「…」
また、会議である
「ダルい」
「知るか」
「あんなものあった会議起きるわ」
「当たり前すぎますねぇ…」
「アホくさ」
斬鬼、青年、風、舞、文はその場所に向かう
どうせ事後処理だろうな、大体分かる
些細な問題ではないからな
「はぁ」
溜息をつく、目的の建物は目の前にあった
つい最近訪れた会議場だ
とても面倒だ
どうせまたクナイを投げそうだ
こんな会議にいちいち参加する身にもなって欲しい
「ともかく、やるしかないな」
「そうだな」
「眠ろうかしら」
「面倒事が増える」
斬鬼は扉を開ける
「遅かったな」
「戯言はいい、さっさと始めよう」
声を掛ける天魔に不機嫌な口調で言い、自分の席に着く
他の奴らも各々の席に座る
「さて、これからの方針だが」
「山からは出られない、体がおかしくなる」
青年が言う
それに少し会議の場がザワつく
「説明」
文が頬杖を付いて言う
「1人調査員を送ったが…キテレツな病気になっていた」
青年は頭を掻く
彼は戦闘員兼メディックなのだ
あれでも医療に精通している
「観測してみれば、あと10年程で病原菌は消える様だ」
「それまではここを離れられないか」
「食料系統は全員大丈夫ですよ」
「それなら良いだろう、十年で潰れる訳ではないからな」
斬鬼は欠伸をする
「疲れた、最近は休む暇が無さすぎるぜ」
「それだけ働いたら追加報酬もあるだろうよ」
「あ?ねぇよそんなもん」
「死ね糞天魔が」
とぼけた顔で言う天魔に中指を立てる
それに一笑する天魔
「ハハ、まだ死ねぬよ」
「墜ちろ阿呆」
斬鬼はため息を吐く
「さて、このくらいか」
「他に留意事項は無いのだろう?」
全員が首を縦に振る
「よし、全員解散」
妖怪にとっての十年
それは彼らにとって光年のようなものだった
〇
「…って感じだ」
「はぁー…最初の出会いですか」
妖夢が関心した様子で言う
斬鬼は永琳を葉巻を吸いながら見る
「その様子じゃ
「そうかしら?」
含み笑いがある永琳
そのようすに斬鬼は少し理解した
「なるほど、変わらないな」
「あなたもね」
斬鬼と永琳は軽く笑い合う
椛がワクワクした様子で言う
「それじゃあ再会は何時だったんですか?」
「再会か…ちょうど竹取物語の終わりくらいだな」
例えだ
もっともこの世界の竹取物語は少し改変されているが
「竹取物語なんて久しぶりに聞いたわ」
輝夜がニコリと笑う
「そうでした、輝夜姫目の前にいるのでした」
妖夢が頭を抑える
「あー…俺が山を降りた後くらいだな…」
「子育て、大変だったんですよ?」
舞がジト目で睨む
「すまん、良い話をしてやるから許してくれ」
「よろしい、じゃあ早くしなさい?」
斬鬼は月を見る
今夜はとても綺麗な満月だった
「あれは今から36万…いや――」
斬鬼の御託から、過去のお話が始まった