〈凍結〉えっ、転生特典?焼け野原ひろしですが?   作:雨漏り

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どうも雨漏りです。評価を頂けてテンション上がってます‼︎
後タグにTSを追加しました。


第二話 転生、そして邂逅

 

 

 ふと気がつくと辺り一面真っ白な世界に立っていた。

 

ーーここどこ?

 

 取り敢えず最後に見た光景を思い出す。うんと……あっ、そっか。道路に飛び出した子供を庇って車に轢かれたのか。て事はここは死後の世界かな?と悠長に思考を巡らせる。

 

 自分の状況を確認していると上から光が降り注いできた。おぉ、これは神様、或いは天使降臨ですな。オタクだった故にこの手の知識は豊富にある。白い翼に天使の輪っか、金髪そして美人。これは天使ですな。

 

「初めまして。私は魂の転生を担当している者です。よろしくお願いしますね」

「こちらこそよろしくお願いします」

 

 鈴のように透き通る声が耳に心地よい。流石天使。取り敢えず確認だけはしておかないとな。

 

「転生を担当という事は俺は死んだという事ですね?」

「はい、貴方は子供を庇って亡くなってしまいました。でも、その子供は足を少し擦りむいただけで済みました。貴方の行いによって救われた命がありました。なので徳を積んだ貴方には転生のチャンスが与えられたのです」

 

 良かった。助けようとしてその子も死んでしまったら俺の行動は意味がなかった事になってしまうからな。

 

「ただ、転生と言っても何処の世界に行くのか、特典は何個かはガチャを引いてもらってその内容で決まるのです。これは転生において公平性を得るためです。ご理解頂けますか?」

「いえいえ、大丈夫です。余っ程理不尽じゃない限りは」 

 

 転生ってガチャシステムなんだ。なんか急に身近に感じてきた。天使さんが手を振ると光が集まり赤と青二つのガチャポンが現れた。うん、ガチャポンだ。青い方は日常で見かける大きさ。赤い方はその五倍くらいかな?かなり大きい。まぁ、転生先の数を考えればこれでも小さいのかな?

 

「赤い方が転生先の世界、青い方が特典の数ですね。まずは赤い方からお願いしますね」

 

 と言われたので赤い方のガチャポンを回す……あれ?めちゃくちゃ硬くてレバーが回せない。詰まってるのかな?

 

「あっ、すみません⁉︎転生コインを渡し忘れてました」

 

 可愛い……ポンコツ天使さんなのか……。

 

「はいどうぞ、大きいコインが赤、小さいコインが青用です。間違えたらダメですよ?」

 

 赤いガチャポンにコインを入れて回す。ガチャガチャ……ガチャガチャ……カコン……。うん、なんか普通。取り敢えず出たカプセルを開けて中を見る。

 

 IS〜インフィニット・ストラトス〜

 

 やったぜ!結構当たりじゃない?個人的にはなかなか嬉しい。アニメしか見てないけど某国企業?亡国機業か、あれ以外は基本平和だしね。ISのデザインも格好いいしね。

 

「えーとIS……、あっ転生先としては人気な世界ですよ。おめでとうございます。では、青い方もどうぞ」

 

 天使さんに促されガチャポンを回す。ガチャガチャ……ガチャガチャ……カコン……。さてさて今回はどうかな。特典の数で出来ることがかなり変わるため此処が大事だ……。オープン……。

 

 特典 〜二個〜

 

 二個……良いのか悪いのか分かりにくいな……。まぁ、一個よりかは良いよね。最低値が二個ならあれだけど。

 

「二個ですね。一〜四個までありますがこれはスマホゲーに例えるとレアと言ったとこですね。大多数の人は一個だけの場合が多いのでおめでとうございます」

 

 二個でもなかなか運がいいらしい。まぁ、俺TUEEEする気もないしこのくらいがちょうどいいのかな?

 

「特典は何にしますか?世界観を壊す様な物は無理ですがそれ以外なら大抵のことは出来ますよ?」

 

 大抵……、まぁIS世界なら専用機は堅いよね。あとは戦闘技能か技術師としての腕か……。束さんと千冬さんがいる時点で勝てる気しないし……。

 あっ、此処で活かすべきオタク知識。ガ○ダムシリーズで一番好きな00。その中の一人、リボンズからも人の域を超えていると言わしめた焼け野原ひろしこと、アリー・アル・サーシェスさんなら行けるかも。

 グラハムさんも良いけどISで可変機は無理そうだし不死身の炭酸はネタ枠になりそうだし。うん、決まった。

 

「専用機とガ○ダム00のアリー・アル・サーシェス並みの戦闘技能でお願いします」

 

 勝ったな、風呂入ってくる。って言いたいけどあの二人には勝てる気がしないから油断はしない。

 

「分かりました。とりあえず戦闘技術に関しては貴方の記憶と体に覚えさせたので少しずつ馴染んでいくと思います。専用機は時期が来たら貴方の元に来るのでそれまでお待ちください」

 

 専用機は後からなのか、コアの数が限られてるのに急に一個増えたら可笑しいから当たり前か。なるほど、世界観を壊さないってこういう事か。と一人納得。

 

「あっ、因みに今男ですけどTS転生して女になりたいんですけどできます?」

 

 あの世界で男性操縦者は辛い。億が一にもハーレム的な事が起きたら確実に胃に穴が開く。まぁ起きないと思うけど。鈍感一夏君だからこそあのハーレムが維持?出来ているのだ。と思う。

 

「はい、それくらいなら神様も許してくれると思いますよ」

 

 神様優しいな。これからはお祈りしとこ。

 

「では、これより転生を行います。貴方に良い人生が訪れん事を……。行ってらっしゃいませ」

「行ってきます」

 

 そうして俺は新たな人生を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

おぎゃぁ、おぎゃぁ、おぎゃぁ(あー、此処から始まるのか……)

 

 後から記憶が戻る系の転生かと思っていたら初めから記憶を引き継ぐ系の転生らしい……。

 

「奥様、元気な女の子ですよ」

「良かったわ、健やかに育ってねアーリア」

 

 声が聞き取れないけど多分母親と助産師さんの会話かな?と言うか眠いな……、取り敢えずお休みなさい……。

 

 

 

 

 

 

 それから三年の月日が流れた。……いや、適当過ぎだな。

 まず最初の一年、ここが一番辛かった。最初の頃は自分じゃ何も出来ないし何を話してるのか聞き取りにくいし、トイレにも行けないし、食べて寝るの自堕落な生活でした。

 二〜三ヶ月経つとようやく「あーうあーうう(おはようございます)」と喋る事ができた。これで伝わるとは思わないけど。

 そして八ヶ月後、はいはいが出来る様になった‼︎行動範囲が広がったぜ‼︎因みに両親が。

 

「パパだよ、パーパ」

「ママですよ、マーマ」

 

 とよく話しかけてくるようになったので。

 

「ぱぅぱ、まぅま」

 

 と言ったら静かに歓喜していた。チョロ……んん゛、愛されてるな‼︎

 

 そして生後十ヶ月、遂につたい歩きができるようになった。成長速度は普通のようで両親も安心していた。兎に角一年目は両親に迷惑ばかりかけてしまった。赤ちゃんだから仕方がないけど頑張らないとね。

 

 二年目からは自分で出来ることが増えたので楽だった。大人しくし過ぎて両親に心配されてしまったけど。「もっと甘えていいのよ」って言われても中身成人済みだから甘えるのが難しいんだよね。と言うか、何かするたびに喜んで抱き合っているからそのうち弟か妹でも生まれるかも。夫婦仲が良好なようで何よりだ。あっ、ちなみに抱き合ってるのはただのハグだからね、そこんとこヨロシク。

 それに勉強も始まった。一先ず礼儀作法だけだけど、早いね、早くない?貴族ならこんな物なのかな?取り敢えず頑張る。

 

 そして三年目、今更ながら現状の確認をした。IS世界に転生したけど、原作開始時期とか時系列をまったく覚えてなかったからだ。ISと言う名前も聞こえて来ないので原作前なのは確定。と言うか原作始まってたら泣く。

 で、色々と調べたけど結局解らなかった。ISって言葉が出たら気にする事にしよう。でも他の事は色々と知ることが出来た。

 サーシェス家はなんとなんと、イギリス名門貴族の一つなのだそうだ。家は大きいしメイドさんもいるからお金持ちなのかな?っとは思っていたけど貴族とは……。礼儀作法の勉強もその為なんだと納得。しかも去年より難しくなってるから大変だ。

 それに就学前教育という物が始まった。日本で言う幼稚園みたいな物らしい。まぁ、習う事は小学校と同じような内容だけど。前世と内容は殆ど同じだったので良かった。

 

 続く四年目、去年に続いて礼儀作法の勉強をしていく。元が男だから時たま男口調で話してしまう事がある。去年までは許されていたけど今年で四歳。流石に直すように言われてしまった。

 後、何故か茶道の練習が始まった。両親に聞いてみたら日本の歴史が好きなようでイギリスでも出来る茶道を習わせたいようだ。いや、久しぶりの日本文化にテンション上がったけど子供舌に抹茶は苦いよ……。

 

 そして明日は十月三十一日、四歳の誕生日を迎える。去年までは親族だけで祝ってもらったけど今年は両親の友人も呼ぶらしい。両親からは。

 

「しっかりご挨拶する様にね」

 

 と言われた。多分今後の付き合いのために顔を知ってもらうのだろう。同じくらいの歳の子達も来るそうなので上手く合わせられるか心配だ。

 

 で、誕生日当日。ハッピーハロウィーーン‼︎である。目の前の鏡の中にはリボンによって纏められた鮮やかな赤毛、薄い化粧、シンプルだけど仕立ての良さが分かるドレスを見に纏う美幼女がいた。

 

 

 

 

 

 私だよ!!(ポ○テピ感)

 

 

 

 

 今更だけど俺の容姿は四歳児にしてサーシェスさんに似てきているのだ。ワックスを使わないとすぐに跳ねる癖っ毛な赤髪、まだ幼いからマシだけど今後鋭くなりそうな眼。因みに癖っ毛は父親似、目つきは母親似なのだ。

 兎に角ワックスとリボンで癖っ毛を抑え、化粧によって優しげな目つきにする。うん可愛い。さて、会場に行きますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 立食パーティーの様な形式で行われている会場。ステージの上では今回の主役アーリアの父親であるアルフォンスが挨拶をしていた。

 

「皆さま、本日は私たちの娘、アーリアの誕生日パーティにお越し頂きありがとうございます。早速ご紹介いたします。アーリアおいで」

「はい、おとうさま」

 

 舞台袖から一人の少女が現れる。

 

「お初にお目にかかります。あーりあ・さーしぇすと申します。ほんじつはわたくしの誕生日パーティにおこしいただき誠にありがとうございます。若輩の身ではありますが、今後ともよきお付き合いできればと思います」

 

 と低めだがよく通る声でアーリアが挨拶をする。するとあちこちから拍手が起こり始める。

 

「では皆様、心ゆくまでお楽しみください」

 

 アルフォンスが締めの挨拶をすると幾人が子供を連れてアーリアの元へと向かう。

 

「お誕生日おめでとう、アーリア嬢」

「ありがとうございます。エバンズ様」

「実に可愛らしい方だ。息子のジョージも今年で五歳でしてな。良きお付き合いをして頂ければと」

「もちろんでございます」

 

 と、次々と挨拶と同時に息子、娘の紹介をしていく。そこにあるのは善意か打算か……。しかし、一方のアーリアはと言うと……。

 

ーーあー、お嬢様言葉するの面倒いなー。はいはい、ジョージ君ね。よろしくよろしく。おっ、次の子可愛いな。

 

 適当に流していた。前世が男である以上彼氏彼女、或いはそれに類する関係になる事は無いだろう。無念である。

 

 しばらく経ち、最後の一人となっていた。その一人とは。

 

「お誕生日おめでとうございます、アーリアさん。此方は娘のセシリアです。貴方と同じで今年で四歳となります。ほらセシリア、ご挨拶なさい」

「は、はい、おかあさま。わ、わたくしはセシリア・オルコットともうします」

 

 まさかのセシリアであった。当然と言えば当然である。貴族同士ならば何かしらの付き合いはあるのだから。そして、先程まで適当に流していたアーリアも顔には出さないが驚愕である。

 

ーーアイエエエ⁉︎セシリア⁉︎セシリアナンデ⁉︎いや、そうか。貴族同士なら何かしらの付き合いはあるのか。あれ?セシリアと同年代……。つまり原作ピッタリじゃないですかヤダーー‼︎と言うかロリセシリア可愛い!お嬢様言葉に慣れてない感じも良い!

 

「私の方こそよろしくお願いしますね、セシリアさん」

 

 と、アーリアこの日一番の笑みでそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 




 ロリセシリア登場です。オリ主は前世の感覚が残っているため家族には男勝りな女の子だと思われています。他人にはまだ猫被りですが。
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