて思い切り殴りつける

 

僅かな時間でこの一瞬をこなす

辺りにいた人からすればいきなり鬼が地面にヒビを作ったと思うだろう

 

「ヒェッ…」

 

「夫婦だからか息が合ってるわね」

 

「あれの娘ですか…ちょっと怖いですね」

 

「そうかしら?結構可愛い子だと思わないかしら」

 

「…」

 

「あら霊夢、目が死んでるわよ」

 

「ちょーっと教育しました。あ、他2人はノックアウトですよ」

 

「アンタとは絶対に弾幕ごっこしないわ…」

 

霊夢は心にそう誓ったのだった

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