雲ですが、なにか?   作:もこもこもっけ

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前の投稿から1ヶ月たったような気がする。
…え?たってないよね?

うん。たってないはず。
-確認中-
よっしゃ!たってない!
ほぼ毎日投稿してた時が遠い昔のよう…

というわけで(?)、どうぞ! (`・ω・´)
(テンションの急降下が激しいなぁ…)





命の価値とは

おはようございます!どうも!

 

上層に帰ってきて数日。

私は、マイホームが最高すぎることに気づいた雲子です。

マイホームがあっていつでもぐーすか寝れる。

うん。最高。

中層は蜘蛛ちゃんがいて何かと楽しかったから大丈夫だったけど、一人だったら「寝れない」、「楽しくない」「暑い」という嫌いなものトップスリーが集まったあの環境に耐えられなかったと思う。いや、「暑い」じゃなくて「熱い」…かな。

 

それにしても、私の眠りを邪魔しない上層の奴らは見所があるな。

お礼に勝負だ!

負けた方は食べられるから頑張れ!

なお、そのルールで勝った奴はいない模様。

 

まあ、当然だよね。

もし負けたら私のプライドが傷つく。

あのマグマ地獄で頑張ったのは無駄だったのかってなる。

 

諦めずに頑張ればなんでもできるようになるって前世では言われてたけど、前世では全く共感できなかった。

でも、今ならわかる。

だってこの世界は、戦った分だけ、命をかけた分だけ、生きようと足掻いた分だけ強くなれる。それが実感できて、やる気にもなる。

まあ、今は「やらなければ死ぬ」から強くなりたいと思っている。なろうとしている。

 

だけど、数値だけのステータスが全てじゃない。

私はそれを下層で嫌と言うほど知った。

 

「死んだら終わり」

それは当たり前だった。

当然だろう。死んだら、何もかも終わりなのだから。

そんな当たり前を覆す奴らが下層にはいた。

アノグラッチとバグラグラッチ。猿だ。

あいつらは仲間の復讐のために自分の命を簡単に捨てる。

「個」としての勝利には微塵も興味がない。

「群」としての勝利を掴めればそれでいいんだ。

そのためにはなんだって投げ出せる。たとえ、それが命だったとしても。

 

もう種族として狂っているあいつらを見て、私は胸が痛くなった。

私は生きるために、強くなるために、誰にも負けないために命を奪っている。目的がない殺しはしたくない。それが私の思い。

死んでもいい生き物なんてどこにもいないから。

だから、何よりも重い命を軽く投げ出し、必要ない勝利にさえも向かって突き進む猿たちは、なんだか痛々しくて、そう言う種族として生まれてきてしまったことが哀れに見えた。

「群」の邪魔になるとしても、命を賭けて死力を尽くせば勝てるかもしれないじゃないか。

生き物は死力を尽くした時にこそ1番成長する。

あの猿たちの特性はその機会を投げ立ててでも「群」を大切にすると言うもの。

生まれながらにして種族としての特性で命の価値を決められているなんて…。なんて、悲しい生き物なんだろう。

理解が出来ない。私にはどうにも出来ない。

あれが種族として正しい姿だと定めた神様は残酷だ。

生き物は命があってこそなのに。

 

だから、中層でナマズが「逃げる」という選択肢をとった時には少し安心した。全ての生き物が猿のように特攻兵みたいじゃないことがわかった。だけど、だからこそ猿の異質さが浮き出てくる。

上層に戻って、平和で堕落した日々を過ごせるようになったはずなのに、猿のことが、命とは何か、そればかりが頭をよぎる。

 

横を見ると罠にかかった魔物を食べて満腹になり、寝ている蜘蛛ちゃんがいる。幸せそうな顔で寝ているなぁ。

生き物として当たり前の「生きたい」っていう思いと「楽したい」っていう思いを持ち合わせて自由に生きている。

本当に、蜘蛛ちゃんがいてくれてよかったよ。

 

…みんながみんな、蜘蛛ちゃんみたいだったらよかったのに。

 

そこまで考えて口から深いため息が出た。

 

こんなに考え込むなんて私らしくないなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

そんなことを考えていた次の日。

感知でマイホームに向かってくる大勢の敵を見つけた。

そうしてやってきた蜘蛛の大群からは“上位の存在に支配されていれる”ことが見てとれた。何故かは自分でも分からない。

でも、思ったんだ。

ああ、“また命を投げ出す奴らが来た“って。

 

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