彰人「…はぁ」
冬弥「どうした?元気がないように見えるが…」
彰人「…センパイがもうかれこれ2週間も学校来てないんだぜ?」
冬弥「確かに心配だな…」
彰人はいつもより学校にいる気分ではなかった。
海羅があのヤンキーに絡まれた日から学校に来ていないのだ。
それがどうにも気になって仕方がない。なぜなら、
彰人「あの怪我で2週間も入院するか?普通」
冬弥「おそらくはしないだろう。それに、入院したなら連絡が学校にいくはずだ。それが無い。」
彰人「そうだよな…」
冬弥(それに、あの時の『慣れてる』という発言も気になるな…)
冬弥は海羅のあの発言を聞き逃さず、しっかりと記憶しているため、そこに原因があるのではないか、と踏んでいる。
冬弥「…なぁ、彰人」
彰人「どうした?」
冬弥「海羅先輩の、『慣れてる』という言葉、覚えてるか?」
彰人「…あぁ。それも気になってたんだ」
冬弥「これは俺の憶測なんだが…家庭状況などが関連しているんじゃないか?」
彰人「だとしたら俺らに何ができるんだよ」
冬弥「せめて、話を聞くくらいはしたいと思っている」
それを実行に移すべく、彰人と2人で海羅の住所を先生に聞き出し、向かおうとしたところ、冬弥が変なものを見つけた。
冬弥「…なぁ、彰人」
彰人「ん?」
冬弥「これは…」
そこには、Ready Steadyと共通しているものがあった。
彰人「…!Untitled…!?」
冬弥「これはまさかセカイの…?」
彰人「間違いねぇ。だとしたら誰のセカイへのものなんだ?」
そう、彰人と冬弥、他には白石杏と小豆沢こはねの4人は「ストリートのセカイ」へ行ける。そのためセカイについて知っていた。
彰人「まさか、俺のスマホにも…あった!」
彰人のスマホにも、同じようにUntitledがあった。
冬弥「ひとまず、人気のないところで再生してみよう。」
彰人「あぁ!」
そして、放課後の体育倉庫でUntitledを再生する。
見慣れた眩い光が放たれる。
彰・冬「…っ!」
そして、セカイに到着した2人は、目を疑った。
そこには、真っ白なセカイがあった。
真ん中?と思われる場所に机と椅子と何も植えられていない花瓶が置かれている。
彰人「どうやらセカイみたいだな…」
冬弥「なら、ミクもいるんじゃないか?」
ミク「…うん、いるよ」
そして、このセカイのミクを見た2人はまた自らの目を疑った。
彰人「…お前がミクか…?」
ミク「うん、そうだよ。彰人、冬弥、待ってた」
冬弥「待ってた、というのは?」
ミク「…2人と、もうあと4人で、『彼』を救って欲しい」
冬弥「…彼?」
ミク「彰人達の先輩…『中島海羅』だよ」
彰・冬「っ!!」
この言葉に、2人は衝撃を受け、更に混乱した。
あの先輩を、「救う?」
彰人「救うってったって、どうやって?」
ミク「…私にはわからない。」
冬弥「それに、ほかの4人って…?」
ミク「それは……!…もうすぐ来る」
彰人「は?」
そして、彰人達がいる位置から少し離れた場所に光が集まる。
そこに現れたのは…
奏「ぅ…」
まふゆ「…」
絵名「着いたみたいね…」
瑞希「相変わらず眩しいね〜!」
絵名「え?」
彰人「は?」
絵・彰「「絵名ぁぁぁ!?/彰人ぉぉぉ!?」」
冬弥「暁山…?」
瑞希「冬弥くんも!なんでここに?」
《奏たちが嘘と希望のセカイに入る10分前》
K「みんな、今日は早いね」
Amia「まぁね〜!暇だったから作業したくて!」
えななん「私はすぐ学校だけどね」
雪「私も予備校あるから少ししたら抜けるよ」
『25時、ナイトコードで。』の4人は、夕方前に皆が少しの時間揃ったため、作業を開始していた。
そうして少しの時間を空けて、
K「そういえばAmia、例の先輩とは連絡取れた?」
Amia「それが…まだ連絡取れてないんだよね…」
えななん「もう2週間になるじゃない!大丈夫かな…」
雪「…えななんが人の心配するなんて、珍しいね」
えななん「ちょっと雪!それどういう意味よ!」
Amia「まぁまぁ…」
そんなこんなで作業を進めていたら、
Amia「…ねぇちょっと!」
えななん「何よAmia、うるさいわね!」
K「どうしたの?」
Amia「ボクのスマホにUntitledがあったんだよ!K達も一応確認してみてよ!」
K・え「!!」
雪「…私のにも入ってる」
K「本当だ…私の携帯にもある」
えななん「確かにあるわね…」
みんなが突然のUntitledの出現に戸惑っていると、
ミク(ニーゴ)『みんな』
K「ミク!?」
ミク(ニーゴ)『それ、やっぱりそうみたい』
えななん「Untitledのこと?それがどうしたの?」
ミク(ニーゴ)『前に言ってた、セカイが生まれたから、そこの世界の私に呼ばれた…のかもしれない。』
雪「これを再生すれば、そのセカイに行けるの?」
ミク(ニーゴ)『うん…』
Amia「…そのセカイの持ち主って、男の人だったりする?」
ミク(ニーゴ)『分からない…けど、瑞希や絵名の身近の人だと思う。』
K「まさか、例のAmiaとえななんの先輩?」
Amia「行こうよ!ボク、先輩のことを知りたい!」
K「私も、その人が何かを抱えているなら、救いたいな」
えななん「私も行くことにするわ!」
雪「…みんなが行くなら」
そうして、セカイに到着する。
彰人「…なるほどな、大体把握した」
絵名「全く…来てみたら彰人いるからビックリしちゃった」
瑞希「それにしても、本当に先輩のセカイだったんだね…」
冬弥「あぁ。俺も驚いた」
そうして6人は軽い自己紹介を済ませ、ミクにこのセカイについて教えてもらう。
話を聞き終わると、
まふゆ「そういえば、その海羅って人、見当たらないけど」
奏「確かに、どこにもいないね」
ミク「海羅は、あっちにいる」
そう言って、机とは反対の方向に指を指す。
そこには、静かに眠っている海羅の姿があった。
ミク「ここに最初に来てから、ずっと眠ってる」
彰人「つーことは、もう2週間も寝てるのか!?」
瑞希「ねぇそれ!大丈夫なの!?」
2週間も眠り続けていると知り焦る瑞希と彰人をよそに、奏とまふゆはミクと話していた。
奏「ミク、海羅さんを起こしてもらえる?」
ミク「わかった、やってみる」
ミクが起こしに向かう。
ミク「海羅、起きて、みんないるよ」
海羅「………んぁ…ん…?ミク…?」
海羅「彰人と、冬弥に、瑞希と、絵名と、…誰?」
奏「宵崎奏。」
海羅「奏か。覚えた」
まふゆ「はじめまして。奏達のサークルメンバーの、朝比奈まふゆです」
まふゆは初対面の海羅には優等生の仮面をつける。
しかし、海羅は動じなかった。
海羅「まふゆ、ね。にしても、
気味の悪い笑顔だな、笑えてないぞ」
奏・絵・瑞「「「!!!」」」
奏たちは、まふゆが優等生の仮面をつけるのには仕方ないと思っていたが、まさか海羅が一目見て気づくとは思っていなかったため、とても驚いた顔をしている。
まふゆ「…気づいてたんだ」
海羅「…どうやらまふゆと俺は同類みたいだな」
「「「「「???」」」」」
まふゆと海羅とミク以外の人の頭にクエスチョンマークが浮かび上がる。わかっていない様子。
海羅「…とりあえず、俺は戻る、じゃあな」
彰人「あっ!ちょっとセンパイ!」
彰人の引き止めも虚しく、海羅は現実世界へ帰還して行った。
ミク「行っちゃったね」
冬弥「何も聞き出せなかったな…」
瑞希「だね…それよりミク!」
ミク「?」
瑞希「さっき、海羅が『まふゆとは同類』っていう言葉、意味わかる?」
ミク「わかるよ」
奏「できればでいいから、教えてくれないかな?」
ミク「…わかった、海羅に許可ももらってるから、彼のことも話すね」
彰人「許可?」
ミク「『誰か呼ぶのなら、俺の事を知っておいてもらいたい』って言われたから」
ミク「じゃあ話すね、『中島海羅』っていう人間のこと。」
ニーゴの場面は、ご都合主義が否めない…!
次回は過去回想回です!
恋愛は誰にする?(一応NL基本として考えてます)
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奏
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まふゆ
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絵名
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瑞希