本来、MG REXは核搭載戦車として使われていた
その槍の様な物…レールガンから核砲弾を打ち出すのだ
核砲弾はミサイル噴射をしない為、衛生には引っかからない
ステルス核
それは脅威だった
しかし、斬鬼は設計図を変えた
核を打ち出す物からレールガンへ
そして兵器の真価は、ステルス核砲弾を撃つことでは無い
この、二足歩行だ
ありとあらゆる地形を走破し、あらゆる場所からステルス核を放つ
その時代の悪魔の兵器と呼ぶに相応しい
実のところ、倉庫に保管していた
まぁ、やっすい挑発に乗ってやった訳だ
搭載された武装は思いのほか多い
30mmガトリング砲
自由電子レーザー砲
対戦車ミサイル
それに加え、装甲も堅牢である
セラミックスの複合装甲を使用しており炸薬弾でも無い限り破壊は不可
しかも少し手を加えて核にも耐えられようにしている
ちなみにコックピットは狭い
シートの前に機器系統が大量にある
ボタンと移動の機器、VRの景色
「照準定め」
レールガンがヒソウテンソクに向く
チリリリとレールに沿って電流が走る
一瞬の閃光
レールガンがヒソウテンソクの肩に命中した
奴がよろける、またチャージを始める
閃光
外した
理由はヒソウテンソクが走り始めたからである
「近接か、いいだろう」
後部と脚部のミサイルポッドからミサイルを発射
ヒソウテンソクに向かうのを見て、コチラも走る
爆発と腹に響く音
煙が吹き上げる
この程度でやれるのなら、レールガンがやられるだろう
斬鬼の予想通り、ヒソウテンソクは怯みもせず特攻してきた
ヒソウテンソクのパンチ
ただ、引いて前に出す、簡単なパンチ
それを下にもぐって避け、コックピットで突進する
「ぐっ…」
直に衝撃がくる
鉄と鉄がぶつかり合っているのだ、衝撃が強い
組み合った2つの巨影は、一方のビームで離された
自由電子レーザー砲だ
かなりの近距離に居たヒソウテンソクの指が数本切れる
それらは地面に落ち、土煙を巻き起こした
おまけと言わんばかりの30mmガトリング
黄金色の薬莢がバラバラと地面に落ちた
「…流石に貫通はしないか」
レールガンで貫通するかもしれないくらいだ
30mmで貫ける筈もなかった
『やってくれるわね!』
「ふがっ!?」
景色が思い切り上を向いた
ついでに来る下からの衝撃
成程、アッパーカットか
少し、距離を取るか
右の脚部を上げ、ヒソウテンソクを蹴る
触れた瞬間に足の固定用パイルを突き刺す
それは簡単に装甲を貫通した
距離が少し離れる
戦いは、終わらない
〇
「わぁー!諏訪子様!神奈子様!凄いです!
斬鬼さんもあんのあるんだったら教えてくれてもぉ!」
「あんなのテレビでしか見た事ないぞ」
「方や子供のロマン、方や軍人のロマン、というべきかな」
で、皆酒やら団子食べながら観戦してた
人里に被害行くと思っている奴らは少ないようだ
まぁ山の人間保護してる奴が人里攻撃する訳無いと思っているのだろう
今の図、ヒソウテンソクから人里守っているような物だし
「にしても凄い武装だ、こっちには飛ぶパンチしかないよ」
「何を言っているんですか!?ロケットパンチはロマンですよ!」
「そうだね(悟)」
兵装の差はありすぎる
単純な量では普通に負ける
ガトリング、ミサイル、レーザーなんてヒソウテンソクに無い
レールガンなぞ以ての外だ
勝っているのは身長のみ
というのも、正義の味方の物だからである
しかも昭和とかそういう辺りの
あの頃はロケパンがロマンで大抵使われていた
に比べ、REXは軍で使用されるのが目に見える
そもそもの設計図の時点で戦争に使われそうだった
ここに来たという事は作られなかったか
それとも、壊れたか
まぁ、また作り直されそうだけど
「わ、凄い…」
REXがミサイルを放つ
ヒソウテンソクが腕がガードし、片方でパンチを飛ばす
REXは見た目とは裏腹な横移動でそれを避ける
「あれ、見た目に反して軽いのかい?」
「いや、多分脚力が強いだけだろう」
レールガン
バシュンと派手な音を立てながら発射
ほぼ至近距離のそれは簡単にヒソウテンソクの左腕を飛ばす
ぐじゃあ、と地面に突き刺さった
「後処理が…」
「負けるなヒソウテンソク!頑張れヒソウテンソク!」
ヒソウテンソクが吠えた
がっと、足を地面に立て、吠える
REXも劣らず、吠える
ラテン語でREXは「王」を意味する
T・LEXから取られたそれは、まさに王に相応しい吠え声を上げた
鉄と鉄がぶつかり合う
至近距離からのレーザー
装甲を少しだけ削る
ヒソウテンソクの膝蹴り
REXの右足が少しよろける
REXはレールガンをヒソウテンソクに突き立てた
『なっ…!』
チャージ
REXのコックピットがヒソウテンソクを見る
天子からは、それが嘲笑っているようにしか見えなかった
『クソッタ──────』
天子が悪態を着く頃には、ヒソウテンソクに大穴が空いていた
この勝負、勝者は…
「それでそれで、ヒソウテンソク型の空き地が出来たと」
「すまんな藍、マジですまん、そんな顔しないでくれ」
青筋浮かべた八雲の式神であった
ふと思ったんですが歩行機構を完成させてレールガン作ったらREX実現出来そうなんですね
それはそうと次回作の構想を練っていました
イメージとしては八雲に反旗を翻すみたいな
そして主人公紫に負けてヒソヒソと生きるみたいな
離脱者、もとい脱走者ですかねぇ
ちなみに主人公は狙撃手