嘘と希望のセカイ   作:RUru:狩人

3 / 12
彼には、わからない。


第1話 “自分”と“ジブン”

 

 

自宅に戻って初めて、肩の力を抜く。

 

その目には、光は無い。

 

(やっぱり…上手くいかない。)

 

(今日も、できなかった。)

 

自分を、確立できなかった。

 

“後輩”と歌っていても、

 

“クラスメイト”と話していても、

 

自分は、定まらなかった。

 

「……あそこに行こう。」

 

そうして、“彼”は歩き出した。

 

 

 

ー宮益坂ー

 

朝比奈まふゆは暗くなった塾の帰り道で、一人の男性に目を引かれた。

 

まふゆ「…?」

(何…あの人…?)

 

その男性は、背が少し高く、灰色のパーカーにジーパンと、至って普通の服装に、髪が白と黒が混じっている。

そして、目には光が宿っていない。

 

(あの人……私と…同じ?……でも、どこが?)

 

(…わからない)

 

帰ったら、ナイトコードでK達にこの話をしてみようと思った。

 

 

ー???ー

 

誰もいない展望台のような場所に一人の男が佇んでいる。

 

海羅「……はぁ。」

 

(いつになったら、俺が俺として確立するんだろうな。)

 

海羅には、高校入学するまでの記憶が無い。

「記憶が無い中島海羅」が嫌になり、新しい「中島海羅」になりたいと切に願っている。

 

しかし、そう簡単に出来るものでは無い。

 

(……このままいたら、楽になれるのかな)

 

 

…時刻は24時50分。

 

 

 

ー同時刻、ナイトコードー

 

K「みんな、いる?」

Amia「いるよー!」

えななん「Amiaうるさい、もうちょっと静かに出来ないの?」

Amia「いいじゃん別に〜!それより雪もいるー?」

雪「…うん」

K「うん、じゃあ始めようか。」

 

彼女らは、『25時、ナイトコードで。』通称ニーゴ。

サークル名の通り、およそ25時から活動を始めている。

 

そして話題は、彼の話題になる。

 

雪「…そういえば」

K「どうしたの、雪?」

雪「今日、塾の帰りに、私と同じような人がいた」

えななん「雪と同じような人?それって…」

Amia「苦しんでいる人…ってこと?」

雪「多分、そう。あの人の目、何も映して無かったから」

K「その人、どんな人だったの?」

雪「背が高くて、髪が白と黒が混じってるような人だった」

えななん・Amia「…え?」

K「…?Amia、えななん?」

Amia「…ねぇ、雪、もう1回、その人の特徴言ってくれる?」

雪「…背が高くて、髪が白と黒が混じってた」

えななん「それって、まさか…」

K「知ってる人なの?」

Amia「…もしかしたら、ボク達の先輩かもしれない」

 

その時。

 

ミク『…みんな』

K「!!ミク?」

Amia「どうしたの?ミク?」

ミク『ここから近いところで、まふゆのセカイと似たようなセカイが生まれようとしてる』

えななん「セカイが!?」

雪「それって、さっき話にでてた、えななん達の先輩のもの?」

ミク『…わからない、でも、あのセカイの持ち主も、苦しんでる』

K「その人も、もしかしたら…消えたいって思ってるかもしれないのかな…?」

えななん「どうにかしないと…でもどうしよう…?」

Amia「明日、ボクから思い当たる人に話を聞いてみるよ!」

ミク『…お願い』

恋愛は誰にする?(一応NL基本として考えてます)

  • まふゆ
  • 絵名
  • 瑞希
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。