皆の気持ちが一つになってから三日が経ち一回戦全てが終わった。
あれから残ったメンバーは全員勝ち残る事は出来たけど、その中でおかゆの試合はかなり酷かった。
対戦相手の富士葵ちゃんの機体を容赦無く攻撃し、降参すら許さず執拗に攻め続けていた。お陰で葵ちゃんにトラウマが出来てしまったみたい。おかゆ、前までは流石に其処までしなかったのに本当にどうしちゃったんだろう……?
それにしても試合中なんだか葵ちゃんの機体の様子がおかしかったな。途中で動きが鈍くなったりビームサーベルの出力が当たる直前で低下したり、なんだか不具合みたいな事が多かったけど、ガンプラの整備不備かな?
とまあ一波乱はあったけど、今日から二回戦が開始される!これからの戦いはこれまで以上に厳しいモノになりそうだから頑張んないと!
❬さぁ、長かった一回戦を終えて遂に本日より二回戦が行われます!実況は舞元さんから代わりまして私、第一予選で584位で予選落ちしましたキズナアイがお送りします!……なぁんで落ちたのさぁ?!私のラブリーアイザック、かなりの自信作だったのにぃーーーッ!❭
❬まあまあアイちゃん落ち着いて……解説も佐々木玲二さんに代わりましてこの僕、第二予選で同じ事務所のみしろに襲われて敗退した犬山たまきがお送りします………どうしてだよみしろぉーーーッ!?僕だってご主人様と一緒になって○○○や○○○したかったのにぃーーーッ!!❭
何この人選?!クッソめんどくさいんだけど!?何で舞元さんとレイくんから変わったの?!もしかして交代制なの実況解説って!?そしてたまき君、お前男なんだから○○○なんてさせないよ!レイくんはホモじゃないんだから!
❬コホンッ……えー、取り乱して申し訳ありませんでした。それでは早速二回戦の対戦カードを発表します!二回戦は一回戦同様、対戦相手はランダムで選ばれます!そして三回戦目より勝ち残った16人でトーナメントが組まれるといった内容になっております!❭
❬今回も二日に分けて八試合ずつ、計十六試合を行います!これから発表される対戦カードの中に本日の試合がない方はそのまま帰宅されても良いし、残って試合を観るのもオッケーです!但し、今はご時世の事もありますので観戦は控え室のモニターから少人数で観戦してくださいね❭
❬それでは早速対戦カード、一気に決めていきましょう!ランダムワード生成機、起動!❭
アイちゃんの合図と共にモニターに巨大なピンクの箱が現れ、その箱から次々と対戦カードが飛び出してきた。どれどれ、白上の相手は……
一日目第三試合
白上フブキVS田中ヒメ
来た!白上の相手はヒメヒナのヒメちゃん!以前白上とレイくんのデート中にレイくんを拐って、しかもその後も週一でレイくんに動画作成を手伝ってもらってた因縁の相手!今日はその時の鬱憤を晴らさせてもらうよ!
そして他のホロメン達は……殆ど皆二日目みたいだね。だけど……
一日目第八試合
百鬼あやめVS猫又おかゆ
……いきなりホロメン同士の戦い、しかもよりによってこの二人。お互いにレイくんを独り占めしようとしている二人だから、これはかなり荒れた戦いになるなもしれないね。
まあ、それはそうと、白上は今は目の前の敵、ヒメちゃんとのバトルに集中しよう!試合は予定では午後一時からだから、それまでは新しく出来たアーマーの調整をしないと!待っててねヒメちゃん、絶対に倒してやんよぉッ!!
―数時間後 本戦会場―
❬さあ、手に汗握るビルドライバーズカップ!続いては第三試合、ホロライブよりやって来た白き狐!白上フブキちゃん対世界に響かす音色の片翼!ヒメヒナの田中ヒメちゃんの対決です!❭
❬どっちも予選と一回戦を見事に勝ち残った文句無しのガンプラバトラーと言えるでしょう!これはどっちが勝ってもおかしくありません!出来ればみしろに優勝してほしいから此処で共倒れしてほしい!❭
何私情挟んでるのさたまき君?!それでも解説者なの!?
「フッフッフ、たまきくんには悪いけど共倒れなんかしないよ。この戦いはヒメが勝つ!そしてそのまま優勝して玲二くんをヒメヒナ専属のマネージャー兼旦那として貰うよ!」
「いいぞーヒメー!頑張れぇーッ!」
「悪いけどそんな事はさせないよ!レイくんは絶対に渡したりしないんだから!」
❬おぉっと!これは戦う前からバチバチしてますね!流石佐々木さんの事になると皆凄く熱くなるねぇ♪❭
❬当たり前だろうがぁ!お前ご主人様の事何も分かってねぇのに知ったかぶって語ろうとしてんじゃねぇよ!ご主人様はとても優しいしカッコいいし仕事も早いし頼りになる最強のイケメンなんだぞぉッ!後アソコもデカイし!❭
❬あ、ご、ごめんなさい……❭
たまき君気持ちは分かるけど、アイちゃん引いてるから止めてあげてよ!?あと公の場でレイくんのアソコの話しないであげて!完全に公開処刑だよそれ!てか何でたまき君知ってるの?!確かに大きかったけど!///
「れ、玲二くんっておっきいんだ……///」
「ど、どうしよう、すっごく見てみたい……///」
ほらぁ!ヒメヒナちゃん達も凄く興味持っちゃってるし、もう収拾がつかなくなってきちゃうじゃん!
只今収拾つけております、少々お待ち下さいませ。
❬……えー、大変失礼しました。それではこれより二回戦第三試合、白上フブキちゃんVS田中ヒメちゃんの試合を開始します!それではぁ~、リンクスタート!!❭
―LINK START―
―草原エリア―
ゲームが始まりエリアが表示される。今回は草原エリア、遮蔽物が一切無いので攻撃を防いだり隠密行動が一切取れない。そしてそのお陰かヒメちゃんの機体もすぐ目の前にいるのが確認取れた。あの姿からして……恐らくアストレイのカスタム機かな?
「それじゃいくよフブキちゃん。ヒメのこの『アストレイヒメフレーム姫雛鳥』の力を見せてあげる!」
『ガンダムアストレイヒメフレーム姫雛鳥』
田中ヒメが以前玲二と一緒に作ったアストレイレッドフレームを改造して作った機体。バックパックにはカスタムパーツのスカイハイウィングスが改造され取り付けられており、更に各部を一部シビリアンアストレイのパーツに変換した事で長時間の飛行と高い機動性を備えている事に成功した。その反面防御面が弱く、武装も軽量化の為ビーム・ガン二丁とビームサーベル一本のみとなっている。ちなみに姫雛鳥でひばりと読む(正しくは雲雀でひばりである)
ガンダムアストレイヒメフレーム姫雛鳥
HP:1280
ATK:240
DEF:180
SPD:330
MOB:350
「それじゃ早速!フブキちゃん覚悟ぉッ!!」
ヒメちゃんはそう言うと姫雛鳥を空へと羽ばたかせ、白上の白夜ガンダムに向かって飛来してきた。だけどそれは予測済みだよ!こっちも新しいアーマーの御披露目させてもらうよ!
「見せてあげるヒメちゃん!白上の新しい力を!バディチェンジ!ドッキング、ゴーッ!!」
白上がスキルの中からコアチェンジを選びその中にある『Duckindness』を選択すると空からアーマーが飛来し白夜ガンダムへと装着されていく。これがスバルの力を受けた新しい姿『ダッキンドネスガンダム』だよ!
『ダッキンドネスガンダム』
ネプテイトアーマーを改造しバックパックには姫雛鳥と同じスカイハイウィングスを装備しリアスカートのサイド部分にはフリーダムのレール砲を装備し飛行しながら射撃出来るアーマーとなっている。名前の由来はスバルの愛称でもあるアヒルの英名ダックと優しさという意味を持つカインドネスを合わせた造語である。
因みになぜアヒルなのに空飛ぶのかと言うとスバル曰く「アヒルだって空飛んで良いじゃん!」らしい。
❬これは凄い!フブキちゃんもヒメちゃんと同じ翼の生えたガンダムになったよ!❭
❬これはネプテイトアーマーの改造だね。ヒメちゃんと同じスカイハイウィングスで飛行能力を得て、腰のレール砲で一気に仕留める機体になってるみたい。これは面白い空中戦になりそうだね❭
「おほー♪良いねぇフブキちゃん!だったら此処からは空中戦といこうじゃないか!」
「望む所だよヒメちゃん!」
こうして白上のダッキンドネスとヒメちゃんの姫雛鳥との空中戦が始まった。お互いに機動性を重視している為其処まで防御面は高くないし、武装だって向こうはビーム・ガン二丁でこっちはレール砲だけ。なら白上が狙うべきは、相手のスカイハイウィングス!これを落とせば戦いが一気に楽になる筈……絶対に撃ち落とさないと!
それから数分間お互いに撃ち合いが続くも互いの機動力の高さのせいか殆どヒットしない。ヒメちゃんも白上と同じ考えみたいでさっきからダッキンドネスのウィングスばかりを狙ってくる。このままじゃいつまで経ってもジリ損になっちゃう。
「むぅーーッ!こうなったら一か八かだけど一気に畳み掛けてやるぅーーーッ!!」
……え?なんかヒメちゃん急にこっちに近づいて来たんだけど……ってビームサーベル?!ちゃんと近接武器あったんだ!?まずい、凄く不規則な動き方しながら近づいてくるからレール砲も狙いが定まらない!
「とりゃあーーーッ!!」
―ズバアァッ!―
❬おっとヒメちゃんフブキちゃんのガンダムの翼を斬り裂いたぁ!❭
姫雛鳥がダッキンドネスの目の前まで来た瞬間ビームサーベルを勢いよく振り下ろし左側のウィングを斬り裂いてしまった!ヤバい、このままじゃ墜落しちゃう……こうなったら!
「こうなったらヒメちゃんも道連れじゃあーーいッ!!」
「え?ちょ、ちょっとフブキちゃん?!一体何を―チュドオォォンッ!!―にゃあぁぁぁぁぁぁーーーッ!?」
白上はゼロ距離で姫雛鳥にレール砲をぶちかましてやった。勿論その反動でダッキンドネスのアーマーも一部破損したけど、それでも姫雛鳥のウィングスも破壊する事に成功しダメージも結構与えられた。お互いに飛行能力を失い地上に墜落していくけど、此処からがバディシステムの本領発揮!白上は再びコアチェンジを選び其処から『Sheeprecious』を選択した。
「バディチェンジ!ダックtoシープ!」
―CHANGE.Duckindness to sheeprecious―
ダッキンドネスの残されたアーマーが全てパージされ、今度はクリーム色のアーマーが飛来し白夜ガンダムへと装着されていき、そのまま地面に着地した。これがわためをイメージした力『シープレシャスガンダム』!
『シープレシャスガンダム』
アースリィ等の初期アーマーをベースに仕上げた機体。全体的にクリーム色に塗装されており両肩にはブリッツガンダムのアンカークロー『グレイプニール』を設置し彼女の代名詞でもある角ドリルを表現している。名前の由来は羊の英名シープと尊いという意味のプレシャスを合わせた造語である。
「嘘ぉッ?!まだアーマーあったの!?」
「まあね♪そしてこれで終わりだよ!」
白上はシープレシャスの両肩に装備されたグレイプニール、もといホーンシープニールを射出し墜落している姫雛鳥を捕縛、そしてそのまま距離を詰めて装備し直したネオビームライフルをコクピットに向けて放った。
ガンダムアストレイヒメフレーム姫雛鳥
HP:0
―WINNER 白上フブキ―
「ああぁぁぁぁ悔しいよぉーーーッ!!絶対勝てると思ったのにぃーーー!!」
「大丈夫だよヒメ!まだヒナが残ってるから!絶対勝ち進めるから!」
試合が終わるとヒメちゃんはガチ泣きしていた。おめシスの二人はそもそも賞金目当てだったから別としてヒメヒナちゃん達は白上達と同じで本当にレイくんが好きだから相当悔しかったんだろう。気持ちは分かるけど、白上も負けてらんないからごめんね。
「グスッ……フブキちゃんおめでとうね。でもまだうちにはヒナがいるから、絶対に玲二くんを貰っちゃうからね!」
「そうだそうだ!その時を覚悟するが良い!」
「望む所だよ、いつでも待ってるからかかってきんしゃい!」
こうしてお互いの健闘を讃え握手をして、白上の二回戦は無事に終える事が出来た。そして……
次は第八試合、あやめとおかゆの試合。一体どんな結果になってしまうんだろう……?
―オマケ―
第三試合終了後、休憩中の出来事……
「ねぇたまき君、何でたまき君は玲二の○○○の大きさ知ってるのかなぁ?シロだって一度も見た事ないのに、どうしてかなぁ?」
「い、いやぁ、前に一緒にご主人様と一緒に温泉行った時に見ちゃって……ってあのー、シロさん?その巨大なハサミ一体何に使うおつもりで?」
「これ?これで玲二の○○○を勝手に見た罪でたまき君のバベルの塔とか言ってるそのお粗末な○○○を斬り裂いてホルマリン漬けにしてあげようかなって♪」
「い……嫌だああぁぁぁぁーーーッ!!」
余計な事を言ったせいで巨大なハサミを持った白い悪魔に追いかけ回されるたまきであった。