SAO☆TOKI   作:偽馬鹿

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ダブルデート編!!

「はえ?」

「だから、デートしましょう!」

 

唐突に巻き起こったアスナのデート熱。

それがキリトを外に引っ張り出した。

今からちょっとログインしようと思ってたんだがな―。

とか思ってるキリトはもげろ。

 

「とはいえ、私達が一緒に行く必要はないとは思うが」

「……」

「いいんです! 逃げられないように保険です」

「誰が逃げるんだよ……」

 

お前だキリト。

ともかく。

今回のデートはダブルデートだ。

アスナキリトペアとトキ百合ペアだ。

全く関係ないが、トキ百合とかいう字面、度し難い何かに思えてしまう。

全く関係ないが。

 

「というわけで、今日のデートコースはこちらです!!!!!」

「なんかアスナがたまに遠く感じるよ……」

 

激熱のデートコース! と言って紹介したコースは、最近流行り始めた遊園地を一周するものだった。

ポップでキュートな要素はあんまりなく、どちらかというとクールな印象のアトラクション群。

キリト、正直好みです。

ということでうろうろと一緒に回ることになった。

 

「ふむ。ユリアも中々に楽しそうだ」

「百合です」

「そうだったか」

 

苦笑しつつ、先導する百合についていくトキ。

思えば中々にいいペアである。

もしかして付き合っているのだろうか。

キリトはそう思った。

 

「……」

「なんだその怖い顔」

「キリト君は鈍感だねー」

 

甚だ遺憾である。

 

 

 

ともかく、キリトも中々に楽しんだデートもそろそろ終盤である。

最後のコースは観覧車だ。

定番と言えば定番だ。

 

「キリト君、今日は楽しかった?」

「ああ、勿論だ」

 

これはキリトの本音である。

突然の提案であったが、アスナとデートをして楽しくないわけがない。

そんな感じのことを言うキリトであった。

天然かっ!

 

「……とにかく! 今日はデートだけじゃないのよ!」

 

顔を赤くしながらびしっと言うアスナ。

デートだけじゃないとは一体……? とキリトが首を傾げていると、アスナが隣のゴンドラを指差す。

そこには、トキと百合のペアが一緒になって座っていた。

 

「あの2人の観察よ……!」

「なるほど……」

 

キリトも結構興味があった。

トキの知り合いで、一定以上仲のいい相手と言えば百合以外いない。

いや、いるにいるらしいが、今まで見ていない。

そして、そんな相手の知らない顔を知りたい。

そう思っていたアスナである。

 

「私が思うにあの2人、デートとかしないでしょう? だからいっそのことこっちから誘えばアクションを起こすんじゃないかなって」

「そうなのか」

「そうなのよ」

 

よくわからないキリトであった。

アスナとキリトはゴンドラに揺られながらもう一方のペアを観察する。

アスナ的には実質密室であるこの空間ならば、2人とも素を晒すのではないかと思っているのだった。

 

しかし。

 

「……う、動きがない!」

「そうだな」

「まさかこのまま何も起きないままとか!?」

「いやまあ、それはそれでよくないか?」

「よくない!」

「駄目なのか」

「駄目です!」

 

駄目らしい。

アスナの勢いに押されるキリト。

仕方なく観察を再開する。

 

しかし。

このまま何も進展がないまま1周してしまう。

このままゴンドラ止まれ! とアスナが叫ぶ。

よさないか! と叫ぶキリト。

 

すると。

少しだけゴンドラが揺れた。

 

「あっ」

 

そして、その揺れに合わせて、百合がトキに寄りかかった。

 

「おおっ!」

「アスナ……」

 

ちょっとアスナが遠い。

キリトはそう思った。

 

しかし、そのままアスナが思うような事件(?)が起こることはなく、1周が終了してしまった。

 

「私は不完全燃焼です」

「はいはい」

 

アスナはぷんすかしながらも、キリトの腕をとってご機嫌である。

どっちだ。

すると、トキを置いて百合が2人に近寄ってきた。

 

「どうしたの?」

「あの……ありがとうございます」

「ふふっ……どういたしまして!」

 

アスナは満面の笑みでゴロゴロし始めた。

猫かっ!

キリトはそう思いつつも口に出さなかった。

 

 

 

「ところで百合さん年齢的には中学生くらいにしか見えないんだけど大丈夫なの?」

「愛は世界を救うのよ!」

「確かに」

 

そこじゃないんだわキリト君。

 

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