1匹狼の幻想郷帰還   作:回忌

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緋想天があった?

ただの幻覚では?


核融合と神
吹き出した間欠泉


博麗神社から間欠泉が吹き出した

その暖かい雨は吹き上げし間欠泉を見る霊夢に降り注ぐ

 

「これは…」

 

ブシャーと凄い勢いで出てる

 

率直な霊夢の感想は何これ?である

今の今までこんなものは見たことが無い

 

いや、普通になんだこれ

 

「変な事になったわねぇ…」

 

「こりゃ凄いな、凄まじい勢いだ」

 

「斬鬼?暇人ねぇ、アンタ」

 

「褒めてもらって光栄だ」

 

斬鬼は嬉しそうに言った

そして吹き上げている間欠泉を見る

 

「異変かねぇ、ありゃ怨霊だろう」

 

「そうねぇ…面倒くさい」

 

間欠泉から怨霊が湧き出ていた

まぁ、なんというか…また宣戦布告された感じか

 

「地下世界からかしら?面倒な…」

 

「よぉ、最近は大変だな!」

 

魔理沙が降りてきた

また、異変の匂いを嗅ぎつけたらしい

 

「地下になら俺が案内してやろう」

 

「妖怪の山の麓に地下への洞窟があるの、行ってみない?」

 

いつの間にか現れた舞がニッコリと笑いながら言う

霊夢達もどうやら同意するようだ

斬鬼は飛び立つと、手で招く

 

「こっちだ、着いてこい」

 

 

ゴウと吹き上げる溶岩

灼熱の地獄で、1人の少女が胡座を中でかいていた

 

片腕は長い木の棒にすっぽりと入っている

 

背中の羽も外側は漆黒に染まっている

背負うマントの内側は宇宙のような景色を移していた

 

胸に赤い瞳があった

 

瞳孔が細い

 

いつから己はこのような姿になったか、覚えていない

記憶のある限りでは、神が私に力をくれた

 

あの神は天の火と言っていたが、確かにそうだ

 

この火力は地底の火力以上に高い

 

いままでに持ったことの無いような力

 

片方のちゃんとした手を握ったり開いたりする

あれから力はちゃんと使えるようになったと思う

 

壁を吹き飛ばしたりした事があったような気もしない

 

まぁいいや

 

そんな事、どうせ直ぐに忘れるし

 

 

「よっと」

 

「おろ?斬鬼じゃないか」

 

降り立ったそこにはにとりが居た

どうやら彼女もこの穴に用があるらしい

 

「今から地底に行くのかい?」

 

「後ろの面子で全てを察しろ」

 

「…なるほどねぇ」

 

後ろの人間組を見て全てを察したらしい

ともかく、何故彼女はここに居るのか

 

「ちょっと地底に行きたくてねぇ…」

 

「何か用でも」

 

「土蜘蛛をぶち殺す」

 

「OK落ち着け」

 

斬鬼とて無知ではない

土蜘蛛がカッパの目の敵にされているのはよく知っている

というか古来からその様子をよく見ていた

 

穴を掘り進む土蜘蛛

 

川を汚されるカッパ

 

戦争

 

もはやお馴染みの光景と化していたのは懐かしい物だ

…川が汚されているのか?

 

後ろを背伸びで確認する

 

いつもは澄んだ川が少し濁っている

それこそ雨が降ったあとのようだ

 

…雨降ってないけど

 

「許可は出してやるよ」

 

斬鬼は若干投げやりに答える

にとりはかなり嬉しそうだ

 

「よっしゃ!ぶっ飛ばしてやる!」

 

いろんな意味で、嬉しそうだ

 

「にしても深い穴ね、一直線じゃない」

 

霊夢が穴を見下ろしながらポツリと呟く

斬鬼は軽く笑う

 

「曲がりくねっている訳ではないからな」

 

「帰る時は楽そうだぜ」

 

魔理沙の言う通り行くのも帰るのも楽である

まぁこいつらであるからこそである

一般人がここに落ちようものなら速攻で死ぬ

 

仲良しカプセルとかでは無く蜘蛛の糸でグルグルに巻かれる

 

もしくは地底の奴らに弄ばれるか

 

どち道にしても落ちていい事は無いのだ

 

「アンタ、1回落ちたみたいな言い方ね」

 

「そうだな」

 

「散歩してたらヒューっと」

 

「ダッサ」

 

まぁ聞けばダサいの一言だろう

当たり前だ、逆にダサくない訳が無い

いい例えは思いつかないが、まあかっこよくは無い

 

「何にしろ面倒なこって」

 

「妖怪の山の顔がそんな失態を犯すのね」

 

「…よく良く考えればそうか」

 

今考えればそうだな…

逆に今の今までなぜ思わなかったのだろうか

 

「まぁ私は思っていましたけれどね」

 

「なら言えよ」

 

「あ?」

 

「すいません」

 

ああ逆らえない

彼女の聖母ぶりには誰もが信頼する

その夫である斬鬼も、彼女を良妻賢母と思っている

 

なお、良妻と言えど反抗は出来ないの

 

主な要因は斬鬼が逃げたのがデカい

 

彼が鬼が居なくなって、帰ってきた時、皆が歓迎した

三日三晩、ずっと宴会騒ぎだった

 

その1週間、斬鬼は妻によって寝させられなかったそうだ

斬鬼はゲッソリとして、舞は艶々

 

まぁ誰がどう見ても事後だと分かる見た目だった

 

彼自身、こうみえて押しに弱いのだ

 

特に妻、それ以外にはあまり押されたことは無い

妻の言うことを鵜呑みにするあたり、めっちゃ信用している

 

「アンタも自決したら?」

 

「自己決定権はあるぞ」

 

「と、思っているだけよ」

 

斬鬼が舞を見た

いつもの笑顔だ、なんの変わりない、笑顔

なぜだかものすごく怖いので、顔を背けた

 

「早く行こうぜ」

 

魔理沙の言葉と共に、一行は地底に降りていった

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