「――!」
里は狂乱状態だった
各地で爆発が起こり、戦闘が始まっている
「はぁ!」
「――ふっ」
妖夢と舞が戦闘していた
相手は雑魚の天狗たちだ
とはいえ鴉天狗、戦闘力はある
「邪魔だ!」
「ぐわ!」
黒刀で腹を斬る
横腹から血が溢れ、腸も出ていた
あれは2日くらい再起不能だろう
「止めろ!」
「奴を殺せ!」
「無駄!」
空いた左手で腹を殴る
その後に追加のパンチを頭に与えた
奴は頭を失った後腹を抑えながら倒れる
即死だ、彼は塵に変わった
「舞、状況は」
「稽古中に、これ」
「分かった…天魔のところに行こう」
「な、何が起こっているんです?」
妖夢はオドオドしながら聞いた
斬鬼は顔色変えずに言う
「お前は…帰るか?」
「…そうします、厄介事は嫌いです」
斬鬼はワープホールを開いた
妖夢はこちらを見た後ワープホールに入った
これで厄介事は無いだろう
妖夢が人質にとられでもしたら不味い
蝶が舞うことになる
「…掃討したか?」
「ええ、大方」
「斬鬼!ここに居たか!」
白狼大天狗の青年が降りてきた
斬鬼は顔色変えずに質問する
「状況は」
「各地で反乱や蜂起だ、数千年前に企てたクーデターらしい」
「今日始めたか…天月は?」
青年は倒れた敵に手刀を打ちながら言う
「戦闘中、多数に苦戦中だ」
「よし、天月を回収後俺の家に向かう」
斬鬼は声色も変えずに飛んだ
「貴方、天月の様子は?」
舞は斬鬼と平行に飛ぶ
辺りの景色が流れて行った
こう見て分かるが至る所で戦闘が起きている
好ましく無いのがそれが少なくないこと
川ではビームや水圧、オレンジ色の線が交差している
「…あいつの言ってた通り多人数に押されてる」
見えた光景はあいつの言っていた通りだ
天月が槍で複数人を貫いている
だが、その顔は余裕ではない
「斬鬼、急いだ方がいい」
「分かっている」
斬鬼はその戦場に飛び込んだ
天月が嬉しそうに敵を吹き飛ばした
「来たか!」
「斬鬼さん!応援を!」
「分かっている」
椛も攻撃していた
側近としての仕事を果たしていたのだろう
…妨害してすまないな
肘を相手の顎に入れる、骨の割れる音がした
そのまま首根っこを持って投げ捨てる
「大天狗は生け捕れ、他は容赦するな!」
斬鬼は命令した
「分かった!」
天月は槍を敵に突き刺す
それを繰り返し、串団子のようにする
ある程度の量をどこかにすっ飛ばした
「…椛!後ろだ!」
斬鬼が叫んだ
「っ!」
椛は大剣を後ろに振る
それに反応できなかった天狗がネジ切れる
雪崩のように斬鬼達に敵が襲いかかる
切れ目が全く見えない
「っ!敵が多い!」
「俺の家に退避する!着いてこい!」
斬鬼は弾幕を飛ばしながら飛んだ
仲間たちも弾幕を放ちながらついていく
「…ふぅ」
上空で息を整える
追っては無かった、回復に専念しているのだろう
だが、この黒刀に斬られたからには覚悟した方が良い
簡単に治らないからだ、これは
「疲れるわねぇ…」
「舞さん、それ本当に分かります…」
「…おい、文は?」
天月が槍を持ち直しながら言う
「…居ないな、そう言えば」
「神風部隊…それに諜報班元隊長だ…恐らく」
「捕らえられている…か」
だが、今助けにいけない
体制を立て直す必要がある
「すぅ―――」
斬鬼は善の波動を持つものに伝える
今すぐ、俺の屋敷に来い
ここで、悪を討つ
〇
「くぅーっ!」
ダダダダと破裂音が続く
ここは河童達の住む川…にある里だ
その里は今地獄と化していた
「何なんだよ!本当に!」
「愚痴るな!来るぞ!」
それと同時に隣に居た仲間の顔が吹き飛んだ
生暖かい物が顔面にぶっかかる
にとりは100式のマガジンを交換した
…幻想郷一の技術者同士の戦いだ
噴火したような音と共に地面が吹っ飛ぶ
見れば敵のシャーマン戦車が悠々と走っていた
「戦車、そこだ!」
にとりは命令を発す
それに応呼した味方が刺突爆雷で突っ込んで行った
爆発音、悲鳴、それがにとりの耳を刺す
「行くぞ!」
チハが後ろから走っていく
にとりはそれに追従した、他にも数人居る
「…!」
そこでにとりは斬鬼の信号を受け取った
「全員!行先は分かっているね!?」
「行くぞ!」
チハの機銃が火を噴く
それはトーチカに隠れていた敵を吹き飛ばす
引力で手足がねじ切れていた
「敵陣を突っ切る!着いてこい!」
『ゼロで援護する』
前から現れる敵が零戦の機銃掃射でバタバタと倒れた
チハが後ろから二台追いついてくる
右後ろのチハが前から現れたシャーマンに砲撃した
シャーマンの装甲を貫き、火の柱を生み出す
「今だ!突っ込めー!」
爆発音を轟かせながらにとり達は進軍した
敵の追手が来ているが、機銃で全て倒れていく
山の木を倒しながらにとり達は斬鬼宅へ向かった