アイカツオンパレード!ドリームストーリー 作:火野勇気0201
原作準拠のオリジナル設定や独自解釈を含んでますので、それらが苦手な方はご注意下さい。
この世には、アイカツ界は3つ存在する。決して交わる事の無い並行世界が……
その3つの世界は1つとなり、そしてまた切り離され歴史はリセットされた……
世界が繋がった時の事は、誰も覚えているはずがなかった、ある少女たち6人を除いては……
それから半年ほどの月日が流れ……
『アイカツフレンズ! の世界~天乃川市~』
『姫石家』
らき「う~ん……おはようございま~す……って、あわわわわ!!」
らき「またレッスンに遅刻しちゃうよぉ~!! もうすぐ新学期なのに~!!」
その少女はベッドから目覚めると、慌てて準備をする、朝食を食べ、髪を整え、ジャージに着替え……そして少女は元気に外を出る。
らき「いってきまーす!!」
らき(ちゃお! 私、姫石らき! スターハーモニー学園アイドル科に通ってアイカツしてます! もうすぐ中学3年生!)
らき(今、友希あいねちゃん、湊みおちゃん、そして私のフレンズ……春風わかばちゃんのいる公園に向かってます!)
らき(それにしても……お姉ちゃんは今、何をしてるんだろう?)
姫石らき、彼女の姉はアイカツエンジニアで、かつて3つのアイカツ界を繋げた張本人であった、が……システムの負担もあり世界を切り離さざるを得なくなった。そして歴史はリセットされたのである……。
しかし、らきはその事を誰よりも覚えていた、何故かはこれから語られるだろう……
そんなこんなで、らきは待ち合わせの公園にたどり着く。
らき「ちゃお~! はぁ……はぁ……お待たせしました~……」
あいね「あっ! らきちゃんおはよう!」
オレンジのグラデーションのかかった、ふんわりしたピンク色のロングの少女は友希あいね。
らき「おはようございま~す……」
みお「もしかして、また寝坊しちゃった?」
紫のグラデージョンのかかった、水色のボブカットに星のヘアアクセを付けた少女は湊みお。
2人もらきと共に、かつて並行世界のアイカツ界を旅した2人である。
らき「すみません……ドレスの事考えてたら、夜遅くなっちゃって……」
わかば「もう、アイドルは遅刻厳禁だよ? らきちゃん」
らき「あっ! わかばちゃん! えへへ~」
赤茶色のロングヘアーにツインテールのようなハーフアップの髪型をした少女、春風わかば。
わかば「でも、アイカツやドレスに前向きに取り組むらきちゃんも、わかばは大好きだよ!」
らき「うん! 私もわかばちゃん好き!」
あいね「ふふっ、らきちゃんとわかばちゃん。フレンズを組んでから一緒にいる事が多くなったよね」
みお「そうね、2人がフレンズとしてどこまで成長するのか、楽しみね」
わかばは半年前、自身の相方を決めるフレンズオーディションを開催した事があり、そこで姫石らきを採用し彼女とフレンズを結成した。
さらにらき達ともっとアイカツするために、高校進学を機にスターハーモニー学園高等部に入学することも決まっていた。
それ以降、あいねとみお、わかばとらきはレッスンの日は同じ公園で集まり、ランニングやトレーニングをするなどの日々を送っていた。
らき「あ、そういえばあいねちゃん! みおちゃん!」
みお「んっ?」
あいね「なぁに?」
らき「わたし……みんなとアイカツして…… 知らなかったアイドル達にも出会えて、そして……私の夢だった自分だけのプレミアムレアドレスが完成して……たくさんの思い出が出来て、夢も叶えました」
らき「でも、今の私の夢は……光るアイカツパスで、いつかまた、いちごちゃん、あかりちゃん、ゆめちゃん達と出会って、みんなとアイカツする事なんです……リボンを結ぶみたいに輝きを繋ぎたい……そんな気持ちで、今……アイカツを頑張ってます」
あいね&みお「……」
らき「あ、ご、ごめんなさい! こんなこと分かるワケないですよね! 何言ってるんだろう……わたし……」
あいね「あ、ううん! みんなとアイカツした記憶は、何となくだけど覚えてるよ!」
みお「私もあるわ、その時の記憶……」
らき「えっ! 本当ですか!?」
あいね「うん、あの時は本当に色んな事があったよね!」
みお「ええ、世界には色んなアイドルやアイカツがあるんだって学んだわ」
あいね「うん! そして最後はアイカツオンパレード! と、あたし達6人でファイナルライブもやったよね!」
らき「はい!」
らき(良かった〜……あいねちゃんとみおちゃんも、私が指に結んだあのリボンがあったから、アイカツ界が繋がっていた時の事は覚えてたんだ……ラッキー!)
わかば「あの~……何の話ですか?」
らき「あっ! ううん! こっちの話!」
あいね「気にしなくていいよ!」
みお「じゃあ、そろそろレッスンにしましょうか」
3人「うん! (はい!)」
4人は公園にて、レッスンを開始した。
数時間後……休憩タイムになり4人はお店まで歩いていた。
あいね「今日もレッスンお疲れ様!」
わかば「はい! お疲れ様です!」
みお「わかばちゃんとらきちゃんも、だいぶペースが良くなったわね」
らき「えへへ、ありがとうございます!」
そんな中、ピロリンッ! とらき、あいね、みおのアイカツモバイルからメールが届いた。
あいね「んっ? あ、たまきさんからだ」
らき「なになに……」
みお「至急、プロダクションルームに来てほしい、大事な話がある……ですって」
らき「大事な話って何でしょう?」
あいね「う~ん……分かんないけど、とりあえず行こっか!」
みお「わかばちゃん、申し訳ないけど……急用が出来たから今日のレッスンはここまでで良い?」
わかば「大丈夫です! 3人は気にせず急ぎの用事へ向かって下さい!」
3人「うん! (ええ!)」
そして、あいねとみお、らきはマネージャーの円城寺たまきのいるプロダクションルームに入った。
みお「たまきさん、大事な話ってなんですか?」
たまき「ええ、実は3人にある大会の出場オファーが届いているのよ」
あいね「出場オファー?」
たまき「ええ、これよ」
たまきはある大会のチラシを3人に見せた。
らき「ドリームスクール……グランプリ?」
たまき「ええ、学園代表アイドル達がステージで競い合う大会なの、ウチのスターハーモニー学園も参加する事になってるのよ」
あいね「学園代表かぁ~、他の学園については何か分かりますか?」
たまき「それが……私もついこないだからメールを受け取ったばかりなんだけど、どこにも他に参加する学園の情報がまったくないのよ……」
あいね「そうなんですか!?」
たまき「ええ……まぁともかく、同じ学園のアイドル同士でユニットを組んで、アイドル学校の代表としてステージに出てほしいとあるわ、良かったらあなた達も参加してみない?」
らき「はいはーい! 私、あいねちゃんとみおちゃんとステージに立ちたいです!」
みお「ちょ、らきちゃん早い!」
あいね「まぁ、らきちゃんならそう言うと思ったよ♪ あ、あたしも出たいです!」
みお「仕方ないわね……2人が行くなら私も行かない理由はないわね!」
たまき「え、ええ……とりあえず承認するわね」
というわけで、3人でのユニットステージが決まった。
たまき「今回のステージはアイチューブでも配信するようセッティングしてあるから、しっかりね」
3人「はい!」
『フィッティングルーム』
らき「ふふ、この3人でステージに出るのは、これがはじめてですね!」
みお「そうね、らきちゃんと私たちは学年も違うしね」
あいね「でも、2人と一緒にステージに立てれるなんて、あたしはすっごくうれしいよ!」
らき「私もです! これはきっと、私たちの新しいアイカツのスタートなのかもしれないですね!」
らき「あいねちゃん! みおちゃん! 行きましょう!」
あいね「うん!」
みお「ええ!」
らき「アイカツ、がんばっちゃお!」
あいね「カードは友達! あたしと輝こう!」
みお「いこう! もう1つ上のステージへ!」
らき『パステルパープルラインコーデ!』
あいね『ピンクリンクコーデ!』
みお『ブルーリンクコーデ!』
君のEntrance
3人「あの日と違う自分がいた♪」
3人「今を好きになる♪ ありがとう♪」
3人「きっと終わりはないよ♪ ずっと大丈夫だよ♪」
3人「いつも近くにいるよ♪ ちゃんとわかっているよ♪」
らき「何気ない毎日は何かが足りなかった♪」
らき「空っぽのような気がしていた♪」
あいね「ふと見上げた空は高く広すぎた♪」
あいね「息をはいて♪ 扉開けた♪」
みお「心と心♪ つながった♪」
みお「音と音♪ 重なった♪」
みお「少しの勇気の
3人「あの日と違う自分がいた♪」
3人「何度も涙を流した♪」
らき「ずっとありそうでなかったリアル♪」
3人「やっと♪ 世界のすべてが変わった♪」
3人「今を好きになる♪ ありがとう♪
らき「その一歩先が次の Entrance♪」
スペシャルアピール発動!
らき・あいね・みお『キュートスマイル!』
らき・あいね・みお『クールスマイル!』
3人「きっと終わりはないよ♪ ずっと大丈夫だよ♪」
3人「いつも近くにいるよ♪ ちゃんとわかっているよ♪」
らき「君の Entrance♪」
ステージは終わり、らきはあいねとみおと一緒にいつものように帰り道を歩いていた。
あいね「そういえばこの前、舞花ちゃんとエマちゃんにも、世界がつながった時のこと話したんだけど……何にも覚えてないみたいな反応だったよ」
舞花『えっ? それってどういうこと?』
エマ『う~ん、そんなことあったような……』
らき「仕方ありませんよ……お姉ちゃんが世界を別々に戻しちゃったんですから……」
あいね「そっかぁ……」
みお「そういえば、らきちゃんのお姉さんは今、どうしてるの?」
らき「それが私にもよくわからなくて……いつもお仕事なにしたの? って話しかけても、ちっとも話してくれません……」
あいね「きっと言えない事情なんだろうね」
みお「そうかもしれないわね」
らき「はぁ~……いちごちゃんたち、今頃元気にアイカツしてるかな~?」
あいね「いちごちゃんたちなら大丈夫だよ♪」
みお「そうよ、皆に負けないくらい、私たちも頑張りましょう!」
らき「はい!」
──────
らきたちのいる世界とは、別のアイカツ界……
『アイカツスターズ! の世界~四ツ星学園~』
ゆめ「いや~私たちも、もう高校生だね!」
桃色のグラデーションの入った黄色のツインテールをした少女『虹野ゆめ』
小春「うん、ここからまた新しいアイカツが始まるんだね……」
ゆめの幼馴染である、薄紫色のボブカットに赤色のメガネの少女『七倉小春』
真昼「今年度から、高等部でもS4制度が出るって学園長も言ってたわ」
ミルキーブラウンにオレンジのメッシュの入ったセミロングの少女『香澄真昼』
あこ「さてさて、どうなりますことやら」
オレンジのロングに頭頂部の髪の猫耳風にまとめた少女は『早乙女あこ』
そんな4人のもとへ……
??? 「お~い! みんな~!」
ゆめ「んっ? あっ!」
ゆめが後ろを振り向くと、そこにはある少女がカバンを持って元気に走っていた。ゆめの最大のライバルの……
ゆめ「ローラ!」
ローラ「お待たせ! ゆめ!」
桜庭ローラ、桃色のポニーテールの房を3つに分け、縦に巻いた髪型をした少女。
数ヶ月前、イギリスでのアイカツを終え日本に帰国し今日、高校進学を機に四ツ星学園に復学していたのである。
真昼「改めて、四ツ星学園復学おめでとう」
小春「イギリスでのアイカツも、お疲れ様♪」
あこ「それにしても、今日は遅れてるじゃありませんの」
ローラ「ごめん、皆とまた四ツ星でアイカツ出来るって思うと、興奮して眠れなくてさ」
あこ「遠足前の子供じゃあるまいし……」
ゆめ「フフッ、この5人でまたアイカツができるなんて、もうワクワクが止まんないよ!」
ローラ「フフッ、私もおんなじ気持ちよ!」
真昼「変わらないわね、2人とも」
あこ「まったくですわ」
と、そこへ……
ひめ「あら、皆もう来てたのね」
ゆめ・ローラ・小春・真昼・あこ「ひめ先輩!」
ひめ「ウフフ、高等部でもよろしくね」
ゆめ「はい! ひめ先輩!」
ひめ「ローラちゃんも復学おめでとう」
ローラ「ありがとうございます!」
ゆめ「えへへ……またあの頃に戻った感じですね」
ひめ「ゆめちゃんたちが1年生で、私たちが3年生のころかしら?」
ゆめ「はい! そんな感じです!」
真昼「あの頃か……となるとこの学園のどこかにお姉ちゃんが……」
小春「ふふ、きっと夜空先輩もいると思うよ」
真昼「そう……ね」
ひめ「そうそう、皆に見てほしいモノがあるの」
ゆめ「見てほしいモノですか?」
ひめ「ええ、これよ」
ひめはアイカツフォンの画面を、ゆめたちに見せる。
ゆめ「ドリームスクールグランプリ?」
ひめ「ええ、アイドル学校の代表アイドル達が、ステージで競い合う大会なの、3人でユニットを組んで出場するのよ」
小春「代表アイドルたちが……」
あこ「ユニットを組めと言われましても……ヴィーナスアークとはどうなんですの?」
ひめ「いいえ、同じ学園のアイドル同士でしか組めない決まりなの」
あこ「そうなんですの……」
小春「んっ? もしかしてきららちゃんと組むつもりだったの?」
あこ「なっ!? そ、そんなこと微塵をありませんでしてよ! ///」
小春「ふふっ、あこちゃん可愛い♪」
ローラ「それより、このイベントはいつやる予定なんですか?」
ひめ「学園長曰く、今年の夏にやる予定だそうよ。まずはユニットを組んでステージに出てみてともあるわ」
真昼「ドリームスクールグランプリ、ねぇ……」
ゆめ「……私、出てみたいです!」
真昼「ゆめ?」
ひめ「あら、ゆめちゃんは参加したいのかしら?」
ゆめ「はい! だって今日で目標が2つ出来たんです! 高等部でもS4になることと、ドリームスクールグランプリの優勝です!
あこ「でしたら、ゆめは誰と組むんですの?」
ゆめ「私は……まずはローラと小春ちゃん!」
ローラ「わたし?」
小春「わ、私も良いのかな?」
ゆめ「もっちろん! この3人なら、行ける気がするよ!」
ローラ「フフッ、しょうがないわね! ゆめが言うなら、付き合おうじゃない!」
小春「私も……ゆめちゃんとローラと一緒に頑張ります!」
あこ「でしたら、まずはステージの申請をしないといけませんこと?」
ゆめ「うん!」
真昼「ドリームスクールグランプリ……ちょっと興味あるわね」
ゆめたちは諸星学園長にステージ申請を出し、ユニットステージをすることにした。
『フィッティングルーム』
ゆめ「……」
ゆめは学生証を手に取ってじっと見ていた……
ローラ「どうしたの? 学生証なんかじっと見て」
ゆめ「あ、ううん……」
ゆめ(これを見てると、みんなを思い出すな……今も元気にアイカツしてるかな?)
ゆめ「きっとここからが……私たちの新しいスタートラインなんだ。全力でアイカツしないと!」
ゆめ「いくよ! 小春ちゃん! ローラ!」
ローラ「ええ!」
小春「うん!」
ゆめ「虹野ゆめ、いきま~す!」
小春「七倉小春、いきま~す!」
ローラ「桜庭ローラ! ここからは私の時間!」
ゆめ『ピンクマーチングコーデ!』
ローラ『ブルーマーチングコーデ!』
小春『ピオニーマーチングコーデ!』
アイカツ☆ステップ!
3人「1・2・3 de アイカツ!♪」
3人「なんてったって青春♪」
ゆめ「まだ見ぬ未来へ 一直線〜♪」
3人「1・2・3 de アイカツ!♪」
3人「何度だって 挑戦♪」
小春「がんばる気持ちは 進行形♪」
ゆめ・小春「めざせ一番星〜♪」
ゆめ「まるで 夢のダンスだね♪」
小春「ココロが踊りだしていくよ♪」
ローラ「思うままに セルフプロデュース♪」
ローラ「ひとり ひとり違うけど♪」
小春「個性のひかりを結んだら 星座になる♪」
小春・ローラ「魔法のきらめき グリッター♪」
ゆめ「目印も 見えない〜♪」
小春「暗い♪」
ローラ「夜でも♪」
3人「仲間がいてくれる♪」
ローラ「これからも♪」
ゆめ「よろしく♪」
3人「アイドル活動〜♪」
3人「1・2・3 de アイカツ!」
3人「なんてったって 青春♪」
ゆめ「まだ見ぬ未来へ 一直線♪」
3人「1・2・3 de アイカツ!♪」
3人「何度だって 挑戦♪」
ローラ「がんばる気持ちは 進行形〜♪」
3人「こころざし高く Let's go!!♪」
______
ステージ終了後……ゆめは海岸にて遠くの景色を眺めていた。
ゆめ「らきちゃん、いちごちゃん、あかりちゃん、あいねちゃん、みおちゃん……」
ゆめ「あの時のこと、今でも覚えてるよ、一緒に6人でステージに立った日のこと……」
ゆめ「きっとまた会えるよね……あの時の別れは、さよならじゃないもん……」
と、そこへ……
ローラ「お~い! ゆめ~!」
ゆめ「あ、ローラ! 小春ちゃん!」
小春「最近、なんだか1人になる事が多いから、心配したよ?」
ゆめ「あ、ごめんね! 実は……ちょっと考え事をしてて……」
ローラ「考え事?」
ゆめ「アイカツ界が1つになった時があったでしょ? たくさんのアイドル達と出会って……」
ローラ「えっ? それってどういうこと?」
ゆめ「ええっ!? 知らないの!? ローラ、一時的に日本に帰国した時、あったよね!?」
小春「アイカツ界が繋がった時……たしか、ある女の子がいたような……ら、ら……」
ゆめ「らきちゃんって子だよ」
ローラ「私はそもそもそんなことがあったなんて知らないわよ……ゆめ、もしかして変なものでも食べた?」
ゆめ「た、食べてないよぉ!」
ゆめ(もしかして、私以外みんな記憶にないのかな……? 私はあの時、らきちゃんが結んでくれたリボンのおかげで記憶を留めれたけど……)
ゆめ(もしそうだとしたら……私だけ取り残されたみたいでなんだか寂しいよ……)
一方その頃……
『ネオ・ヴィーナスアーク』
レイ「ふむ……実に興味深いね」
きらら「ん~? レイちゃん何見てるの?」
レイ「ああ、今年の夏にドリームスクールグランプリが開催されるらしくてね、その詳細を読んでたんだ」
アリア「ドリームスクールグランプリ、ですか?」
レイ「アイドル学校の代表アイドルたちが、ステージで競い合う大会なんだ。3人でユニットを組んで出場できるらしい」
きらら「じゃあきらら、あこちゃんとユニット組みた~い!」
レイ「それなんだけど……同じ学園のアイドル同士でしか組むことができないんだ」
きらら「え~! あこちゃんと組めないなんて~つまんな~い!」
レイ「やれやれ……そういえば、エルザは?」
アリア「今日は調べたいことがあると言って、ライブラリにいるみたいです」
レイ「エルザが調べもの……一体何だろうね?」
『ネオ・ヴィーナスアーク ライブラリ』
エルザ「……ドリームスクールグランプリ、結構なことね」
エルザは大会の詳細を見ると、フフッと微笑んだ。
──────
そしてまた別の世界……
『アイカツ! の世界~スターライト学園~』
いちご「ついにわたし達も、スターライト学園大学部に進学したよ!」
星宮いちご、黄色のロングヘアが特徴で、頭につけた赤色のリボンカチューシャがチャームポイント。瞳の色はストロベリーレッド。
あかり「星宮先輩、おめでとうございます!」
大空あかり。明るいブラウンのセミロングヘアが特徴で瞳の色はピンク色。
いちごとあかり、二人もまたらきたちと同じくアイカツ界が繋がった時の記憶を留めていた。
いちご「ありがとう♪ あかりちゃん達も高等部おめでとう!」
あかり「はい!」
あおい「大学生のいちご……穏やかじゃないわね!」パシャパシャ!
いちごにカメラを向けているのは霧矢あおい。ツーサイドテールの青髪が特徴で、水色のシュシュをつけている。瞳の色は髪の色と同じ青色。
いちごは彼女と幼馴染である。
蘭「あおい、気持ちは分からんでもないが撮りすぎだぞ……」
そのあおいにツッコミを入れてるのは紫吹蘭。髪型は赤茶色のストレートロングヘアで腰の所まで伸ばしている。瞳の色は紫色。
いちごとあおいの良き理解者でユニットも組んでいる。
さくら「まあまあ、蘭様」
こちらの可憐な少女は北大路さくら。
桜色のショートカットの内まきボブヘアーが特徴で、向かって左側に花のアクセサリーをつけている。瞳の色はライムイエロー。
いちごたちの後輩だかその実力は彼女らに勝るとも劣らない。
スミレ「大学部はどちらにあるんですか?」
こちらの美少女は氷上スミレ。
薄い青紫の髪が特徴で髪型は姫カット、青いリボンの髪飾りを向かって左側につけている。瞳の色は赤紫色。
彼女はあかりに恋心を抱いてるが未だに進展はない。
いちご「アイカツフォンで調べると……この辺りだよ!」
ひなき「高等部からやや遠いですね〜」
珠璃「でもこっちにも寮はあるわね」
片方の少女は新条ひなき。
黄色の髪が特徴で髪型はショートカット、前髪を向かって左に編み込んでおり、橙色の星の髪飾りをつけている。瞳の色は緑色。
もう片方の少女は紅林珠璃。
向かって右に流した赤色のポニーテールを肩にかけた髪型をしている。瞳の色は紫色。
二人は幼馴染でユニットも組んでいる。
ユリカ「フフッ……大学部に進もうと……わたしは吸血鬼アイドルとしての道を歩むわ!」
藤堂ユリカ。緑がかった銀髪を縦ロールのツインテールにした髪型が特徴で、水色のリボンで結んでいる。瞳の色は青緑色。
ゴシックブランドのドレスを愛用し、吸血鬼キャラを演じており、ファンから絶大な人気を誇る。
かえで「大学生になっても、ユリカは相変わらずだな〜」
一ノ瀬かえで。赤色のショートヘアが特徴。瞳の色は明るい赤色。
ユリカの良き理解者でパートナーである。
ユリカ「う、うるさいわねっ! ぐだぐだ言ってると血を吸うわよっ!」
かえで「あはは、ソーリー♪」
蘭「相変わらずだな……」
スミレ「まどかちゃん、凛ちゃん、中等部のみんなをお願い」
まどか「はい!」
凛「お任せください!」
のの「高校生になっても、がんばろう! リサッペ!」
リサ「うん! ののっち!」
と、そこへ……
おとめ「皆さ~ん! 学園長からお知らせがあるのです~!」
いちご「あ、おとめちゃん!」
有栖川おとめ。髪の色は明るい茶色で、シニヨン風のツインテールを2つ頭頂部でまとめた髪型にシュシュをしている。瞳の色はオレンジ色。
ユリカ「お知らせって何よ?」
おとめ「これなのです!」
おとめはアイカツフォンを取り出して、画面を皆に見せた。
あかり「これは……」
珠璃「ドリームスクールグランプリ?」
おとめ「あい! 今年の夏に行われる大会なのです!」
蘭「一体どんな大会なんだ?」
おとめ「それはですね……学園の代表アイドル3人が、ユニットを組んで出場出来るのです!」
あおい「つまり、私たちがソレイユとして出場するのも可能なの?」
おとめ「あい!」
しおん「おとめ……この大会は同じ学園のアイドル同士なら、自由にユニットを組めるんだよ?」
彼女は神谷しおん。頭頂部に編み込みをつくった黒いショートヘアが特徴で、向かって左側に緑色のリボンを付けている。瞳の色はライムグリーン。
おとめ「えっ、そうなのですか?」
しおん「まぁ詳しく説明すると、今は予選がやってて、学園アイドルランキングでトップ3の3人がアイドル学校の代表アイドルとして本戦に出場出来るんだ、ただユニットを組むことができるのは同じ学園のアイドル同士だけで、同じ学園なら在校生、卒業生で組んでも良いって」
さくら「なるほど……それはなんとも興味深いイベントですね」
まどか「新しいユニットですか〜……」
あかり「どうやって決めましょうか……」
いちご「……あ、そうだ! ルーレットで決めよ!」
あおい「ルーレット?」
いちご「うん! ルーレットでランダムに決めて、いろんなユニットを試しちゃおう!」
蘭「ルーレットか……まあ、試してみるか」
まどか「ルーレットはどこですか?」
おとめ「こんな事もあろうかと用意してたのです〜!」ガラガラ
凛「仕事早いですね!?」
こうして、ルーレットでユニットメンバーを決めることになった。
いちご「さ〜い〜しょ〜は〜、えいっ!」
ジャン!
あおい「誰かな〜?」
『いちご』
いちご「あ、私だ!」
ユリカ「まずはいちごね」
いちご「じゃあ、二人目は〜……それっ!」
ジャン!
『あかり』
かえで「oh! あかりだね!」
あかり「えっ! 私ですか!?」
いちご「うん! 2人目はあかりちゃんだよ!」
あかり「私が星宮先輩とユニット……///」
スミレ「良かったね、あかりちゃん」
ひなき「憧れの先輩と組めるなんて、ラッキーだぜっ!」
あかり「ラッキー……」
いちご「ラッキー……かぁ」
まどか「んっ? 先輩?」
いちご「じゃあ、3人目は〜……そりゃっ!」
ジャン!
『まどか』
まどか「えっ! 私ですか?」
蘭「キュートアイドル3人か……悪くないな」
いちご「じゃあまずはこの3人だね!」
凛「いける? まどか?」
まどか「はい! 星宮先輩! あかり先輩! よろしくお願いします!」
あかり「うん! よろしくね!」
あおい「頑張ってね!」
いちご「ありがとう♪」
『フィッティングルーム』
いちご「……」
あかり「……」
いちご(ラッキーかぁ……)
あかり(この学生証を見てると、あの時の事を思い出すよ……)
まどか「どうかしました?」
いちご「あっ、ううん」
あかり「ちょっと考え事してて……」
まどか「考え事ですか……この後ライブですし、少し緊張してますかね? かわいい私もですよ」
いちご「そうかも……」
あかり「フフッ、お互い様だね」
いちご「それじゃ、今はライブに集中しよっか!」
あかり&まどか「はい!」
いちご・あかり・まどか「アイ、カーツっ!」
いちご『ハイピンクパレードコーデ!』
あかり『ピンクパレードコーデ!』
まどか『パステルパレードコーデ!』
アコガレカスタマイズ☆
あかり「いつか夢見てた自分♪」
(なりた~いな♪)
まどか「本日目指してる自分♪」
(なるべきでしょ♪)
いちご「あこがれは常に更新中♪」
3人「Wake UP! My brand-new style♪」
3人「いちばん着たい♪」
3人「Wake UP! My brand-new future」
3人「今を選んで♪」
あかり「夢と♪」
いちご「夢を♪」
まどか「かけるして♪」
いちご「二乗♪」
あかり「された♪」
いちご「今日がパニック♪」
いちご「予定なんてアテにならない 今日の風向きは?♪」
(So Happy♪)
あかり「着実に♪」
(1,2♪)
あかり「ステップアップしながら♪」
まどか「運命は♪」
(1,2♪)
まどか「次のステージ準備してる!」
(Next dream stage, さあ Let's GO!!♪)
3人「いつか夢見てたアイドル 目指してたアイドル♪」
いちご「テレビの中のお手本♪」
3人「自分カスタマイズしたら 新発見ミクスチャー♪」
(Hi! Friends♪)
まどか「どうかな♪」
(いいじゃん♪)
まどか「いいよね♪」
3人「わたしがわたしをデザインする♪」
3人「Wake UP! My brand-new style いちばん着たい♪」
3人「Wake UP! My brand-new future 今を選んで♪」
3人「Dream!! あこがれドリーム カスタマイズ☆」
_____
ライブ終了後……いちごとあかりは街の景色を眺めていた……
いちご「あかりちゃん……覚えてる? あの時の私たち6人でのステージ」
あかり「忘れられませんよ……今でも思い出に残ってます」
いちご「良かった、アイカツ界が繋がった時のことを覚えてるのは……この世界だと、私とあかりちゃんだけだね」
あかり「はい……」
あかり「らきちゃん達……今も元気にアイカツしてるでしょうか?」
いちご「きっと大丈夫だよ! 私たちも、らきちゃん達に負けないくらい頑張ってこ!」
あかり「はい! そうですね!」
2人は街を眺めた後、そのままランニングしていった。
一方その頃……
『ドリームアカデミー』
ドリームアカデミーの学園長『夢咲ティアラ』が、音城セイラと冴草きいの2人と学園長室である話をしていた。
きい「ティアラ学園長、失礼します!」
ティアラ「来てくれてありがとう、セイラ、きい」
セイラ「あたし達に話があると聞きましたが、それは何ですか?」
ティアラ「ふふっ、2人を呼んだのは他でもない、ドリームスクールグランプリについてよ」
きい「ドリームスクールグランプリって……」
セイラ「スターライトでも話題になってる、謎の大会、ですよね?」
ティアラ「そう、学園アイドルランキングでトップ3のアイドル達がユニットを組んで出場する大会よ。それに向けて……今度のイベントで、サプライズゲストとしてこの子にデビューステージとユニットステージをやってもらいたいと考えてるの、あなたたちはサポートをしてほしいの」
ティアラはそう言って、セイラときいにあるアイドルについての紙を渡す。
セイラ「これは……!」
きい「オケオケオッケー! お任せください! セイラもいいよね?」
セイラ「ああ!」
セイラ(……ついにこの時が来たんだな!)
そして、ドリームアカデミーの寮……そこに1人の少女が日記を書き留める、『音城ノエル』だ。
ノエル「……ドリームスクールグランプリ、かぁ……」
ノエル(いつか私も……キラキラ輝くステージに立てるよう、頑張らないと!)
ノエルは夜でも、ランニングは欠かさない
ノエル「アイ、カツ! アイ、カツ! アイ、カツ!」
その様子を、彼女の姉であるセイラが見ていることは……ノエル自身は知らない。
────
ドリームスクールグランプリに向けて、アイドル達が意気込む中、謎のラボ……
らきの姉、姫石さあやと青年が一人……
「先輩! ドリームスクールグランプリの情報、各アイカツ界に発信しました!」
さあや「ありがとう。でも、まだ下準備は続いてるわ。もう一度アイカツ界を1つにするために出来ることを少しずつ積み重ねないと……」
「先輩はどうして、そこまでアイカツ界を1つにすることにこだわるんすか?」
さあや「いずれ話すわ……その時が来たらね……」
「……? (相変わらず何を考えてるのか分からない人だ……)」
それから数日後……スターハーモニー学園にて……
らき「ふぅ~……今日は遅刻せずに登校出来た~……」
あいね「あ、お~い! らきちゃ~ん!」
らき「あっ! あいねちゃん! みおちゃん!」
みお「今日もレッスン、がんばりましょう!」
らき「はい!」
らきとあいね、みおはフィッテイングルーム前に移動する。
らき「よーし!」
らきはポケットからアイカツパスを取り出した、すると……
ピカーッ! と光りだした!
らき「えっ!? あ、アイカツパスが……!」
あいね「ええっ!?」
みお「これって……あの時と……」
すると突然、『不思議な扉』が目の前に現れる!
らき・あいね・みお「あっ! きゃああああ!」
らき達は吸い込まれるように扉に入っていく……
一方その頃……
『ドリームアカデミー』
いちご「えっ! それって本当!?」
セイラ「ああ、ついにこの時が……んっ?」
いちごとセイラが何かを話していたその時、目の前に不思議な扉が現れ、開き始める!!
いちご&セイラ「ええっ!?」
いちご「この扉……前にどこかで……あっ!」
そして扉から現れたのは……!
らき「わぁぁぁ! おっとっと……」
あいね「あれ? ここって……?」
みお「前にも見たことのある景色……」
らきとあいね、みおが出てきた!
らき「え~っと……んっ? あっ! いちごちゃん!」
いちご「らきちゃん!」
らきといちごは、偶然の再会を果たす。
あいね「あっ! いちごちゃん!」
みお「それにセイラさんも!」
セイラ「んっ?」
いちご「久しぶりだね! らきちゃん!」
らき「はい! またいちごちゃんに会えるなんて……ツイてる!」
らき「ラッキー!!」
らきは喜びのあまり、ジャンプしながらピースした。
つづく...
その様子を眺めるさあや……
さあや「うふふ……実験開始ね」
つづく.
帰ってきたアイカツ格言
らき「またいちごちゃんに会えるなんてラッキー!」
いちご「私もらきちゃんにまた会えてうれしい!」
らき「きゃは!これって、運命の再会ですね!」
『運命の再会は突然に!』
次回予告
セイラ「ついにノエルのステージデビューがやってきた!」
らき「きゃは!とっても楽しみです♪」
ノエル「音城ノエル、ルルル~っと頑張ります!」
らき「次回!アイカツオンパレード!『ノエルドリーム』!」
らき「みんなでアイカツ!がんばっちゃお!!」