そらちゃんの試合が終わって三回戦も残す所はパトラちゃんとういママの試合と後回しになっていたスバルとひまちゃんとの試合だけになった。それが終わったら休憩を挟んだ後にいよいよ四回戦……白上とおかゆの対決が待っている。白上はこの戦いに勝って、必ずおかゆを元に戻して見せます!
………それにしても次の七試合目が全然始まらない。既にパトラちゃんはステージでスタンバイ状態なんだけど、肝心のういママが何時まで経っても来る気配がない。一体どうしたんだろ?
❬……もう時間だというのにういは何してるんだ一体?❭
❬はい、先程までは普通に待機場にいた筈なんですが……あ、どうやら何やら情報が届いたようです❭
?一体なんだろう?別のスタッフがAちゃんに何か伝えてるみたいだけど……ういママに関係する事なんだろうか?
❬……えー、此処で皆様にお知らせです。しぐれういさんなのですが、極度の緊張からきた腹痛によりトイレに引きこもっている為棄権という事で、第七試合は周防パトラさんの不戦勝となります!❭
―ズッシャアァッ!!―
な、何それ?!不戦勝?!そんな事ってあるの!?
❬……何やってんだよあいつは?❭
❬えーっと、どうやら試合前にコ○ダ珈○で食事をした後にこれから戦うという緊張で腹痛を起こしてしまったようです。本人は「は?負けとらんが?只の腹痛なだけだが?」と強がっていたみたいですが何時まで経ってもトイレから出てこないのでマネージャーの判断で棄権となりました❭
何で試合前にそんな所でご飯食べてるの?!彼処かなりのボリュームだよ!?絶対にこんなVRゲームする前に食べる物じゃないでしょ!?スタンバイしてたパトラちゃんもなんか苦笑いするだけで反応に困ってるし!
……で、結局不戦勝になったパトラちゃんはそのまま待機場に戻って来たけど凄く腑に落ちない表情をしてた。そりゃそうだよ。
❬はい、ではトラブルはありましたが続いては三回戦最後の試合です!先程スタッフさんからの情報でひまわりさんも既に戻ってきているとの事なのでこれより速やかに行いたいと思います!スバルさんとひまわりさんは直ぐにステージにお集まり下さい❭
「……それじゃあフブキ先輩、そら先輩行ってくるッスね」
「う、うん、頑張ってねスバル」
「が、頑張って勝ってね、そして四回戦で一緒に戦おう!」
Aちゃんに呼ばれたスバルがスタッフから自分のガンプラを渡されステージに向かっていくけど、なんだか元気がない。それもそうか、自分の親が恥ずかしい理由で棄権しちゃったんだから仕方ないよね。
(因みに本小説ではしぐれういはスバルの実母です。本名大空うい、16歳JKと言ってますが本当はXX歳です)
―本戦会場 スバル視点―
……何だか予想外な事が続いてたせいで戦う前から疲れたよぉ。母ちゃんもスバルに内緒で大会に出てたと思ったら腹壊して棄権って何しに来たんだよホントに?!スバル恥かいちゃったじゃんもぉーーッ!!
「おはござ~♪スバルちゃん遅れてごめんねぇ、今日よろしくな~♪」
「う、うんよろしくねひまちゃん」
いやいや、母ちゃんの事はもう忘れよ……それよりも今はひまちゃんとの勝負!この勝負に勝てば次はそら先輩とも戦える!こんな時だけど一度そら先輩とガンプラ対決してみたかったから頑張んないと!
「あ、そう言えばひまちゃんって確か賞金目当てだったよね?兄ちゃんには興味ないの?」
「うーん、そうやなぁ。確かに玲二さんは優しいし頼りになる人やけど……ひまは普通に仕事仲間やと思っとるし、新しい企画の為の資金さえ手に入れられればそれでいっかなーって。でもさっちゃんが玲二さんの事欲しがってたみたいやし、折角やから優勝したらさっちゃんの為に引き抜こうかなーって」
う、そういやにじさんじメンバーは殆ど兄ちゃんに対してそこそこ仲が良いか顔見知り程度だけど咲ちゃんだけは何故かホロメン並みに兄ちゃんの事好きなんだよなぁ……兄ちゃん咲ちゃんに何したんだろ?
「そっか、けどひまちゃんには悪いけど兄ちゃんは渡さないよ!それに優勝するのはスバルだよ!」
「むッ!?ならば此処からは正々堂々GVWで決着をつけようやないか!玲二さんが欲しくば、ひまを倒してからいくんだなぁ!!」
何だそのテンション?!しかも言うだけ言って自分の場所に戻っていったし!?
❬さあ、お互いに準備が整ったようなので始めていきましょう!リンクスタート!!❭
え?!ちょ、ちょっと待ってまだスバルヘッドギア着けてな……ッ!?
―LINK START―
―サイバーエリア―
Aちゃんが急に始めちゃうから慌ててヘッドギアを着けたけど何とか間に合った……さてひまちゃんの機体は……あれ?あれってSDだよね?なんかでかくね?
「フッフッフ~♪よくぞ此処まで来たな!だがこの『惨不羅輪亜大将軍』がいる限り、この先には行かせんよぉ!」
『惨不羅輪亜(サンフラワー)大将軍』
SD頑駄無武者○伝3の鳳凰似帝大将軍の改造機。メインの惨不羅輪亜大将軍は多才の武器を使い、その他に剣撃特化の吃驚大将軍と格闘特化の発呉(バックレ)大将軍と形態を変えられ、更に向日葵大将軍と或丸(あるまる)将軍と超将律是(リッゼ)へと分離する事が出来る。
惨不羅輪亜大将軍
HP:1950
ATK:270
DEF:270
SPD:240
MOB:250
❬これはまた懐かしいガンプラだな。まさか鳳凰似帝とは……今確かプレミアついて倍以上の値段になってたと思うけど、よく見つけたもんだ❭
「ふっふーん!偶々行った古い模型屋に定価で置いてあったから買っちゃったんだよね~♪」
「何それ何処?!めっちゃ気になるんだけど!?」
スバルSDメインで作ってるから昔のヤツで激レアキット欲しいけどプレミア付いてて買えないヤツ多いからその模型屋教えてほしいよ!
「フッフッフ~♪その模型屋はひまのお気に入りの穴場やから、もし知りたいんならひまを倒したら教えたってもいいよ~♪」
マジッ!?よっしゃあーッ!絶対に勝ってやる!そうと決まったらスバルはグリップを掴み“エンジンを吹かせた”!
―ブウゥゥゥゥゥゥンッ……―
「?なんの音―ブオォォォォォォォォォォンッ!!―うわあぁッ?!」
スバルは勢いよくバイクを走らせ惨不羅輪亜大将軍を飛び越え上の足場へと着地していった。
―キキィーーーッ!!―
「ちわーッス!大空警察署からやって参りました『ヴェルデブラスター所長』です!」
『ヴェルデブラスター所長』
SDサージェントヴェルデバスターガンダムを改造した機体。本来ならDXセットの追加武装を改造して使う予定だったが、発売日が延期になってしまった為HGのヴェルデバスターガンダムの武装を改造して装着している。武装追加した為機動性は下がったがこの機体には隠されたギミックがある。
ヴェルデブラスター所長
HP:1360
ATK:340
DEF:350
SPD:240
MOB:190
❬成る程、スバルの機体はサージェントヴェルデバスターの改造か。あいつの作った最初のガンプラでもあるな(……だがサージェントヴェルデってあんな体型だったか?なんか少し大きくなってる気がするが……)❭
「へぇー、スバルちゃんのは割りと新し目のガンダムなんやね。けど、ひまの惨不羅輪亜大将軍に果たして対抗出来るかなぁ~?」
「ふっふーん、この所長が只のSDと思ってたら痛い目見るしゅばよぉ?そんじゃ早速!」
スバルは所長をバイクから下ろし(バイクは登場の演出だけ)両肩にあるランチャー砲とビーム砲を構え惨不羅輪亜に向かって標準を合わせる。
「まずは小手調べしゅばぁッ!」
スバルは所長のビーム砲を数発打ち込み、一発目はヒットしたけど二発目以降は避けられ大したダメージは与えられなかった。
「やるねスバルちゃん!なら今度はこっちの番や!」
ひまちゃんは惨不羅輪亜の腰から刀を抜き所長に斬りかかってきた。所長は何とか交わしていくけど機動性の低さのせいで何発かかすってダメージを受けてしまう。こうなったら!
スバルはひまちゃんに悟られない様にビーム砲のエネルギーを溜めながら刀を避けていく。勝負は一瞬、目に物を見せてやるッス!
「ほらほらスバルちゃん!避けてばっかりやと勝てないよ!」
惨不羅輪亜の刀攻撃を避けつつ反撃の機会を窺う。そして惨不羅輪亜が刀を大きく振り上げた。今だッ!!
スバルは悟られない様に所長の身体を捻らせ自然を装ってビーム砲を惨不羅輪亜に合わせて発射させた!
「残念やけどお見通しだよ!せーのッ!!」
―パッカーンッ!―
「えぇッ!?」
惨不羅輪亜は突然三体のSDガンダムに分離して所長のビーム攻撃を避けた、ってそんなのアリ?!
「どや!これがひまの惨不羅輪亜大将軍の力!そして或丸将軍を頭に替えて再度合体!」
分離した三体が今度は左足になっていたガンダムが頭と入れ替わって違う姿になった?!
「完成、吃驚大将軍!そんじゃいっくよー!」
姿が変わって吃驚大将軍になったひまちゃんの機体は再び刀攻撃を繰り出してきたけど、さっきよりもスピードが上がってるしどうなってんの?!
❬惨不羅輪亜大将軍?の猛攻がヴェルデトブラスター所長を追い詰めていく!先程よりも速い刀捌きです!❭
❬鳳凰似帝は元々三つの形態を持ってる。あれは剣撃を得意とする野っ突化大将軍という形態をベースにした姿だな❭
そんな事出来るのそれ?!余計に欲しくなってきたそのガンプラ!ってそんな事より今はこの状況どうにかしないと……こうなったら!
「こうなったらスバルも本気見せちゃうよ!権限解放モード!」
スバルがスキルコマンドの『変形』を選択すると所長の目が光り身体が展開し大きくなっていく。
「え?な、なんやこれ?!」
❬おぉっと!?スバルさんの機体がどんどん変形していく!これは一体?!❭
❬これは……そうか!なんか違和感あると思ったらこいつ、本当のベースになってるのはスターウイニングガンダムか!❭
流石兄ちゃん!そう、この機体はスターウイニングをベースにサージェントヴェルデバスターとHGヴェルデバスターをミキシングしたSDとHGのハイブリッド!これでヴェルデブラスター所長はSDモードからHGモードへと変形出来るようになったッス!
ヴェルデブラスター所長(HGモード)
HP:1140(先程ダメージを受けた為)
ATK:380
DEF:250
SPD:240
MOB:230
「ま、まさかそんな大がかりな改造してるなんて……」
「へっへーん!これも兄ちゃんに教わったアドバイスのたわものッス!」(賜物と言いたかったらしい)
そしてスバルは所長の両肩にあるランチャー砲とビーム砲を外してドッキングして超射程狙撃ライフルにして反撃を開始した。本来この武器合体はオミットされてたけどまたドッキング出来るようにしたんだよ!
「グッ……!ならひまも本気でいくよ!変形合体!発呉大将軍!」
ひまちゃんもまた大将軍を三体に分離して今度は右足の機体が頭になって違う姿になった。やっぱその変形合体格好良い!
「さあ、此処からが本番!スバルちゃん、いくで!」
「望む処だ!スバルの本気、見せてやるしゅばぁ!」
こうしてお互いに激しい攻防が始まった。
―十分後―
ヴェルデブラスター所長
HP:185
惨不羅輪亜大将軍
HP:361
あれからスバルとひまちゃんの攻防は激しさを増していた。所長が遠距離攻撃を繰り返し行いダメージを与えていったけど大将軍も分離して形態を変えながら接近して攻撃してきてお互い既にボロボロ状態、後一撃受ければ終わってしまう処まで来ていた。
「はぁ、はぁ……や、やるねひまちゃん」
「はぁ、はぁ…そ、そう言うスバルちゃんこそ……けど、この一撃で決めたる!」
そう言うと大将軍は高く飛び上がり所長に向かって斬りかかってきた。所長のエネルギーも後僅か。この一撃で終わらせる!
「これがスバルの一撃!いっけえぇーーーーーッ!!!」
―ドゴオォォンッ!!―
所長の一撃が大将軍に当たりダメージを与えた!よっしゃあ!これでスバルの勝ちしゅばぁッ!
しかし、此処で予期せぬ事が……
「うぐぅッ!……ってあ、あれ?バランスが……コントロール出来ない?!」
「へ……?」
攻撃を受けた大将軍が機体バランスを崩しそのまま墜落していく。その真下には所長がいたが攻撃の反動で直ぐには動けなかった。詰まる所……
―ヒュウゥゥゥゥゥゥ……ドゴオォーーーーーーーーーーンッ!!!!―
大将軍が落下して所長と衝突し大爆発が起きて……
ヴェルデブラスター所長
HP:0
惨不羅輪亜大将軍
HP:0
―DRAW―
両者共にHPが0になって終わった。
―久々の玲二視点―
❬え、えーと……こ、これは引き分けって事でしょうか?❭
❬そうなるな。もし二人が可能なら再戦する事になると思うが……あの様子だと無理みたいだな❭
「はにゃ~……」
「しゅばぁ~……」
勝負が終わるとスタッフが二人に近づいて様子を見たがどうやら二人ともさっきの衝撃で気絶してしまったらしい。これじゃあお互い再戦は無理っぽいな。
❬えーと……で、ではこの勝負引き分けにつき両者共にダウン!ときのそらさんはそのまま準決勝進出となります!❭
まあ、こればかりは仕方がないよな。お互い頑張ったがこれ以上は無理そうだし。さて、これで漸く三回戦全てが終わったな
、まともな試合半分くらいしかなかった気がするが。
❬さて、此処で三回戦全ての試合が終わりました。今現在のトーナメントはこうなっております!❭
白上フブキVS猫又おかゆ
シロVS鈴木ヒナ
ときのそら 相手不在の為準決勝進出
ミライアカリVS周防パトラ
……漸く此処まで来たか。この中で残ってるホロメンは三人。けどその内二人は次の試合で当たっているから実質二人か。
それにおかゆ、最近試合を見ていても様子がおかしかった。前まではあんな事するような奴じゃなかったのに……それに社長や“あいつ”からの情報によるとおかゆの周りで協力している不審な奴がいるみたいだし、何か唆されたのか?
……どっちにしろ今のおかゆは普通じゃない。だから頼むフブキ、あいつを止めてやってくれ。
❬それでは此処で一度休憩を挟みまして一時間後に四回戦を行います。参加者の皆さんは今のうちに次の試合に備え身体を休めたりガンプラの整備を行って下さい。それでは、一度失礼します❭
波乱も多かったが遂に三回戦を終え四回戦へと突入した。次の試合はフブキとおかゆの対決、果たしてフブキはおかゆを元に戻せるのか?