はい、言い訳をします
目茶苦茶忙しかったです
ホントにね
家に帰る
風呂入る
ご飯食べる
寝るっ
起きるっ
ご飯食べる
7時に家を出るっ
てゆー生活を送っていた為全く進みませんでした
ごめんなさい
「さて・・・と」
俺は今訓練を終え、艤装を片付けているところだ
「やっぱり妖精さんがいるのといないのとでは大違いですね」
「だな、なんか自転車に電動アシストが着いたような楽さだ」
荒船と雑談しながら片付けを進める
「さて・・・これぐらいで良いだろう」
「また書類と睨めっこですね」
「そうだな」
工廠の扉に触れる
ゴ~ン
「ん?」
「どうされましたか?」
ゴ~ン
「頭の中に何かが・」
ゴ~ン
「っぐ・・・ぁ・・・」
ゴ~ンゴ~ン
「提督!!」
頭に激痛が走った
激痛が退くと同時に頭に色々な景色と音が入り込んで来る
海の音
風の音
太陽の光
雨の音
雪の冷たさ
鉄を打つ音
振り下ろされる金槌
丹念に研磨されキラリと光る主砲
明石の声
艦娘の・・・皆の声
忙しなく働く機械
暖かい
工廠の喧騒
これは・・・記憶か?
工廠が見つめてきた日常の記憶
やがて音は変わって行く
いつもとは違う緊張感を持った音
これは・・・大規模作戦の時だな
傷つき悔しそうな艦娘と、艤装の音
終わった後の安堵と喜びの混じる笑い声
俺も・・・いるな
そして
あの日
ついこの間起こった事
普段の喧騒とは反対の
熱い音
迫り来る敵に焦る声
傷ついた艦娘のうめき声
追い付かない治療
そして
深海の声
どんどん熱くなる
もう目茶苦茶だ
包帯を巻いた艦娘が抵抗している
バリケードを作り篭っている
そして突破され
踏みにじられ
ずるずると下がっていく
艦娘も深海も入り混じっている
そして次々と流れ込んでは撃破されていく深海棲艦
髪を振り乱し、ボロボロの腕を振り上げ戦う艦娘
バタバタと倒れて行く妖精さん
今度はどんどん冷めていく
終わった後の悲惨な跡
妹を探す姉の叫び声
姉を呼ぶ妹の啜り泣き
それらが俺に流れ込んで来る
俺が欲しているのか?
俺が、荒船が、欲している
記憶を欲しがっている
色々な記憶も景色も欲しい
なんだろう・・・
似たような事が前にあった様な
姉・・・妹・・・
俺の、家族?
何処だ?
誰だ?
わからない
数日後・・・
海を進む一隻の揚陸艦艦とそれを囲みながら護る艦娘艦隊があった
「さて・・・そろそろだな」
「護衛艦隊に告ぐ、間もなく目標海域に入る、攻略艦隊の上陸支援に回れ」
「さて・・・と」
俺達攻略艦隊は装甲車に搭乗する
「頑丈そうな車ですね~」
「他の戦線でも活躍していた装甲車だからな、生半可な攻撃は通さんさ」
「攻略隊、出撃せよ」
「こちら攻略揚陸隊出撃する」
戦車達や輸送車両が乗った揚陸挺がハッチをくぐり波を滑り出す
「こちら攻略艦隊 旗艦荒船、出撃する」
今回は荒船、翔鶴、大和、古鷹、霞、夕張という重型編成だ
目の前には緑の島、所々に荒廃した建物が群生する
万が一があるため護衛艦隊は洋上にて停止し、対空装備含めた全火器を上陸地点に向ける
「攻略隊より攻略艦隊、上陸地点の確保完了」
「よし、前進開始して上陸、後に旧市街地へ向けて進軍する」
そして揚陸挺は波を掻き分け上陸地点に到達した
揚陸挺の扉がスロープとなり下りて行く
発進準備完了だ
「イグニッション!!」
「あいよォ」
装甲車の操縦手がボタンを押す
キャルルルル
ガルルッ パリパリパリパリッ
ドドドドドドドドド・・・・・・
「なんかエンジン音が独特ですね」
「なんか昔のアメリカンマッスルカーみたいな音するよな」
「コイツのエンジンは8リッターV型10気筒なんでさァ」
「ホントに装甲車なのか?装甲車っぽいアメ車じゃなくてか?」
「アメ車っぽい音のする装甲車でさァ」
「アメ車は頑丈だし浪漫あるし最高でさァ」
???なんか装甲車のエンジン音が変わったかも
嫉妬心みたいなのを感じる
「俺ぁコイツと一緒に色んな戦場を走り回って幾度となく弾丸を受けてきたけどもエンジンが止まった事は一度もありゃ~せん」
「機関砲弾の直撃にも耐えたんでさァ安心して下さいよォ」
今度は嬉しそうな音がする
「それは頼もしいな」
「死のタクシーとか呼ばれてますがァ、乗せてる内は絶対に怪我一つ負わしゃぁせん」
「俺達を信頼してくだせェ」
「わかったわかった、君達を信頼するよ」
そうして癖の強い操縦手操るこれまた癖の強いマッスル装甲車は俺達を乗せて旧市街地へ向けエンジンを唸らせ駆け出すのであった
※マッスル装甲車
癖の強い操縦手とともに数々の戦場を走り回って来た歴戦の装甲車
とある疲れた整備兵によって魔改造された8輪装甲車、今回の癖の強い操縦手以外ではとても乗りこなせない為倉庫に放っておかれているところを癖の強い操縦手に助けられる
650馬力を発生させる8LV型10気筒のエンジンを搭載し、その分装甲が大幅強化されている
やろうと思えば時速185KM/h出せるらしい
人型戦車の主砲弾を耐えた事がある
(癖強操縦手は機関砲弾だったと勘違いしているぐらい頑丈)
最近操縦手がアメリカンマッスルカーに乗りたいと言いだした為マッスルカーに嫉妬している
癖の強い操縦手
数々の戦場をマッスル装甲車と共に駆けてきた歴戦の操縦手
誰も乗りたがらないで倉庫の隅で埃を被っていたマッスル装甲車を1人で整備し乗り回す
その為装甲車に懐かれるが本人は気付いていない
だが確かな信頼で繋がっている様だ