「マザー、いますか?」
月本部まで転移し、そのまま中枢近くまで走る。
中枢近くまで向かった私はマザーを呼んだ。
すると、中枢へと繋がる入口からマザーが現れた。
私の姿を見た彼女は開口一番にこう言った。
『君の言いたいことは分かる。鷲宮コオリのことだろう?。』
「ええ。失礼ですがフォトナーに見返したいと思うあまり、少し過激になっていませんか? まるで……」
まるで深遠なる闇のようですよ。
それを話そうと考えたが、すんでのところでそれを止める。
マザーにその言葉は余計なお世話とやぶ蛇という言葉が似合いすぎる。
『……。』
「……別に構いません(どうせ元に戻るし)が、目的に執着し過ぎると自身の身を滅ぼす事になりかねません。とだけ忠告しておきます。下手すれば闇に堕ちる可能性すらありますよ」
そう言うと、マザーはこくりと頷き『申し訳ない。肝に免じておく。』と言った。
「なら良いのですが……それより、ヒツギさんを回収したのでしょう?」
『そうだ。襲撃の準備はできた。すぐにでもオラクルへと向かう。』
「そうですか」
『小野寺龍照。君たちマザークラスタ極東支部の幹部全員にもお願いがある。』
「……ええ、私がこの世界に来て、マザークラスタに入った時に約束しましたもんね」
『そうだ。オラクル船団を掻き回して欲しい。』
マザーの頼み事に私は頷いた。
「分かりました。但し、我々幹部全員には"何がなんでもアークス、及びアークスシップに住まう人々全員を殺さないように"と言いますが良いですよね?」
深遠の目でマザーに問う。
彼女は表情ひとつ変えずに『構わない。』と言った。
「襲撃は?」
『2日後。』
「了解です」
私はそう言ってからその場から立ち去った。
マザークラスタ極東支部へと戻り、ダークファルス・エイジス等のマザードールズが格納されている地下の大型格納庫へと向かう。
「最近BETA型幻創種多いよね〜」
「ホントだよ。デカいし数も多いし、幻創種の中で1番クソだわアイツら」
「アラガミ型も多い。アレも早急に討伐しないといけないから厄介」
格納庫では衛士強化装備を着用している女の子達がジュースを飲みながら談笑をしている様子が見えた。
「(そうだよな。最近、あの2種類の幻創種が主流だな)」
アニメとゲームで熱の間は当然ではあるが、多すぎる。
エイジスを他のマザークラスタに派遣して討伐の支援をしているから、BETA型やアラガミ型に世界は制圧されていないが……とんでもない幻創種が現れたもんだ。
もちろん今の所、BETA型やアラガミ型幻創種に被害を受けた最悪な報告はない。
あれらの世界観を見れば、この世界はまだ平和だと痛感させられる。
「……」
さて、私はアリスさんから貸してくれた1つの格納庫へと入っていった。
そこには個人的な趣味で作っておいた、頭の無いエスカ・モビルスーツが鎮座している。
「(……使うかはまだ未定だが、オラクル船団の撹乱ならある程度役には立つだろうな)」
心の中で呟きながらピコピコとキーボードを打って機体の調整をしていく。
「(2日後か……他のエスカファルスと大原達にも連絡入れるか……)」
私は早めに最終調整を終わらせてから、エスカファルス勢と大原、藤野に小会議室に集まるように連絡を入れた。
「(とりあえず、最終調整はこのくらいでええやろ。知らんけど)」
私は早歩きで小会議室へと向かった。
「BETA型とかアラガミ型がここに襲ってくる可能性とかあるのかな?」
「あるんじゃない? 幻創種ってどこでも具現化するし」
「もしそうなったら怖いよね……。食べられたりするんでしょ?」
「大丈夫だよ。ここは最新鋭の設備が揃ってるし、エイジスもマザードールズもあるし、普通に返り討ちにできるよ」
女の子達が楽しそうに話をするのを小耳に入れつつ、格納庫を出た。
小会議室
「大体の察しはついているよ」
パタンと読んでいた本を閉じながら少し気だるそうに答えるルーサー。
それに対して私は、「まぁ、恐らくみんなは分かっているとは思うが」と前置きをしてからマザーから命令が出た事を話した。
「やっとか、腕がなるな!!!」
エルダーは武装色の覇気を纏わせた拳と拳をぶつけた。
「奥さんと娘さんはええんか?」
一応、エルダーにシーナさんとディアさんの事を聞いてみた。
もし、遊園地やらどこかに出かける予定があるならエルダーだけ待機させようと考えていた。
が、エルダーは物凄い闘争心に満ち溢れた笑顔で「問題ねえ。シーナとディアには仕事で数日開けると言ってある……!!!」闘気を放ちつつ言った。
「そかー」
私はそれだけ言って、説明を始めた。
「とりあえず、今回はあくまでオラクル船団を掻き乱してマザーの目的を円滑に達成させる事が目的や」
「オフィエルのクソジジイやアラトロンさんと同じを事をするってことだよね。いやー面白くなってきたなー」
「にゃー、まさか俺らがその役回りになるとは思っても見なかったのー」
pso2プレイヤーの藤野と大原はシミジミとした表情になっていた。
「ただ、我々はあくまでソレが目的な為、絶対にオラクル船団の人々を殺すような事は無いように。あくまで不殺でお願いしたい」
私がそう言うと、みんなは当たり前と言わんばかりに頷いた。
「初めは私がオラクル船団を適当に混乱させる。それから全員出撃してくれ。オラクルに向かう手段だけど、先に向かった私が深遠なる闇の力を使って、無理矢理転移させるわ。恐らくオフィエルと同様に座標さえ分かれば行けるはず。OK?」
私の説明に全員が頷いた。
ペルソナは「もう少ししたらマトイちゃんに会える……マトイちゃんに会える。ふへッ……ふへへへへへへへへッ……♡♡♡♡♡♡♡♡♡」とシャレになれない笑顔を浮かべながらヨダレを垂らしていた。
「いつものペルソナだね」
「マトイに出会うことで、マトイ欠乏症が治るといいが」
アプレンティスとルーサーは、気色の悪い笑みを浮かべるペルソナに苦笑いしていた。
私は彼女の事を無視して解散の挨拶をした。
「じゃあ、2日後にこの場所に待機。エスプチモスを置いておくから、それが破裂すると同時に転移させるわ。破裂が転移開始の合図な? 分かった!? それじゃあ解散ー!」
私は急いで最終調整の為に格納庫へと向かった。
そして、その最終調整中に私は膝をガクリと落とした。
そして、2日が経過した。
オークゥ・ミラーとフル・ジャニース・ラスヴィッツがアッシュを足止めに、オフィエルとアラトロン氏がマトイの陽動。
私たち極東支部幹部勢が全船団の陽動をすることになった。
「はぁぁ……」
私は月本部の中枢へと続く場所にテンションダダ下がりの状態で向かった。
既にマザー、オフィエル、アラトロン、そしてコオリが私の到着を待っているようだ。
しかし、テンションダダ下がりの私にはそんな事気づくはずも無い。
……何故私がテンションダダ下がりか教えてやろう。
エスカ・モビルスーツの最終調整中に、甚大な不具合を発見してしまいこの戦いに出せなくなったのだ。
最悪過ぎて、朝からテンションが上がらない。
せっかく、ティターンズ系統の幻創戦艦を沢山具現して始の艦隊をやりつつ、私はあのモビルスーツに乗って無双したかったのに……。
最悪すぎて笑えない。
「(でっか……ふっと……!!)」
しかしそんな私だが、その場所に着くなり1番にコオリさんの胸に目が行って、2番目に太もも、3番目に鼠径部に視線が行ってテンションが爆上がりする。
ウォークライや挑発でも放っているのではないかと思ってしまうエロさだ。
あと、服装と相まって更なる官能的なものを解き放っている。
エロい、ただただエロい。この子に対魔忍スーツ着せたら映えると思う。天宮紫水さんか、水城不知火さん辺りのスーツを着せてみたい。
だが、私は何も言わずに「すみません、お待たせしました」と一言。
それを聞いたマザーは表情一つ変えずに口を開く。
「揃ったようだな」
「そのようだの。後はオークゥとフルから連絡が来るのみ」
アラトロンは自身の頭をコンコンとノックするように叩きながら言った。
ここに来て少し緊張してきたな。
「(……)」
私はチラッとコオリさんの方を見ると、彼女は死んだような目でマザーを凝視していた。
少なくとも私は眼中にないようだ。
恐らく、彼女は八坂ヒツギさんを救う事で頭がいっぱいなのだろうな。
そんな事を心の中で思っていると、オフィエルのスマホから着信が入る。
「……私だ。……そうか、分かった」
簡素なやり取りをしたオフィエルはスマホをポケットに入れてから口を開く。
「オークゥから連絡が入った。アッシュと八坂エンガを隔離したそうだ」
「ホッホッホッ。ではこちらも始めるとするかの。小野寺龍照も準備は良いか?」
「ええ、問題ありませんよ」
アラトロンさんに話を振られ、私は神妙な表情で答えた。
それを聞いたオフィエルは静かに口を開く。
「では……いくぞ」
彼は手をかざして具現武装を行使する。
私たちを青い幾何学模様の結界を囲う。
その瞬間、宇宙に滞在するアークスシップも結界が覆っていく。
「隔離術式・次元転移……!! 此処より彼方へと繋ぐ!!!」
詠唱した瞬間、私の視界は一瞬にして変化する。
目に映る視界は、イベントステージと思われる場所、その奥には巨大なモニターがあった。
そのモニターにはWARNINGと赤く表示され、緊急警報と思われる甲高いサイレンが鳴り響いている。
そして、モニターよりも更に奥のガラス張りの窓からは多数の宇宙船が複数見えていた。
それらを見た私は高ぶる鼓動を押さえつけ、震える唇で一言。
「これがアークスシップのショップエリア……!!」
ゲームでしか見たことの無い光景に私は大声を挙げて狂喜乱舞したい衝動に駆られてしまう。
「船ごと、オラクル世界に転移した。私と翁は、マトイという少女の足止めを行う」
オフィエルは、私にそう言った。
それを聞いた私は「分かりました。でしたら、私はオラクル船団を混乱の渦に陥れます」と言って外に出すように頼んだ。
「隔離術式・空間転移」
私の頼みに、彼は返答の変わりに隔離術式を用いて私をアークスシップの外……つまり宇宙空間へと転移させた。
宇宙はこちらの宇宙同様に空気が無いが、明確な違いとして音が聴こえる事だ。
原理としては不明だが、恐らくフォトンのおかげだと思われる。知らんけど。
「(こんなにもアークスシップがあるのか……)」
私は直ぐに周囲に空気の膜を具現させて酸素を確保しつつ、辺りを見渡す。
私の周りには超弩級のアークスシップが航行?しており、前方の奥には黄色い光を放つ大きな花のような造形の船、マザーシップ・シャオが見えた。
遊戯王に出てくる"No.9 天蓋星ダイソン・スフィア"みたいだ。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
私は少しだけ体を縮こまってから……。
「すっげええええええええええええええぇぇえええ!!!!!!!!!!」
今までのキチゲを解放するかのごとく、大声で発狂した。
ゲームでしか見たことの無い光景が立て続けに、自分の目に映れば誰だってテンションが限界突破する。
「
今までにあげたことの無い、とんでもない音量の声で、喉を一撃で破壊するレベルの声で雄叫びを上げる。
「アークスシップううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!! ンマザーああああああああシップううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!!」
この言葉に全ての感情が込められている。
もうそれ以外に言うことがない。
ガラスの外側で見るだけだった幾多の光景が、私の目に、耳に、肌に、鼻に、全てが入ってくる。
「破裂してしまいそうだ!!!!!!!! この景色の!!!!!!!!! 奔流にいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」
いま、私は全知を全身に注入したルーサーの発狂する気持ちが理解出来た気がする。
「全知いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」
あぁ、私の中の全知はここにあったのか。
全知を掴むどころから握り潰したわ。
3分ほど狂喜乱舞した後、痙攣が止まない体を抑えて仕事に移る。
「さて、さてさてさてさて……やるか……興奮が覚めやらんけど……!!!」
私は深遠なる闇の力を使い、地球に置いていたエスモスを破裂させた。
そして、待機中の彼らを全てここに転移させる。
そんな中、時は少しだけ遡り、場所は艦橋に移る。
オフィエルの力によって、地球側の宇宙に滞在していたアークスシップはオラクル船団の元へと強制転移させられる。
「アークスシップが、転移!? ……転移座標は、これマザーシップ周辺宙域!? オラクル側の宇宙に戻された!?」
驚愕するシエラだったが、直ぐに事態収束を試みる。
まずはマザーシップからの問い合わせに応じる為に回線を繋ごうとした。
しかし、そこである異変に気づく。
「え? 応答できない? 他シップからのアクセス、完全遮断!?」
マザーの力によって、アークスシップの全回線を止めた。
それだけでなく、シップ内のリミッターを解除不可にまでさせ、完全に全てのシップを隔離状態にさせた。
少しだけ話をするが、アークスシップ内での武器の使用は禁じられており、全ての武器にリミッターがかけられている。
つまり、そのリミッターがある限りアークス達は艦内で武器を振るうことができないのだ。
どういう事か、今のアークスでは侵入者と戦うことができない状況にある。
シエラはあらゆるコードを使ってリミッターを外そうとするが、マザーが先に全てのコードにロックを掛けている事でシエラではどうすることも出来なかった。
これにはシエラも焦りの表情を浮かべる。
「どうして、こちらの管制を理解しているの!?」
そんな中、慌ただしいショップエリアを我が物顔で闊歩する男が2人。
「pso2を介してなら、幾度が来たがこうして来るのは初めてじゃな。ホッホッ、何とも不思議な感覚だのぉ」
「奴らが月に来てくれたからこそです。座標さえ掴めれば、私の能力での転移は容易。あとは、マザーの思うがままに」
オフィエルとアラトロンである。
「ふうむ、素材にしろ造りにしろ、ここの建築は興味を引く物ばかりであちらこちらに目移りしてしまうのぉ」
建築家としては、やはりオラクル側の技術に興味津々のようだ。
少し心躍るような口調で話すアラトロンに、「翁、我々の目的をお忘れなきよう」と少し厳しく指摘する。
「ホッホッ、無論じゃよオフィエル。ここで年長者の我々が気張らねば、オークゥとフルに申し訳が立たぬわ!!!」
そして、アラトロンはショップエリア全域に轟くような声で言い放つ。
遠からん者には音に聞け!!!
近くば寄って目にも見よ!!!
我が名は、アラトロン・トルストイ!!!
マザークラスタ 土の使徒!!!
破壊を恐れぬなら、いざ参られい!!!
陽動作戦の一環とはいえ、戦国武将もビックリの名乗りをあげた。
具現武装であるトールハンマーを掲げて、土色のマザークラスタのシンボルが浮き上がる。
「……くっ、リミッターを食らってるが、拳なら関係ねぇ!! いくぞお前ら!!!」
「「おう!!!」」
ショップエリアにいたアークス達はリミッターが掛けられた武器を捨てて拳で殴りにかかる。
「ほう、ならばワシも拳で行かぬば恥と言うもの!!!」
殴りにかかるアークスを見たアラトロンは躊躇無くトールハンマーを投げ捨て、力強く虚空を殴りつける。
それは破壊的な拳圧を発生させて、アラトロンに立ち向かう大勢のアークスを一瞬にして吹き飛ばした。
「……な、なんてジジイだ……!?」
「俺たちを……一撃……で……!」
大勢のアークスがアラトロンの攻撃で気絶する中、辛うじて意識のあるアークスはアラトロンの強さに驚愕する。
「……」
オフィエルは何も言わずにメスを具現化させて意識のあるアークスに飛ばした。
「くっ……やられる……!!」
アークスは逃げようとするも、先程のダメージがあまりにも大きすぎて思うように身体が動かなかった。
あと少しでやられる。
その時だ。
上空からラ・グランツが照射されて、メスを全て消し飛ばした。
更にイル・グランツの弾幕がアラトロンとオフィエルを襲う。
「どうやら、来たようじゃのぉ!」
「ええ、そのようですね」
その弾幕を全て回避したアラトロンは、ショップエリアに舞い降りる女神のような美少女を見た。
「今のは警告。このまま帰ってくれないかな?」
優しくも殺意の籠った声色の美少女は、持っている武器を彼らに突きつけて冷たく言い放つ。
それに対してオフィエルも淡々と言葉を吐く。
「確認したいことがある。創世器、明錫クラリッサⅢ所持者。貴公がマトイか?」
「だとしたら、なに?」
2人を静かに睨みつけながら言う。
「ホッホッ。そなたがマトイであるのなら、少しばかりお相手願いたい!!!」
アラトロンのその言葉によって、ショップエリアが戦場となった。
そして、艦橋では更なる混乱が起きる。
必死にシップ内のコード入力を行うシエラ。
突如としてそのリミッターが全て解除され、全シップ及びマザーシップの連絡が可能となった。
彼女がやったものではない。
突然だ。
「え、どうして……急にリミッターが……!?」
もう訳が分からない。
追い打ちとばかりに、緊急警報のアナウンスが鳴り響く。
─緊急警報発令。オラクル船団の中心地付近にエーテルの増大が……え?─
アナウンスの戸惑う声。
静寂が3秒ほどした後、全アークスシップにおぞましいアナウンスが発せられる。
─緊急警報発令!!!!! オラクル船団中心地に……深遠なる闇と思われる反応が……8つ、増大しつつあります!!! 緊急警報発令!!!!! 深遠なる闇の反応が!!!!!─
「し……深遠なる、闇……!?」
シエラは絶望の表情を浮かべ、前方に映る景色を見る。
8つの青々しい光と稲妻と共に、それらが顕現され始めた。
彼女のモニターにもそれらのパラメーターが表示されるが、絶望の彼女にはその数値は見えていない。
─アークス各員緊急出撃をお願いします!!! 繰り返します!!! アークス各員!!! 出撃を!!!─
ショップエリアで熾烈な戦いを繰り広げていたアラトロンやオフィエル、マトイも緊急警報やモニターに映る光景を前に戦いが一時中断となる。
「うそ……そんな……どうして……?」
強気だったマトイも、モニターに映る絶望には冷や汗を流す。
「……ほう。奴は本気のようじゃな」
「……あそこまですれば、マザーも誰の邪魔をされることなく目的を達成できるでしょう」
モニターを眺めながら2人はそれぞれ余裕の口振りで言う。
そして、艦橋では前方に君臨した8つの絶望を前にどうしたらいいか分からず狼狽えるシエラと、何かを感じ取ったのか只々それらを見つめるアルの姿があった。
「こ、こんなことって……!」
「しんえんなる……やみ」
オラクル船団中心地に堂々と顕現した存在は、全アークスシップのモニターなどに映り、全てのアークスを絶望へと落とした。
続く
今回のイラストは「たなか えーじ」先生に描いて頂きました。
ありがとうございます!
エピソード5どこに行くか考えてない()
ふと思った事がある。実行するとも限らない。ルーサーかアプレンティスを、シャドーコリドーか、ととモノの世界に一時的に転移させてもいい?
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いいよ。
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ダメ。