(蜘蛛ちゃん!敵襲!)
(えっ⁉︎嘘⁉︎すぐに戻る‼︎)
(待ってる)
すぐに蜘蛛ちゃんに連絡する。蜘蛛ちゃんは速いからすぐに来てくれるだろう。
そうしている間に侵入者は巣に炎を放ってきた。炎は糸を伝って広がり、周囲は火の海になる。
「***?」
「********…」
なにか言ってるけど関係ない。
不法侵入に放火。現在進行形でダメージを受けている。蒸発しそう…
命を奪おうとする奴は奪われても文句を言えない。
仕返しだ。
『蒼電魔法LV.1 雷弾』
ドォォン
凄まじい電流が炎と大爆発を起こす。
これで排除できたはず…
「…**!***!」
「***」
⁉︎まだ生きてる⁉︎雷弾に加えて爆発まで起こしたのに…
っ‼︎風の刃が爆風に紛れて飛んできて身体を切られる。
しまった…大きく爆発させたのが裏目に出てしまった…
雲なら勝手に治りそうだが身体から切り離されると消滅してしまう。
身体の一部を失ってしまった。
驚いて動きが止まって隙にまた風の刃が飛んでくる。
『雲魔法LV.1 雲作成・盾』
密度が高い雲を作り出して盾にする。
マズイ。防戦一方だ。
雲で防いでも風の刃が当たってHPがどんどん減っていく。
全力で距離を取り、魔法を使う。
『雲魔法LV.1 雲作成』
大量に作り出し、時間を稼ぐ。
蜘蛛ちゃんと私の大切なホームを壊した人間は絶対に許さない‼︎
《熟練度が一定に達しました。スキル『怒LV.1』を取得しました》
うるさい‼︎
『蒼電魔法LV.1 雷弾』
ありったけの雷弾を作り出す。放った瞬間…
身体に糸が巻きつき、後ろに引っ張られた。
(蜘蛛ちゃん!おかえり!早速だけど手伝って!)
(…)
どうしたんだろう。
(蜘蛛ちゃん?)
(…逃げるよ、モコちゃん)
(何言ってるの?ホームはどうするの⁉︎)
そう反論すると、普段の蜘蛛ちゃんからは考えられないほど強い思念で怒鳴られる。
(私だって戦いたい!ホームを奪った人間は許さない!でもあの人間たちは強い。勝てっこない!ホームはまた作り直せばいい。でも死んだら元に戻ることは出来ない!それはモコちゃんもよく知ってるでしょ⁉︎怒りに呑み込まれるんじゃない‼︎)
…そうだ。ホームはまた作り直せる。勝てない相手に挑んでも無駄に命を散らすだけだ。
『雲魔法LV.3 雲隠れ』
追加で雲を作り出す。
「***⁉︎」
人間たちが私たちの姿を見失う。今のうちに逃げる。
(ごめん、私が間違ってた)
(分かればよろしいのだ。さ、行くよ!)
こうして私たちはホームを捨てて逃げた。