1匹狼の幻想郷帰還   作:回忌

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異変なのか?これ

「あーあ、可哀想に…サボらなければこうはならなかった」

 

目の前でたんこぶの山を作りし死神に言う

かなり強い衝撃だったのだろう、起きない

というか動くことすらしない

 

「まぁ死んでるし心配することないか」

 

「一理ありますねぇ、帰りましょう」

 

「待てって、あたしゃまだ失神してないよ」

 

鎌を持って立ち上がる

 

「さて、私には少し仕事がありますね」

 

「あぁ、あるようだな」

 

映姫の言葉にそう言った刹那、針が地面に刺さった

それは2つ、斬鬼と映姫の足元に刺さっている

 

「あんたも異変の協力者かしら?」

 

「んな暇があるか、散歩してたんだ」

 

「十分暇があるじゃない」

 

すとりと着地する霊夢

その服のほつれからして幽香とはいい戦いをしたようだ

 

「幽香はどうだ、強いだろう」

 

「そうかしら、このくらい余裕よ」

 

「あなたの相手は私でしょう、博麗霊夢」

 

映姫に霊夢が向き直った

多分彼女もこれが異変じゃないと分かっている

博麗の巫女として知っておかねばならない事象だ

 

…大方働いてますよ感を出すためにやっているのだろう

 

人里の若者は噂や伝承でしか知らない

物珍しい景色に足を取られて死亡しないように博麗の巫女が出ている

彼女が出ていれば異変と思われるから…だと思う

 

「あんたなんて舐めプで瞬殺してやるわ」

 

「一回地べたを舐めさせてあげたしょう」

 

そのセリフを吐いた後2人は浮く

ここからは斬鬼の出番は無い

 

目の前に鎌の刃があった

すかさず刀を2つ抜いてバツ型に防ぐ

 

「やる気か?」

 

「やれといわれてるんでね」

 

「頑張って下さい旦那さまー」

 

「おしやってやろう」

 

小町から少し引き、刀をだらりと下ろす

彼女は警戒を解かず、むしろ高めていた

斬鬼の雰囲気が辺りと同化し、彼の気配が消える

それと同時に現れたのは"殺意"だった

斬鬼は吐き捨てる

 

「スペルカードルールなんてもんに縋り付くなよ」

 

「実戦は何度もしたことある、行くよ」

 

その言葉と同時に小町の姿が消える

刀を後ろに回し、"鎌の攻撃"を防ぐ

 

「移動系統の能力か」

 

「簡単さ、種明かしはしないよ」

 

「自分で見つける」

 

小町に上から刀を振り下ろす

それは当たるコースだったのに、小町は数歩後ろに下がっていた

それらから能力について考察する

 

足が動いた形跡は無い

 

時を止める…今のうちに攻撃できた

 

…つまり

 

「距離を操る能力か」

 

「ご名答」

 

また鎌が振るわれる

それはお世辞にも上手いとは言えない

 

「鎌さばきは下手なようだな」

 

「これを使うのは命を刈り取る時だけさ」

 

「いつもはスペルカードか?」

 

「当たり前さ」

 

刀の背で鎌を防ぎ、もう片方で斬る

また避けられる

そこを刀で突くがまた避けられる

 

「…uh-huh」

 

刀を地面に突き立てる

黒刀の黒い刃がどす黒く光る

瞬間に青い炎が円状に斬鬼と小町を囲んだ

 

「厄介なことをするね」

 

「これがいいさ」

 

「…その刀、霊力が宿っているのかい」

 

黒刀には妖怪なら触れば消滅する程の霊力が込められていた

斬鬼はそれを平気で握っている

 

「託された物だ」

 

「まぁ、刀が一本無くなったことに変わりはないけど…ね!」

 

鎌を振るう

それは簡単に刀に防がれる

 

「な…!」

 

小町は驚いた

刀一本で防がれたことでは無い

そんなことなら誰にでも出来る

では何か――

 

その速さが2本より速かった事だった

 

「アンタの得意なのは一刀流だったのかい、驚きだね」

 

「2本は手数が多いのは結構だが、力が入れにくい

 それに比べて一本はこうやってな」

 

刀を両手でしっかりと握る

瞬間刀が鈍く輝いた

 

「妖刀か、しかもかなりの業物だね」

 

「世界最高峰の職人が作った特注品だ、2つ目は無い」

 

グオンと刀をしなるように振る

それを小町はすれすれで避ける

赤い髪が何本かきれた

 

「く!攻めれないじゃないか」

 

「それが狙いさ」

 

「何を―――」

 

瞬間小町を襲ったのは燃えるような激痛

いや、実際に燃えている

 

「忘れてた―――」

 

「はい終わり、と」

 

刀を映姫が抜き取る

その瞬間小町を襲っていた炎も掻き消える

 

「あちちち…」

 

「面白い所だったに、はぁ」

 

「これ以上は貴方に手を出さなければならないのでね」

 

「斬鬼、アンタそれ…」

 

霊夢が怪訝そうに斬鬼の黒刀を見る

刀を鞘に戻したあと首を傾げる

 

「どうかしたか」

 

「…いや、なんでも無いわ…疲れた」

 

そう言うと彼女は帰って行った

その後ろ姿は全然疲れていないようだったけど

 

「…はぁ、これじゃ商売上がったりだよ」

 

「知らん、この事象は時期に終わるから帰る」

 

「そうですか、善行を尽くしなさい」

 

映姫は最後にそう言った

舞は先に飛び立つ

斬鬼は振り返り、映姫に言う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の善行はあと一つしかない」

 

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