蜘蛛ちゃんと一緒に生活するようになってから体感で2週間くらい経ったと思う。
光が届かない迷宮にいるから、体内時計が狂いまくってるのだ。
(ただいまー)
(お帰りモコちゃん。収穫あった?)
(うん。大量にあるよ♪)
(さすがモコちゃん!)
現在私たちは役割分担をしている。
蜘蛛ちゃんは巣作りと巣にかかった獲物の仕留め、私は『雲魔法LV.10・転移』で簡単に巣に戻ってこれるので、少し遠出して魔物を狩る。
そうすることで安全なホームでのんびりとご飯を食べれる状況を作り出しているのだ。
((いただきまーす))
うーん
やっぱり上層の魔物は毒入りばっかりであんまり美味しくない…
毒入りばっかり食べてるせいで【悪食】という称号をゲットしてしまった。
あと、洞窟の中は暗いから目を凝らして頑張ってたら『暗視LV.1』をゲットした。
スキル『暗視』、ゲットだぜ!
さらに、敵の気配がわかるようにならないかなーって思ってたら
《スキル『気配感知LV.1』を取得しますか?》
って言われた。
迷うことなくとったよ。
スキル『気配感知』、ゲットだぜ!
(素晴らしきかなマイホーム…)
(ダラダラしてても勝手に食料が来てくれるし、食後の運動に出かければまた食料が増える。これはダメ人間になるやつ…あっ、今は雲だった)
快適なサバイバルライフを満喫している。けどやっぱり…
(不味い…)
(うん、せめて普通の肉がいい)
毒入りの肉は不味すぎるのだ。
今は慣れて食べられるようになったけど、最初は不味すぎて吐き出すことが多かった。でも食べないと死ぬから食べたけど。
調べてわかったんだけど、私の種族〈雲猫〉は幻想種というものらしい。
長い生涯を雲の上で過ごすため、地上で発見されることはまず無い。
強い幻想種に生まれ変わったのにご飯を食べないで餓死なんてことは嫌だ。
人間の街に行きたい。そこなら美味しいものがある筈!
でも雲猫の姿だと街には入らない。どう見ても雲にしか見えないからね!
だから行くには人の姿になるしかない。そんなスキルあるかなぁ…
でも、どうにかして人の姿にならなければ…
私が間抜けなことをして空から落ちたという事実が知られてしまう!
それだけは絶対に嫌だ。人になる方法はとりあえずLVを上げてから考えればいい。
(蜘蛛ちゃん!頑張ろうね!いつか一緒に街に行って美味しいものを食べまくろう!)
(おうよ!もちろんだぜ!待ってろよご馳走!)
そこで問題が一つ
LVの上がりが悪すぎる。私はまだLV.2なのに蜘蛛ちゃんはもうLV.20になっていた。スモールレッサータラテクトからスモールタラテクトに進化してしている。蜘蛛ちゃんは「強ければ強いほどほどLVが上がりにくいのはゲームの鉄則だよ」って言ってたけどやっぱり不安…
(よし、お腹も膨れたし、食後の運動に行ってくるよ)
(モコちゃん、今日は私が行ってもいい?)
(いいよー。じゃあ留守番してるね)
いつもは蜘蛛ちゃんが留守番だから今日は私が留守番。
(何かあったら連絡するね。いってらっしゃい!)
蜘蛛ちゃんと暮らすようになってずっと『念話』を繋ぎっぱなしにしてたから、すでに『念話』はカンストして『無限話』に進化した。
『念話』は距離の制限があって一定距離離れると繋がらなかったんだけど、なんとこの『無限話』は距離がどれだけ離れていても連絡を取れるのだ‼︎
これでさらにホームの安全性が増した。
あと、いつのまにか『惰眠』を取得していた。効果は簡単に言えば、寝れば寝るほど一度に取得する経験値が増えるというもの。
めっちゃ良くない?すごいぴったりだと思う。
でも、なんか名前が嫌だ。惰眠を貪っていたって言われてるみたいでヤダ。
…まあ、事実だけど…便利だし使わせていただこう。
『惰眠』を取るまでダラけたなら、もっと惰眠を貪ってやるぜ!
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『気配察知』に反応がある。その反応はゆっくりと巣に近づいてくる。
魔物とは気配が全然違うから、恐らく人間。
まずは惰眠を貪るために頑張るとしますか!