Infinite Stratos ~The Ruler of War~   作:Bradford

6 / 6
あの日から1週間、ISに関する訓練と知識の勉強をずっとしてきた。

まさか、自分の教師が元軍人だとは思わなかった。

ファリーナは元トップガン。ユーリヤは元テストパイロット。

そんな所の出身だったおかげで随分と楽しくやれた。

ファリーナのISをオーバーシュートさせて後ろにずっとくっついたり、ユーリヤ相手にコブラ機動で後ろを取ったり…

とにかく、滅茶苦茶だったということだけは言える。

おかげで大体感覚がつかめた。

…しばらく筋肉痛がひどかったが。

―リーデルの個人日記:10日目―


第4話

「えーっと…説明書は…めんどくせ、()()()()()()やりゃあいいか」

 

"ブラックウィドウ"の説明が書かれた()()()()()()()()()を雑におく。

 

ISを装着しながら、試合が終わった後のことを考える。

 

(この試合が終わったらIS委員会の連中どうすっかな…こいつをIS委員会が狙ってんのは分かってるが…ま、終わった後にゆっくり考えりゃいいか)

 

「リーデル、入るぞ」

 

「せめてノックとかしたらどうですか?ブリュンヒルデさん?」

 

嫌味を込めてそう呼ぶ。

 

「で?何です?」

 

「たった今織斑の専用機が届いた。お前が先に出ろ」

 

「ハッ!そんなこったろうと思ってましたよ。にしても今時の企業は要求したものは作るのに約束の時間には間に合わせないんですね。驚きましたよ」

 

「にしてもろくに訓練もしてないやつがベテランに勝てるんですか?」

 

「何、どうにでもなるさ」

 

何処か不安の混じったような表情で言う。

 

「…随分と、大切な弟なんですね」

 

「ああ、私の()()な弟だからな」

 

…俺のことは助けてくれなかったのにか

 

誰にも聞こえない声で呟く。

 

今更家族としての形に拘るつもりはないが、少しぐらいは自分のことを気にしてほしかった。

 

自分の知っていた千冬がどれだけ頑張っていたかを知っていたから。

だから少しでもほめてほしかった。「よくやったな、えらいぞ」と。

でもそれは所詮ただの夢だ。そんな夢は存在しない。

 

それに、だ。

 

今更そんなことを言っても仕方が無い。また戻ったとしても同じことの繰り返しだろう。

 

だからこそ俺は織斑拓也の名前を捨てた。だからこの女(千冬)は家族なんかじゃない。ただの人殺しだ。織斑拓也という人間を殺した殺人鬼だ。

 

「何か言ったか?」

 

「別に?聞き間違いじゃないですかね。それか、()()()()()()()()()()()()()()()()が貴方にささやいてるんじゃないですかねぇ?「あんたなんか家族じゃない」ってね?」

 

笑いながらそう言う。

 

千冬は顔を少しゆがませるが、直ぐに普段の顔に戻る。

 

専用のヘルメットをつけて、ISを展開し、装着する。

 

「…行くか、"相棒"」

 

そう呟いてピットからアリーナに飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

「あら?逃げずに来たのですか?」

 

「生憎、強制参加らしくてな」

 

実際、強制参加だし参加しなきゃ命が危ない。別に連中のパイロットとかを皆殺しにすれば気にしなくて済むが。

 

「でしたら、棄権されては如何ですか?直ぐに終わりますわよ?」

 

相も変わらず見下す様な言動を取る。ISが無ければ何もできないくせに。

 

「それにISを展開していないではありませんか。つまりはそういうことではなくて?」

 

「何でも見た目で判断するのはよくないぜ、オルコットさんよ」

 

自分が言えたことではないが。

 

「さて、やろうか」

 

まるで元々その場にあったかのように機体が展開され、それに乗り込む。

 

「……」

 

セシリアは啞然としているが気にせずにブースターを吹かし、オルコットよりも高い位置に立つ。

 

「ほら、これで文句ないだろ?」

 

「ず、随分と変な機体ですわね。私の《ブルー・ティアーズ》いい的になりそうですわ」

 

「ほーん、その的とやらはお前さんも当てはまるんじゃないか?」

 

実際、変な機体と呼ばれても仕方ないだろう。

 

ISには本来ついていないヘルメットとフルスキンとも呼べない装甲、部品の一部がはみ出たスラスター、背中の格納装置にダークグレー1色の機体。

 

こんなISはこいつだけだろう。

 

「いい名前だが、乗ってるパイロットが()()()()じゃな?それに、お前さんのISみたいに派手なのはいい射撃訓練の的になるぜ?」

 

適当に煽って見る。

 

「…なんですって?」

 

「おっと、相手がクズなもんで、つい口にしちまったよ」

 

「あ、あなたねぇ!」

 

顔を赤くして怒鳴り散らすオルコット。

 

(おーお、釣れた釣れた。今更の女はこれでも釣れるから楽でいいな)

 

右腕に持ったライフルが少し震えている。

 

普通、射撃戦特化の機体のパイロットは普段から冷静な人間に向いている。

 

無論、直ぐにヒステリックに騒ぎ始める女には向いていない。

 

自分はどうかって?…普段から感情の起伏が激しくないからある意味向いてるよ。

 

「それに私のISと比べてSEが多いのですか!?…所詮は男ですわ!どうせ機械に細工をしたのでしょう!?」

 

SE、シールドエネルギーの事だが、確かに多い。()()()()()()1750はある。普通はどれだけ多くても1250。500も差がある訳だ。…()()()()まだ少ないほうだが…。

 

「もう泣いて土下座して謝ったって許しませんわ!精々私の《ブルー・ティアーズ》に無様に撃ち抜かれなさい!!」

 

怒りという感情に流され、ヒステリックな声を響かせてライフルを向ける。

 

ブー!!

 

試合の開始を告げるブザーがなった。

 

「さぁて…代表候補生の実力とやらを見せてもらおうか」

設定集を書いたほうがいいでしょうか?

  • 書いて。
  • 書くな。
  • ご自由に。
  • V1、回転。
  • アンケートだ!真水に浸けろ!
  • デンバーは駄目です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:30文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。