貴族は死ぬ。
「アーーーーーーータタタタタタタタタ!!」
連打。
見えないほど早い拳が巨大な木を打つ。
「オワッタァ!!!」
ずどぉん……という音とともに、倒れる巨大な木。
「ええー……」
「こうなると思ったんだよなぁ!!」
キリト、ケンシロウと出会う!!!
それは少し前の話。
キリトがとある世界に放り込まれた直後の話。
「み……水……」
「……」
「た、大変だ!」
キリトはユージオという少年と出会い、一緒になって巨大な木を切ろうとしていた。
するとそこに謎の男が現れたのだった!
というかケンシロウじゃん。
キリトは頭を抱えた。
「助けなくちゃ!」
「そうだよねぇえええええ普通助けちゃうよねえええ!!!!」
「一体どうしたんだキリト!?」
絶対トキの知り合いか関係者じゃん。
キリトは頭を抱えつつ、仕方なく介抱することになった。
「助かった。俺の名はケンシロウ」
「はい」
「この拳でお前たちの力になろう」
そして冒頭に戻る。
お分かりいただけただろうか。
アリスちゃん、捕まってない!
そして、手に入るはずだった剣もない!
ないない状態で騎士になるために冒険に出ることになったのだ!!!!
「大丈夫かこれ……」
こちらのセリフである。
「北斗っ……百裂拳!!!」
「あべし!?」
「ひでぶ!?」
大丈夫だった。
ケンシロウの拳は剣になど負けなかったのである。
「手加減ができるんだ……」
「当然だ。人間をわざわざ殺すことはない」
「凄い、ケンシロウの存在が矛盾してる気がしてならない」
「はい師匠! こんな感じですか!」
「お願い師匠! 私にも教えて!」
カオス。
剣術ではなく北斗神拳を学ぶアリスとユージオ。
やべー奴や。
あ、キリト達の後輩に悪いことしようとした貴族はケンシロウの残悔積歩拳によって地面のシミになりました。
ちなみに。
「騎士になれるんだ!?」
「キリトよ……」
ケンシロウはふっと神妙な顔をした。
……と思ったら普通に話し始めた。
「剣でも、秘孔は突ける」
死角とかなかったっすね北斗神拳。
時は流れて。
「ふはははは! ケンシロウ! 暴力は良いぞ!」
「シン!」
「ははははは! レイよ、今こそ仕留めてやるぞ!」
「ユダ……!」
「ふはは! この聖帝、引かぬ、媚びぬ、顧みぬ!」
「くっ、アリス!」
「ええ、こんなところで負けるわけにはいかない……!」
暗黒大陸を支配していたキングたちが攻め込んできたので戦うことになった。
長く激しい戦い、傷つく仲間たち、そして友情による勝利。
彼らはついに悪の親玉を拳によって蹴散らしたのだった……!
「ソードスキル使ってたのは俺だけかっ!」
「ソードスキル、岩山両斬波!!!!」
「素手じゃん!!!」
「これ、ただの北斗の拳じゃん……」
現世へ復活したキリトの最初の一言がそれであった。