(……)
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遊牧民みたいな生活に変わってから、あんまり眠れなくて今、眠気がピークになってる。
蜘蛛ちゃんも眠いみたいで無言になってる。
《熟練度が一定に達しました。スキル『睡眠耐性LV.1』を取得しました》
おお…ついに耐性まで取れた…
(蜘蛛ちゃん、そろそろ寝ない?)
(!!寝る!おやすみ!)
一気に元気になって私の身体に飛びついてきた。
慌てて蜘蛛ちゃんが届かない高さまで飛び上がる。
(ダメだよ!私も寝るんだから!…それにこのまま寝たら雲なんて目立つし、狙われまくりだよ?)
(それはダメだ。モコちゃん、巣を作ろう!)
そう言って巣を作って安眠するぞ計画(作戦名がそのまま…)を話し始めた。
壁の高いところに糸で巣を作って、中に雲を詰める。周りは薄くスライスした岩を貼り付ける。完成‼︎
…ということらしい。
蜘蛛ちゃんは早速壁に登って巣を作り始めた。
寝るって決めてからの行動が速い…
さてと、私は岩をスライス〜スライス〜
『蒼電魔法LV.5 雷刃』
案外簡単♪
次は〜これを〜上まで〜…
蜘蛛ちゃん‼︎巣の場所高すぎるだろ‼︎
これから安眠するための寝床作りをしてるのに何故に重労働しなきゃならんのだ⁉︎
(モコちゃーん!いいよー!)
(蜘蛛ちゃん!巣の場所高すぎんだろ‼︎)
(だって魔物に見つかりにくい方がいいじゃん?)
うっ、それはそうだけど…
ダァー‼︎わかったよ!持ってってやんよ‼︎
これが俗に言う深夜テンション…初体験!
『雲魔法LV.1 雲作成』
おっきい雲の器を作り出し、その中にスライスした岩を入れていく。
魔法で持ち上げてるなら軽そうだけど実際は私の力で持ち上げてるから、重い。
寝ようとしただけなのに‼︎ホームがない状態で眠ろうとするのがこんなに大変だなんて…
巣の高さまで浮かび、周りにペタペタと薄岩を貼り付けていく。
ふぅ…やっと終わった…
(モコちゃん!ありがとう)
(どういたしまして)
さっきまで岩を入れていた雲を巣の中に詰めていく。
(よっしゃ、完成!)
(わー!ぱちぱち)
今度こそ、おやすみなさい…zzz…
♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎
コンッ
何かが当たる音に目が覚める。
なんだろう?
恐る恐る巣から顔を出してみると
〈アノグラッチ LV.5 ステータスの鑑定に失敗しました〉
〈アノグラッチ LV.3 ステータスの鑑定に失敗しました〉
〈アノグラッチ LV.6 ステータスの鑑定に失敗しました〉
〈アノグラッチ LV.4 ステータスの鑑定に失敗しました〉
〈アノグラッチ LV.1 ステータスの鑑定に失敗しました〉
〈アノグラッチ LV.6 ステータスの鑑定に失敗しました〉
〈アノグラッチ LV.5 ステータスの鑑定に失敗しました〉
〈アノグ………
〈………
ぐぉっ…
常時発動させてる鑑定からえげつない量の情報が流れ込んでくる。
でも、つまりそれだけ数がいるってこと
ヤベェ…ヤバい
(蜘蛛ちゃん!起きて!猿が!)
(んぅ〜?猿ぅ〜?)
そう言って起きた蜘蛛ちゃんも下を覗く。
(うわぁぁぁぁぁ⁉︎頭が‼︎)
蜘蛛ちゃんも常時発動にしてるのか…大丈夫かな?
ってちがーう!
(蜘蛛ちゃん!猿が攻めてきた!)
(多すぎるでしょ‼︎限度ってものがあるでしょ‼︎限度ってものが‼︎…やるしかない。やらなきゃ死ぬ!)
(ラジャー)
蜘蛛ちゃんは巣の上から、私は飛び回って猿を倒す。
さあ、命を賭けて戦おうじゃないか、猿。