エスカファルス【非在】   作:楠崎 龍照

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27話 深遠に辿りかける絶望と憎しみと怒り

 

 

 

 

 

 

エルダー、ペルソナとの戦いを終えた私は、家に帰った。

時刻は昼過ぎちょいだろうか。

私は冷蔵庫を開けて空っぽだった事を思い出し、絶望する。

あぁ、そういえば、飯なかったんだ。

私は朝一に近所のスーパーで食材を買いに行かなかったことを後悔し、ペルソナの飯を頂こうと考えた。

元はと言えば、あいつが私の冷蔵庫の中にあるものを食べたのが原因だしな。

 

 

 

「ペルソナいるか?」

 

私はインターホンを鳴らした。

だが返事は無い。

もう一度インターホンを鳴らしたが、やはり返事がない。

もしかして、何かペルソナにあったのでは無いかと、急な不安に襲われた私は、扉を無理矢理こじ開けて、室内に入った。

 

「ペルソナ!?」

「ん?何?」

 

血相を変えてやってきた私に、ペルソナは???といったような顔で私を見ていた。

 

「お前なにやってるんや?」

「ある物を具現化してたんだけど……」

「そういうことか……」

 

私はフーっと一安心する。

多分物作りに集中しててインターホンの音に気づかなかったのだろう。

ちょっとだけ心配した私がおバカだった……。

私の表情に察したのだろう……。

ペルソナはニヤニヤした表情をして「もしかして、私に何かあったと思って来てくれたのー?」と凄い意地悪そうな口調で言った。

 

「いや?」

「本当?」

「エスカファルスがそう簡単にやられる訳ないやろ。相手がファレグさんなら話は別やが」

 

澄ました表情で私は言うが、正直内心心配だったのは内緒。

とりあえず、ペルソナの服装がニーハイにスーパーハイレグの競泳水着なのに関しては一切突っ込まないでおく。

これが彼女の私服なのだから()

 

 

「それで、何作ってるんや?」

「いや、ちょっと私欲性欲に走ってる」

 

凄い口をモゴモゴしながら呟く。

それを聞いて私は何となく察してそれ以上追求しなかった。

いや、ごめん。

うそ。

察しは着いたけど、結構気になったから聞いてみた。

 

「何作ったの?」

「えーと、対魔忍スーツを100着ほど」

「どんだけ作っとんねん!!」

 

あまりの量に私は思わずツッコミを入れてしまった。

私服として使うにしても尋常ではない量だ。

 

「みんなの分も作ったよ!」

「マジで!?」

 

私の対魔忍スーツもあると言われて目を大きくしてペルソナに詰め寄る。

ペルソナは「はい、これ!」と言って私に差し出した。

その小野寺龍照の対魔忍スーツは、黒色のぴっちりとしたスーツだった。

ふうま小太郎氏が着用する対魔忍スーツに、黒い鱗で覆われた袴のような物を付けているイメージだ。

 

「おおおおおー!」

 

それを見た私は歓喜する。

なかなか凄いぞこれは!!

そして私は、ペルソナの有無言わさずに私はそれを着用する。

 

「ワーーオこれは凄いな!」

 

初めての対魔忍スーツを来た私はテンションアゲアゲMAXではしゃぐ。

ピッチリとした密着感で、少し窮屈さを感じるがそれでも何故だが心地良さがあり最高だ。

あと若干の興奮を覚える。

 

「はへー対魔忍スーツってこんな感じなのか!」

「そうだよ! なかなか心地いいよね!」

「ああ!」

 

私とペルソナはワイワイと対魔忍スーツの事で盛り上がった。

 

〚何を見せられているのだろうか……?〛

〚さぁ?こんなピッチリとした防具なんて着て何が良いのだろう?〛

 

そのワイワイと騒ぐ2人に対して、幻創龍2匹は笑えるぐらい白い目で見ていた。

 

「先輩、言われた通り買ってきた物とお釣りだよー」

 

エルミルの明るい声と共にガチャりと扉が開く。

 

「あれ居ない」

 

バタンと閉まる扉。

そして、ガチャりと再び扉が開いた。

 

「あ、先輩いたいた! 買ってきた物とお釣りー!」

 

エルミルはそう言うと、巨大で黒い買い物袋から大量のグッズを取り出してここに置いた。

更に財布からお釣りと何枚もあるレシートも置く。

 

「おけ、じゃあ確認や」

 

私は対魔忍スーツのまま、グッズとレシートに記載されている値段を調べて計算、合計金額が合っているかを確認した。

結果は、グッズと合計金額が一致。

お釣りも間違いはない。

 

「OK。問題ないな」

「じゃあ、僕はこれを部屋に飾ってくるね!」

 

ニコニコ顔で抱き枕やタペストリー等のグッズを持って立ち上がろうとする。

そして、エルミルは私とペルソナを見て口を開いた。

 

「それはそうと、どうして2人はそんな衛士強化装備みたいな服を着用してるの?」

 

そう、首を傾げてエルミルはいった。

どうやら、彼は私があのアニメの話をしたあと、ゲームやアニメを見てハマったらしく、エルミルの室内の1部屋全部が、それ1色に染まっているらしい。

最近では戦術機のプラモを買って組んでいるとか。

かなりのハマりようだ。

いや、ていうか、エルミルが完全にオタク、ネトゲ廃人街道を直球で進んでいる。

 

「あー、どうやらペルソナが対魔忍スーツを作ったらしくてな」

「へー、よくわかんないけど、僕のもあるの?」

「あるよー!これー!」

 

ペルソナは笑顔でエルミルに、彼専用の対魔忍スーツを渡した。

渡されたエルミルは衛士強化装備に近いスーツにテンションが爆上がりする。

言葉に出来ないぐらいテンションがあがっていた。

なんなら、原作のEP5のエルミル・ヴェルンでもここまでのテンションは無かったほど。

 

「すんげえテンション」

「ほんとだね」

 

あまりのテンションに少しだけ引く私とペルソナ。

……ふと、私は1つの疑問が生まれた。

 

「エルミルの対魔忍スーツがあるってことは、エルダーとかのもあるの?」

「あるよ」

「あるんや」

「趣味でマザーやファレグさんのも作ったよ」

「おいまてや」

「あ、いや、土下座して懇願したら着てくれるかなーって」

 

アハハハハハー!と笑って誤魔化すペルソナ。

正直、マザーとファレグさんの対魔忍スーツ姿は少し見てみたいと、なんと言うかスケベ心が沸いてしまった。

だけど、ファレグさんの場合下心を見せた状態で頼もうもんなら、どんな事になるか分かったものでは無い。

 

「マザーはともかく、ファレグさんは辞めておいたほうがいいよ」

「なんで?」

「下心で頼んでみろ。殺されるぞ」

「なんで私が下心前提なのよ!」

「じゃあ、聞くけど、お前マザーとファレグさんのピッチリスーツ姿を下心なしで見れるのか?」

「見れない」

「見れないんやんけ!」

 

ツッコミを入れる私。

 

「まぁ、それはそうとして、エルダーにもあげようかな」

「せやな。多分家におるやろ」

 

私とペルソナがそう言うと、エルミルが自分の対魔忍スーツを見ながら口を開いた。

 

「いまエルダー居ないよ」

「どっか出かけたんか?」

「ああ、なんかルーサーと月面で戦うとかなんとか」

 

そう言うと、私とペルソナは眉を顰めてエルミルにきいた。

 

「エルダーまた戦ってるの?」

「凄い体力やな」

「なんか、ルーサーが失恋したっぽくて、見かねたエルダーが戦って気分転換しようぜ!的な」

 

そのエルミルの言葉に、一瞬時間が停止。

その時間は1秒もなかっただろう。

だが、その1秒は私たちには10秒すら感じた。

そして、私達はえげつない程驚愕する。

 

「ルーサー失恋したんか!!?いつの間に!?」

「さすがルーサーね。名前の通りだわ」

 

驚く私、まぁまぁ酷いことを言うペルソナ。

それを見ながらもエルミルは続ける。

 

「どうやら、図書館であの詩音って子に会ったけど、彼氏が居たらしくて」

「「あーーーーーー」」

「で、マンションの入口で凹んでる所にエルダーと僕とあって、月面で戦うって」

「なーるほどね」

「それで気分が晴れるのかな?」

「知らない」

 

ペルソナの言葉にエルミルは首を振る。

 

 

 

月面

 

 

「うぉぉおおおおああああああああぁぁぁ!」

「だああああああああぁぁぁああああああ!」

 

エルダーペインとダルスソレイドがぶつかり合う。

エーテル粒子の衝撃波が月面に広がる。

 

「深遠と創造の先に全知へ至る道がぁある!!!」

「来いよルーサー!!!」

「我が名は失恋者(ルーサー)!! 幻創(ぜんち)そのものだあああああ!!!」

 

振られたショックを誤魔化すかの如く、いつもより猛々しい形相で技を繰り出す。

10本の剣が具現化。

それらがエルダーを囲うように展開する。

 

「時よ止まれえええええええええええええええええええええええい!!!!!」

 

ルーサーの言葉通りに時間が停止する。

巨大な剣から魔法陣が現れ、1秒ずつ小さな針が生まれでる。

それは正しく時計のようだ。

 

「時の牢獄にて、散れ!!!」

 

 

無限時獄(インフィニティーム・ヘル)

 

 

時間が止まった世界でルーサーは巨大なエネルギー弾を形成しそれをぶん投げた。

時が止まったエルダーは何も出来ずにそれを直撃する。

 

「これで終わりだな」

 

勝利を確信したルーサーは、いつもの口調でそうつぶやく。

だが……。

 

「なっ!?」

 

ルーサーは驚愕する。

その場にエルダーはいなかった。

そして、そのエルダーの気配はルーサーの背後に感じ取れた。

エスカ・ヒューナルとなったエルダーが口を開く。

 

「俺が時の牢獄を破った。お前のエネルギー弾が直撃する瞬間に、ヒューナル体になってな。やれやれだぜ……」

 

エルダーは続ける。

 

「どんな気分だ? 時を止めている時に動かれる気分は?」

 

そして、エルダーは指を指しながら大声で言う。

 

「これから、あれを壊すのに1秒もかからねぇぜ?」

「え、エルダー風情がっ……!!」

 

 

 

ペルソナの部屋

 

 

「なーるほど、フローとフラウが学校だよね?」

 

ペルソナが聞いてきたので、エルミルは頷く。

私も「せやな」と言った。

 

「アプレンティスは?」

「アプレンティスは……ねぇ」

「ああ」

 

エルミルと私は、何か意味ありげな感じでお互いを見合った。

「??」とペルソナは首を傾げた。

 

 

 

 

天星学院初等部

 

 

「じゃあ!この問題を解ける人ー!」

 

女性の先生の言葉にその教室にいた生徒たちが一斉に手を挙げる。

はーい!はーい!と。

先生は周囲を見渡して、手を挙げている1人を指さす。

 

「じゃあ、小野寺フロー君!黒板まで来て答えてくれるかな?」

「はい!」

 

フローは椅子から立ち上がり、元気いっぱいの声でそう言うと、自信満々の様子で黒板までやって来てその問題の答えを書いた。

それを見た先生は「正解!凄いね!」とフローを褒める。

少しだけ照れくさそうな表情になるフロー。

そして、そのような光景を遠くで見つめる1人の影がいた。

 

「あぁー、みんな可愛いなー……」

 

木の中から双眼鏡でフローとフラウの様子を監視しているアプレンティスだ。

建前上は、ダークファルスであるフローとフラウが確りと学校に通えているかを監視しているのだ。

決してアプレンティスは、他の男の子や女の子を遠くから見たいから、監視している訳では無い。

 

「いやぁー、ホントに目の保養になるなぁー」

 

驚く程、口が緩んでヨダレを垂らしてはいるが、決してそんなつもりは……ないのだ。

 

 

 

 

 

ペルソナの部屋

 

 

「ハリエットは?」

「僕は知らないよ?」

「ハリエットなら、野菜の種でも買ってるんじゃない?」

「あー、ハリエット家庭菜園大好きだもんね!」

 

ペルソナはそう言うと、エルミルは虚ろな目をして「そうだね。ハリエットの家庭菜園を邪魔したら養分を吸われるぐらい怒るほど、ハマっているからね……」と物凄い低い声でつぶやく。

 

「そういえば、お前エスィメラ騒動でエライ事になってたもんな」

「ああ、あの時のハリエットの表情はサキュバスだよ。正直二度と経験したくないね……」

 

暗く話すエルミルに私とペルソナは哀れみの目で見つめた。

 

 

すると……。

 

 

ドゴンっ!!

と何かが爆発するような音が聞こえてきて、少しだけマンションが揺れた。

 

「「「!!?」」」

 

私達は驚き、ベランダに飛び出る。

見ると遠くの方で黒煙があがっていた。

何か起こったのか。

ペルソナとエルミルはすぐさまエスカファルスの戦闘衣に変えて、私は対魔忍スーツの状態で上に黒いジャケットを着てベランダから飛び降りた。

 

「とりあえず行ってみるか!!」

「だね!」

「何だかワクワクするねー!」

 

冗談言ってる場合かと私は走りながらエルミルに注意する。

そんなことをしている間も、黒煙が上がり爆発が発生していた。

ただ、黒煙に近づけば近づくほど、ペルソナとエルミルの表情が曇り始める。

私は「??」と怪訝の表情を浮かべていた。

 

「凄い嫌な感じ」

「負の感情が凄いね」

 

2人がそのような話をしている内に、黒煙が巻き上がる場所に来た。

現場は消防車や救急車、パトカーが何台も停車しており、警察達もいた。

そして、私は冷や汗を流した。

黒煙が上がっていた場所は学校だった。

しかも、香山裕樹の通う学校だ。

その学校は爆発によって半壊し、中から生徒や先生の悲鳴が聴こえてくる。

 

「誰か助けてぇぇえええええ!!」

「やめろ!来るな!!助けてお母さん!!!」

「ぎゃああああああ痛い痛い痛い痛い痛い痛いいいいいいいい!!!」

 

学校から聴こえる悲鳴に私は反射的に耳を塞いでしまう。

 

「裕樹……!!」

 

だが、裕樹の心配の方が上回り、フェンスをよじ登って学校に走り出す。

 

「龍照!!」

 

エルミルの制止も聞かずに全力で走る。

すると……。

学校の下足室から生徒が2名、血相を変えて走ってきた。

 

「助けて下さい!!助けて下さいいいいい!」

「お願いします助けてぇぇえええええ!!」

 

私はパニックになる生徒に近づいて、とりあえず保護しようと考えた。

しかし……その生徒達は突如、悲鳴を上げて苦しみ始める。

 

「ああああああああああ!! 嫌だ!!死にたくない!!死にたくないいいいい!明日俺の誕生日……!!!」

「やだああああああ!死にたくない!!帰って楽しみにしてたゲームがああああああ!!!」

 

2人は壮絶な血相で膝から崩れ初め……。

 

「「ウオオオエエエエエエエエエエエエエエエエエエエぇぇぇぇぇ!!!」」

 

口から……ドス黒いドロドロした液体を吐き出した……。

血じゃない……。

肉でもない、本当に黒い液体……。

イメージするなら、千と千尋の神隠しでカオナシが嘔吐をするシーンがあるだろう。

あの嘔吐物全てが黒い絵の具のようなものと、言えば何となく想像がつくだろうか?

そんなイメージだ。

 

そして……。

地面を真っ黒にした2人の生徒は顔を上げて、手を差し伸べてくる。

 

「た、すけ、て、誕……生、日、ケーキ……いっぱ……」

「おか、さ……たす、け……て……死に、た……く……」

 

顔をあげ、手を差し伸べる2人の顔はドロドロの黒い液体に溶け崩れていた。

そして、差し伸べた手や体も溶け崩れ始める。

 

「……な、にが……?」

 

身の毛のよだつようなおぞましい光景に私は、後ずさりしてしまう。

更に溶け崩れた身体から羽化するように1つの生命が誕生する。

それはまるで卵から飛び出す獣のように……。

生徒だったドロドロ肉片が地面に散らばる中、その生物は何か声を発して佇んでいた。

 

〚これは……!?〛

〚うわー、グロ……〛

 

2匹の幻創龍も余りの光景にドン引きしていた。

それは私も同じこと。

グロい何てもんじゃない……。

まりもちゃんでもここまで恐怖は感じなかった。

あれも大概やが……。

そして、その生物を見てさらに私の思考がバグり始める。

HDDバーストどころの騒ぎではない程に、私の頭の中はバグを起こしていた。

 

その生物は、限りなくpso2に登場するダガンに似ていた。

ホントにそのまんまと言っても良い。

強いて言うなら、色が通常のダガンより更に黒くドロドロとしているぐらいの違いだ。

 

「た、んじ、ょう…び……だ、た……に、」

「げー、む……た、のし……み……だ、たの……」

 

ダガンから、そのような声が聴こえてきて私は青ざめる。

死んでる訳では無いのか?

意識はあるのか?

私はバグった頭で必死に考える。

この場合、私はどうしたらいい?

マザーに見てもらうのか?

殺すのか?

どうしたらいいんや?

全身の震えと鳥肌が止まない状態で必死に考える。

そんな私に、2人のダガンは私の姿を見て襲いかかってきた。

 

「……!!」

 

私は咄嗟の所で回避をし、2人の攻撃を躱す。

殺すか?

殺していいのか??

ていうか、なんでこの地球にダーカーがいんの!?

やっと思考が正常に戻ったのか、私は根本的な部分に疑問を持った。

それと同時にダーカーがこの世界に現れた事で、私はかなり狼狽する。

ダーカー特有の能力を知っていれば誰だって焦るだろう。

他者を侵食し操る力。

それが地球で、そんなことをされたら洒落にすらならない。

私は全力で2人のダガンを止めにかかる。

意識があろうが無かろうが関係ない。

ここで私が食い止めなければ、地球その物が侵食されてしまう。

私はエスカダーカーであるエスモスを具現化し、ダガンに向けて特攻させる。

特攻したエスモスは爆発し、エスカダーカー因子を散布した。

あれがダーカーならエスカダーカー因子が、ダーカー因子を侵食し、エスカダーカーへと突然変異するはず。

だが……。

 

「嘘……だろ……?」

 

そのダーカーは突然変異をすること無く、ピンピンしていた。

何故、私は完全に再現したはず、何故?

2つの候補が上がる。

 

1つ目は、ダーカーへの侵食機能が正常に具現化されていない。

2つ目は、目の前にいるダーカーは、我々のエスカダーカーと同じく、見た目がダーカーなだけで中身は全く別の存在である。

 

この2つだ。

どっちだ?

マジでどっちだ?

そんなことを考えていると……。

下足室が吹っ飛ぶほどの衝撃波が発生し、瓦礫が吹っ飛んできた。

 

「ちょっ!?」

 

私はジャンピングダイブで回避する。

何が起こったのか。

私は下足室の方を見ると、砂煙の中から異形の怪物が姿を見せた。

ホントに異形。

なんか、エイリアンというか。

全身に口のような物があってトゲトゲの牙がウニウニ動いている。

「ファンタジースター千年紀の終わりに」に登場する深遠なる闇の第1形態と言えば分かりやすいだろうか?

それを黒いドロドロした液体を付着した感じだ。

とりあえず、グロすぎる見た目である。

ただ、これだけは分かる。

本気で行かないと死ぬ。

と。

 

私の身を案じたペルソナとエルミルが駆けつけてきた。

ただ、エルミルの表情が凄い曇りきっている。

 

「おい、エルミル大丈夫か?」

「あ、ああ。大丈夫だけど……」

「何?こいつの正体が分かるのか?」

 

私は、怪物に目線を逸らすことなくエルミルに問いただす。

すると、エルミルは重々しく口を開いた。

 

「……この怪物……裕樹だよ」

 

 

 

 

 

続く

 

 

 

 

 

ふと思った事がある。実行するとも限らない。ルーサーかアプレンティスを、シャドーコリドーか、ととモノの世界に一時的に転移させてもいい?

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