Go for broke!〜当たって砕けろ!〜TS転生とアグネスデジタルとタキオントレーナーとetc.   作:曾我

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遅れてきた逃亡者

 私の名前はメジロパーマー。トレセン学園所属のウマ娘。

これでも一応、名門メジロ家の出身。1回家出とかしたけど。

 

宝塚記念と有マ記念の春秋グランプリを制覇した事もある。これはちょっと自慢。

 

 

……まぁ、そのあとの阪神大賞典と春の天皇賞以降は、あんまり成績残せてないんだけどね。

チームのトレーナーからも、そろそろ引退を勧められそうな感じ。

 

 

 それで、今はズッ友のダイタクヘリオスと一緒に、食堂でランチタイムなんだけど……

 

 

 

「「はい、あ~ん☆」」

 

 

 

さっきから1口ずつお互いに食べさせ合ってる2人。なんだろう、アレ。空いてると思って近くの席に座っちゃった……

 

「パーマー、ごめ……ちょっとバイブス……下げてくる……」

「えっ?ヘリオス!?ヘリオス!?」

 

化粧室に飛んでっちゃっ……うっ!?私も気持ちが……!!

 

 

 

 

 

 結局私たちはトイレで何かしらを吐き出した後、ヘリオスを抱えて保健室に行った。

 

 ……さっきのあの2人、もしかして……??

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 日曜日。私は趣味でやってるゴルフのブランド店にやって来た。

最初はパパに教えてもらったんだけど、今はすっかりハマっちゃった。引退したら、プロゴルファーにでもなるかな!……なんちゃってね。

 

本当はレースに未練がない訳じゃないよ。またあの舞台で歓声を浴びれたら、って思う。でも、

 

 もう、頑張ったよね、充分。

 

 

 

「おやッ!メジロパーマー様ではありませぬかッ!」

「春秋グランプリの制覇者!メジロパーマー様!!」

 

「ひっ!?」

 

 

昨日の2人!?

 

 

「おぉ、自己紹介が遅れました。ワタクシ、アグネスデジタルと申します!」

「レクレスアタックと申します、以後お見知り置きを!メジロパーマー氏の逃げっぷり、憧れております!!」

 

 

 しかもやっぱり今『綺麗で可愛くて変態なウマ娘』ってウワサの2人じゃん!いや、憧れてるとか言われてなんか嬉しいんだけどさ!

 

 えっ、なんか土下座してる?なんで土下座!?

 

 

「「メジロパーマー様!一緒にウマ娘ちゃんたちについて語らせて下さいッッ!!」」

 

 土下座してまで言う事なのソレ!?いや『ウマ娘ちゃんたちについて語る』ってナニソレ!?

 

 

 

「……私は『教えを乞うように』言ったはずなんだがねぇ」

「ひぇっ!?」

 

 

 

 びっくりして後ろを振り向くと、なんかヘンな乗り物に乗った……アグネスタキオントレーナー!?

 

 

「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」

 

「あっ、メジロパーマー様ぁ!」

「待ってぇ!」

「ま、待ってくれたまえッ!」

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 反射的に思わず逃げ出しちゃった……

 なんなんだろ、『ウマ娘ちゃんたちについて語る』とか『教えを乞う』って。

私なんて、教えるほどの事なんか持ってないのに。何かの間違いじゃ……

 

 

「待ってくれたまえよぉぉぉ!!!」

「うわあぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 またあの乗り物だぁ!ていうかなんで浮いてんのぉ!?

 

 

「なんで逃げるんだいキミはぁ!」

「そりゃ逃げますってぇ!!」

 

 

 ナニあれ!?私の全力疾走に追い付いてくる!!

 

 

「少しで良いんだ!話を聞いてくれたまえよぉ!」

「あっ!こっちにいましたッ!」

「メジロパーマー様ぁぁぁ!!」

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 あれから私は『話を聞くだけなら』と思ったけど、それより怖さが勝っちゃって3人から逃げまくった。

 

 

「ハァ……ハァ……」

 

 

 スタミナには自信がある私も、さすがにもうヘロヘロ。動けない。

 

 

「メジロパーマー君」

「ひっ」

 

 

 追い付いてきたアグネスタキオントレーナーが、地べたに大の字になってる私に近づいてきた。

 

 

「くっ……」

 

 

 タキオントレーナーが乗り物から降りて私の方へ来る。歩けるようになったって聞いてたけど、やっぱりちょっと歩き方はぎこち無い。顔も辛そう。

 

 

「お願いだッ!」

 

 

 ま、また土下座ッ!?足、痛いでしょっ!?

 

 

「レクレスアタック君に、逃げの教えを説いてくれ!!」

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

「……という訳でだね、私が担当しているレクレスアタック君に、『逃げ』という物を1から教えて欲しいのだよ」

 

 最初っからそう言ってくれれば良かったのに。いやいや、突然逃げ出しちゃった私も悪いんだけどね。でも……

 

「その、アグネスタキオン…トレーナー」

「タキオンで良い」

「……タキオントレーナー。私に教えられることなんて」

「ある。キミは逃げのスペシャリストだ」

 

『逃げのスペシャリスト』なんて言われちゃった。なんか恥ずかしいけど、嬉しい。けど、本当に私が教えられること事なんてあるのかな?それに、もう私は……

 

 

「そして、私の所へ移籍して来て欲しい」

 

 

 

 えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 翌日、私はレクレスアタックさんと並走トレーニングをしていた。

 

 

「ハッ!…ハッ!…ハッ!」

 

 

 ふむふむ。なーんかわかって来たぞ。

 

 

「もうちょっとフォームを…こう……」

「はいっ!」

 

 

 まぁほとんど受け売りなんだけどね。フォームなんて特に。私の真似なんかさせらんない。

 

 

「んでさ、ちょーっと力み過ぎだと思うんだよね、レクレスアタックさん。ここの力を抜いて、それを手と足の裏から、抜くってかさ、放出するようなイメージで……」

 

「はいっ!あ、あと『レクレス』で良いですッ!」

「あ、りょーかい!」

 

 

 うんうん、飲み込みも早い!

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

「ありがとう。感謝しても、し切れない」

「いやいや~、教えてもらったりした事を、そほまま伝えただけですって!」

 

 

 模擬レースもしてみたけど、レクレスの走り、かなり良くなってる!

フジキセキ寮長もデジタルさんも、目が丸くなってる!!

 

 

「あ、そうだ!移籍の話ですけど、是非!お願いします!!」

「……良いのかね?」

「もちろん!だって」

 

 私の答えは決まってた。

 

 

「いや~、最近全然成績奮わなくって。今の現状から逃げてみるのもアリかな~なんて」

 

「そう、なのかい」

 

「それに『移籍して欲しい』よりも『レクレスの走りを見て欲しい』って最初に言う当たり、正直だな、って。それが逆に気に入っちゃったっていうか」

 

「ッそれは違う!私はキミの事を、純粋な戦力として見ているよ」

 

 

 またまたぁ。私はもう……

 

 

「キミはどちらかというと、パワーを必要とされるレース場で力を発揮出来るタイプ、だ。阪神レース場や、札幌レース場」

 

 

 あー……言われてみれば、そうかも。阪神レース場では良い結果を残せてた記憶がある。札幌記念も勝ったしね。

 

 

「得に札幌レース場は、欧州で使われるような洋芝で出来ている。そしてキミは、荒れたバ場も得意だ」

 

 

 うんうん。確かに。という事は阪神レース場とか、札幌とか、あとは……函館とかを主に?

 

 

 

 

 

「キミには、欧州のGIを走ってもらう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 えええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?




ゴルシちゃんMk-III号
まだトップギアには入れていない。


改行とか空行のバランスがイマイチ掴めてない感じです!
芝質適性はウイニングポストの知識そのまんまです!
メジロパーマーの性格はアニメ版に寄せていますが、口調は半分イメージです!

ある程度話が進んだらデジタルと主人公の日常を書きたいんじゃあぁ!
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