ドニwith亡霊が征く! FE覚醒ロスト0チャレンジ!!   作:しやぶ

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ドニとロビンと亡霊と
ドニキ転生!〜いや、憑依だべ〜


 

 ──目が覚めると同時に、頭が割れるような、激しい頭痛に襲われる。

 

「……ッ」

 

 患部に触れると、痛みが増した。どうやら外傷らしい。

 ……しかし、どうにも怪我の原因が思い出せない。

 

「どうなって──は?」

 

 なんだ? この声……まるで子供みたいな──

 

「……身体が、縮んでる?」

 

 オイオイ、某蝶ネクタイの少年()探偵か? 黒ずくめの男なんて知らんのだが。

 

 そうしてベッドの上で困惑していると、突然部屋のドアが開かれた。

 

「────」

 

 ドアを開いたのは『おらの母ちゃん(見知らぬ女性)』だった。

 

 ──ん? いま何か変だったな。

 

 母ちゃん(恰幅のいい女性)おら(オレ)の顔を見ると、目を見開いて退散していった。

 

「…………意識を取り戻したのが奇跡、って感じの反応だよな……」

 

 そんなに重傷なのか、オレ。

 

『んだな』

 

 突然、脳内に知らない少年の声が響く。

 

「──コイツ、直接脳内に……!?」

『おらの身体を乗っ取っといて、何言ってるだ』

 

 オレが、乗っ取った……?

 

『んだな。

 ……でもまぁ、あんたのことは恨んでないから、安心してほしいべ』

 

 それは、オレとしちゃありがたいことだけど……どうしてなんだ?

 

『あんたはたぶん、命の恩人……だと思うんだべ』

 

 うーん……残念ながら、身に覚えがない。

 

『じゃあ一から説明するべ。ついこないだ、山を歩いてたら落石に当たっちまって……おら、死んじまったんだ』

「えっ」

 

 死にかけたじゃなくて、死んだ?

 

『んだ。頭から血ぃダラダラ流して、父ちゃんに運ばれてるおらの姿が、自分で見えてたから……ほぼ確実に、死んでたべ』

 

 お、おう……

 

『んで村に着いて、お医者様がありったけの(ライブ)で治療をしてくれてたんだども、治らなくって……こりゃダメだな〜と思ったそん時──アンタが降ってきたんだべ』

 

 ……ん?? 降ってきた?

 

『なんて言ったらいいんだべか……昇天してる途中で何かにぶつかって、力尽くで押し戻されたような感覚?』

 

 ……まぁ、言いたいことは分かった。

 

『そういう訳だから、あんたが気に病むことはないべ。これからよろしく頼むべ』

 

 お、おう? 超前向き(ウルトラポジティブ)だな君は……まぁとにかく、こちらこそよろしくな。

 

『じゃあまず、互いに自己紹介をするべ! おらはドニ。あんたの名前は?』

 

 そうかドニ。オレはカイト──ってオイ待て。いま君、『()()』と言ったのか?

 

『……? おらの名前がどうかしただか?』

 

 頭を触ってみると……みごとに髪がうねっている。

 それに、あまりにも自然と言うものだからスルーしたけど……なんか治療器具としてはおかしなものが出てきてたし……

 …………だがコレだけじゃ、根拠が弱いか? 直接聞いてみよう。

 

 ドニ君……まさかこの国、『イーリス聖王国』だったりする?

 

『んだ。おら村の外に出たことないし、字もまだ簡単なものしか読めないから知らないんだども……『ドニ』って、イーリス独特の名前なんだべか?』

 

 ……いや、オレもそれは分からない。ただ、『イーリス聖王国のドニ』を一人、知っていてね。

 ところで、この部屋に鏡はあるかい?

 

『んーと』

 

 ──あ、頭の中の映像(イメージ)が伝わってきた。ありがとう。 どれどれ……?

 

 そして、鏡に映る少年の姿は。

 『ファイアーエムブレム覚醒』に登場する村人、『ドニ』にそっくりだった。

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