米国戦艦に転生したと思ったら艦娘になっていたんだが? 作:一般人
一度死んでもう一度死んだら美少女になっていたでござる。
うむ、自分でもよく分からん。
まぁ現状を整理しよう。
前前世は大学は出たものの不況で就職にありつけなかった普通のフリーター。いつものようにバイトに行こうとして交差点で車で吹っ飛ばされて無事死亡。
うん、ここまでは分かる。
死ぬほどいたかったのも覚えてるし。まぁ死んだけど。
で、目が覚めたら鉄骨の上。
回りにいたオッサン達がやけにゴツい体してたから外国なんだな~とか呑気に考えてたよ。
んでしばらくボケッとしてたらお偉方が建造中断させようとしてきたから見えないことを良いことに軽くお偉方達の家に行ってポルターガイスト的なことやったら無事建造中止が取り下げられて命拾い……あれ、かなーり危ない橋渡ってたんじゃ?
ママエアロ。
まぁ無事に(?)就役して初出撃。
一度日本にも寄ったけどまぁひどい状態だったわね。
しかも初任務は朝鮮半島に上陸しようとする国連軍への支援砲撃。
で、戦争が休戦して母港に戻ってたらそうも経たない内にまた戦争、
南アジアで前と同じように撃って撃っての繰返し。
しかも同じように砲撃してた巡洋艦は爆発したし。
で、負けた。
帰ってくればそのままドックで定期検査されて
せっかくだからとのんびり寝てたらもっかいドックに放り込まれて大改装。
第3砲塔と副砲の5inch連装両用砲を撤去して跡地にハープーンとシースパロー、ついでにトマホークと20㎜CIWSが追加されたのもこの頃だった……はず。
で、なんやかんやで寿命を全うして解体された。
で、気がついたら肉体を持って海の上に居たって訳。
しかも、デカくてゴツい機械付きで。
「これは幸運というか悲運というか……」
自分の回りにはどうやらレーダー画面等を映しているらしい無数の蒼いホログラフィックディスプレイ。
ためしに触ってみると、指によって掻き消える……なんて事は無くまるでタッチパネルがあるかのように拡大や縮小、ドラッグ&ドロップをすることが出来る。
その中でも一番大きいディスプレイ──どうやらメインメニューらしい──から『
その時、小さな電子音と共に別のウィンドウが出現してきた。
通信ウィンドウらしきそれに表示された発信元は
その発信源を逆探知すると、割り出された座標をマップに重ねる。
「へぇ……グアム……いまから最大戦速で向かっても何日かかるかな……」
「ダイタイ ヨッカ」
「……だれ?」
「ワレワレハ ヨウセイサン ダ」
第一主砲の上で体を反らせる──恐らく胸を張っているのだろう──小さなナニカ。
「ヴァァァァァ!」
20㎜ファランクスの銃身と共に回転するヨウセイサンとやらの悲鳴を聞き流しながら現在地を確認する。
「現在地はーっと……太平洋上、グアム島付近……ってか結構遠いな。とりあえず向かうだけ向かってみるかねぇ……生きてたら助けて、死んでたら放置だ」
機関を始動させ、白波を蹴立てながら移動を開始した。