Duel Dream!!   作:シルウェスト

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前回の続き、今回は本格的なデュエルパートじゃないです。
バンドリキャラのデッキ構築が中々纏まらない…。


決闘はティータイムの後に2

注文したケーキセットを食べて、しばらく寛いでいたらAfterglowの各々は帰り準備を整えていた。どうやら打ち合わせは終わったらしい。

蘭「あ、そうだ。究。LAINのID教えてよ。」

究「いいよ。」

蘭にSNSのIDを教えて友達追加してもらい、ついでにAfterglowのグループにも入れられた。…半ば強制的な感じで。いやなんでさ、何故と聞くと『ダメ?』といいながら蘭が必殺の上目遣いで来る。そんな手法に勝てる算段がこれっぽっちもないので、大人しくグループにいることにした。

究「で、つぐみちゃん。デュエルだったよな。」

つぐみ「うん。」

巴「え、すんのか!あたしは見てくぜ。」

モカ「私も見るー。」

蘭「この調子じゃなんかみんな残りそうだけど…。」

ひまり「もちろん、私も残る!」

究「なんか観客有りだが、いいか?」

つぐみ「いいよ、準備するね。」

つぐみの準備する時間の間、デッキ構築の最終確認をしていた。

良かれと思って入れたカードが上手く機能することを祈った。いくら勝ち負けより楽しさを求めたいといっても勝ちへの拘りはある。

究「(それに、そろそろいいとこ見せないとな。)」

引っ越してきてまだデュエルで1勝もしていない。そろそろ勝ち星が欲しいところだ。

つぐみ「お待たせ。じゃあ始めよう!」

究「ああ。」

究・つぐみ「「デュエル!」」

究「俺の先攻だな――」

 

 

 

蘭視点

つぐみが究とデュエルしてるのを見るとなんか心がザワザワする。どうして…?つぐみとは幼馴染みだし、長い付き合いなのに。究と楽しそうにデュエルしてるのを見るとなんかムカつく。あーもう、早く終わんないかな。

ひまり「ら、蘭…?」

蘭「…なに?」

ひまり「怒ってる…?」

蘭「別に。」

なんか、ひまりには勘付かれたかな。まぁいいや、もう決めてしまおう。できれば今すぐにでも。この思いをライブで打ち明けようかと思ったけど、我慢できない。きっと究なら受け止めてくれるよね…?

 

 

究視点

究「じゃ、『ウィッチクラフト・ハイネ』でダイレクトアタック。」

つぐみ「あちゃー、負けちゃった。[LP:0]」

究「俺の勝ち。ところでそのデッキ…まだ試作?」

つぐみ「うん。まだパーツが揃ってないの。なんで分かったの?」

究「え?あ、まぁ…ね?そんな気配がするなぁって。」

つぐみ「ふふ、あのカードショップの店員さんの影響かな?」

究「たぶん。デュエルを通じて分かり合える。だから気づいたって言えばいいかな。」

つぐみ「私もね、究君の想いに触れたような気がする。デュエルしてて、心が暖かくなってきたの。(蘭ちゃんが恋したのも分かるかも…。)」

究「さてと、時間も時間だし。俺はそろそろ――」

蘭「待って!」

究「蘭?」

蘭「…ついてきて。」

なにか真剣な表情で言われたのでただ事じゃないと思い、頼んでいたケーキセット分の会計を済ませて蘭についていった。

 

 

しばらくついていったら路地裏で蘭が立ち止まった。

蘭「ここならいいかな…。」

究「それで、話があるんだろ?」

いつに無く真剣な表情でこちらを見てきた。また俺は何かやらかしたのか。

蘭「まだ…ちゃんと答えを聞いてない。」

究「答え?」

蘭「私は…究の事好きだよ。添い遂げたいくらい…こんなの好きなんかじゃない…好きなんかよりもっと…」

究「蘭……そっか。つぐみちゃんに嫉妬したんだな。」

蘭「……うん。」

なるほど、確かに真剣にもなる。幼馴染みの関係が嫉妬一つで崩壊しちゃうかもしれない。でも自分の気持ちに嘘をつけたくない。だからこそ俺に『答え』を求めた。

究「俺も…蘭の事好きだよ。」

蘭「ほんとに?」

究「ああ。」

蘭「嘘偽りなく?」

究「ああ。」

蘭「でも私つぐみに…」

究「蘭のワガママくらい、つぐみちゃんもみんなもわかってくれるさ。」

蘭「究……。」

究「だから改めて言わせてくれ、俺は蘭が好きだ。この気持ちに嘘はない。俺と付き合ってくれないか?」

蘭「うん、嬉しい…!究…!」

2度の告白を通じ、はれて俺と蘭は恋人同士になった。

 

 

巴「何かと思えば…。」

ひまり「やっぱりね。」

モカ「出来ちゃったねぇー。」

つぐみ「おめでとう。蘭ちゃん。」

メンバー4人に終始密かに見られていたのはまた別の話だ。

 

 

八須賀家

帰って両親から電話があった。『調子はどうだ?』電話だ。普通ならいつも通りと返すところだったが、俺は元気だと言った。両親からも不思議がられ何かあったか聞かれた。恋人が出来た事を伝えると両親は大歓喜、留守の間は家の部屋は好きに使っていいとまで言われた。帰ってからちゃんと紹介すると約束して電話を切った。

究「あんな大袈裟に喜ばなくても。てか同棲させる気かよ…。さて、ちゃちゃっと宿題を終わらせるか!」

 

 

蘭視点 自室

蘭「究……///」

これで私と究は恋仲♪悪いね、つぐみ。つぐみもきっとあのデュエルで究の優しさを知ったと思うけど、もう先手は打ったから。今度究の家を教えてもらおうかな。場所さえ分かれば毎朝迎えに行けるし。早く明日にならないかな…。

 

 




作者のシルウェストです!
今回紹介するカードは『ウィッチクラフト・シュミッタ』!
究「シュミッタはお互いのメインフェイズに手札の魔法カードと自身をコストにデッキからウィッチクラフトモンスターを特殊召喚できる。そして墓地にいるシュミッタを除外すればデッキからウィッチクラフトカードを墓地に送れる。ウィッチクラフト魔法カードを墓地に送ればエンドフェイズに回収できるから次のターンの備えになる。」
ウィッチクラフトの中で一番好きなの、シュミッタだったりします。では今回はここまで!最後まで読んでいただきありがとうございました!

モカちゃんのデッキは何にしましょう?(上2つは作者の素案です。)

  • 蘭がレッドアイズならブラマジで友情コンボ
  • 妖仙獣
  • 取り敢えず融合テーマ
  • 取り敢えずシンクロテーマ
  • 取り敢えずエクシーズテーマ
  • 取り敢えずリンクテーマ
  • 取り敢えず儀式テーマ

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