2021.11.ノベルバー企画「運命の人」   作:大野 紫咲

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見つけた髪留めを早速つけることにしたルナ達一行だが、人通りがすごい駅のデパート。
見かねた愛理が二人を連れて行ったのは……


Day29.地下一階 「Sacrifice」葡萄之巻(前編)

「ふふふ〜ん♪ ふふふふふ〜〜ん♪♬♪」

 

 突然今日知り合った女の子——ルナちゃんは、僕の目の前で紙袋を振りながら、楽しそうに鼻歌を歌って歩いていた。ゆらゆらと、目を引く金髪が海のように揺れる。幸のやつは染めているけど、これは天然ものの金髪なんだろう。

 年齢的には親子ほど歳が離れていてもおかしくない僕と、けれどそんな僕とは似ても似つかないルナちゃんと恵李朱くんを見て、ある人は微笑ましそうに視線を投げかけ、ある人は不思議そうに眺めている。

 一体どういう関係だと思われているのやら……これで恵李朱くんが僕に向かって執事みたいに恭しく声を掛けていることや、ルナちゃんがその見た目年齢にそぐわず機関銃みたいに喋りまくることを知られたら、ますます変な顔をされそうだ。

 

「それ、髪留めなんだっけ」

「はい!」

「じゃあ、どこか座れるところを探した方がいいね」

 

 あんなに早く付けたがってはしゃいでいたんだし。

 丁度名駅の地下街を歩いていたところだったから、どうせなら夜羽のためのお土産選びも兼ねて、僕は二人を高島屋の方へ連れて行くことにした。丁度今、ショコラの祭典っていうのがやっていたはず。

 エスカレーターを登っていくと、案の定、店が立ち並ぶフロアへ近付けば近付くほど人通りは増えてきて、通路の間の人の列に溺れそうになりながら、二人は目を白黒させていた。

 

「な、ななななななんで、こんなにいっぱい人がいるですか……?」

「バレンタインまでまだ日はあるけど、人気のチョコレートは整理券とか取っておかないと、あっという間に売り切れちゃうからね。そういうの狙ってる人達だと思うよ。

さあ、二人とも。はぐれないようにしっかり掴まってて。ルナちゃんはその袋、ちゃんと持ってるんだよ」

 

 僕も人並み程度に背はある方だと思うけど、きょろきょろと背伸びして周囲を伺わないと看板が見えないくらい、どこを見ても人の頭、頭、頭だ。えっと、パウダールーム……あったあった。

 人ごみから解放されて、ほっと一息付ける空間に来ると、ルナちゃんは鏡を彩る清楚な照明に、ぱあっと顔を輝かせた。

 

「すごいです! お姫様のドレッサーみたいですー!」

「ふふ、大袈裟だなあ。単なるデパートの化粧室だよ」

 

 とはいえ、ホテル勤務の僕の目からしても、この施設のパウダールームはなかなかセンスがいいと思う。トイレの外側にも座れる場所が沢山あるし、広々として、部屋全体の色調や設えも煩すぎず悪くない。

 さすがに化粧室まで行列付きの満席ということはなかったようで、僕は仕切りで区切られたその一角で、背もたれ付きの小さな椅子を引いた。子供用を想定されているのか、この階のパウダールームには大きな化粧台と小さな化粧台の二種類があることに、今気付いた。子供にも化粧待ちの時間を退屈させずに、大人びた気分を味わってもらえるよう狙っているんだとしたら、大したもんだ。今度、僕も上司に何か提案してみようかな。

 

「さ、どうぞ」

「わーいです! ありがとうございますです!」

 

 過剰な語尾で大喜びしながら、ルナちゃんはぴょんと椅子に座ると、慎重に袋の中のパーツをドレッサーの上に広げた。金属の歯が付いたコーム型の土台部分と、金や銀っぽい色をした花のパーツ。部品が足りないからなのか、手元にあるのを全部付けても、まだ物足りないだろうって感じがする。

 

「そういえば、接着剤とかは持ってるの?」

「このぐらいなら、魔法でくっつけられるです。こうやって……」

 

 花びらがくっつき合っている軸の方を下にして摘み、ルナちゃんはそれを土台に押しつけた。溶接工が金属を溶かすみたいにして、輝いた接着面がぐにゅっと変化すると、花は綺麗に土台にくっついていた。

 

「便利だなあ……」

「これのやり方まで忘れちゃってたら、もう恵李朱さんにお願いするしかなかったですね」

「ボクを便利屋扱いするな」

 

 僕に接する時とは違う険のある言い方で、恵李朱くんが隣の大きな椅子に座って足を組みながら、鏡越しにルナちゃんを睨む。僕にも、そのくらいのノリで接してくれていいんだけどな。あまりに丁寧な言葉遣いで接されていると、逆に距離を取られてるのかなって感じがする。

 いや、でも、実際そうなのかもしれないね。夜羽とはよく話すけど、恵李朱くんは聞くところまだこっちに来たばっかりで、本人の性格的にも、他人に興味を示す感じじゃないみたいだし。そんな子が、僕を連れて出掛けてくれたってことが、正直意外だった。お兄ちゃん思いなんだろうな、多分。

 

「ぐぐ……できましたけど、これ、上手く髪に留まらないです……」

 

 壁際でしばらく様子を見守っていたら、ルナちゃんは出来上がった髪留めを手に、悪戦苦闘しているようだった。

 長髪とはいえ、ルナちゃん、あやめとは違ってストレートヘアだからな。たしかに、そのまま髪に差し込んで留めるには、ちょっと無理があるかも。顔の端にざくっと差し込んでもするする落ちてくる髪留めをキャッチすると、きーっと腹立たしそうに足をばたばたさせるルナちゃん。

 

「ぬー! しばらく使ってないからやり方忘れちゃったです!」

「ちょっと貸してごらん」

 

 一人でやりたいかなと思って見守ってたけど、手伝った方がいいだろうかと手を差し出すと、驚いた薄紫色の瞳がぱちくりと僕を見上げた。

 その顔、これまでの人生でも何度か見たことある。僕のこの髪の長さで、どうして髪留めを扱えるんだって言いたいんだろう?

 残念なことにというか皮肉なことにというか、今じゃ滅多に髪をここまで伸ばしはしないけど、髪はなくても、昔々に伸ばしていた「わたし」の記憶はあるもので。苦笑して肩をすくめてから、僕は前を向いたルナちゃんの、頭頂部の毛を掬った。

 頭の真ん中から、左耳の端っこまで編み込みを編んでいく。

 

「少しずつ毛を取らなきゃいけないんだけど……ルナちゃんの髪さらさらだから、すぐ溢れてっちゃうな」

「まっすぐでも、髪留め使えるようになるですか?」

「まあ、見てて」

 

 頭の側面に髪留めを挿したいんだったら、挿さるような土台を最初に作っておけば、落ちてきにくいはずだ。

 片側だけの編み込みを完成させると、僕は鞄からゴムを取り出して端を縛る。うっかり美容院に行き忘れると、今でも気付いたら結構長くなってる時があるんだけど、その時に使ってたゴムを入れっぱなしにしててよかった。

 

「これじゃ余るな……」

 

 頭の右側から、左側頭部に沿って反対方向に髪を流しつつ編んだのに、それでも端が余裕で余るぐらいの長髪だ。端を持っていてくれるように恵李朱くんに頼むと、しげしげと編まれた部分を眺めている恵李朱くんの傍で、僕は鞄を漁る。ラッキーなことに、あやめの髪を弄った時に使ったヘアピンが何本か出てきた。

 

「よし、これで」

 

 編んだ下の部分を、左耳の下あたりで二箇所ほどピンを使って固定する。こうすれば、編んだ端っこも後ろの毛と同化してあんまり目立たないだろう。まあ、僕が慣れてないだけで、他にやりようがあるのかもしれないけど。

 なかなか固定されないピンを四苦八苦しながら打っている間にも、恵李朱くんの遠慮ない視線がじーっと注がれている。思わず僕は笑ってしまった。

 

「恵李朱くんは、あんまり髪編んだりしないの?」

「……こいつが痛がるので」

 

 そう言って、彼が端に広がるたっぷりした髪の左側をそっと持ち上げると、蛇くんがにょっきり顔を覗かせる。

 ……そういえばそうだった。自分の体を捻られて引っ張られるなんて、蛇からしたらとんでもない迷惑に違いない。

 

「でも、ほら、その子がいない部分の髪だったら、平気だったりしない?」

「考えてみたことありませんでした」

「嫌じゃなかったら、今度やってあげるよ。きっと可愛いと思う」

 

 首を傾げて、こくんと頷く恵李朱くん。さっきまで僕らを率いてくれていた時とはまた違う、子供っぽいあどけない顔だった。

 何はともあれ、これで頭の左側に土台が出来たのだから、あとは簡単。編み込みになってもこもこした髪の部分に、僕はそうっと髪留めのコーム部分を差し込む。ストレートヘアでも、さすがに色んな方向に髪が交差する編み込みに挿せば、このタイプの髪留めはズレにくいはず。

 

「どうかな」

 

 何度か触ってみたけれど、そこまでぐらついている気配はない。まるで魔法を見るみたいに、鏡の中でおっきな目を輝かせていたルナちゃんは、ブーツのまんま椅子に立ち上がってくるりんと回ってみせた。

 

「すごい! すごいですー! ルナの思ってた通りの場所にお花が咲いたです!」

「ル、ルナちゃん、土足で立っちゃダメだよ」

「は! すみませんです! 興奮しすぎてつい……」

 

 魔法で立った場所をぱっぱと綺麗にすると、ルナちゃんは改めて、椅子をずらしてから得意げに鏡の前でポーズを取り始めた。子供用のドレッサーがあって、やっぱりよかった。大人用のサイズだったら、それこそ間違いなく、椅子の上に登らないと見えないくらいの身長だ。

 照れ照れした表情で、緩み切った幸せそうな笑顔を浮かべたルナちゃんが、僕を見上げる。

 

「えへへ。ルナやっぱり、アイリさんが選んでくれた髪留めすると世界一可愛いですね」

「うん。そうだね。よく似合ってる」

「この髪型もさいこーです。こんな方法があるなんて、ルナ暫く忘れてました。いっつも魔法頼みだったから、考えたこともなかったです」

 

 髪の毛でカチューシャを作るみたいに編み込んだから、長くて綺麗なストレートヘアはそのままに、なんとなくてっぺんにボリュームが出てふわっとした印象になっている。素人が適当に髪いじっといて言うのも何だけど、本当によく似合うな。

 

「それより、なんか思い出したわけ? それ付けて何も記憶が戻らなかったら、偽物ってことだろ」

 

 恵李朱くんの鋭い指摘があるまで、本来の目的を忘れるところだった。ルナちゃんは自信たっぷりに頷いてみせる。

 

「本物かニセモノかはわかりませんが、今のでルナひとつ思い出したことがあるです!」

 

 そう言ってパーテーションの後ろに隠れると、ルナちゃんは再び鏡に向かって、ぱっと両手を広げる。そのとたん、ぽん、という軽い音がして、さっきまで銀の飾りがついていたところに、大輪の花が咲いていた。溢れんばかりに、一つ、二つ……三つほど。得意げなルナちゃんの前で、僕と恵李朱くんは目を見開く。

 触ってみると金属ではなく、造花なんだろうけど造花ではないような、薄い感触の花びらだった。

 

「このお花がある場所で、ルナは暮らしてたです!」

「なんかこの花……小さかった時はわからなかったけど、よく見たら見覚えあるような……南国っぽいっていうか……」

「ボクもある。テレビとかネットで見た。青い海とよく一緒に写ってる花だ」

「この世界の人間界でも、咲いてる花らしいですよ? ルナのいた街でも、楽園って呼ばれるような場所にはしょっちゅう咲いて……はにゃ?」

 

 そこまで一気に喋ってから、ルナちゃんは不思議そうに首を傾げる。

 僕は恵李朱くんと顔を見合わせてから、思わず微笑んだ。

 

「よかった。記憶は、少しずつ戻りつつあるみたいだね」

「はにゃ……そうなんですかねえ……? 肝心の、ルナ自身の思い出が、ちっとも思い出せませんが……」

 

 それでも、今変化させた花といい、いくつか魔法を思い出したのだという。

 だったら当たりだったのかもしれないし、そうじゃなかったのかもしれない。少なくとも0よりは、収穫があったということで喜ぶべき事だろう。少しずつ思い出していけばいい。

 というわけで、次なる目的を達成するために、僕たちはパウダールームを出て、再び戦場へと戻った。さっきの編み方に加えて魔力で固定されているらしいので、どんなに揉みくちゃにされてもそうそう外れることはないみたいだけど、それでも花飾りが潰れるんじゃないかって心配になるぐらいの人混みだ。

 

「しょうがない……手を繋いで歩いてた方が危険だし、埒あかないな」

 

 僕は恵李朱くんに目くばせすると、思い切ってルナちゃんを肩車した。これで少しは見えるだろう。そもそもこういう場に小さい子を連れて来るなとか言われそうだが、子供だろうとなんだろうとチョコレートを買う権利ぐらいある。

 僕に担がれた金髪幼女は、開けた視界の先にある宝石箱みたいなチョコの山に悲鳴を上げて大はしゃぎだ。

 

「うわあああああ!」

「いっぱいあるだろ。気になるのあったら言っていいよ」

「あれもこれも金ピカですー。あっ、あっちはてんとう虫さんみたいなチョコがあるです! あっちはクマさんとウサギさんです! ピンクのかわいー奴もあるですー!」

「あはは、ちょっと待って。そんなに沢山、影分身でもしないと行けないから」

 

 僕の服の裾を掴んだままの恵李朱くんも、色とりどりのチョコが珍しくはあるらしい。人混みの間から背伸びをして、きょろきょろと覗いている。

 ルナちゃんが、目を光らせて僕を頭の上から覗き込んだ。

 

「どうして、こちらの世界の方はこんなにいっぱいチョコレートを買うです?」

「え? うーん……本当はチョコレートじゃなくてもよかったんだけど、日本の製菓業界の戦略で、日本ではバレンタインっていうとチョコレートになっちゃってね」

「あの人、あんなに沢山籠に入れてったです。人の胃袋はそこそこ小さいって聞いたですけど、あれ全部自分で食べるですかね?」

「んー……それか、人にあげるのかもしれないね。プレゼント用も入ってるのかも」

「あげる……ですか……?」

「バレンタインっていうのは、大切な人に気持ちを贈る行事だから。大切っていっても、そんなに大仰じゃなくていいんだよ。友達とか、家族とか、有名人とかでも。あの人が気持ちを贈りたい相手も、もしかしたらいっぱいいるのかな」

 

 アンテナのように立ったアホ毛を、ルナちゃんがひょこんと揺らしている。

 向こうの世界に、バレンタインの風習はないのかな。それとも、覚えてないだけか。

 

「……だったらルナ、アイリさんにも贈りたいです」

「え?」

「大切な人に、贈るですよね? だったら、アイリさんはきっと、覚えてなくてもルナの大事な人ですから。それから、こっちの世界で会った恵李朱さんも、夜羽さんも」

「ルナちゃん……」

 

 真剣な瞳を見上げていると、下の方から冷たく声が掛かった。

 

「お前金ないだろ」

「恵李朱さん! イジワルなこと言わないでくださいです!!! 折角いー雰囲気でしたのに!」

「雰囲気より何より世の中金が一番大事だ」

「あはは……まあまあ恵李朱くん。いいよ。今日のところは僕が、ルナちゃんが買いたい人の分までお金出すから。さっきは魔界のお金なくて、恵李朱くんに任せちゃったしね。君も好きなの選んで」

「愛理さんは、ルナ相手に甘すぎるのでは……?」

 

 懐具合を心配してくれる恵李朱くんは優しいけど、社会人になって子供相手に見栄張れるところなんて、正直言って金ぐらいしかない。

 それにまあ……全然知らない子達だけど、他人とは思えないっていうのは、僕にもあるしね。いくら子供が苦手でも、ここまで全力で慕われ懐かれると、さすがの僕でも可愛がりたくもなる。中身が子供じゃないからかもしれないけど、全然手が掛からないし。

 ミニカー付きのチョコの箱を選んできた恵李朱くんの頭を撫でると、変な味の物を食べたみたいな顔でむずむずと口元を動かしている。さっき闇市の前で話した時も、こんな顔してたっけ。嫌じゃなければいいんだけど、どういう感情なんだろう。

 

「夜羽さんは、どんな味がお好きなんですかねえ」

「とりあえず熊買っとけば喜ぶんじゃない? あいつのベッド熊だらけだったじゃん」

「えっ!? 熊肉が入ったチョコなんてあるの!?」

「マドモアゼル……熊というのはあくまで形のことで、別に熊の味がするチョコではないかと」

「あ、そ、そうだよね。へへ……どんなつまみになるかと思っちゃった」

「アイリさんはお酒好きです? だったらあっちの、洋酒入りのにしましょ!」

 

 いくらルナちゃんが軽いとはいえ、人混みに長居するのも疲れるし、僕らはそれから空いてる店で比較的さっさとお土産用のチョコを選んで、退散してきた。

 ああ、楽しかった。目が回るかと思ったけど、一緒に面白がって選んでくれる相手がいると、ああいう場所も回り甲斐があるもんだな。

 色とりどりの袋をそれぞれ手に提げ、僕らはデパートを出て家路を歩く。

 すぐ帰るとか言いつつ、昼はとっくに跨いでいたし歩き回って小腹が空いたので、僕らは乗り換え先の伏見駅で一旦降り、ラストオーダーぎりぎりのハンバーガー屋さんに入っておやつを食べた。

 僕は起きるのが遅かったしあくまで小腹程度だったから、フライドポテトが摘めるぐらいで十分かなと思ったけど、二人とも具の分厚いハンバーガーだのテリヤキバーガーだのをセットでガッツリ頼んでいたのでびっくりした。

 

「大丈夫……? さすがにセットで頼まれると、僕も救援に入れなくなってくるんだけど」

「大丈夫です。ルナの胃袋は底なしちゃんですから」

「定期的に魔力を消費してると、割と腹が減るんです」

 

 その言葉通り、二人とも付け合わせのポテトとオニオンリングまで、しっかり完食していた。ルナちゃんなんて、そもそもこの年齢の子に揚げ物食わせて大丈夫なのかって感じの見た目をしてるけど、きっちり腹には収まったらしい。一体どこに消えてるんだろう……。店員さんが不審がっている様子もないので、もしかしたら恵李朱くんが魔法でうまいこと隠して、僕一人でこのバカみたいな量を平らげているように見えているのかもしれない。読者への名誉のためだけに言っておくが、なんぼ僕が大食いでも、さすがにここまでではない。

 とにかく、見てるだけでお腹がいっぱいになりそうな食事だった。

 

「ふぅ……おいしかったです」

「それじゃ、そろそろ戻ろうか」

 

 今から帰れば、夜羽の家に着くには丁度いいくらいの時間だろう。

 店を出た僕らは、腹ごなしに少し公園の方でも遠回りして歩こうか、と大通りを南の方へ向かった。




葡萄は「葡萄色(えびいろ)」から取って来ているので、葡萄之巻は「えびのまき」と読んでいるつもりです。どちらでもいいんですけどね!えびえび。
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