ドニwith亡霊が征く! FE覚醒ロスト0チャレンジ!!   作:しやぶ

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 ルフレとロビンの再会より少し前から開始です。


一方その頃

 ──イーリス聖王国、王城にて。

 

「──クロム、リズ、フレデリク、ドニ。ご苦労様でした」

 

 依頼を終えたクロム一行を、聖王エメリナは(ねぎら)った。

 尚、まだ目的が判明していないヴィオールは、一応監視にソワレをつけて外に置いてきた模様。

 

「あぁ、賊は無事倒した」

「ありがとう……民達も無事ですか?」

「大丈夫だ。……だがやはり、辺境にはペレジアからの賊が蔓延(はびこ)っている」

「申し訳ありません、王子……我々天馬騎士団が動けていれば……」

「気にするな、フィレイン。今の騎士団の人数では、王都の警備で手一杯。だからこその俺達だ」

「そうそう。それにこれからは、今まで持て余してたドニの力を引き出せそうな、軍師のルフレくんが来てくれたからね!」

「今まで以上にバリバリ働くべ!」

「ア、アハハ……責任重大……」

 

 ルフレの目は、相手の力量を数値化して読み取る特殊な目なのだが……ドニの能力値だけは文字化けしているため、認識不能になるらしい。彼はそっと胃の辺りを押さえた。

 

「あぁ、クロムが求めていた軍師……適任が見つかったのですね」

「ご期待に沿えるよう、粉骨砕身する所存です」

「ありがとう、ルフレさん。弟をよろしくお願いします」

「はい。全力を尽くします」

 

 ルフレが(うやうや)しく礼をし、フレデリクは本題を切り出した。

 

「ところでフィレインさん、異形の怪物の件、どこまで情報が得られましたか?」

「はい。方角を問わず、まばらに各地へ出現しているらしく……あらゆる場所で目撃談が寄せられています」

「その対策会議にクロム、フレデリク、ドニ……貴方達にも出席して欲しいのです」

「分かった」

「承知しました」

「承知しただ!」

 

「じゃあ私はその間に、ルフレさんを基地に案内しておくね!」

「おう、頼んだぞリズ」

「任せて!」

 

 そうしてリズはルフレの手を引き、自警団のアジトへ駆けていった。

 

 

 

 *

 

 

 

 そして会議が終わり、オレ達もアジトへ戻ってきた。

 

「──皆、聞いてくれ。俺はフェリア連合王国に向かうことになった」

「うん、イーリスだけで『アレ』に対処するのが難しい以上、妥当な判断だね」

 

 はい、という訳でフェリアに行きます。ルキナが珍しく、本編中で特に意味のない行動をするフェリア編です。

 

「この自警団からも、名乗りを上げた奴を連れて行く」

 

 とのことなので、

 

「おらも征くべ」

「僕も行くよ。クロムの軍師だからね」

「ドニとルフレが行くなら、ボクも行こう」

 

 まぁオレらは当然参加。後は……

 

「私も行くよ。治療役が必要でしょ?」

「当然、俺様も──と言いたいところだが、こっちにも戦力が必要だろ。俺様が残ってやる」

「そうだね……僕も残るよ」

「ボクも残ろう。このよだれかけを見張ってないと……」

「よ、よだれかけ!? コレはスカーフだよソワレくん!」

「すみません、わたくしは領地に戻らないといけませんの」

 

 ふむ。リズとマリアベルは原作通りだけど……ヴェイクとカラム、ソワレとヴィオールが待機か。まぁ、相棒とロビンが代わりに入るからこの時点で過剰戦力だが。たぶん当日参加の追加戦力ソールとミリエル抜きでも攻略可能だと思う。

 

「…………」

「スミア、お前も来るか?」

 

 しかしスミア……彼女には来て欲しいところだ。ペガサスナイトは何人いても足りない。

 

「クロム様……でも私、まだ自分のペガサスさえ……」

 

 ()()()()()だ。お世辞にも、彼女には正規騎士として通用するだけの練度がない。だから軍馬としてのペガサスは、彼女を認めない。

 

 ──だが、弱者にこそ心を開く者もいる。

 傷付いた者、追い出された者……役に立たない自分。そういった者の心を、彼女は理解できる。だから彼女は『運命』に導かれ、愛馬に出会うことになるのだ。

 

「見ているだけでも勉強になる。来たければ来るといい」

「いいんですか……?」

「あぁ。ただしできるだけ、味方から離れるな。特にドニの側がいいだろう。1番安全だし、ペガサスナイトとしての戦い方も間近で観察できるからな」

『…………』

 

 おいおいクロムさんよぉ……そこは『俺の側から離れるな』だろうがよぉ……周囲から、『マジかコイツ』って視線が来てるぜ? 気付け。スミアが可哀想だ……

 

「は、はい……よろしくお願いしますね、ドニさん」

 

 まぁ実際、合理的な判断ではあるがね……前世で『カプ厨のカイト』と呼ばれたこの私がそれを許すとでも?

 

「……それなんだども、行軍速度を揃えるために、今回はおら、ブケファロスを置いていくべ。

 そうなると、陣形はおらとロビンで先頭、殿(しんがり)がフレデリクさんになると思うべ。スミアさんには悪いんだども、中心部でクロムさんと一緒に待機してもらうのが1番安心できるなぁ」

「ふむ……そうか。分かった。スミア、それでも構わないか?」

「はい!」

 

 うーんその笑顔、プライスレス。

 

 ちなみに後日出発して、原作通り北の街道で屍兵にエンカウントしたけど……ただ屍兵って名前が正式に定着しただけ、と言っておこう。




 北の街道は特に見所もないからキンクリです。また、主要人物以外はお留守番です。彼らのファンにはすみません……私も好きなのですが、見せ場があげられないので……
 一応小ネタを放り込んでおくと、原作ヴェイクの斧紛失イベントは刃のとこだけ落っこちていた模様。ゲーム的にはミリエルからフレデリクに直接渡しても使えるんですがね。

 ちなみにロビンは男装を解除しておらず、ルフレもそれに合わせてます。
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