ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ?めんどくさいよお父さん!いや、居なかったわ。
『どうもエネです!前回、VTシステムから帰還した彼こと相澤康一だったが。帰還し部屋に戻る途中に見た一夏と
空気が重過ぎる。たとえるなら…………めっちゃ重い。たとえられてないけど、アレだハンマー投げのハンマーレベルに重い、触ってないからどれほど重いのか分からないが。俺はこの空気から逃げるように自分の部屋に戻った。
「これも…………戦いなんだろうな。」
「クソ長いウ○コだったんですか?」
「お前の精神性が直腸に反映されたんだよ。あと、ウ○コで笑うのは小学生までだよね。」
すこし、一葉の歓迎のようなものに面食らうが、気を取り直して菓子の袋を開ける。
「酷くないですか?それ?それとキモーイガールズになってるんじゃありませんよ」
「大体こんな感じだろう?俺とお前は。」
「ソウデスネ。それより、非常にめんどくさい状態になりましたよ。」
一葉がそこで突っ込みを入れない当たり、血は繋がってないのによく似ているなと思う部分である。一葉は手元にあるノートパソコンのキーボードを数回打ち込み、一つの動画を見せた。
とりあえず、それを詳細を省き三行程度に纏めようとすると。
「一夏と箒さんが頑張って銀の福音と戦闘
色々あって一夏と銀の福音が停止状態
どうすると審議中
と、めんどくさいからまとめてみたんだがこんなんでおk?」
「大体おk。」
さて、本当に面倒な事になってきたぞ。俺は今直接戦闘に行けない、そしたら俺は他の人達をけしかけて戦闘に持っていかなければならない。
「いいねえ、大分楽しくなってきた。」
めんどくさいがこういうのは俺の本領だ。
「どっちですか?…………まあ、なんにせよ、まだここを離れるわけには行かなくなりましたね。」
「なんでだ?」
「だって、兄を置いて妹が逃げる訳には行かないでしょう?」
俺は、その言葉を聴いて。迷わずに手をデコピンの形にして、力を溜めそして解き放った。
「いいか、死にそうになったら俺から逃げろ、死にそうにならなくても俺からは逃げろ、とりあえず俺から逃げろ離れろ。あ、後、これは某有名な死神さんも言っていたんだけど、死にに行くのに他人を使うなよ。ふざけんな」
「うう…………ちょっと涙目になりそうですよ…………。」
俺の前では人は殺させない、処理が面倒だからな。思案をしながら一葉が傍受している作戦会議室(つまりはあの秘密基地みたいなところのことだ。)のリアルタイムの音声をイヤホンに入れる。蛇が利己って俺、めっちゃ好きなんだけど因みにチーズ蛇味が好き。
「そうか、よかったなまだ泣けて。」
「アッ、ハイ。すみません。」
とりあえず、まくし立てたのだが。少し言い過ぎたかと反省しながら、イヤホンから流れる音を拾う。有用な情報は、突然に沈黙したVTシステム付き銀の福音を警戒している事ぐらいだろうか?
恐らくまだISが動いていないのは、エネさんがISを乗っ取るのに時間がかかっている、それか、此方の動きを傍受して動かすタイミングを計っているかのどちらかだ。
そして、上の内の後者であった場合、俺は口八丁手八丁で
ISを動かせる人間全員いや、専用機持ち全員だけをこの
とまあ、これが今回の勝利条件だが。なぜこれか?…………くどい用だが、これは軍事用。一人で行ったら倒せました?最悪秘密裏に処理されるし、後の国の立場が物凄く悪いものになる。
俺が出て泥被る?何度も言ったように無理だっちゅうの。
織斑先生に向かわせる?イヤイヤイヤ、一番角の立たない方法に見えるかもしれないけど。それを所有しているのは、IS学園ひいては日本ぞ?世界各国で目の敵にされる。
このように色々と、角が立たない状況はこの勝利条件しかない。そう今はまだ、それをまだ考えられる鉄火場だ。そう考えた上で俺は呟く。
「行ける。」
「どこにですか。」
「俺の短編みたいな茶番劇の舞台だよ。」
「トイレですね分かります。」
◆ ◆ ◆
何かを愁うような戦いに行く前の武士のような複雑に交じり合った表情で、銀色の髪を持った少女が空を見ている。
一応明記しておくと、その少女の名はラウラ・ボーデヴィッヒだ。
VTシステムとの戦闘によって傷ついた想い人である一夏のことを心配しながら、軍属の立場から見て一夏の行動は美徳だと感じながらも、やはり戦場である以上私情は持ち込むべきではないと感じている。
状況下で適切な判断を下すのが彼女の中の常。そうだったのだが、身体の根本である人の良心の部分では賛美せずには居られなかった。
すると、彼女の視界に一人の男性が目に映った。その男性はいつも軽薄そうな笑みを浮かべていて、へらへらとしながら少女に近づいてくる。
「康一…………さん。ですか。」
俯きがちにそう言った。それは特に人物の確認でしかなく、今男性がそこに居ると言うことにはことさら疑問を感じては居なかった。
「ああ。」
「どうしたんですか?今更ここに来て。」
棘のある言い方だった、それもそのはず康一は逃げたのだ、いつの間にかどこかへと消えていく。この場合、どの面下げて戻ってきたと同じような意味を持つ。
「状況確認と意思確認…………どっちから聞きたい?」
「お任せしますよ。」
「それじゃ、状況確認からにしようか……………お前ら専用機持ちはどのような命令が下された?」
その問いかけに、ラウラは考える。考えるのは、その話に裏が無いかということだ。だが、それ以上に沈黙の後の声色にまで気を配って置くべきだったのだが。
思考を重ねた結果は。
「私達には自室での待機命令が下されています。ですが私がここに居る時点であまり強制力が無いと思われます。」
そのまま、事実を言った。だが、あまり聞いた本人は興味無さげにしていたのに少し、疑問を思い浮かべながら、矢継ぎに放たれる質問を聞いた。その質問は。
「次は、ラウラ。君は一夏の敵討ちをしたいかい?」
人を食ったような笑みでそう言った。その笑みを見たとき、ラウラは彼の本質的にこっちの方を先に聞きたかったのだろうと感じたのは不思議じゃないだろう。ラウラは頭の片隅で考えながら自身の答えを呟いた。
「軍人としてしたくない。だけど、ラウラ・ボーデヴィッヒとして、織斑一夏の敵討ちはやりたいです。」
晴れ晴れとした顔だった。彼女は自分で発したその言葉で覚悟を決めた。
「いや、ですが敵討ちと言う言葉は適切じゃありません。」
「へえ。」
「私は織斑一夏の意志を守りたい。私の嫁の意志が通せないのは…………嫁が死んだのと同じ、そう思うから。」
その言葉を聞いて、笑顔に輪をかけて笑いながらこう言った。
「……………強くなったね。」
手がラウラの頭へと伸ばし、半ば緩慢な動作で髪を撫でた。その行動に驚いたのはラウラはもちろん、一番驚いて居たのは何を隠そう康一だ。すぐさま正気を取り戻し、撫でていた手を口元にやった。
「はい!。ありがとうございます!」
「おかしいなぁ。ま、いっか。僕はただ単に、君に出撃する意志があるかどうか確認するために言っただけだしね。それじゃ、今度は楽しい舞台を用意しておくよ。」
康一はそういってラウラの元を立ち去った。
◆ ◆ ◆
ラウラを最初に説得したのは、予想は付いてはいた状況の確認と一夏への思いを出撃に向かせるためだったが。逆に飲まれそうになった…………というより、なんだ?あの俺らしからぬ行動は?
手にまだ髪の感触が残っている。
とりあえず、それを無視して。次の人物へと。