1匹狼の幻想郷帰還   作:回忌

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旧友

空を飛んでゆく

向かう先は天狗達の里にある役所の様な建物だ

他の天狗がデスクワークをしていたり武芸に勤しんでいたりと賑やかだ

昔は人間も居たのだけれど…今回は天狗が人間に関わるか?

斬鬼は里の道に降り立つとそこから歩くことにした

外の世界で見たいものを見るため(本当は金を使いたくない)に歩いたから歩きには自信がある

書類を持ちながら歩くというのは少しアレだが問題ない。

というのも半分くらいは人魂が持っているからだ

実態がないのに持てるのかよとか言うなら幽々子に聞いてこようか

この世界というかほぼ全ての並行世界がご都合主義だからな

斬鬼は道行く人の注目を集めながら進んだ

人魂を連れている白狼天狗なんて斬鬼以外に居ないからだ

本人はなんか視線が増えているようなくらいに感じていた

 

閑話休題

 

歩いていると目的の建物についた

ここの受付の天狗にこの書類を渡せば全て終わりだ

中に入ると1人の天狗がこちらを見て…また見た

思い切り目が見開いている、そんなに驚くことでもあったのか?

その様子に気づいた天狗がこちらを見て…またそれを見た天狗が此方を見て…

そして全員がこちらを10秒くらい見たあと元に戻った

少し動きがぎこちないように感じるがどうしてだろうか

足を踏み出してカウンターへと向かう

 

「ざ、斬鬼様。書類ですか?」

 

「斬鬼でいい…これだ」

 

「わかりました、斬鬼さん」

 

「…それでいい」

 

受け取った白狼天狗はこれまたぎこちない笑顔でいった

さまでいいやもう、とため息をついた

 

「あの…」

 

帰ろうとしたが呼び止められる

見てみると鴉天狗が近くにいた

 

「どうした」

 

「その…」

 

「何だ」

 

「いや…」

 

口をモジモジさせながら、指先をモジモジさせながらなにか言っている

彼が圧を出しているのと経歴が凄まじいのでこんな態度だ

ちなみに彼は自分が圧を出している事に気づいていない

そんな彼を見てとある人物が声をかけた

 

「取材をしたいのよ」

 

「あっ射命丸様」

 

「取材?俺にか?」

 

「そうよ、暇だから新聞を作って出しているの」

 

「お前もか?」

 

「ええ、というか近い内に取材しようと思ったのだけれど」

 

「はぁ…?別に取材くらいなら…」

 

「30以上」

 

「は?」

 

「大体の取材時間平均がそれよ」

 

「ちなみに分だよな」

 

「当たり前でしょう?」

 

「まだ10時にもなってないからな…よし」

 

「…いいんですか?」

 

「この場でしようか、あの席を借りよう」

 

「あ、ありがとう、ございしゅ!?」

 

盛大に噛んだ

それを見て斬鬼は言う

 

「ほら、落ち着け…それでも飲んだらどうだ」

 

斬鬼は懐から筒状の物を出した

緑色の三角形だけを使った山の様な模様がある

赤と緑の色を使って英語表記がされている

 

「これは…?」

 

「マウンテンデュー…結構いけるぞ」

 

「じゃ、じゃあいただきます…」

 

タブを開けて、口に付けると容器を傾ける

瞬間鴉天狗の目が大きく開かれる

 

「お、美味しい…!」

 

「美味いだろう、外の人間も良く考えたものだ」

 

「外の飲み物なんですか…?」

 

「あぁ、それも結構希少だ…数が少ないしな」

 

「ふう…それじゃあ取材を…」

 

「あぁ、それがあったな…最初は何だ?」

 

「まずですね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…これでいいか?」

 

「ありがとうございます!」

 

その子は笑顔で飛んで行った…室内なのに器用だな

それにしても腹が減ったな、あれだけ受け答えをすれば当たり前だろうか

いや、そうでは無く普通に今が昼時だからだろうか

斬鬼は立ち上がって、店を行こうとした時だった

その目にある人物が見えた

そいつの近くに行って肩を叩いた

 

「お前生きていやがったのかコノヤロー」

 

しかしそいつは瞬時に振り向いてその手を防いだ

そして軽く笑って言った

 

「どうした?外の世界で平和ボケして腕が訛ったのか?」

 

「んな訳ないだろうが」

 

「僕も君が生きていて良かったよ」

 

彼は斬鬼と同じ白狼天狗だ

服装も鎧を除けば同じだが彼の袴は真っ黒だ

顔は準イケメンといったところ…幻想郷には男が少ないから分からないが。

それを言えば幽々子とか文とかを外の世界で仕事させたら勝手に金が溜まるだろう

まるでアニメというのに出てくるキャラにそっくりだから

 

「お前さんよく平穏に過ごしてたな…」

 

「んな訳ないよ、今や大天狗だよ」

 

「白狼が大天狗ねぇ…」

 

「君は天魔の次に偉いだろうが」

 

「はは!そうだったな」

 

笑った後斬鬼はふと気づいたように言った

 

「ここら辺に美味い飯を売っているところはないか?」

 

「確か…今日はミスティアが店をやっていたな…」

 

「んん?なんて?」

 

そして彼は斬鬼を連れて外に出ると指を指してこう言った

 

「あそこの屋台何だけど」

 

「あれか?」

 

指指す方向には1つの屋台が展開されていた

そこで頭と背中から羽を生やした女性が歌いながら八目鰻を焼いていた

 

「あいつは…夜雀か?」

 

「なんでも焼き鳥を撲滅するために屋台を開いたらしいよ」

 

「何故だ?同族を食われるのが嫌だから?」

 

「いや…美味すぎるから、らしい」

 

「なんじゃそりゃ」

 

その答えを聞いて思わず笑ってしまった

理由が意味不明すぎる

 

「焼き鳥以外にも美味い物があると教えるとか何とか」

 

「…美味い物は無くならないのにな」

 

「右に同じく、だね」

 

美味い物が世界から亡くなった事はない

むしろアレンジされて広がる始末だ。

 

「まぁ、美味いならいいだろう」

 

「勘定は半分でいいかい?」

 

「自分が頼んだ分でいいな」

 

「リョーかい」

 

斬鬼は暖簾を潜り、椅子に座った

すると歌を歌いながら焼いていた女がこちらを見た

 

「あ、いらっしゃいませ」

 

「焼きt…八目鰻を2本」

 

「僕も同じのを…それからおでんも」

 

「じゃあ俺は追加で枝豆を頼む」

 

「わかりましたー」

 

女性は水を置くと焼いていた八目鰻を皿に置きこちらに渡した

随分と早いもんだ

 

「この店は繁盛してるか?」

 

「ええ、時たま人里の方でもやるんですけど…」

 

「はむ…そう言えばお前さん名前は?」

 

「私の名前はミスティア・ローライ。ミスティアでいいわ」

 

「分かった…はむ」

 

「なかなかガツガツいくじゃないの」

 

「これは…美味いな」

 

「でしょう?焼き鳥なんてめじゃないくらいに」

 

いや…これは焼き鳥の方が…

 

「確かに」

 

「んん?なにか言った?」

 

「後、これを調理してくれ」

 

「これはキノコ?」

 

「あぁ、俺が食べる」

 

斬鬼が懐から出したのは小さなキノコだった

ミスティアはそれを受け取ると切り始めた

 

「あれは何処で手に入れたんだ?」

 

「ありゃ日本の山奥で採集した」

 

「名前は分かっているのか?」

 

「確かウラルツキヨタケとかいう…でも食ったらなかなかいけたぞ」

 

「…僕は止めておこう」

 

「どうして?」

 

「嫌な予感がするからね」

 

「出来たよー」

 

ミスティアは皿に盛ったキノコを出した

それを受け取ると斬鬼は食べ始めた

 

「確か…ウラルツキヨタケって…」

 

「ん?」

 

「あ、あ…それって美味いのか?」

 

「いや?なんか舌の感覚無くなるぞ」

 

(やっぱり毒じゃないか!)

 

「どうしたよ」

 

斬鬼は頭おかしいのか?という目付きで彼を見た

彼は首を振ったあとはにかんだ

 

「ともかく、そろそろ終ろうか」

 

「そうだった…河童の所に行くんだった…」

 

「これ勘定ね」

 

「俺の分の勘定だ」

 

斬鬼と彼は現金をミスティアに渡した

ピッタと言うのを確認した後一例した

 

「またのお越しをー」

 

「ふぅ…なんか周りが青白いな」

 

「…もう何もいわん」

 

「少なく食べた方だぞ」

 

「確かにそうだけど…いやそうじゃない…」

 

斬鬼は手を振ると飛んだ

向かう先は河童のいるところだ

恐らく場所は変わっていないだろう




取材については文がやる時があるので、その時
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