三回戦もいよいよ残すは後半の四試合。次はそらちゃんとにじさんじの月ノ美兎ちゃんの対決。
本当はスバルと美兎ちゃんと同じにじさんじの本間ひまわりちゃんの試合が先だったんだけど、ひまちゃんが急な用事が入った為に試合の順番が逆になってしまったみたい。
まあそれは良いとして、いよいよそらちゃんの戦いが見れる!そらちゃんは確かフリーダムとストライクフリーダムのミキシング機体『スカイフリーダムガンダム』に新しく追加武装を加えた機体だった筈。どんな試合になるか楽しみだね。
―本戦会場 そら視点―
❬さあ、続きまして第五試合!本来なら大空スバルさんと本間ひまわりさんの対決だったのですが諸事情により先にときのそらさんVS月ノ美兎さんの対決となります!❭
❬なお、スバルとひまわりの試合は第八試合へと回る事になったので残りの二試合も繰り上げで行われるので他の選手も時間を間違えないようにしてくれ❭
ひまちゃんの諸事情で私と美兎ちゃんの試合が先に行われる事になった。私はガンプラのセッティングを終えてコクピットタイプの操作席に座ろうとすると美兎ちゃんがこっちにやってきた。一体どうしたんだろ?
「お久しぶりですそらさん、今日はよろしくお願いしますね♪」
「あ、うんよろしくね美兎ちゃん」
「えぇ、今日は申し訳ありませんが、ワタクシが勝って玲二さんを頂きますね」
……やっぱり美兎ちゃんも玲二君狙いなんだ。でも玲二君にじさんじとはクレアさんと咲ちゃんとアルスちゃん、後は男性陣ぐらいしか関わりがなかった筈だけど……
「美兎ちゃんも玲二君が狙いなんだね?」
「えぇ、当然です。何せ、あの人がいればワタクシはもっと上を目指せるのですから」
?上を目指せるってどういう……
「わずか五年の期間でホロライブは世界的に有名なアイドル事務所へと急成長をしましたね。その一番の要因となったのは間違いなく佐々木玲二さんの支えがあったからでしょう。現にヒメヒナのお二人も玲二さんが関わるようになってから急に人気が上がっていき海外の方にも認知されはじめています。つまりは、玲二さんをにじさんじに迎え入れる事によってワタクシは更なる成長を遂げられる筈です!だからその為にワタクシは優勝するんです!」
……成る程、美兎ちゃんは玲二君の事を自分がアイドルとして高みを目指す為の人材として欲しいだけなんだね。確かに玲二君がいたから私達は此処までやってこれた。玲二君と一緒なら、何処までも行けると思ってる。けどそれは、玲二君が私達にとって掛替えのない人だから。只のスタッフとしか見ていない人に、玲二君は絶対に渡したくない!
「悪いけど美兎ちゃん、玲二君は私達にとって只のスタッフさんじゃない、本当に大切な人なんだ。だから絶対にそんな理由だけで玲二君を渡したりはしない!」
「……そうですか。なら力ずくで玲二さんを奪うまでです。覚悟して下さいねそらさん」
そう言って美兎ちゃんは自分の操作席へと戻っていった。この勝負、絶対に負けたくない!
❬お互いに準備が整った模様です!それでは早速始めましょう!三回戦第五試合、リンクスタート!!❭
―LINK START―
―サイバーエリア―
ゲームが始まって私は今サイバーエリアの上空を浮遊していた。私の機体、スカイフリーダムガンダムはあずきちの協力があってこそ出来た私にとって最高のガンダム。絶対に負ける気はしないよ!
『スカイフリーダムガンダム』
フリーダムガンダムとストライクフリーダムガンダムの二機をそらがミキシングした機体。ストフリの遠隔操作兵器スーパードラグーンとフリーダムのプラズマ収束ビーム砲が同時に扱え、更には装甲レベルの向上にも繋がり攻防最強の機体に仕上がっている。
スカイフリーダムガンダム
HP:2150
ATK:330
DEF:310
SPD:300
MOB:340
……処で美兎ちゃんの機体何処にいるんだろ?さっきから見渡しても見当たらない……あれ?なんか急に薄暗くなったけどどうし…………ってえぇッーーー?!
「さぁそらさん、覚悟して下さいね。このワタクシの『ジオニックカイザー』で貴方のガンダムを倒して見せましょう!」
と、とんでもなく大きすぎる?!一体何なのこれーーーッ?!
『ジオニックカイザー』
HGサザビー、シナンジュ、ナイチンゲール、ネオジオングをミキシングした月ノ美兎の巨大機体。スピードと機動性は殆ど失われたが大量の武装と追加で増設した多数のファンネルによって相手を仕留める超攻撃型の機体になっている。
ジオニックカイザー
HP:2800
ATK:500
DEF:450
SPD:20
MOB:20
❬で、デカイ!?なんという大きさでしょうか?!美兎さんの機体は見た限りジオン系モビルスーツのミキシングでしょうか!?❭
❬シャアのサザビーとナイチンゲール、そしてフル・フロンタルのシナンジュとネオジオングを掛け合わせて巨大な機体に仕上げたのか。おめがレイのオメガテイルの時もそうだったが正に動く要塞と言えるな❭
どど、どうしよう?!あまりの大きさに何処から攻めたら良いか全くわからない!と、とにかく一度離れてどんな攻撃をしてくるか見ないと!
「それじゃあいきますよそらさん、簡単にはやられないで下さいね」
美兎ちゃんがそう言うとジオニックカイザーから大量のファンネルとネオジオングアームが発射されてスカイフリーダムの上空に設置されていく。これって……ヤバい!?
そう思った瞬間、ファンネルやアームの指先から大量のビーム攻撃が雨の様に降り注いできて、私は慌ててスカイフリーダムで回避行動を繰り返していく。危な過ぎるよこれ!?
❬美兎さんのジオニックカイザーのファンネルの猛攻がそらのスカイフリーダムに容赦無く降り注いでいく!これは反撃する隙がありません!!大丈夫かそらぁッ?!❭
❬こら、友人だからと言って実況なんだから贔屓はするな。だが確かにこの猛攻、突破するのにも一苦労だし仮に突破出来ても本体の高い装甲を破らない限りそらには勝ち目が薄い。どちらにせよまずはあのファンネルをどうにかしないといけないだろう❭
Aちゃんや玲二君が心配してくれてるのはわかったけど、このファンネルの雨どうすればいいのぉッ?!攻撃する為の隙も無いし、今は回避に専念してるけどそれがいつまでも続くわけないし……こうなったら!
❬ん?そらが何か行動を起こすみたいだぞ。ジオニックカイザーの下に潜り込もうとしているみたいだ❭
❬ファンネルの猛攻を避けつつジオニックカイザーに近づくスカイフリーダム!一体何をするつもりなのか?!❭
「何をするつもりかは分かりませんが逃がしはしませんわよ!」
ファンネルのビーム攻撃が襲ってくるけど私は構わず避けつつジオニックカイザーの真下へと潜り込み、ブースター等を射撃しつつ避け、そして……
「………今だッ!!」
―バシュウッ……ドゴォンッ!!―
ファンネルの集中砲火が放たれる直前にその場から離れ、その攻撃は全てジオニックカイザーのブースター等に当たっていった。そう、私の狙いはファンネルの攻撃をジオニックカイザーに直接ぶつける事だったんだ!これで美兎ちゃんのジオニックカイザーもダメージを……
ジオニックカイザー
HP:2800→2680
殆ど減ってない?!なんて頑丈な装甲なの!?
「どうやらファンネルでワタクシの自滅を図ろうとしていたみたいですが……それではワタクシのジオニックカイザーは落ちませんよ!」
ジオニックカイザーのファンネルが再びスカイフリーダムに襲いかかってきた。このままじゃ負けてしまうかもしれない……本当はもう少し後で使いたかったけど、此処で使うしかないよね!
私はファンネルの攻撃を避けながら操作パネルであずきちから貰った“あの武装”を呼び出す。お願い、早く来て!!
「クッ、ちょこまかと動き回ってキリがありませんね……なら、これでトドメにして差し上げます!」
美兎ちゃんがそう言うとファンネルやネオジオングアームが散開してスカイフリーダムを包囲するように展開されていく。完全に囲んで集中砲火するつもりだ……私の新しい武装はまだ来てないのに、このままじゃ……
「それではそらさん、これで終わりに致しましょう!」
ファンネルやネオジオングアームからエネルギーが集中されていく。あぁ、もうダメかもしれない……
―バシュウゥゥゥゥゥゥウンッ!!―
―ドガガガガガガガガアッ!!―
「な………ッ?!」
❬おおっとこれはどういう事でしょうか?!突然スカイフリーダムの後方から強大なビームが放たれファンネルの一部が破壊されました!❭
❬この攻撃は……まさか!?❭
良かった、間に合ってくれた!私は美兎ちゃんの隙をついてファンネルの包囲を抜けてビームが放たれた方へ飛び其処から飛んできた私の新しい武装『ミーティアウィッシュ』へスカイフリーダムをドッキングさせていく。行こう、あずきち!
『ミーティアウィッシュ』
そらがアズキから受け取ったフリーダムの追加装備ミーティアを二機使用し一つにしたスカイフリーダム専用のサポートメカ。単純に性能が二倍になったがあまりにも出力が高く並みの機体では使用が不可能な程である。そのためスカイフリーダムでも気を抜いていたら出力に振り回されまともに戦う事が出来ないが、使いこなせれば大会参加機体の中でも最も強い武装とも言える。因みにウィッシュは願い、希望という意味が込められている。
❬やっぱりミーティアか!しかも二機を一つに纏めたミキシング仕様だ!❭
❬そらはこの武装を待っていたんですね!❭
「お、驚きました。まさかミーティアまであるとは……ですが、ワタクシのファンネルやアームはまだあります!そのミーティアごと貴方のフリーダムを落として見せます!」
「……美兎ちゃん、悪いけど私にも負けられない理由があるんだよ。この先で待ってる玲二君の為に、このミーティアを託してくれたあずきちの為に、そして何よりホロライブの皆でまた笑い合えるあの日を取り戻す為に!」
私は、絶対に負けられない!そう思った瞬間……
―パリイィンッ!!―
私の中で何かが割れた気がした。
私はすぐにミーティアウィッシュの砲台を全て展開し、スカイフリーダムのウイングを広げスーパードラグーンを全て射出、そしてビーム砲と腰のレール砲も展開し画面上に映る全てのファンネルとネオジオングアームに標準を合わせていく。
「いっけえぇぇーーーッ!!」
―ドゴオォォーーーンッ!!―
全ての武装から一斉射撃を行いジオニックカイザーのファンネルとアームを全て撃ち抜いて破壊していった。
「なッ?!わ、ワタクシのファンネルが……!?」
❬な、なんという事でしょうか!?あれだけあったファンネル達をたった一度の一斉射撃で全て撃破してしまいました!❭
❬すげぇな……まるで原作の種割れしたキラ・ヤマトを彷彿とさせるような攻撃だな❭
これで確認出来るファンネルとアームは全て破壊した。後は本体のジオニックカイザーだけ!私はミーティアウィッシュの右側のビームソード二本を展開し一気にジオニックカイザーへと詰めよっていく。
「ッ!さ、させませんよ!」
だけどジオニックカイザーもビームトマホークを展開してミーティアウィッシュのビームソードを抑えていく。
「ワタクシがもっと上のアイドルになる為にも、あの人の存在は必要不可欠なんです!だからワタクシは貴方達ホロライブを倒して、あの人を手に入れて……!」
「違う!確かに玲二君がいたから私達は此処までやってこれた。けどそれは只のアイドルとスタッフという関係だけじゃなかったから!私達の事を信頼してくれた玲二君だから、玲二君の事を大切に想っていた私達だからこそ今の私達がいるの!!だから、只のスタッフとしか玲二君の事を見ていない美兎ちゃんじゃあ、絶対に私達は負けない!」
だから私は私の、私達の想いをこのミーティアウィッシュのビームソードに乗せて、全出力でジオニックカイザーへとぶつけていく!美兎ちゃんもジオニックカイザーのビームトマホークを最大出力でぶつけてきている……だけど!
―ジジジジ……ズバアァァァンッ!!―
「な……?!」
「これで……終わりだよ!」
ビームトマホークは折れそのままビームソードがジオニックカイザーを真っ二つに切り裂いていった。
ジオニックカイザー
HP:2680→0
―WINNER ときのそら―
この勝負、私の勝ちだよ!
❬決まったあぁーーーッ!!激しい戦いの末勝ち上がったのは、我等ホロライブのリーダーときのそら!いやぁ、素晴らしい勝利でした!❭
❬だから実況が私情挟むなって……だが、あの局面でのミーティアとフリーダムの一斉射撃は凄かった、感動しそうになったわ❭
試合が終わって私は緊張の糸が切れたのか少し疲れちゃった。思っていた以上にミーティアウィッシュの出力が高過ぎてコントロールするのも大変だったのにあのビームソードの最大出力したせいでコントロールグリップを強く握ってた手もかなり痺れて痛い……
「……参りましたそらさん、ワタクシの完全敗北です」
「美兎ちゃん……ううん、美兎ちゃんのジオニックカイザーも凄かったよ。気を抜いていたら負けてたのは私かもしれなかったもん」
「いえ、そんな事はありません。それにワタクシ、玲二さんと貴方達ホロライブの絆の強さを甘く見ていました。笹木さん達から聞いた話だけで玲二さんの事を分かっていた気になっていたワタクシが恥ずかしいですね……そんなワタクシが最初から勝てるワケ無かったんですよ」
美兎ちゃんはそう言うとジオニックカイザーを回収してステージからそのまま立ち去ろうとしていた。美兎ちゃん………うん!
「美兎ちゃん!もし私やフブキちゃん達が優勝したら、大会が終わった後で一緒に対談コラボしよ!玲二君も一緒に!」
「え……?」
「美兎ちゃん玲二君の事あまり知らないって言うなら一緒にお喋りして親睦を深めようよ♪きっと玲二君も楽しんでくれると思うよ♪」
そうだ、美兎ちゃんも玲二君の事を知って貰えたら美兎ちゃんの言う上のアイドルにいく為の切っ掛けが出来るかもしれない。同じアイドルとして、その切っ掛け作りが出来れば良いな♪
「そらさん……ありがとうございます。その時を楽しみに待ってますね♪それでは……」
良かった、美兎ちゃんも笑ってくれた♪美兎ちゃんとの約束を守る為にも、この後も頑張らないと!
―待機場 フブキ視点―
「フブキちゃーん!私勝てたよ~♪」
「そらちゃん!良かったぁ、あんな巨大な機体相手に勝てるか不安だったよ~」
でもそらちゃんのあのミーティアウィッシュ凄かったよ!白上もSeedのキラみたいなフリーダムの一斉射撃に思わず興奮しちゃったもん!
……そんな中でふと待機場の端にいるおかゆに目が止まってしまった。おかゆは試合内容を全く見ようとせずガムを噛みながらイヤホンで音楽を聴きスマホを弄っている。あの様子からしてみると多分ラミィちゃんや今のそらちゃんの試合すら見てないし聞いてもいないんだろうな……
「あ、そろそろ次の試合が始まるよ!」
「え……あ、そ、そうだね」
いや、今はおかゆの事は後にして試合を見ないと!おかゆの事は試合が始まった時に考えれば良いし!で、次の試合は……アカリちゃんと咲ちゃんの勝負だ。一体どんな戦いになるんだろう?
―試合会場―
❬それでは続いては三回戦第六試合、ミライアカリさんVS笹木咲さんの対決です!❭
「咲ちゃん、今日はお互い良い勝負をしようね♪」
「勿論!よっしゃあ!やるぞー!」
(笹木咲ちゃん……使ってるガンプラもガンダムオリジンのショルダーキャノンを左右両方に増設してカラーをパンダ色にしただけの機体だけど……此処まで勝ち上がってきたって事は、もしかして実はシロちゃんやフブキちゃん以上の実力者なのかも……油断は出来ないね)
❬それでは早速始めましょう!リンクスタート!!❭
―LINK START―
―三分後……―
「……………えぇっとぉ……?」
「きゅうぅ~……」
笹パンダム
HP:0
―WINNER ミライアカリ―
❬え、えぇっと……しょ、勝者ミライアカリさん!❭
❬……そりゃ皆困惑するわな❭
開始僅か数分で決着がついてしまい、会場はざわついていた。結果は先程Aちゃんが言った通りアカリの勝利だが、一体何が起きたのだろうか?
実は試合が始まったと同時に笹パンダムがいきなり武装を外したと思いきやそれ等を次々とフォーチュンガンダムへと投げていき、武装が無くなった瞬間フォーチュンに向かって頭から突っ込んで行ったがそのままフォーチュンのビームライフルで撃ち抜かれ笹パンダムは負けてしまい、しかも咲はその際ゲーミングチェアごと倒れてしまいそのまま気絶してしまったのである。つまり笹木咲は一回戦、並びに二回戦と全く同じ戦法を行いそして返り討ちにあい良い所無しで負けてしまったのである。なんとも締まらない話だ。
―待機場 フブキ視点―
「って何ですかこの試合?!」
「お、落ち着いてフブキちゃん!確かにそうなる気持ちは分かるけど!」
だって咲ちゃんかなたんと戦った時とおんなじ戦い方して、っていうかあの様子だと二回戦の時もあんな感じで戦ったって事ですよね?!よく生き残っていられたよね!?
「落ち着いてってばフブキちゃん!とにかくアカリちゃんが勝ち進んだ事は変わらないんだから、今は他の試合に集中しないと!」
「う、うん……ありがとそらちゃん」
そ、そうだよね。試合内容はどうあれアカリちゃんが勝ち進んだ事には変わらないから、白上は次の試合に集中しないと……なんだか変に疲れちゃったよ……
第六試合が終わり残す所は後二試合。果たして、誰が勝ち残るのだろうか?