エスカファルス【非在】   作:楠崎 龍照

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全くエルアーダを具現化できない私は、エーテル濃度の多い月で鍛錬をしようと考えたのだが、その月面基地で私が1番会いたくない人と出会ってしまった。


4話 蒼穹を染めし幻創の女王

 

 

 

 

「どりゃああああああ!!!」

 

私はいまエルアーダこと、エスアーダの大量創造中である。

今のところ、7匹まで創造できた。

しかし、8匹が全然安定しない。

かれこれ3時間は行っているのだが、全然である。

 

「くあああああああああああ!!!!!」

 

気を貯めて具現化をするが、もって10分。

それ以上は身体が崩れて霧散してしまう。

あー、ダメだ、また集中のし過ぎで頭痛くなってきた。

とりあえず、具現化したエスアーダ全員を解除させて、ソファーに寝込む。

どうしたものか……。

考えたが、策より腹の虫がなったため、なんか食べに行くことにした。

マンションを出て、何か良い店はないかも探す。

とりあえず、適当に店で昼食に限りなく近い朝食で腹

 

「うーむ……」

 

どうしようかな……。

 

そんな事を考えつつ、私はとある方法を思いついた。

月で具現化の練習をしたらどうだ?と。

太古の昔にフォトナーに捨てられたマザーは惑星規模の大きさを誇っていたが、亜空間を流れ着いた先で原初の地球と激突。

この「ジャイアントインパクト」によりマザーの肉体は大部分が砕け散ってしまい、その残滓が寄せ集まったものが「月」となったのだ。

確か、ストーリーではそう言われていた覚えがある。

つまり「月」とはマザーの肉体そのものである。

それなら、エーテル濃度の高い月で具現化を行えば、もしかしたら、何とかなるかもしれない。

月でエーテル能力を高めて、そこから地球でやろう。

私は、前にアラトロンから貰った端末を使って月へと移動した。

 

 

 

月面基地

 

 

 

「よし、到着した」

 

私は月面基地の長い通路に転送された。

さてさて、到着しましたが……。

到着して思った、どこで具現化しよう……。

よくよく考えてみれば、私ここの場所詳しくないんだ……。

ゲーム内では、オークゥとフルとの戦闘でしか戦わないからな……。

SEGAももうちょい、このステージで戦わせてくれたら良かったのに……。

 

「やーべ……迷子ならぬ迷大人や……」

 

私はそんな事を呟きながら、適当に月面基地の長い通路を歩き回る。

透明な天井からは母なる地球が見えて凄い圧巻な景色なのだが、残念な事に迷い中の私にはそんなものを感じている余裕などないに等しい。

とりあえず、ポータルで自宅まで戻れると思うので、本当にやばくなったら、戻ろうと思う。

てか、もういっその事ここで具現化してみるか。

あー、やめとこう。

変なことになってガラスが割れたりでもしたら大変や。

大声で誰か呼ぼうとも考えたけど、なんか恥ずかしいし……。

 

「歩くかー」

 

もうこの際、この月面基地をブラブラとして場所をある程度把握しておくのもいいかもしれない。

後々役に立つかもしれんしな。

そう考えた私はポケットからスマホを取り出して、ファイルに入ってあるとあるBGMを掛けた。

 

 

pso2内で、月面基地流れる曲。

ベートーヴェンの月光をアレンジしたボーカルソングだ。

いざ生きてみて、私がその場所にいると思うと凄い心が踊る。

 

歌詞はマザーの悲哀が伝わる素晴らしい曲だ。

 

因みに、初見にこれを聞いた私は月光だと分からず、なかなかいい曲だなとしか思ってなかった。

とある動画サイトのコメントでベートーヴェンの月光と書かれたのを見て、「あ、そうか!!」となった。

 

「いい曲や」

 

私はボソリと呟き、マザーを守らなければと再び心に誓った。

これからの出来事を知っている分、要注意するべき人物をマークしつつ、水面下で計画を練る必要がある。

まず、水の使徒オフィエル・ハーバートの行動には注意やな。

あとは、アースガイド側のアーデム・セイクリッド。

この二人や……。

とりあえず、オフィエルに強く出れるであろう、べトール生存を……。

 

「!!!??」

 

突如、今までに感じたことのないレベルの悪寒が私の背中を疾走する。

頭が感じるまえに全身が振り返った。

 

「あらあら、良い反応をしますね」

 

恐ろしい程に透き通った声が私の耳をすり抜ける。

私の後ろにいた人を見て、全身に鳥肌が走った。

漆黒のドレスに身を纏ったその姿。

全身から放たれる強大な覇気。

私の手や足がブルブルと震え出す。

 

「ふ、ファレグ……アイヴズさん……ですよね?」

 

震える口でそう呟いた。

タイミングの良いことに、スマホから流れる曲が、月面基地BGMからファレグ邂逅のBGMへと変化する。

BGMと相まって、恐ろしいほどの迫力を出していた。

本人はにこやかに微笑みの表情を見せているが、全身から溢れ出ている気は、対峙する人は失神させるほどに絶大であった。

怖いという印象より、ヤバイという印象の方が圧倒的に上回っていた。

 

「はい、マザークラスタ火の使徒ファレグ・アイヴズです。どうぞ、お見知り置きを」

「あ、どうも、えーと、最近、マザークラスタに入りました。えーと、小野寺、龍照です。よろしくお願いします」

 

 

お上品なお辞儀をして自己紹介をする。

私も凄いキョドりながらそう自己紹介をするが、怖すぎる。

てか、なんではなしかけてきたんだろうか……。

 

「どうですか? 私と一戦-ーー」

「すみません、遠慮しておきます」

 

ファレグさんが何かを言う前に、私はハッキリとお断りをした。

いま戦えば、確実に私の墓石が立つことは目に見えている。

それを聞いたファレグさんは少し残念そうにしながら口を開いた。

 

「そうですか。とてもお強い気配に惹かれたのですが、残念です」

 

そう言うと、ファレグさんは飛び上がり、天井のガラスを蹴り破り、生身で……しかも物凄いスピードで地球へ戻って行った。

割れたガラスは瞬く間にエーテル粒子が覆って新たなガラスを形成し、ファレグさんによって空いた穴は塞がれた。

 

「……ふぅぅぅ」

 

私は一瞬にして緊張が解けて地面にへたり込む。

めっちゃ怖かった。

五分ぐらい賢者モードの状態が続き、何とか冷静さを取り戻した私は、立ち上がって再び月面基地を散策することにする。

 

しかし、少し気になったことが1つあった。

それは、ファレグさんが言葉……。

とてもお強い気配に惹かれた。

私は、最近エーテルを使えるようになったド素人だ。

まだろくな創造すらもできないのに、お強い気配など放てるわけがない。

ファレグさんは何をかんじたのだろうか……。

少し不気味に感じつつも、私はウロチョロしていると、1つの扉が見つかった。

更に地下へと降りるエレベーターのようだ。

私は特に何も考えずにエレベーターに乗り込み、下に降りる。

1分ぐらいエレベーターは地下へと降下。

やっとこさ扉が開いた。

 

「マジで?」

 

私はそこに写る光景に圧倒された。

pso2に登場するマザーシップ内部と同じ構造をした場所に着いた。

ep4の最後らへんのステージもそういえば、この場所だったな……。

……めっちゃ綺麗な場所だ。

マザーシップ・シオンは深い青を基調とした色合いだけど、この場所は澄んだ蒼色をしていて、とても心が安らぐ優しい色をしている。

 

「まさか、ここを歩けるとは……」

 

興奮で鳥肌がヤバイぐらい立ちまくってる。

鳥肌というかラッピー肌か。

私は、迷路のような複雑に入り組んだ回廊を歩き始める。

SF近未来のような光景を見ながら、どうせなら奥の場所に行ってみようと思い、少し歩きを早めた。

 

「ゲーム内以上に入り組んどる……」

 

ゲームで歩き回ったステージがどれだけ小さいものかを思い知った。

本当に広い、あとやたらと分かれ道が多く、本当に正しい道なのか全く検討がつかない。

 

「どうしたもんか……」

 

あまりに迷うので、一旦戻って後日来ようと考え始めた時……。

私は1つの扉にたどり着く。

この扉の奥か?

そう疑惑の表情を浮かべながら、戻ることを辞めた私は、扉の奥へと足を進める。

非常に長い廊下を進んだ先に、私が予想していた場所にたどり着いた。

それは、マザーシップの中枢へと続く玄関口とも言える場所だ。

pso2では、テオドールやエスカラグナス、グラーブエクゼクルと対峙する場所と言えば、分かるだろう。

私の目に写る奥には青い海が張られたような半円形の壁が見えた。

ゲームでしか見たことの無い光景が、私の目の前にある。

これがどれほど興奮するかなど、火を見るより明らかであろう。

 

「わあぉ……」

 

私の口から自然と言葉が零れ落ちた。

そして、ゆっくりと中枢へと続く半円形の壁へと歩き始める。

そして、その場所の目の前で足を止めた。

半円形の中に青い水が揺らめいている。

 

「……」

 

これが中枢へと続く道だ。

確か、ストーリーだと……。

 

私は揺らめいている半円形の中に入ろうとする。

しかし……。

 

『どうした?。』

「!?」

 

声がしたので、足が止まる。

振り返ると、そこにはマザーがいた。

 

『そこから先は不可侵の領域だ。君でも入ることは許されない。』

 

力強いマザーの言葉に私は、「すみません」と言うしか無かった。

それもそうだ。

あの場所はマザーの核的な場所だ。

流石に、入れるわけがないか。

私がそう思っていると、マザーは『どうしてここにきた?。』と言ったので、私はここに来た経緯を説明した。

すると、マザーは『そうか』と頷いて、こう言った。

 

『では、ここで鍛錬を積むといい。』

 

と、言ってくれたのだ。

更にマザーは続ける。

 

『ここも、エーテル粒子は濃い。鍛錬するには丁度いい場所だ。』

 

マザーがここでの鍛錬を許可してくれた。

私は「ありがとうございます!」と深々と頭を下げて、鍛錬に打ち込むことにした。

その姿を見たマザーは何も言わずに、どこかへといってしまった。

 

「くうおおおおおおおお!!!」

 

私の予想した通り、具現化は目に見えて行いやすくなっていた。

自宅では七匹が限界だったエスアーダも三十匹具現化させることに成功したのだ。

これには私は子供のようにはしゃいだ。

更に、この状態でブリアーダ……名前をブリアーズとしよう。

それも三十匹の具現化に成功。

つまり、エスアーダとブリアーズ合計六十匹を具現化できたのだ。

 

「っしゃあああ!!!」

 

私の歓喜の雄叫びがフロアに木霊する。

補助ありやけど、ここまで行けた!!

そう両手を掲げて勝ち誇ると、ふと頭に浮かぶ。

ダークファルス・アプレンティスを具現化することは出来るのかと……。

 

1回やってみるか。

そう、私は考えて想像する。

ダークファルス・アプレンティス。

ダークファルス・アプレンティス。

ダークファルス・アプレンティス。

 

私は、ユクリータの方ではなく、ババレンティスの方でもなく、マルガレータのほうを思い浮かべる。

頭の中で、ボヤけていたマルガレータの全体が、段々と鮮明になっていく。

性格は……、マルガレータのままでええかな。

あーでも、子供好きなマルガレータもなかなか……。

お姉さん風もええな。

まー、なんでもええわ。

アプレンティスううううううう!!!!

もう少しで具現化できる。

私はそう思った。

しかし……。

 

「……」

 

ダメか……。

ダークファルス・アプレンティスの姿を象ることすら不可能だった。

私はガックリと肩を下ろす。

やっぱり地道にやって行くしかないか……。

そう思ったも束の間、大型虫系ダーカーだとどうなのかと疑問が浮かぶ。

ワンチャン一体ぐらいなら……。

私はエスカ・ラグナスを具現化しようとする。

 

「エスカ・ラグナスぅぅぅぅぅぅうううう!!!!!」

 

私はうめき声に近い悲鳴を上げながら、具現化をする。

いま、半分具現化している。

 

「うおおおおおおおお!!! エエエエエスカァアアアアア!!!!! ラグナスぅぅぅぅぅぅううううぅぅぅぅぅぅうううう!!!!!!」

 

エーテル粒子を送り込むようなイメージをしつつ、具現化させる。

結果……。

 

「い、いけた……。はぁはぁはぁ……エスカ・ラグナス行けたああああああああぁぁぁ!!! あぁぁぁぁ……」

 

私は具現化に成功したエスカ・ラグナスを見たあと、脳の消耗が酷く、意識を失いぶっ倒れた。

 

 

 

「いててて……」

 

目を覚ました私は頭を抑えて起き上がる。

ああ、エスカ・ラグナスを具現化してそのまま気絶したのか……。

辺りを見ると、具現化したエスカダーカーは消滅していた。

どうやら、本当に地道に具現化を慣らすしかないようだ。

私は肩をガックリと下ろして、今日は帰ることにした。

 

私はマザーを呼んで、また明日来ると伝えて地球へと帰還する。

無理な具現化で想像以上に体力を消耗したようで、私はソファーで気絶するように就寝してしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ました私だが、まぁ昨日あれだけやったので、正直筋肉痛は覚悟していたのだが、どういう訳か

 

“非常に調子がよかった“

 

のだ。

ソファーから降りた私はシャワーをして、ベッドを買いに行こうと考えて、財布を見る。

 

中には、5000円しか入ってなかった。

私は通帳を持って、銀行に行くことにする。

通帳を見ると、リスノ銀行と書かれていたので、その銀行へと向かった。

リスノ銀行……。

なんか私のいた世界でもかなり似た銀行があったな……。

私は苦笑しながらマンションを出た。

 

「んー! ええ天気や!!」

 

驚くほどの快晴。

お出かけには丁度いい、素晴らしい天気だ。

さてさて行きますか、リスノ銀行に。

私は上機嫌で銀行に向かう。

 

 

少し道に迷ったが、何とかリスノ銀行にたどり着いた。

銀行の中に入ると、中はかなりの人がいた。

ATMの場所は結構人が並んでおり、私は「マジか」と小声で呟きながらも最後尾の母親と女の子の後ろに並ぶ。

 

「デパート行ったら何か美味しいものでも食べよっか!」

「うん!」

 

女の子と母親がニコニコとそんなことを言っているのが聞こえてくる。

平和だ。

和む。

しかし、その平和をぶち破る存在が来訪してくる。

自動扉が開いた時、その平和が破られた。

黒い服を身にまとい、帽子、マスクを付けた2人の男性が来店してきた。

 

「……」

 

嫌な予感が。

そう思った時だ。

 

「お前ら動くな!!!!!」

 

1人の男性が胸ポケットから黒い物を取り出して、大声を上げる。

私の嫌な予感が一瞬にして的中した。

銀行強盗だ。

 

「動くなって言ってるだろ!!!!」

 

ダンッ!!!

黒い物から物凄い音がなる。

それが銃声で、男性が持っている物が拳銃であることを認識した人々は悲鳴を上げてパニック状態だ。

それを見たもう1人の男性が拳銃を我々の方に向けて威嚇する。

 

「お前ら座れ!!!」

 

そう言われ、私たちは大人しく座り込む。

隣をちらりと見ると、涙目で怯える女の子を母親が宥めていた。

男性たちは窓口で銃を突きつけながら、黒いバッグを受付の女性に渡した。

 

「この中に金をありったけつめろ!!」

「……」

「早くしろ!!!!」

「お、お客様……」

 

固まる受付の女性に罵声を上げる銀行強盗に、責任者と思われる四十代の男性が銀行強盗に落ち着かせようとする。

 

「お前責任者か!?」

「はい、ですから」

「早くつめろ!!!」

「わ、分かりました……ですから……」

「早くしろよ!!!!」

 

天井に向けて銃弾を放つ。

銀行内全員がビクリとする。

責任者は黒い鞄2つを持ってゆっくりと金庫へと向かった。

 

「妙な真似を起こすなよ? ここにいる全員が死ぬことになるぞ」

 

そう脅しをかけてだ。

さて……。

どうしよ。

エスカダーカーを展開して……。

いや、下手なことして死者がでたらアカン。

ここは大人しくするか……。

 

私は他の皆よりは冷静でいた。

それは、こちらにはワンチャン牙を剥ける力があるからだ。

しかし、ここでそんなことをして、失敗なんてしたらそれこそ恐ろしいことになるのは明白。

だから、私はここは様子を見ることにした。

 

「おい!! まだか!!!」

「は、はい、すみません」

 

責任者は急ぎ足で大金を詰めた鞄2つを持って銀行強盗に渡した。

2人はそれを持って逃げようとするが……。

外からサイレンの音が近づいてくる。

それを聞いた銀行強盗の2人は冷や汗をかいて責任者に銃を突きつけた。

 

「てめえサツを呼びやがったな!!!!?」

「い、いえそんなことは……」

 

責任者は手を上げて首を振って否定する。

しかし、それを信じなかった強盗の1人はこちらに銃口を向けて銃の引き金を引いた。

 

銃声の後に私の隣の母親の倒れる音、うめき声、悲鳴。

それが続け様に耳を貫いた。

 

「ママああああああああぁぁぁ!!!?」

「うっ……ぐっ……!」

 

不幸中の幸いというべきか……急所は外れたようで、まだ生きていた。

女の子は泣きながら、母親に抱きつく。

 

「だ、大丈夫だから……大丈夫だから……ね? 静かに……」

 

母親は女の子を落ち着かせようと笑顔でいう。

何故か無性にアイツらに腹が立ってきた私。

女の子の泣く声に痺れを切らした強盗が銃口を女の子に向ける。

 

 

その時、私は意識がスーッと抜けていく感覚に襲われた。

 

 

 

「うるせえよこのガキぁ!!!」

「……!!」

 

しかし、それを小野寺龍照は庇う。

彼は女の子を庇いながら、強盗2人を睨みつけた。

もちろん、彼の行為に強盗は怒声をあげる。

 

「なんのつもりだ?」

「ぶち殺されてえのか?」

 

そう言うと、小野寺龍照はニヤリと微笑み、静かに笑いだした。

 

「ンフフフフ……」

 

笑いながら、すっと立ち上がり、強盗2人を見つめる。

しかし、その声は男性のものでも、なんなら小野寺龍照のものでもなかった。

濁りのない綺麗な美声だった。

強盗は手を震わせながら銃口を小野寺龍照に向けるが、彼は微動だにせず、こう言い放った。

 

「精々楽しませてもらえるかな?」

 

そう言い放った瞬間だった。

小野寺龍照の姿が一瞬にして姿を消して、強盗の懐に迫る。

 

「なっ!?」

「え??」

「逃げられると思ったの?」

 

足蹴りを食らわして、人質を取っているほうの男性を転がして人質を解放。

もう1人の方を手刀で脇腹を叩く。

 

「うごっ!!?」

「あがっ!?」

「いい顔するね、そそられるわ……」

 

ニヤリと不敵な笑みを浮かべて見下す彼。

一応と言わんばかりに転がっている拳銃2丁を踏みつけて破壊する。

 

「……な、なんなんだ……おまえ……」

 

強盗が恐怖の眼差しを彼に向けて言い放つ。

それを聴いた小野寺龍照は女性らしい仕草をして、口を開く。

 

「私? 私はね」

 

少し溜めてから、ゆっくりと声を出した。

 

 

 

「エスカファルス・アプレンティスよ」

 

 

 

 

 

続く

ふと思った事がある。実行するとも限らない。ルーサーかアプレンティスを、シャドーコリドーか、ととモノの世界に一時的に転移させてもいい?

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