失くし者 (旧題失った者)   作:お昼寝須磨さん

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はい、須磨さんです。

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では、どうぞ


第三章 夜
夢夢ドリーム


提督サイド

 

提督「ん・・・」

 

朝か

 

今日は古鷹の講義だっけか・・・

 

荒船を起こそう

 

提督「朝だぞ荒船・・・え?」

 

荒船がいない

 

俺は昨日の夜荒船が俺の帽子の中で寝たのを見ている。

 

しかし荒船はいない

 

しかも俺の帽子も艦息としての測距儀付きの帽子では無く提督としての俺の帽子だ。

 

他にもおかしい所がある、

 

提督「此処は俺の部屋じゃないか!」

 

そう、俺の部屋、提督の私室だ

 

俺は未だに治療室で寝起きしている・・・

 

おまけに俺の服もだ。

 

提督服は死んだ龍驤に着せた筈で昨日の俺は艦娘荒船の上着に提督ズボンといった服装だった筈だ。

 

なのに壁に掛けてあるのは提督服なのだ・・・

 

俺の頭に淡い期待が浮かぶ

 

もしかして鎮守府襲撃は俺の夢だったのでは?

 

仲間が死んだあの地獄は悪夢だったのではないか?

 

いやいや、だったら俺の記憶は?

 

夢にしては余りに生々しくはないか?

 

そうしていると

 

扶桑「提督、そろそろ朝ご飯の支度が出来ますよ~、早くしないと赤城さんに食べられてしまいますよ~」

 

ドア越しに声が聞こえる、扶桑の声だ。今日の秘書艦か・・・

 

提督「直ぐに行く」

 

俺は混乱する思考を一旦頭の隅に置いて服を着てドアを開ける

 

扶桑「おはようございます、提督」

 

提督「おはよう扶桑」

 

扶桑「では食堂に向かいましょう」

 

そう言って歩き出した扶桑の後に俺も続く

 

 

 

 

 

食堂

 

 

 

食堂に着いた

 

艦娘が仲良く朝ご飯を食べている。

 

鳳翔さんが食堂の厨房で料理をしているな。

 

食堂は朝ご飯の良い匂いと暖かくて柔らかな朝色に包まれている、

 

提督「おはよう鳳翔さん」

 

鳳翔「おはようございます提督、扶桑さん」

 

扶桑「おはようございます、今日も美味しそうですね」

 

鳳翔「今日は鯖の味噌煮ですよ」

 

俺の好きな献立だ。

 

扶桑と俺は朝ご飯を受け取る。

 

提督「さて、扶桑よ何処に座ろうか」

 

扶桑「そうですね・・・」

 

二人で座る場所を探していると

 

 

??「あれ?提督じゃん、ちーっす」

 

呼ばれた

 

上官である俺にこんな口を聞く艦娘は・・・艦娘は・・・

 

 

提督「鈴谷」

 

鈴谷「おっはよ~提督、扶桑さん、ん?なんか元気無い?」

 

最上「おはよう提督、扶桑、隣どうだい?」

 

提督「最上」

 

隣には短髪で短パンの僕っ子、最上もいる

 

提督「鈴谷、最上おはよう」

 

扶桑「鈴谷さん最上、おはようございます」

 

鈴谷「やっぱり提督元気無いじゃん!」

 

提督「いや、少し悪夢を見たんだよ・・・隣失礼するぞ」

 

俺は最上の隣に、扶桑は鈴谷の隣へ、俺の対面には鈴谷が座っている

 

      位置

 

     最上 提督

 

    さ ば み そ(テーブル)

     鈴谷 扶桑

 

鈴谷「で?」

 

提督「ん?」

 

鈴谷「悪夢って?」

 

提督「それを聞いてどうするよ」

 

鈴谷「べっつに~、嫌じゃなければ教えて欲しいな~なんて」

 

提督「まぁ、簡単に言うと鎮守府が襲撃されてお前達含めたほぼ全員が死んでしまう夢だ」

 

最上「僕もかい!?」

 

鈴谷「失礼だな~提督は、鈴谷達が沈む夢を見るなんて、演習見に来れなくて寂しかったのかな?」

 

最上「悪夢では僕達は沈んだんだろうけど、今の僕達は何処へも行かないよ、安心して?」

 

扶桑「そうですよ、私達は此処にいます」

 

あぁ泣きそうだ、鈴谷達の顔が歪んで見える。

 

すると   パシヤ

 

??「青葉見ちゃいました!!大スクープです!」

 

??「見出しは  提督から涙!?提督を泣かせた艦娘の言葉とは!?  だ!」

 

出たな

 

提督「パパラッチ重巡ズめ」

 

鎮守府のパパラッチもとい問題児二人組

 

提督「変わらないな青葉に青(せい)」

 

青葉「おはようございます!司令官!」

 

青(せい)「おはようございま~す!」

 

そう、艦娘青葉と艦息青葉だ、同じ艦なので艦息の方は青(せい)と呼んでいる

 

提督「朝から元気一杯だな」

 

青葉「そりゃあねえ」

 

青(せい)「朝から特ダネだもんな!」

 

鈴谷「二人とも!写真寄越しなさい!」

 

青葉「え~、やですよ」

 

青(せい)「せっかくの特ダネを渡すわけにはいかないね」

 

青葉「と言うことで」ダッ

 

青「明日の鎮守府内新聞をお楽しみに~」ダッ

 

鈴谷「こらー待ちなさーい!」ダッ

 

鈴谷が追いかけて行った・・・

 

扶桑「相変わらずですね」

 

提督「あぁ」

 

最上「まるでゲリラ豪雨だね」

 

??「会話中に失礼する」

 

長門「私達が沈む夢を見た若造がいると聞いたのでな」

 

提督「長門よ多分お前んとこの提督だぞその若造は」

 

長門「安心しろ私は貴様の元から去らんさ、私を失望させない限りは・・・な」

 

提督「・・・善処する」

 

長門「はっは!心配するな!貴様はこのまま成長してくれれば良い・・・提督として、な」

 

提督「そうか・・・ん?提督として?他に何があるんだ?」

 

長門「いや、何でも無いさ・・・最後にもう一度言うが、私は貴様の元から去らん、貴方が生きる限り私は貴方と共にあるんだからな」

 

提督「長門・・・」

 

長門「それでは私は訓練に向かうとしよう、あ、提督よ」

 

提督「何だ?」

 

長門「チトとチリが模擬戦するから見に来て欲しいと言っていたぞ、」

 

提督「そうか、じゃあ工廠に用事もあるし食べ終わったらその足で見に行くよ」

 

長門「そうすると良い」

 

扶桑「また大淀さんに呼び出されますよ?」

 

提督「ん~・・・その時はその時」

 

扶桑「もう・・・」

 

最上「あはは、提督は提督だね」

 

提督「そうだぞ」

 

そう、これが俺達の鎮守府、そして俺は此処の提督

 

提督「やべ、さばみそ冷める」

 

扶桑「ずっと話してましたもんね」

 

扶桑はもう食べ終わっている、早いな

 

提督「さばみそ美味しい」

 

最上「好きだね~さばみそ」

 

扶桑「I LOVE サバ・・・ですもんね」

 

提督「美味しい物は美味しいんだ」

 

やっぱり夢じゃない!

 

だって料理の味がするし、

 

さばみそ美味しいし

 

さて、食べ終わったらチトとチリの模擬戦見て、大淀に呼び出されて、仕事をする・・・そんな日常を送るとしますか

 




少し日常回が続きます


では、次回も呼んでいただけると嬉しいです。


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