四回戦が終わって残ったのは白上とそらちゃん、そしてアカリちゃんにシロちゃんの四人。残す試合は後三試合、これに勝ち残った娘がレイくんを手に入れる事が出来る。
白上とそらちゃんのどちらかが優勝すればレイくんはホロライブに残る事が出来る。つまりは準決勝で白上とそらちゃんが勝てばその時点で安心は出来る。けど流石にそうはいかない……準決勝の相手は白上はシロちゃん、そらちゃんはアカリちゃんと当たっている。どちらも一筋縄ではいかない強敵、油断していたらすぐに負けてしまうかもしれない。
だけど白上達は絶対に負けられない!必ず勝って、またレイくんと一緒に楽しかった日々を取り戻すんだ!
「って意気込んだのに準決勝が来週ってどういう事ですかぁ~………?」
「仕方ないよフブキ、GVWのサーバーに負荷が掛かってたみたいだし、あの後色々とバタバタしてたのもあったんだから」
そう、実はあの後準決勝が始まると思ったらスタッフさんがやって来てサーバーに負荷が掛かってしまってメンテナンスが必要との事で準決勝は後日になるって言われ今は皆で事務所に戻ってきた。
「ま、まあこれはこれでフブキちゃんもそら先輩も最後の準備が出来ると思えば良いと思うぞ?」
「そ、そうだよあやめるの言う通りだよ。なんたって次はあのシロちゃんとの対決なんだから事前の準備はしっかりした方が良いよぉ?」
……うん、確かにあやめところねの言う通りだ。これはむしろチャンス、あのシロちゃんとの勝負を万全な態勢で挑む為の準備期間だと思えば良い。もしかしたらその先の決勝でアカリちゃんと戦う事になるかもしれないし、これを機に一旦アーマーの調整とかもしとこう。
「……おそらくだけどシロちゃんと戦う時はそう易々とバディチェンジはさせてくれないよね」
「うん、ウチも戦って分かったけどシロさんは相手の換装を待ってくれる程優しくはないと思う。ましてや次は準決勝、気合いの入れ方はより一層増すと思うから隙をついても一回が限界じゃないかな?」
「そうだよね……となると戦えそうなのはフォクシードとドグレイトとウォルフェイト、後はオーガイオウかな?他のアーマーは特殊だからキツいかなぁ……」
スバルのダッキンドネス、わためのシープレシャス、そしてぺこらのラビットラッパーではこの後の戦いには使えそうにない。三人には悪いけど、これ等のアーマーは見納めかな?
「うーん、でも問題はシロちゃんの機体が実質二体分ある事だよね。ディマイスだけならドグレイトやウォルフェイトで対応出来そうだけど、ルイン相手だとやっぱりフォクシードかオーガイオウかなぁ……」
「でもでも!もしノエルとの戦いの時みたいに遠隔操作で二体纏めて来たらそんな使い分けての戦いなんて出来ない余!」
「そうだ……確かに神経を集中させなきゃいけないとは言えシロちゃんは遠隔操作も出来るんだった。本体であるルインを倒すべきだけど、ディマイスも一緒に来られたら無視なんて出来そうにない……」
……改めて考えるとシロちゃんの機体ってかなりの強敵なんだって思い知らされちゃった。あのまま準決勝が始まってたらそういった対応とか考えられないまま負けてしまってたかもしれない……
「そうなるとやっぱり、また新しいアーマーを作るしか……?」
「新しいアーマー……作るとしたら対多数を想定したアーマーだけど、そうなると武装を多くしないと、あでもそれだと動きが鈍くなるし……うあうぅ~、考えれば考える程頭がパンクしそうだよぉ~……」
新しいアーマーについてあれこれ考えてみるもののこれといって良い案が浮かばず、考えれば考える程深みに嵌まってしまう。一緒に考えてくれてるミオ達も同じようで皆頭を抱えて悩んでいる。はぁ、本当にどうしよう……?
―ガチャッ―
「あ、あの……フブキちゃん、今大丈夫だったかな?」
「え……あ、おかゆ!もう身体は大丈夫なの?」
「うん、スバルちゃんとあくあちゃんが一緒に病院に連れてってくれたけど何処にも異常はないって言われたから戻って来たんだよね」
新しいアーマー開発に悩んでいると白上達のいる会議室におかゆとスバルとあくあちゃんが入ってきた。おかゆの手には何やら大きな箱があるけどどうしたんだろ?
「……改めて皆、本当にごめんなさい。あの時フブキちゃんに負けなかったら僕、取り返しのつかない事をしてたかもしれなかったから……」
「もぉおかゆってば、その事についてはもう大丈夫だって。皆おかゆの気持ちはちゃんと伝わってるし、誰ももう気にしてないんだから」
「そおだよおかゆー♪こおねはおかゆとまた一緒にいられるだけで嬉しいんだからさ~♪」
「……うん、そう言ってもらえて嬉しいけど、それでもやっぱり僕としては許されない事をしたと思ってる。だからこれ……」
おかゆはそう言うと手に持ってた大きな箱を白上の前に置いた。これってまさか……
「おかゆってば病院から出た瞬間いきなりスバル達にお願いしてこれを探しに一緒に街に出てたんだよ」
「まあ、其処までレアなキットじゃなかったからすぐに見つかったけどね」
そうだったんだ……確かにこれを使ったアーマーは考えてたけど、中々良い改造案が浮かばなかったから結局買わず仕舞いだったんだよね。
「それとこれ、もし使えたらって思って……」
するとおかゆは持ってたバックからもう一つ、小さな箱を取り出し白上に渡してきた。
「え……ッ?!お、おかゆ!?これって……」
その中にあったのは、なんとおかゆが使ってたアルスのアーマー、ナイトメアアーマーだった!あの脅威の空間移動能力、ワープダイヴを使えるおかゆの切り札だったアーマーだけど、どうして……?!
「このアーマー、僕には上手く使いこなせなかったけど、もしかしたらフブキちゃんなら使いこなせるかもって思って持ってきたんだけど……使って、くれるかな?」
「おかゆ……うん、ありがとうおかゆ。この二つ、使わせてもらうね♪」
おかゆからナイトメアアーマーを受けとるとおかゆは一安心したのかまだぎこちないけど笑ってくれた。うん、やっぱりホロライブは皆仲良しじゃないとね♪
「取り敢えずこのアーマーはアルス用だからそのままじゃパーツ不足で使えないから、少し改造を施さないと。それとこっちに関してはどうしようかな……」
「あ、それなんだけどスバル良い事思いついた!これさ、ホロメン総出で改造してみない?」
「あ、それ良いかも!ウチ等のそれぞれの想いを込めて、このアーマーを完成させようよ♪」
「おぉッ!それなら余は今事務所にいるメンバー全員に声かけてくる!」
「あてぃしも家に戻っちゃった娘に連絡してみる!」
「み、みんな……」
皆白上の為に……何だか嬉しくて泣きそうになってきちゃった。
それから程なくしてホロメンが皆集まって来てくれた。流石にロボ子さんはまだメンテナンス中だけど、それぞれ案を出し合いながら新しいアーマーの製作に当たってくれてる。皆が此処までしてくれたんだ……白上は絶対にシロちゃんに勝ってみせます!
―その頃……―
「あーあ、折角もうすぐ玲二が手に入ると思ったのに、次の試合が来週だなんてなぁ……」
薄暗い部屋の中、一人の少女が床に散らばる写真を見ながらうっとりとした表情を浮かべていた。そう、シロだ……
「後二回……後二回勝てば玲二とシロが永遠に結ばれる♪他の女になんて絶対に渡さない……」
シロは床に散らばる写真を数枚拾い上げ眺める。其処に写っているのは全て玲二の写真、つまりは盗撮した物だ。それは床だけではなく壁一面にもびっしりと貼られており、それ等の写真には殆ど玲二しか写っておらず、たまに他の人が写っていてもマジックで顔を塗りつぶされていた。端から見ればかなり異常な光景と言えよう。
「フフフ、待っててね玲二♪シロが必ず迎えに行ってあげるからねぇ……♪」
散らばる写真の中から一枚の写真を取り出し、シロは大事そうに抱き締めながら笑う。その写真に写っていたのは“車椅子に座っている幼き頃のシロ”と“頭に包帯を巻き片足にギブスをして松葉杖を突いてる少年時代の玲二”が一緒に笑っている姿だった。
―更にその頃……―
「……よし。ピロリン、其処のヤスリ取ってくれる?」
―~♪―
先程のシロの部屋とうって変わって明るい部屋でミライアカリがパートナーである電子妖精ピロリンに手伝ってもらいながら新しい追加武装を作成していた。
「にしてもある意味ラッキーだったね。この武装使いたかったけど間に合わなかったから諦めてたけど、これなら次の試合には間に合うよね?」
ランナーから切り取ったパーツに一つ一つ丁寧にヤスリをかけていくアカリ。その横には写真立てに入っているアカリと玲二、そしてミオとぼたんの四人が写っている写真があった。
「……出来る事ならあの頃に戻りたいけど、もう流石に無理だよね」
―~?―
「あ、ごめんねピロリン。もうすぐヤスリがけ終わるから超音波洗浄器の準備してもらっていい?」
―~♪―
アカリが頼むとピロリンはそのまま部屋の外へと出ていった。そしてアカリは写真立てを伏せてパーツを持って部屋を出ようとする。
「……もうあの頃みたいには戻れない。だったらせめて玲二を、アカリの元に!」
アカリは何かを決意した後、そのまま部屋を出ていった。
―更に別の場所にて…… そら視点―
「……うん、おかゆちゃんも凄く謝りたがってたから。本人はまだ本調子じゃないし私達もまだ大会が残ってるから少し後になるけど、必ず謝りに行くからって……分かったよ、本人にも伝えておくね。ありがとう葵ちゃん、またね♪」
私は皆と一緒にフブキちゃんのアーマー製作を手伝った後家に帰って電話をかけてた。相手は私とよく歌動画を撮ってた富士葵ちゃんだ。
理由としてはおかゆちゃんが一回戦の時に葵ちゃんに対して不正をしたのと必要以上に追い詰めてしまった事を謝りたいと言ってたから、お節介かもしれないけど私が葵ちゃんに謝罪の場を設けてもらえるようにお願いしてたんだ。
葵ちゃんはあの時の事はもう気にしてないよって言ってくれたけど、おかゆちゃん本人が会ってしっかり謝りたいって言ってたと伝えたら大会後に会ってくれるって言ってくれた。これでおかゆちゃんに関してはもう心配はないかな?
「……フブキちゃんも皆がついてるから大丈夫。後は私だけだね……」
そう、私は実は今少し悩んでいる。その理由は私自身にある。私は確かにフブキちゃんと同じように元のホロライブに戻したい、その想いは変わらず持っている。けど少し前のおかゆちゃんやシロちゃんを見てると、もしかしたら自分の中にもそういった独占欲があるんじゃないのかって思っちゃう。
現に玲二君がもし他の娘と付き合うってなったらって考えると胸が苦しくなってくる。玲二君に私の事もっと見てほしい、愛してほしいという気持ちが抑えきれなくなりそう……
私は結局どうしたいんだろう?また皆と一緒に楽しく過ごす日々?それとも玲二君と付き合って幸せな日々を過ごしたい?どっちも大切だし、片方だけなんて選べない……一体どうしたら……
………
……………
…………………
…………………………ッ!
「……そうだ!だったらホロライブの皆で玲二君の彼女になれれば良いんだ!皆が一緒なら玲二君の事支えられるし、絶対に幸せにしてあげられる♪」
うん、これなら皆今まで通り……ううん、それ以上に仲良くなれる♪そうと決まったら、頑張んないと!
「よぉーし、やるぞぉー!おーッ♪」
最初は少し悩んでいたが持ち前の前向きな気持ちで頑張っていこうとする。天然なそららしい考えであった。
―それから一週間後、準決勝当日 フブキ視点―
「……いよいよこの時がきたね、そらちゃん」
「うん、そうだねフブキちゃん」
全ての準備を終えて、白上達は再びこの会場へとやって来た!今日で全てが決まる……白上達とレイくんの未来が!
「皆、此処まで白上とそらちゃんに付き合ってくれてありがとう。皆がいなかったら、もしかしたら此処まで来れなかったと思う。だから、本当にありがとうね」
白上はこれまで支えてくれた皆に感謝を伝える。皆がいてくれたから、白上もそらちゃんも此処までやってこれたんだもん。
「そんな事ないよ、アズキ達は手伝っただけだから、此処までこれたのはそらちゃんとフブキちゃんの力だよ♪」
「うん、ボク達の気持ちを背負ってくれた二人だからボク達も信じてついてこれたんだよ?」
「そうそう♪みこも二人なら絶対に玲二を取り戻してくれるって信じてんで!」
「だから必ず、玲二君を取り戻してね♪」
アズキちゃん、ロボ子さん、みこち、すいちゃん……
「あっさり負けちゃったアキロゼが言うのもなんだけど、シロちゃんはかなりの強敵だから気をつけてね?」
「メル達は後は応援する事しか出来ないけど、フブキちゃんと一緒に戦ってるつもりでいっぱい応援するから♪」
「まあ、はあちゃまが応援してあげるんだから負けるなんてあり得ないけどね、キャハハ♪」
「そら先輩のアイドルパワーとフブキとまつり達の一期生の絆パワーがあれば絶対に勝てるよッ!」
アキロゼ、メルメル、はあちゃま、まつりちゃん……
「余は前まで母百鬼の教えで一人でどうにかしようとしてたけど、今は皆が一緒になって玲二様を助けようとしてくれてるから、余も皆と一緒にフブキちゃん達を信じて応援する余!」
「フブキちゃん、そらちゃん!絶対にご主人取り戻してね!絶対だよ!?」
「もぉー、あくあちゃんってば心配性だなぁ。心配しなくたってこの二人なら勝って玲二を取り戻してくれるって♪」
「そうよあくあ様?二人はちょこ達の想いを背負って戦ってくれる。信じてあげなきゃ逆に失礼よ?」
「そうそう、フブキ先輩もそら先輩もかなり強いんだから負けたりなんてしないよ♪」
あやめ、シオンちゃん、あくあちゃん、ちょこ先生、スバル……
「シロちゃんは確かに強敵だけど、動きがかなり大振りだから油断せんかったら絶対勝てるって♪」
「フブちゃん達なら大丈夫……なんて言い過ぎたら荷が重くなっちゃうかな?でも今は二人に頼る事しか出来ないから、玲二さんの事、よろしくお願いします」
「るしあ達は玲二さんに沢山のモノを与えられました。だから今度は玲二さんにるしあ達が御返しする番です!その為にもお二人とも、よろしくお願いするのです!」
「ぺこーら達まだまだ師匠といっぱい遊びたいし色々な事教わりたいぺこ!だからそら先輩、フブキ先輩!絶対に負けるんじゃねぇぺこ!」
「うーん、あんまり勝て勝て言ってたら逆にプレッシャーになってしまいますよね?だから船長からは言えるのは一つ、全力で頑張ってきて下さい!」
団長、フレア、るしあ、ぺこら、船長……
「ウチは大会中結構フブキと一緒にいる事が多かったから、フブキがこれまで頑張ってたのはよく知ってる。だから今日はその全てをぶつけに行く勢いで頑張ってね!」
「……こんな僕が言える事じゃないのは分かってるけど……フブキちゃん、そらちゃん、レイくんの事よろしくお願いします」
「もぉーおかゆってば、そんな自分を卑下するのはやめなよぉー。フブちゃんもおかゆの想いはしっかり受け取ってくれたんだから、もう誰が相手だろうと負ける筈ないよ♪」
ミオ、おかゆ、ころね……
「此処まで来ると何を言ったら良いか分からないけど……フブキ先輩、そら先輩、頑張って優勝取ってきて下さい!」
「わため達も精一杯応援するから、絶対に勝ってね♪」
「トワ達ホロライブの絆の強さ、シロさんやアカリさんに見せつけてやって下さい!」
「ルーナはもっともっとにーちゃといたいのら。だから絶対に負けないでね♪」
かなたん、わため、トワ様、ルーナ……
「アカリちゃんのフォーチュンガンダムはかなりの強さです。そら先輩、油断しないで下さい」
「ねねがレイ兄ちゃんや皆ともっと沢山遊べるようにお願いするね♪」
「先輩方、玲二さんを必ずラミィ達ホロライブに連れ戻して下さい。よろしくお願いします」
「もう最後辺りになると殆ど被ってしまいますが……必ず勝って、最後は皆で笑いあいましょう!」
ぼたんちゃん、ねねち、ラミィちゃん、ポルカ……
皆白上とそら先輩の背中を支えてくれている。こんなに心強い事はないよ……
「ありがとう皆……私達、絶対に勝ってみせるよ!」
「うん!必ず勝って、その時はレイくんも一緒に皆で笑いあおう♪」
そして白上達は皆で円陣を組み、最後の気合いを入れる!
「皆、いっくよー?せーのッ!」
『とまらないホロライブ!おぉーーーーッ!!』
皆の掛け声が一つになってる。白上は一人じゃない、こんなにも頼もしい仲間がいる!だから絶対に負けません!
「……それにしても」
『?』
「………ぺこらとシオンちゃんとトワ様って、ちゃんといたんだね?」
「いやいたぺこだよ!!ぺこーら其処まで目立ってないだけで今までだってちゃんといたぺこ!!」
「ぺこらなんて番外編で出番あったからまだマシじゃん!シオンなんてさっきのが初セリフなんだから!!」
「いやシオン先輩別の小説の逃走中に少しだけど出番あったじゃん!トワこそ本当にさっきのが初セリフなんだけど!!」
いやメタいよ!?セリフとか言わないで!確かに全然出番無かったから作者に忘れられてるんじゃないかって思ったけど!
※別に忘れてた訳じゃないんです。ただ出すタイミングが無かっただけなんです。by神楽
―本戦会場―
❬さあ、いよいよこの時がやって参りました……長きに渡る戦いに、漸く終止符が打たれようとしております。GVW初の大会ビルドライバーズカップ、残す処後三試合となりました!果たして、最後に勝ち残るのは誰なのでしょうか?!これより、準決勝を始めたいと思います!!❭
……いよいよ始まる、運命の戦いの時が。これまで白上達は色んな強敵と戦ってきました。でもこれから戦うのは最も強い相手、シロちゃんとアカリちゃん!この二人を倒さないと、本当の意味で元のホロライブには戻らない!だから白上は、絶対に勝ってみせます!
❬それではまずは第一試合!ホロライブより変幻自在な戦いをみせる狐少女白上フブキさん対全ての敵を無慈悲に葬る白き悪魔シロさんの対決です!❭
Aちゃんに呼ばれ、白上はステージへと上がっていく。そして少し遅れてシロちゃんもステージに上がってきた。
「フフフ♪今日でやっと玲二がシロのモノに出来るよ♪この大会を開いてくれた人達に感謝だね♪」
「……悪いけどそれは無いよ。レイくんは絶対にドットライブに引き抜きなんてさせないから」
シロちゃんは既に優勝した気でいるみたいだけど、白上だって負ける気なんてこれっぽっちもない。絶対にレイくんを移籍なんてさせないんだから!
「ふぅん、意気込みだけは凄いねフブキちゃん?あ、それと何か勘違いしてるみたいだけど、シロは別に玲二をドットライブに引き抜きしようなんて考えてないよ?」
「え?引き抜きしない?」
「そうだよ、だってそんな事したら他の娘が玲二に引っ付こうとしちゃうじゃん?玲二はシロさえいればいいんだから、他の娘が近づくなんて絶対に許さない。だからシロが勝ったら玲二はずっとシロの部屋にいてもらうの♪誰も邪魔する事のない二人きりの世界でシロと玲二は永遠に一緒に暮らすんだよ♪ね、とっても素敵でしょ?」
………く、狂ってる。おかゆも一緒に暮らすって言ってたけどシロちゃんはそれより酷い。レイくんの事を完全に物としてしか見てない……そんな事、絶対にさせない!!
「……シロちゃんがどうして其処までレイくんに執着するのかは正直分からない。だけど、これだけは言えるよ……シロちゃんのやり方じゃ、レイくんは苦しい思いをするだけだよ!だから、シロちゃんのその野望は白上が止めてみせる!」
「………言ってくれるね?だったらシロがフブキちゃんを完膚なきまで叩きのめしてあげる。二度とシロに逆らえないようにしてあげるね♪」
シロちゃんはそう言って自分の席へと行きセッティングを始めた。白上も自分のガンプラのセッティングをして、ヘッドギアを装着してスタンバイを終える。
❬お互いの想いがぶつかり合い、激しい火花が散っております!果たしてこの試合を制するのはどちらなんでしょうか?!それでは両者準備が整ったとの事なので始めて参りましょう!準決勝第一試合、白上フブキさんVSシロさんの対決!リンクスタート!❭
―LINK START―
遂に始まる、白上とシロちゃんの戦い……見ていて下さいレイくん。白上は皆の想いを背負って、必ず勝ちます!
―to be continued―