SAO☆TOKI   作:偽馬鹿

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何かおかしいなーと思ったら遠慮なくつっこんでください。
トキ自身が変?
それはその通り。


トキフォギアトキ2

「て、適合率11%……」

 

 

 

糞みたいな適合率!

 

 

 

「身体の損傷甚大……」

 

 

 

糞みたいなフィードバック!

 

 

 

「というかこの聖遺物、どこで拾ってきたの?」

 

 

 

質問責めもありました。

 

 

 

「シンフィギアとして展開できない上に、人体に複雑に絡みついている」

 

 

 

ついでに聖遺物の異常についてもお話がありました。

 

 

 

まあ簡単に言うと。

 

 

 

「なんでこの人生きてるの?」

 

 

 

この一点に尽きるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「というかこの人、響ちゃんとどういう関係?」

「ええと……」

 

立花響は考える。

そういえば、この人とはどういう関係だったのか。

 

「お兄ちゃんと言うか、守ってくれた人と言うか、なんというか」

 

実を言うと、よく知らないのであった。

とても強くて、とても頭が良くて、それでいて優しかった。

 

そして……目の前で右腕を失ったこと。

 

「そして右腕がヌァザの腕になっていた……」

 

ヌァザの腕は完全聖遺物。

それが唐突に持ち込まれたことで、様々な混乱が生じた。

というかデュランダルだけでもヤバいのにこんな状況下で完全聖遺物がもう一つとか馬鹿なんじゃないだろうか。

いいや馬鹿だ。

許せない。

一度ぶちのめしてやるわよ。

櫻井了子さんの一言でした。

 

 

 

しかし。

完全聖遺物たるヌァザの腕であるが、覚醒状態には至っていない。

ただノイズを殴れる力をトキに与えるだけの存在であった。

しかもノイズを倒すためには相手から接触を試みてこなければならない。

宝の持ち腐れこの上ない。

 

「けれど、どうしても離れないのよねぇ……」

 

トキ本人の了承を得て、一度切断しようと試みたものの、再度接続されてしまったヌァザの腕。

適合率11%はどうしたのか。

 

「万事休す! 他の誰かに扱えるような代物じゃないわねぇ」

 

お手上げ状態である。

どうしようもない。

こんなの邪魔なだけじゃない。

 

「どうしようかしら、これ……」

 

計画には支障はない……はず。

ポンコツ適合者が増えたところでどうしようもないことなのだから。

 

 

 

「さあて……了子ちゃんに戻らないとね!」、

 

 

 

 

 

 

 

トキは右腕の様子を見ていた。

指の一本一本をコントロールし、動かしていく。

その度に、トキの全身には激痛が走る。

 

しかし、それでも。

トキは腕を動かすことをやめなかった。

 

「……」

 

終始無言。

そして無表情である。

本来であればのたうち回るほどの激痛があるはず。

それでも、彼は。

 

「……あ、あのー」

 

そこに、立花響は現れた。

かつて救われた立花響は、またしても救ってくれたトキに感謝の気持ちを伝えたかったのだ。

 

しかし、目の前でじっと指を動かしているトキを見て、何も言えなかったのだ。

心が折れていないトキの姿に、立花響は衝撃を受けたのである。

 

「どうして……そんなにも頑張るんですか?」

 

結局のところ、彼女には分からなかったので、聞くことにした。

だって分からないから。

そして、彼女はトキのことを知りたかったのである。

 

「それは……そうだな」

 

トキは一度口を開き、閉じた。

何かを考えている様子だった。

 

「助けたかったからだ」

 

そして一言、そう呟くのだった。

 

「―――――」

 

響はその一言に衝撃を受けた。

自分と同じだ。

そう思った。

 

「あのっ! 私もなんです! 守りたいものがあるんです!」

 

トキは一瞬目を見開き、そして優しい表情をした。

一瞬顔が熱くなった響であったが、頭を振ってそれを堪えた。

 

「確かに守る為の力で守るのも正しい」

 

トキはそのまま語る。

まるで自分の体験を話しているかのようだった。

 

「しかし……誰かのために、近くにいることも正しいのだ」

「え……」

 

それは、響にとって衝撃だった。

まるで自分の意思が否定されたかのようだった。

実際はそんなことはないのだが、響は一瞬そう思った。

 

「私はこの力を選んだ」

「……」

「守る為の力だ」

「それは……」

「響。君は日常に戻りたいと思うか」

「え……」

 

それは、やはり響にとって晴天の霹靂であった。

戻れる……戻れるのだろうか。

力を得て、誰かを守れることを知った自分が、戻れるのだろうか。

 

 

 

「……戻りません」

 

響は首を横に振った。

だって、守りたいものを守れるってことは、きっといいことだから。

 

「そうか」

「はい!」

「響は強いな」

 

えへへ、と笑ってしまった響。

すぐに顔を戻そうとするが、戻らない。

にやけたままだ。

 

誰かに褒められるのは嬉しいこと。

響は知っているのだった。

 

2年前はトキからの励ましは、彼女の生きる力となった。

きっとその時の励ましがなかったら、今の自分はいなかっただろう。

そう思うほどに大きいものだったのだ。

 

 

 

 

 

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