大凡な転移者と啓蒙的魔眼   作:佳和瀬

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処女作なうえ受験生なので遅筆ですが楽しんでくれたら幸いです。
こうした方がいいのでは?といったアドバイスはありがたいので何かあったらコメントにでも書いてください。


転移、そして気絶

痛い

 

 

痛い、痛い、痛い、熱い、熱い、熱い、体が、いや()が燃える、暴れる、異物を体が拒絶するように、体に強引にねじ込まれるような。

 

まだ足りない、もっと奥、深奥まで至れ、そんな声が聞こえた気がした。

朦朧とした意識の中、走馬灯のように過去が脳裏を過る。

 

 

 

 

 

 

気怠い体を引きずるように学校から帰る。あいつらとの予定も無く久しぶりに家でゆっくり積んであるゲームでもするか、なんて考えていたときだった。

「うぁ………!」

突然に体がふらつく、視界が歪む、なんだか無性に眠くなる。そのまま眠気に逆らえずに倒れるように意識を失った。

 

 

 

…………ここはどこだ?眼を覚ますと見知らぬ場所にいた。体を起こし周りを見渡すと大量の紙束やよくわからない液体が入っている試験管が見つかる、何かの研究施設のようだ。

「うお……何だこりゃ」

現実から目を逸らすため下を向いたら緑の幾何学模様が走る固い台座?のようなものの上で横たわっていた。周りには4柱の青の幾何学模様走る柱が立っている。

「おいおい何だよ、これ」

自分に起こった非現実な光景が信じられない。そのまま5分程固まったまま呆然としていたが………このま座ってるわけにも行かない、台座から降りて周りを探索する。この場所の手がかりを探し紙束を調べ………は?どういうことだ?紙束には俺の知識には無い文字?が並んでいた、いやそれだけならまだわかる、俺の知らない文字などたくさんあるだろう。だがなぜ()()()()()()()()()()()

 

この紙に書いてある文字を俺は知らないはずだ、なのにこの文字を読むことができる。正直意味がわからないが疑問は一旦置いておいて読んで見る。

 

『4月18日:<眼>の適合者を見つけた。これで3人目だ、1人目は<眼>が移植した瞬間に肉体が爆散して2人目は肉体をこっちの物に変えたおかげか移植までは無事だっただが<地脈の干渉花>に触れたあとに爆散、こちらの世界の肉体じゃないといけない事は分かったがその後どうすればいいかがわからない。何が足りないんだ?』

 

『6月5日:魔力強度が足りていないのかもしれない、地脈の干渉花を介さなくても魔力強度を上げる為にはどうすればいい?』

 

『12月13日:やっとだ……空間魔力濃度を極限まで高めることであの遺物を起動させる事が出来た。これにより3人目の魔力強度を5段階上げることができるだるう。』

 

『3月30日:おかしい、適合者が転送されない。クソッ転移装置の方に異常があるのか?上の方はこの事について焦っているようだ。第一、組織は何が目的なんだ?この<眼>は軽々しく扱っていい代物ではない。それにこの眼はどこから持ってきたんだ?考えれば考えるほど不可解だ。』 

 

『10月22日:<奴>の攻撃が激しくなってきた。このままではこの研究所ごと潰されるぞ、適合者はまだ転送されない。上からあと1ヶ月で引き上げるように指示が来たがこのまま諦める気はないようだ、しっかりと<眼>と研究資料を持って本部まで出頭するように命令が来た。こういう時の為に隠し通路を作っていて良かった。』

 

『チクショウがっ<奴>が潰しに来た。もはや眼を回収する時間がない。さっさと逃げ───』

 

 

「おいおい……質の悪いドッキリじゃねぇよな…?何だよ、これ」

信じたくない、背に冷たい汗が流れる。これに書いてあることがホントだとここは異世界ってことだぞ?眼?魔力?組織?あまりの内容に放心仕掛けるがなんとか気を保つ。

「まずはここから出ないと…」

逃げ出すように奥に進むと信じられない光景があった。

「出口が………これは………樹?」

出入口と思われる通路の先が歪に捻れた樹で塞がれていた。こんなの人間ができる事じゃない、圧倒的な非現実を目のあたりにしたからかここが地球とは違う異世界だという事が本当だと思えてしまう。

「これが紙に書いてあった<奴>の仕業なのか?」

そんな事を考えながら脱出方法を考えていて思い出した。そうだ!なんで忘れていたんだ!隠し通路があるって書いてあったじゃないか。来た道を引き返し、隠し通路の情報を探す。そんな都合良く出てこないか…と思っていたら最初の台座の近くにメモ書きのようなものが置いてあった。

 

『隠し通路への行き方:なんかみんな忘れそうだから書いておく。台座の奥にある窪みを思いっきり持ち上げる。台座が持ち上がったら下の通路を真っすぐ進めば近くの森に出る。』

………こんなん忘るわけねーだろ!死ぬほど単純じゃねーか!そんなこんなで台座の窪みを持ち上げる。この台座、思ったより軽いな。

「本当にあった…」

通路は狭く人一人がギリギリ歩けるサイズだったが心がはやり駆け足になってしまう。先に光が見れた途端走り始めてしまった。通路を抜けると森の中だった、木が大きく伸びあたりは草が生い茂っている。そんな光景、地球でも見たことがあったのに見惚れてしまった。……?奥に青く、薄く光る何かがあった、近づくとそこには大きな、花があった。それを見た途端、体が勝手に動く。花に体が近づく、手が、花に触れる。

 

『地脈への干渉を確認、<原罪の魔眼>との接続を開始。         

………適合適性:規定値突破      

………魔力強度:規定値非到達────適合適性<大>により補填………規定値到達

………魔力量:規定量到達

………戦賦適性:ロアン・ウェーバーの戦闘術、ノクドゥ・ボルドーの<武転>、アクシア・エバーテイルの<魔装填>への干渉適性を確認。

………<原罪の魔眼>との接続完了。

 

────意識が消える、

「死に、たく、ない…くそったれが…」

意識が消える直前、目の前に人影を見た気がした。




設定を考えるほど矛盾が生まれる…主人公は過去に何かあったわけでも古武術を習っていたりもしないただの高校生です。作中の魔眼に適正があったのが運の尽きですね。
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