1匹狼の幻想郷帰還   作:回忌

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三人(連続に加えプラス1人)に勝てる訳無いだろ!

「おーお、やってるな」

 

咲夜がナイフを凄い数投げているのを遠目で見る

依姫が刀で迎撃する

その刀もあの時から変わっていない、懐かしいものだ

 

「あんたら知り合い?」

 

「あぁ、まだ当主じゃなかった頃の…」

 

あれ?当主だっけ…?

記憶の中では既に当主だった

…歴史が少し変わっているようだ

 

「まぁ、気が遠くなるような昔のな」

 

「そう、そら良かったわね」

 

何が良かったか聞かないでおこう

咲夜と依姫は以前戦闘中だ

 

「火雷命よ!」

 

瞬間、炎、雷、雨が降り注ぐ

それは上記の事を操る神の名前だ

彼女も神降ろしの類だろうな

 

「…!」

 

その濁流に押し込まれ、咲夜は炎の中にぶち込まれる

無論の事人間が助かるわけのない

だが、彼女にはとっておきの能力がある

 

「!また!?」

 

「チェックメイトね!」

 

時を止めて後ろに回り込む

そしてナイフを依姫の首元に突きつけた

オマケに大量のナイフで囲んでいる

 

「…金山彦命よ!」

 

また神の名を叫ぶ

すると依姫に向かったナイフが砂と化した

咲夜は驚いて距離をとる

 

それだけでは無い、刃が'こちらを向いた"状態で生成される

どうやら金属を砂に変え、戻す神らしい

 

「ち!」

 

咲夜は舌打ちをして時を止めようとする

それを依姫は察知し、先程の神を下ろす

 

「…!」

 

時を止めた時間の中で咲夜は目を見開く

体が動かない

というより、まち針で刺されているかのようだ

 

「…雨」

 

それを見て全てを察した

水は時が動いていればただの液体だが、止まれば個体だ

それが隙間無く点在している

咲夜に勝利の糸口は無い

 

「…参ったわ」

 

咲夜は時を動かして手を上げた

 

 

「さて!次は私の番だぜ!」

 

魔理沙が拳からコキコキと音を鳴らす

この時を待ちわびていたのだろう、浮き足だ

 

「やってやるぜ!」

 

「来い」

 

端的に言って依姫は刀を構えた

 

 

「酷い有様ね」

 

目の前で行われているのは依姫と魔理沙の戦闘だ

人間の剣対銃では銃が確実に勝つが、こちらは違う

なんせ瞬間移動の如く懐に入り込んで切りさこうとする化け物がいるくらいだ

そもそも幻想郷でそれを問いかけるのも変な話である

 

「あれは負けるな、普通か」

 

カリスマを纏いながらレミリアは言う

 

「そもそもここに来た時点で負けるわ」

 

「何故そう思う?お前らしくないな」

 

レミリアは不思議そうに言った

この巫女が弱音を吐くなんて考えたこともなかった

いや、どちらかというと負けるというビジョンを想像すること

そのことを考えたことが無かった

 

「防戦が負ける事などありゃしないわ、そういうことよ」

 

自分を含めて皆が負けると霊夢は思っている

そして、面白いことにあることも思っていた

 

(なんならレミリアが1番簡単にやられそうね)

 

少し笑いながらそう思った

と、目の前に魔理沙が飛ばされてきた

レミリアはため息をついて魔理沙を見下ろす

 

「…おい、本気を出せ」

 

「…!言われなくても…!」

 

彼女は得意技のファイナルスパークを放つ

だが、それは依姫にとって欠伸の出るような攻撃だった

 

「無駄」

 

「な!」

 

竹を割るように簡単にビームが裂ける

斬鬼はよく見る奴だなと言った

刀を持つ強者がよくやる事である

 

「…じゃあ!ダブルスパーク!」

 

魔理沙から日本のマスタースパークが放たれる

これも依姫にとって欠伸の出るようなものでしかない

 

「私の勝ち」

 

「ぎゃ!?」

 

1本を刀で切り裂き、もう1つを石凝姥命が作った八咫鏡で弾く

その弾かれたビームが魔理沙を直撃した

レミリアが一歩踏み出す

 

「さて!私の番だな―――」

 

バシュ、ゴォ、カッ!

 

 

「…私の番ね」

 

ぶっ倒れたレミリアを尻目に大幣を構える

 

「…2番目に注意するべき人物か」

 

依姫は刀を構え直した

 

「1番は誰かしら?」

 

「斬鬼」

 

「知ってた…さ、行くわよ」

 

 

「…藍、月の賢者の屋敷から何か奪って来なさい」

 

「…本当にそれだけでよろしいので?」

 

藍は紫に問いかけた

昔、紫は月面戦争に負けて屈辱を味わった

そのお返しを盗み1つで済ませようとしている

 

「大丈夫よ、私たちは力じゃ勝てないから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「力じゃ、ね?」

 

 

「く…!」

 

「…つぅ」

 

霊夢は先に手を地につけていた

これほどに敗北を確信したのも今日限りだ

…あのスキマ妖怪、どう調理してやろうか

斬鬼もあまり快く思っていないようだ

今度一緒に調理してやろう、そうしよう

 

「…妖怪らしい妖怪を狩りたいわ…ね!」

 

神様相手というのも色々狂う

妖怪を相手にしている訳では無いので変な感じだ

人間と戦うのも咲夜やら魔理沙やら色々だ

これは…なんとも言えない気持ちというか…

 

札を投げる

その札を依姫が斬る

 

「…これは!」

 

そこから黒い霧が溢れ始めた

それは月に寿命を与える穢れだ

月人はこれを本当に忌み嫌っている、本当に

それこそゴキブリの如くだ、例えればの話だが

 

「これで玉は避けれないわよ」

 

「退治されるのは霊夢の方じゃないか…?」

 

魔理沙はポツリと呟いた

 

 

「巫女姿の神なんて聞いた事無いわよ――!?」

 

「勉強不足ね」

 

あれから穢れを神降ろしで吹き飛ばされ、今は刀を突きつけられている

完全な敗北だ、抵抗できるのは…後1人だった

 

「さて、依姫…」

 

首をゴキゴキと鳴らしながら刀を2つ構える

依姫は刀を握り直した

 

「…集中」

 

「行くぞ」

 

その音速の斬撃が依姫を襲った

 

 

「あのー、幽々子様、何故霧の湖に…?」

 

時は戻りてレミリアが出オチした頃

幽々子と妖夢は霧の湖に居た

相変わらず幽々子はふわふわと笑っている

 

「これからやることがあるの、一つだけね?」

 

「紅魔館の家探しでしょうか?」

 

幽々子は首を振った

そして、見覚えのあるものが目の前に展開される

 

聞こえるあの男の声

 

「よぉ、待たせたな」

 

「ここからは私ひとりで行くわ、妖夢、よろしくね」

 

「え?ちょ…幽々子様ーっ!?」

 

幽々子はワープホールに消えた




舞?ワープホール待機っす(体操座り)
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