ウマ娘アルターダービー 作:めめめ
突然だが自己紹介だ。
俺の名前は
何故って? 現状を理解できていないからだ、俺が。
なんで今、俺の前に
「永原さん? 大丈夫ですか……?」
「え、あ、はい……はい、大丈夫、大丈夫デス……」
俺は挙動不審な様子で返事をしてしまう。
当然たづなさんは不思議そうに俺の顔を見ていた。
不思議そうに見たいのは俺の方である。
何故、ゲームのキャラがここにいるのだろうか? コスプレ、にしてはクオリティが高すぎる。
つまり、これは、夢か。
にしては、妙に現実感がありすぎるような。
「そうですか。今日からトレーナーなんですから、しっかりしないとですね!」
「そう、そうです……? あ、そうですね! はい! あははっ!」
周りを見渡してみれば人間の姿はほとんどない。
そこにいるのはウマ娘、馬の尻尾と耳を生やした少女ばかりだ。
全員が超絶の美少女であり、俺がここにいてもいいのだろうかと言う感想すら吐き出しそうになるレベルだ。
だが自分の姿を見てみれば、ちょっと用務員っぽい格好にトレーナーということを示すバッヂが付いていた。
要は数々の難しい試験突破したエリート、トレセントレーナーであると言うことだ。
「それでは私、これから仕事があるので……無事、担当のウマ娘が見つかるように、頑張ってください!」
そう言うとトンデモない速度で走って行ってしまった。
やはり元ウマ娘なのではないのだろうか、と感想を抱きつつ目的もなく歩き出す。
イマイチ時間軸がわからないが、原作キャラがいる可能性は十分ある。
仮にいるとするならば、原作キャラを担当にだってできる。
この世界は夢だから、その辺はなんとでもなるはずぅっ!?
「うぎゃっ!?」
前も見ずただひたすら考えていたため、芝生で滑って転んでしまった。
ケツに浸透するダメージに痛がりながら起き上がって、俺は妙に違和感を抱いた。
痛いのは、なんでだ? あれ、なんで痛いんだろ。
これって夢だよな、夢なんだよな。
俺は頰をつねってみるもただ痛いだけ、目が醒める様子はない。
これで本当に目が醒めるのかどうかはさておき、何か段々と怪しくなってきた。
ついでに周りの目も集まってきた。
俺はそそくさにその場を退散して、人目のつかないところに行って、一度思いっきり自分を殴ってみた。
すると夢では感じないはずの、確かな痛みを感じていた。
「……嘘だろ」
現実、かよ。
転生ってやつだろうか、転生したのか? 俺。
死んだ? いつ? どこで? どうやって? と言うか本当に死んだのか? 待て待てゆっくりと考えろ。
まだ慌てるように時間ではない。
「いや待て待て待て待て待てッ!! 夢!? 夢だろッ!? 夢じゃねぇのかよッ!?」
冷静にちゃんと考えてみて、それで悪くないのかもと、思い始めた。
いやだって、前世社畜で楽しいことなかったし、親族いないし、友達はいたけど最近は疎遠だったし。
「よし、落ち着いた……決めた。これからは俺、この世界で第二の人生を歩こう、そうしよう」
ということで、取り敢えず身辺の情報だけ確認をと、スマホを取り出す。
指紋認証式だから簡単に開いたのは幸運と言うべきか。
中には色々書いてあった、地図を見れば自分の家の住所も。
俺は前世と同じ名前、年齢は二十代前半、わかることがこの二つしかねぇ。
まぁ、十分だろう、これさえわかれば。
あとはトレーナーの心得というメモが残されていた。
中にはトレーナーとしてやることがびっしり書かれていた。
これはありがたく使わせてもらうとして、一先ずここから離れよう。
これからのことを考えながら、その場から離れようとした。
だがその途中、入れ違いで来たウマ娘にぶつかってしまう。
サイレンススズカのような栗毛だが、スズカよりは髪が短くボロボロでボサボサで小柄。
猫背で何かに怯えるように歩いていた。
「君、大丈夫?」
取り敢えず大丈夫か、声をかけてみる。
ぶつかってしまったのだから、謝らなくてはと思い声をかけた。
のだが、少女は自身の顔を覆い隠すようにしてブツブツ呟き始めた。
「あ、はい。だ、大丈夫……です。で、です、ですから。構わないで、くだ、さい」
そして走り出して行ってしまった。
さっきの俺みたいな挙動不審さだが、大丈夫だろうか。
ウマ娘にしては足もかなり遅かったし。
追いかけた方がよかったのだろうか。
だが追いかけようにも既に姿はなく、もう追いつけそうにはなかった。
少し心配になりつつも、俺は前を向いて歩き出す。
新たな生活と、担当するウマ娘を見つけるべく。
これからの生活に思いを馳せて。
登場させてほしいウマ娘
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【芝の王】キングヘイロー
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【シラオキ教教祖】マチカネフクキタル
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【絶走驀進王】サクラバクシンオー
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【救い無き者】メイショウドトウ