私は、マザーに裕樹の事を話した。
もちろん、イジメについてもだ。
そして、裕樹を天星学院に入れるか?
裕樹をマザークラスタに入れるか?
この2つの質問をした。
『なるほど、香山裕樹にはエーテル適正がある。と。』
「ええ、私に宿った2匹の幻創龍が見えてるので、かなりのエーテル適正だと思います」
『ふむ。分かった。2つの手続きをする前に、まずは香山裕樹が通っている高等学校に連絡をして、イジメについて問いただしてみよう。』
「ありがとうございます」
『体調に異常はないな?。』
「ええ」
『それならいい。』
安心しているマザーに、私はあることを聞いた。
「そういえば、マザーはff14をプレイした事があるのですよね?」
『あぁ、その世界に存在する生物が幻創種として具現化した時に素早く対処できるようにな。』
「結構プレイしたりしてるのです?」
『昨日絶竜詩をクリアした。』
「めっちゃやり込んどるやんけ」
『それで、それがどうかしたのか?。』
「あぁ、いえ、大した事はないのですが、テスリーンのとあるムービーで……」
私が全てを言い終える前にマザーは何かを察したようで、目を瞑って口を開いた。
『あれは怖い。』
「ですよね、私もそうでした」
『あれを見た後アム・アレーンの音楽を聴くのも少し辛かった。フラッシュバックする。』
「そう! あの後、ほぼ茫然自失のままプレイしてましたもん!」
『確かに、その世界の現状を知る場面が出ると演算した。そして、その敵の危険度を知る為に、誰かが殺られるというのも分かっていた。そして、あの少女がその役を担うとも理解していた。ただ、あのようなムービーを見る事になるのは、完全に未知の事象だった。』
「わかります、マジで分かります」
私とマザーは、1時間ほどゲーム談義に華を咲かせた。
因みにマザーはクエストに行く際は、動画等を見て予習して行くそうだ。
理由は、ハウケタ御用邸とタイタン戦で大恥をかいたからだとか。
あのような事は二度と経験したくないらしい。
それ以来、予習+演算をするようになったらしい。
あれ、マザーって可愛い?
「まぁ、今日はありがとうございます」
『また今度、共に絶竜詩でもどうだろうか?。』
「丁重にお断りします」
『そうか。』
「それでは、失礼します」
私は一礼をして、自宅へと帰還。
晩飯を作る気力は残って居なかったので、冷蔵庫の残り物で晩飯を済ませることにした。
冷奴、素麺、スルメ、タコ、キュウリの酢の物、ご飯というなかなか独特な晩飯である。
とりあえず、小皿を3枚取り出してテーブルに置いた。
1枚目には醤油とマヨネーズ、七味を入れて混ぜる。
2枚目には醤油とワサビ。
3枚目にはそうめんつゆにネギ、生姜、ミョウガ、ワサビを入れる。
さぁ、晩飯の用意が完了した。
20代前半の晩飯がこれというのもあれだが、好きなもんだから仕方ない!
私は席に座り、手と手を合わせて大声で言う。
「いただきます!!!」
と。
そして、箸を手に取りタコの刺身を掴もうとした時……。
「せんぱーーーーーい!たすけてくださーーーーーい!!」
「は?おわちょっま!?」
突然、少女の声が聞こえてきたと思ったら、私に突撃してくる。
そして、その少女の姿を確認して私の身体が固まった。
更に少女の後から巨大な胸を揺らせたあのアホがやってくる。
「待ってよー、ごめんってばー!」
ペルソナだ。
片手にはあのクリスタルがある。
あっ、と私は何かを察した。
「お前、もしかしてエルミルか?」
私がそう言うと、エルミルと思われる少女は「そうですよぉ、ペルソナ先輩ったら酷いんですよぉ!」とエルミルらしからぬ口調で言った。
「あのー、ペルソナよ。状況の説明をお願いして頂けるか?」
睨みつけながら言葉を続ける。
「まず、なぜエルミルが、対魔忍RPGに出てくる綴木みことさんの姿になって、口調も彼女になっているのかを……!」
「あ、え、えーと、ちょっとした実験を……」
「どのような?」
「え、えーと、こ、このクリスタルって私と私(龍照)しか使えないじゃん?」
「そうやな」
「それで、えと、えーと、このクリスタルの具現化の力を他人に具現化させることができるのかな?って」
凄い吃りながら説明をするペルソナ。
怒られるとシュンっとしながら吃りまくる。
やっぱり私なんだなと実感させられる。
「なるほど、だが、何故?」
「私たちってみことちゃん大好きじゃん。基本敵に巨乳を愛する私たちが、唯一虚乳キャラにガチ惚れした……」
「いらん事言うなバカ! それとエルミルはよ離れろ!!」
「そんなこと言わないでくださいぃ!」
女体化(しかも推しのキャラ)になったエルミルがギュッと抱きつく。
これは非常に不味い……。
ぴ、ピッチリスーツってこんなにスベスベするのか……。
あと、めっちゃ良い香りがする。
童帝の私にはこれは非常にヤバい……。
全身が凍っているように動かない。
ある意味天国であり、ある意味地獄である。
そんな中、ペルソナはニヤニヤしながら、クリスタルを私に向けた。
おい、待て何するつもりや!?
「せっかくだし、私(龍照)は鬼崎きららちゃんになったら?」
「待てふざけんな!やめろおおおおお!」
「えい!!」
すごい悪そうな表情のペルソナ。
持っているクリスタルが光輝く。
私の身体が変化していく。
「ぺ、ペルソナあああああああああああああああああああああああああああ!!!」
私の大声がマンションに響き渡った。
翌日の昼
『君の学校でイジメが発生しているようだが?。』
「その様な事はございません」
『本当か?。』
「はい。その私の学校の生徒は皆優しく穏やかな心を持っております。故にその様な事実は一切ありません」
『私の部下が、そちらの学校でイジメが起きていると情報が上がっている。』
「気のせいです。私の学校でそのような事が起こっていません」
『それなら、後ほど調べさせてもらうがいいな?。』
「!? ええ、問題ありませんよ。何もないのですから」
『わかった。時間を取らせたな。』
マザーはそう言って通信を切った。
『何かを隠しているな……。』
マザーは不審な表情をして、そう呟いた。
「……まずいな。このままではイジメがバレてしまう。一体誰が漏らしたのか……」
校長は手を組んで考え込む。
そういえば、前に親子が息子のイジメについて抗議して来たのを思い出した。
「アイツらか……!」
校長は自分の優雅な校長ライフを邪魔された事に怒りを覚えた。
マザーは後ほど学校に訪問すると言っていた。
このままではダメだ。
校長は職員室に向かい、あのイジメを受けている担任に話しかけた。
「木靭先生」
「はい、校長先生どうしました?」
校長は木靭先生に耳打ちする。
イジメが起きているから、イジメを無くしてくれ。
と。
それだけ伝えて校長は校長室に戻った。
「っち……」
担任は舌打ちをして、イジメをしているやつを呼び出した。
そして、そのだるそうにしている生徒にこう伝える。
「お前ら、いじめは大概にしてくれ、怒られる俺の身にもなってくれよ」
と。
「なんの事っすか?」
「俺たち何もしてないっすよ!」
とヘラヘラした態度をとっていたが、担任の先生がどこかへ行ったと思えば……。
「っち、あの野郎チクリやがって」
「1度本気でぶちのめさねーと分からねーみたいだな」
「いい方法があるぜ」
激昂するイジメっ子たち。
そして、イジメグループは集まってあることを考えついたのだ。
夜
「ふぅ……」
私は暑さから逃れる為に外に出て涼しい風に当たっていた。
「涼しいな……」
そう言いながら、心地の良い夜風に当たりながら散歩を続けていた。
すると、Y字路に差し掛かった時、ペルソナと鉢合わせになった。
「おー、ペルソナやん、帰りか?」
「うん、野菜の種を買いにね!」
「そかそか」
私達は歩きながら、様々な談笑をした。
「そういえばさ」
「なに?」
「あ、いや凄い関係のない話なんやが……」
「どうしたの?」
「お前さ、ヴラブマってアニメ知ってるか?」
私がそう言うと、ペルソナは”??”っという表情になった。
「ヴラブマ? 何それ?」
「いや、私も少ししか知らないんや。ただSNSでなんかアニメの10何話か忘れたけど、それがヤバいとか何とか」
「ほう」
「それで、お前なら知ってるかな?って」
「あーでも、聞いたことある。ゲームの奴ね」
「知ってるのか?」
「詳しいことはしらない」
「さいでっか。まぁ、私もまりもちゃんしか知らん、それも高校時代に友人がトラウマになって3日間不眠症と食欲不振になったとかで」
「そうなんだ」
歩きながら、そのような話を続ける。
「それで、調べたんやが……まぁ、うん。はじめは「??何これ?」って反応やったんやが、状況を理解した瞬間に「ぅぉっ!?」って反応になってな」
私がそう言うと、ペルソナは「あまり追求しないでおく」と少し引き気味に答えた。
「お陰様で、私の三大トラウマシーンのひとつに組み込まれたよ」
「残り2つは?」
「ひとつは、某機動戦士 種のサイクロプスの女性オペレーターが弾け飛ぶシーン」
「それ知ってる……。私そのシーンの時間を覚えて、そのシーンは必ず飛ばすようにしてる」
ペルソナはなんとも言えない表情で言う。
「2つ目は、テスリーンの罪喰い化」
「知らないけど、見たくないなー」
「で、3つ目が、それよ」
「なーるほどね」
「で、そのヴラブマってやつをね」
「ゲームが初出だったはず、私も詳しくは知らない」
「なんかBETA?って奴と戦うやつみたいな感じっぽい?」
会話は途切れることは無く続く。
2人は話の華が満開に咲き乱れ、少しずつ早口に、少しずつ声が大きくなっていく。
「とりあえず、私の三大性癖のひとつであるピッチリスーツの女の子がいっぱい写ってたから買おうと思ったけど、なんか、ピッチリスーツだけを目的に見たら、私の精神がぶっ壊れるのではないかという私の見聞色の覇気が発動して買うのやめた」
「ワンピースみたいに言うな」
笑うペルソナに私は話を続ける。
「で、未だにヴラブマはやってなくて、最近SNSを調べてたらそれが出てきて、ほーんって」
「私は見たことないからなー」
「まぁ、その10何話がヤバいって奴もそれを見たら、凄い気分が落ち込みそうな気がするから怖くて見れないっていうのがある」
「私(龍照)ならみれないよね」
「あぁ」
ペルソナの言葉に私は頷く。
簡単な話。
私は女性キャラクターが死ぬのが、1番に恐れているのだ。
それは、中学一年生の時に友人の家で興味本位で見た漫画に心惹かれる女性キャラクターがいたのだ。
しかし、その漫画を読み進めるうちに、その女性が敵によって殺されかけるシーンがあった。
実際には死んでいない。
だが、描写的には明らかに死んでいるような描写だったのだ。
その時である。
未だに覚えている。
その時、私が女性キャラクターが死ぬのを恐れるようになったのは……。
「あ、確かあのゲームr18だったよ」
「あ、そうなんや」
「でも、やるなら攻略ルートみてプレイした方がいいかもね」
ペルソナのその言葉に私は2、3回首を縦に振った。
仮にハッピーエンドがあっても、女性キャラクター何人か死にそう……。
「BETAがこの地球に来たらどうする?」
突拍子もないペルソナの発言だが、私は真面目に答える。
「そんなん、エスカ・リンガダーズ、ゼッシュレイズ、エスカ・ビブナスを大量に具現化させて、後方にプラチ・ドーラスを出してシフデバレスタをばら撒くやろ。ぶっちゃけそのBETAって奴がどのような性質、能力を持ってるのか分からんから何とも言えんけど」
私が言い終えた時、SNSの奴にあるコメントがあったのを思い出す。
「いや、SNSでみたその映像のコメントに「不死身かよ」的な事が書かれていたような気がする」
「じゃあ、不死身なの?」
「知らん、それなら物語的にダメでは?」
「だよね、じゃあ、何かしら突破方法があるのかな?」
「さー、調べたいけど怖い……女性キャラクターが死んでる映像なんざ見ようもんなら1ヶ月は凹んでると思う。だって対魔忍決戦アリーナの天宮紫水でも、余りのショックで大学の図書館司書の授業の単位落としたんやから」
あまりにも自分が情けなくて「んなはははははは」と笑い声をあげてしまった。
ペルソナもやはり、私と同じ存在なだけあって笑い声を上げた。
「あ、凄い関係ないけどさ」
「?」
ペルソナが思い出したかのように喋る。
その内容はとんでもないものだった。
「電車のガタンゴトンっ!ガタンゴトンっ!ってさ、デカッパイッ!デカッパイッ!って聴こえなくない?」
「何言うてんねん!くっだらねえ!」
何の突拍子もないペルソナの発言に私は呆れて爆笑しながら頭を抱える。
「後さ、おっぱいってさ、尊敬語だよね」
「知らんがな!」
「後、おま……」
「おいバカやめろ!」
「んなはははははははは!!」
私の制止にペルソナは私と同じ笑い方で爆笑する。
そのような談笑をしているうちに、家に到着。
私は部屋に着くなり、シャワーを浴びてパジャマに着替えて即座に眠りに着いた。
別に体調が悪いとかではない、単純に眠い。
どこかで消防車の音がなっているが、特に気にすることなく夢の中に入った。
そうだ、明日裕樹の家に行ってあの事を報告しよう。
だが、今、裕樹の家は赤い炎に包まれていることを、小野寺龍照は知らなかった。
続く
名前
小野寺 龍照
異名
史実に存在しない闇
幻創のメアリースー
対魔忍になりたい人
エスカファルス・メアリースー
概要
自身を灰色のドラゴンに変化させる。
全てのエスカダーカーを創造、使役させることができる。
特殊能力
想像具現化
概要
想像した物を具現化する事ができる。
キャラクター詳細
主な概要
マザークラスタに所属している青年。
独特の関西弁で話すのが特徴。
一人称は「私」。
ごく稀に「俺」と言ってしまう時がある。
民俗学や歴史学に詳しい。
幼少期に起こった病気が原因で、"大人になりきれていない大人"になってしまった人でもある。
年齢は23歳。
容姿
超ごく一般的の男性大学生。
モブ民間人をそのまま描いてメガネを掛けたような人。
黒いトレンチコート、黒い無地のTシャツ、黒いズボン、黒い靴を愛用している。
因みに、黒色であればどこのメーカーでもいい。
服なんてどれ着たって死にゃーせん。
性格
超・超・超お人好しで情に流されやすい性格。
幼少の頃から悪いことをすると必ずバチが当たると思い込んでおり、あまり悪いことをすることが出来ず、1度言った事や心の中で決めたことはなるべく実行する精神を持っている。
別に知らなくていい事を深く知りたがる厄介な好奇心を持っている。
一年に一回あるかないかの確率でブチギレる。
普段は怖いぐらい優しいがキレるとヤバい。
いい意味でも悪い意味でも頭のおかしい人物。
一言で纏めると、子供。
趣味
散歩・ゲーム。
モンハンと対魔忍と呼ばれるゲームが大好き。
散歩は峠を3つ超える程に歩き回る。
散歩に出た場合16時間は帰ってこない。
最近は、対魔忍決戦アリーナ、RPGのストーリーを何度も読み返している。
これは、自分が対魔忍の世界に行った際に、これから起こるであろう出来事を予め知ることで、亡くなる対魔忍達や陵辱される対魔忍達を救えると考えたからである。
好きなキャラクターは、篠原まり、七瀬舞、星乃深月、柳六穂、天宮紫水、綴木みこと。
彼を一言で現すなら?
概要
矛盾に包まれた都合の良い人。
彼の目指す夢
概要
pso2で死んだべトール、マザー、シバを救うこと。
対魔忍になる事。
対魔忍を"救う"ことで起こる未来を知ること。
対魔忍は陵辱されるべきという神話を徹底的に打ち壊した先にある未知の未来を見ること。
ブレインフレイヤーに関係する存在の抹消。
推しの対魔忍全員と過ごす。
ふと思った事がある。実行するとも限らない。ルーサーかアプレンティスを、シャドーコリドーか、ととモノの世界に一時的に転移させてもいい?
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いいよ。
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ダメ。