1匹狼の幻想郷帰還   作:回忌

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胸糞よりシリアス?

場合によってはタグ追加します


必要な犠牲と無駄な犠牲
守矢神社


その騒ぎの中心に斬鬼は急行した

 

「ここが…幻想郷」

 

「こらぁー!ここは天狗の領域だぁー!」

 

そこには神社があった

博麗神社なんて目でもない程の豪華な神社が

その鳥居の前で立ち尽くす1人の緑髪の女の子

そいつに哨戒天狗が怒鳴っていた

 

「おいおい、なんだこりゃ…すげぇな」

 

外の世界で見た時とはえらい違う

あの時は物凄く寂れた神社だった

外に残ったもの同士としてよく酒を交わしたものだ…

あの神力の少なさに物凄く驚いたが…

 

「斬鬼、前言ってたわね、デカいのが来るって」

 

いつの間にか文が隣に居た

着いてきた舞も流石に驚いたように言う

 

「これは大き過ぎますねぇ…」

 

神社"も"大きいのだ

そのすぐ近くに柱が乱立した湖も出現したのだ

これが里のある場所じゃなかったからいいものを…

 

斬鬼達は降り立った

 

「やあ、斬鬼…その…」

 

目の前に赤い服を来た女が現れた

腰縄や大きな縄を背中に浮かしている

そいつは八坂神奈子という軍神だった

 

「おお、誰かと思えば傍迷惑な奴じゃないか」

 

「阿呆!このくらい斬鬼は予想出来たろうが!」

 

神奈子が叫ぶ

まぁ、斬鬼も分かっていない訳ではなかった

最近変な波動を感じると思えば…

今考えればこの守矢神社だったのだろう

そんな神奈子に笑顔で言う

 

「神奈子、文句は幻想郷の管理者兼妖怪の賢者に言え」

 

神奈子と斬鬼はそんな会話をしていた

ふと神奈子が緑髪の子を呼んだ

 

「あ、早苗!ちょっと来なさい」

 

「何でしょうか神奈子様!」

 

こちらに走ってきた

そして斬鬼を視認するとその姿を舐めるように見ていく

…おい、尻尾と獣耳で視線が止まったのは何故だ

 

「…うわぁ、大きな尻尾…」

 

「彼女は東風谷早苗、私たちの…娘みたいなものさ」

 

「はーん…諏訪子は…あ」

 

この神社の二柱の内一人の名前を呟く

その名前の主は舞の尻尾に抱きついていた

…早苗、嫉妬の目を向けるんじゃない

 

「もふー…」

 

「諏訪子、ちょっとキツイですよ」

 

「もうちょっとだけー…」

 

神としての威厳は無かった

彼女の名前は洩矢諏訪子、祟り神だ

それこそ生贄を捧げるほど恐れるのだが…

今のところ生贄は舞か斬鬼の尻尾である

 

本人曰く舞はふわふわと柔らかく、斬鬼は少し硬みがあるらしい

 

…知らねーよ

 

「…はぁ」

 

斬鬼は仕事が増えたことにため息をついた

 

「…なんかすまんな」

 

「いやー、信仰を貯めなきゃいけないし…

 ここの連中を説得しないといけないし…」

 

「…信仰」

 

早苗の瞳が怪しく輝く

 

「信仰を獲得してきます!

 思いついたら即行動、です!」

 

そういうと凄いスピードで飛んで行った

 

「…嵐みたいな奴だな…」

 

「ああいうものさ、慣れてくれ」

 

斬鬼はごきりと体を伸ばす

これは1週間くらい眠れなさそうにない

 

「…斬鬼」

 

文が名前を呼ぶ

 

「なんだ…どうせ緊急会議だろ」

 

「その他に何があるのよ…舞、行くわよ」

 

「はーい」

 

三人は例の場所に飛んで行った

 

 

「あの様な輩は始末すべきだ!」

 

「言ったハズだ、幻想郷は全てを受け入れる」

 

「これ以上天狗がこけにされていたまるものか!」

 

今回の会議は騒然としていた

というか反対派の意見が凄まじい

 

「我々は見過ごしてきたが…斬鬼!これ以上は限界だ!」

 

叫び

それは斬鬼も分かっている

何処かコケにされていると分かっている

だが…それでも

 

「何回も言わせるな」

 

「私は賛成ね、これ以上血を流すのは見たくないし」

 

文が賛同する

 

「馬鹿者、血を1番流したヤツらが何を言うか」

 

静かに天狗の1人が言った

少し呼吸が止まった、が問題ない

 

「お前たちはどうしても認めたくないと?」

 

「人間が妖怪の山に住むのはこれ以上要らぬ!」

 

話はその後も平行線だった

 

 

「あの野郎…舐めやがって…」

 

「偉そうに命令して…誰がやってると思ってんだ」

 

大天狗達は愚痴を言っていた

酒を飲んでさらにそれは酷くなる

 

「へへへ…だがあいつの天下は今日までよ」

 

「ついに決行か、長い時間だった」

 

「これで我等が天下を取る」

 

「まずは…捕らえるか」

 

「行くぞ、早めにな」

 

「俺は例の事をやってくる」

 

 

両者ともども歩みが認められなかった

斬鬼は接近を試みた

 

「奴らに不利な条件でも科せばいいじゃないか」

 

「認められるかっ!これ以上人間は要らない!

 ここは天狗だけで十分だ!」

 

歩み寄ることは失敗した

斬鬼は我が家に帰りながら、思考していた

 

あいつら、どうしてあんなに活発化したのだろうか

 

冷静に考えるとおかしい事だ

いつもは一言くらいしか喋らない癖に、今回も物凄く喋る

何が引き金になったか…

 

神奈子達だろうな、きっと

 

あんな物がくればまぁ保守派はああなるだろう

自らの聖域を侵されたと思っているに違いない

あの面子は斬鬼が抜けたあとに増えた面子だ

 

「…!」

 

爆発音がした

それは天狗の里からだった

 

…いや、まさか

 

斬鬼はある結論に達した

クーデターだ、長い時を経て守矢勢力が来て開始されたのだ

 

斬鬼は里に急行した

 

今から行って里のみんなを助ける

 

守らなければ――

 

 




挿絵、入れて行きたい
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