とあるオタク女の受難(魔法科高校の劣等生編)。   作:SUN'S

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第5話

☆月,日

 

今日は約2600年ほど前、とある部族の作った究極にして完全なる拳法の極意を教える。その拳法の名前は天斗聖陰拳と言い、この世で最も神の御技に近いとされるものだ。

 

この拳法は(ルーアハ)の流れを操り、自他の「奪い取る」「溜める」「括りなおす」「ほどく」と言ったことを行える。また、天斗聖陰拳を極めれば生体構造を書き換え、不要な部位を必要とする部位に持っていくことが出来る。

 

それに何度も生体構造を作り替える事は出来ない。

 

例えば脂肪に包まれたデブの生体構造を書き換えたとして、まともに使えるのは余っている脂肪だけだが、脂肪や筋肉の少ない人間には使えない。

 

その理由は言わなくても分かると思う。

 

しかし、ここは敢えて言わせてもらう。それは肉体の質量の違いだ。細く軽いことは女の子の憧れ。けれど、天斗聖陰拳の使い手からすれば一突きで殺せる的と変わらない。

 

まあ、分かりやすく言えば太った分の脂肪はお胸に押し付けることが出来るということだ。そう娘に伝えると「私の胸を司波さんみたいな巨乳にする方法を早く教えて!」と詰め寄られた。

 

お胸の大きさを気にしてる娘は可愛い。

 

☆月.日

 

早朝、ちょっと大きくしすぎたお胸に困惑する娘の気の流れを正常に戻す。まだ、いつもより大きく見えるけれど、ただの成長期だと言い張りなさい。

 

もしも天斗聖陰拳のことを知られたら毎脂肪や筋肉を書き換えてと、朝から晩まで毎日のように取っ替え引っ替えされるのが落ちよ。

 

私の学生時代は、そうだったもの。

 

なんだか学生の頃が懐かしい。

 

今では仕事の都合で旧友と話す機会も年月を重ねる毎に減っていくばかり、貴女は友達との関係を長く続けなさい。もしかしたら、貴女の一生の付き合いになるかもしれないのだから…。

 

あとで娘の写メを送ってやろう。

 

ふふっ、私の娘の可愛さに崇め奉りなさい。

 

そして、あわよくば上司に有給休暇の受理するように言ってくれ。そうすれば私は娘と一緒に出掛けることが出来るんだ。

 

☆月。日

 

なぜか娘に家系について聞かれた。

 

それほど珍しくない平凡な家系だと説明したところで信用してくれるとは思えない。いっそのこと冗談じみたことを言えば納得するか。

 

ただ、下手すれば娘と擦れ違いを起こす可能性もある。そうなったら潔く死ぬ。私は娘に疑われて生きるなんて出来ない。

 

あとで娘と話し合おう。そもそも家系となると娘に説明するにしても難しいものばかりだ。拝郷という苗字も取って戻しているだけで、本来はと名乗るのが正しい。

 

今の時代に公儀介錯人は必要ない。

 

ほとんど軍事関係ばかりだ。と娘に言うことはできるが、そんな説明をされて納得できるとは思えないけど。もう、ちょっと後でも良かったんじゃないかとも思える。

 

こんな長々と屁理屈を言って、家系の話を反らすつもりはない。私達は公儀介錯人、簡単に言ってしまえば処刑人だ。

 

今じゃ使われることすらないけど。初代様の使っていた剣術は、その時代の当主へと受け継がれているということだ。

 

私の代で技は途絶えさせるけどね。

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