彰「そんなことが…」
冬「あの海羅先輩が…」
瑞「ひどいね…」
海羅の過去を知った6人は、皆が唖然としていた。
絵「身体中に痣があるってのも、長袖いつも着てるみたいだし納得いくわね…」
奏「…ミク、このセカイに色が無いのも、海羅の過去と想いが関係してるの?」
ミク「そうだね。本当の想いは分からないけどそれは間違いないと思う」
まふゆ「…消えたいって、想ってるのかな」
奏「…!」
奏は、まふゆの言葉を聞いた途端、悪寒が走った。
何も映していない瞳。
表情が抜け落ちた顔。
寂しそうな背中。
目の下にやつれたようにある隅。
彼が消えてしまう、と考えた時、何故かはわからないけど、胸が少し痛くなった。
そして、呪いを抱えた少女は決断する。
奏「…作ろう」
絵「奏?」
彰「作る?」
奏「うん。まふゆを救えたような曲を、作らないと」
まふゆ「……奏は」
奏「?」
まふゆ「誰彼構わず、消えそうな人を救おうとするよね。」
奏「うっ…」
まふゆ「…でも、これはわかって欲しい。」
「曲を作るのは、1人じゃできないでしょ?」
奏「…!」
瑞「そうだよ!奏だけじゃないんだよ!」
絵「私達だっているんだから、頼ってよね!」
奏「みんな…ありがとう。」
ニーゴの皆は、海羅の為に曲を作ることを決意した。
すると、
彰「…俺にも、協力させてくれ」
奏「!」
彰「あのセンパイは、今のアンタみたいに誰でも助けようとする。でも肝心な自分が救われてねぇんじゃ意味はねぇ。」
「だから!俺達もセンパイを助けたいんだ!」
冬「俺も、協力させてください。」
「海羅先輩は、俺にとって恩人のような人なんです。そんな人が目の前で消えそうになっているだなんて、見過ごせない。」
奏「彰人くん…冬弥くん…」
「私からも、お願いしたいな」
彰・冬「!!」
彰「い…いいのか!?」
奏「うん、みんなの想いを、彼に届けよう」
冬「本当に…ありがとうございます!」
ここに、彼のためだけの音楽サークルが結成された。
言うなれば、
『18時、俺たちのストリートで。』
と言ったところか。
セカイから戻って、スマホに写っているUntitledを見やる。
(これが歌に…ねぇ…)
正直、未だに信じられていない。
ただ、自分自身がセカイで約2週間もの間眠っていたところ、受け入れるしかないようだ。
それにしても、
「凄く…快適だったな…」
何も考えなくてもいい。
何もしなくていい。
誰とも…関わらなくていい。
「…歌うか」
海羅は、自分の行きつけのスタジオへ向かう。
最近Kaiとしての歌を更新できていなかった為、生存確認の意味でも歌う。
そして、歌うことで自分を保つ。
「ー!ーーー!」
歌ったものを録音して、諸々の工程を終わらせ、投稿する。
それでも、俺自身は、
「…わからない……」
何も感じない。
俺は…何……?
スタジオから出ると、そこには見なれた人物がいた。
「やはり、海羅だったか!」
「つか…さ…?」
そこにいたのは、海羅のクラスメイト、天馬司だった。
「まさか…さっきの歌…ここで」
「うむ!聴こえていたぞ!まさかお前が『Kai』だったとはな!」
「マジか…そこまでバレてたのか…」
どうやら司は、偶然ここのスタジオを使っていて、 スタジオの扉の前で海羅の歌を聴いて、そこから海羅とKaiは同一人物では、と考えたらしい。
「そうだな!俺からしたらかなりわかりやすかったぞ!」
「はは…」
苦笑いしかできない。
そんな曖昧な態度をとっていると、司が不意打ちでこんな事を聞いてきた。
「海羅、お前…何を抱えてるんだ?」
「…は?」
司に…バレた…!?
「いやなに、先程の歌を聴いて、思い詰めたような歌声だと思ったからな!」
「ッ…!!」ダッ
「あ、おい!海羅!」
逃げろ
走れ
あいつの顔を見るな
怖い
こわい
コワイ…!
海羅は、自宅まで止まりもせずに走り去った。
「…行ってしまった」
俺があの質問をした時のあの顔…何かを抱えてる事に間違いなさそうだ。
どうしたらいい…?
とりあえず咲希に帰る旨を伝えようとスマホを開いた時だった。
「Untitled…!?これは…!」
そう、司の携帯にもUntitledが入っていた。
「先程まで無かったのに…?まさか、海羅…?」
説明は出来ないが、司はこの先にあるセカイに、海羅のなにかがある、そう確信を持っていた。
意を決して、それを再生した。
はい、多少無理矢理感ありますが司もセカイに入れるようにしました!
『18時、俺たちだけのストリートで。』に関しては、ストリートライブが18時から行われてそうという作者の固定概念()です
恋愛は誰にする?(一応NL基本として考えてます)
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奏
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まふゆ
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絵名
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瑞希