嘘と希望のセカイ   作:RUru:狩人

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書き方を変えてみました


第5話 “Kai”

彰「そんなことが…」

 

冬「あの海羅先輩が…」

 

瑞「ひどいね…」

 

海羅の過去を知った6人は、皆が唖然としていた。

 

絵「身体中に痣があるってのも、長袖いつも着てるみたいだし納得いくわね…」

 

奏「…ミク、このセカイに色が無いのも、海羅の過去と想いが関係してるの?」

 

ミク「そうだね。本当の想いは分からないけどそれは間違いないと思う」

 

まふゆ「…消えたいって、想ってるのかな」

 

奏「…!」

 

奏は、まふゆの言葉を聞いた途端、悪寒が走った。

 

何も映していない瞳。

 

表情が抜け落ちた顔。

 

寂しそうな背中。

 

目の下にやつれたようにある隅。

 

彼が消えてしまう、と考えた時、何故かはわからないけど、胸が少し痛くなった。

 

 

 

そして、呪いを抱えた少女は決断する。

 

 

 

奏「…作ろう」

 

絵「奏?」

 

彰「作る?」

 

奏「うん。まふゆを救えたような曲を、作らないと」

 

まふゆ「……奏は」

 

奏「?」

 

まふゆ「誰彼構わず、消えそうな人を救おうとするよね。」

 

奏「うっ…」

 

まふゆ「…でも、これはわかって欲しい。」

 

 

 

「曲を作るのは、1人じゃできないでしょ?」

 

 

 

奏「…!」

 

瑞「そうだよ!奏だけじゃないんだよ!」

 

絵「私達だっているんだから、頼ってよね!」

 

奏「みんな…ありがとう。」

 

ニーゴの皆は、海羅の為に曲を作ることを決意した。

 

すると、

 

 

彰「…俺にも、協力させてくれ」

 

奏「!」

 

彰「あのセンパイは、今のアンタみたいに誰でも助けようとする。でも肝心な自分が救われてねぇんじゃ意味はねぇ。」

 

「だから!俺達もセンパイを助けたいんだ!」

 

冬「俺も、協力させてください。」

 

「海羅先輩は、俺にとって恩人のような人なんです。そんな人が目の前で消えそうになっているだなんて、見過ごせない。」

 

奏「彰人くん…冬弥くん…」

 

「私からも、お願いしたいな」

 

彰・冬「!!」

 

彰「い…いいのか!?」

 

奏「うん、みんなの想いを、彼に届けよう」

 

冬「本当に…ありがとうございます!」

 

 

 

ここに、彼のためだけの音楽サークルが結成された。

言うなれば、

『18時、俺たちのストリートで。』

と言ったところか。

 

 

 

 

 

 

 

 

セカイから戻って、スマホに写っているUntitledを見やる。

 

(これが歌に…ねぇ…)

 

正直、未だに信じられていない。

 

ただ、自分自身がセカイで約2週間もの間眠っていたところ、受け入れるしかないようだ。

 

それにしても、

 

「凄く…快適だったな…」

 

何も考えなくてもいい。

 

何もしなくていい。

 

 

 

誰とも…関わらなくていい。

 

 

 

「…歌うか」

 

海羅は、自分の行きつけのスタジオへ向かう。

 

最近Kaiとしての歌を更新できていなかった為、生存確認の意味でも歌う。

 

そして、歌うことで自分を保つ。

 

 

 

「ー!ーーー!」

 

 

 

歌ったものを録音して、諸々の工程を終わらせ、投稿する。

 

それでも、俺自身は、

 

「…わからない……」

 

何も感じない。

 

俺は…何……?

 

 

 

 

スタジオから出ると、そこには見なれた人物がいた。

 

「やはり、海羅だったか!」

 

「つか…さ…?」

 

そこにいたのは、海羅のクラスメイト、天馬司だった。

 

「まさか…さっきの歌…ここで」

 

「うむ!聴こえていたぞ!まさかお前が『Kai』だったとはな!」

 

「マジか…そこまでバレてたのか…」

 

どうやら司は、偶然ここのスタジオを使っていて、 スタジオの扉の前で海羅の歌を聴いて、そこから海羅とKaiは同一人物では、と考えたらしい。

 

「そうだな!俺からしたらかなりわかりやすかったぞ!」

 

「はは…」

 

苦笑いしかできない。

 

そんな曖昧な態度をとっていると、司が不意打ちでこんな事を聞いてきた。

 

 

 

 

「海羅、お前…何を抱えてるんだ?」

 

 

 

 

「…は?」

 

司に…バレた…!?

 

「いやなに、先程の歌を聴いて、思い詰めたような歌声だと思ったからな!」

 

「ッ…!!」ダッ

 

「あ、おい!海羅!」

 

逃げろ

 

走れ

 

あいつの顔を見るな

 

怖い

 

こわい

 

コワイ…!

 

 

海羅は、自宅まで止まりもせずに走り去った。

 

 

「…行ってしまった」

 

俺があの質問をした時のあの顔…何かを抱えてる事に間違いなさそうだ。

 

どうしたらいい…?

 

とりあえず咲希に帰る旨を伝えようとスマホを開いた時だった。

 

「Untitled…!?これは…!」

 

そう、司の携帯にもUntitledが入っていた。

 

「先程まで無かったのに…?まさか、海羅…?」

 

説明は出来ないが、司はこの先にあるセカイに、海羅のなにかがある、そう確信を持っていた。

 

意を決して、それを再生した。




はい、多少無理矢理感ありますが司もセカイに入れるようにしました!
『18時、俺たちだけのストリートで。』に関しては、ストリートライブが18時から行われてそうという作者の固定概念()です

恋愛は誰にする?(一応NL基本として考えてます)

  • まふゆ
  • 絵名
  • 瑞希
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