読むときは覚悟をしてください。
作者はハッピーエンド至上主義者です。とても、つらい。
《暗黒騎士》が現れ
…なぜならば、最初にギルド単位で殺しを行った最凶の
やつらは
こいつらを殲滅しなければ被害者は増え続ける。
しかし《
…状況が動いたのは八月某日。やつらの中から離反者が現れ、アジトがリークされたのだ。
低層の小さなダンジョンに潜んでいる彼らを襲撃するために攻略組で集結し、会議を開いた。
「おそらく、今まで見つからなかった原因は、あの《ラフコフ》がこんな低層で陣取ってるわけない…という先入観でしょう。
仮に見つけたとしても、低レベルプレイヤーはやつらにとって格好の
…と、アスナは苦虫を嚙み潰したように言う。…昔から辛酸をなめさせられた相手だ、やっとのことで剣を突きつけることができたこのチャンスを逃すつもりはないだろう。
…僕だって同じだ。いつもいつもなめ腐った態度でやらかしやがった報いを受けてもらうぞ。
今回、シノンも討伐に参加するが、いつも通りサポートに徹してもらうことを予め伝えた。
彼女は不満そうだったが、本当は参加すらしてほしくない…。
「…アスナさん、ラフコフのメンバーが抵抗して自身の命が脅かされると判断したら、殺害も考えていいんだよな…?」
僕の言葉に周りがざわつくが、アスナは頷いた。
「……ええ。基本的には捕獲がいいけれど、その場合には自分の命を優先して」
やつらのアジトを取り囲み、討伐隊のリーダーを務める聖竜連合幹部のシュミットが降伏勧告をするが、反応はない。
…ちゃんと準備も覚悟もした、はずなのに。…
例えるならRPGで必要なフラグを踏まずにボス戦に挑むような、不安感がある。
何かがおかしいのに、それを指摘できないもどかしさがもやもやする。
…だからだろうか。思考に集中してしまった僕は敵の不意打ちに反応しきれなかった。
「……っ!!?」
呆然とする僕に、キリトが叫んだ。
「キリヤ、敵襲だ!攻撃されている!!」
…あーもう、何やってんだ僕は!!先ずはこいつらをなんとかしなければ!!
…そうして始まったラフコフとの戦いは惨状と呼ぶにふさわしいものだった。
まず、殺人をためらってしまったこちらに、死者が数人出た。
やつらは殺しにためらいがないし、HPが赤になろうが笑いながら捨て身で襲ってくる。
狂乱で討伐隊も反撃し、殺人鬼たちも数人が死んだ。
そこからは地獄だった。敵も味方もほぼ分からず、誰が誰かもわからないままに殺し合う。
…あたまが、いたい。ぼく、は、なにを…してるんだろう。
がらすがわれる。わらいごえがする。
うるさい、うるさい、うるさい!!!
にやにやとわらうそいつをけんでまっぷたつにする。
われたそいつをむしして、ぼくはまわりをみわたす。
けんをすててしのんのもとにいこうとすると、じゃまをしてくるやつがいた。
「ひゃひゃひゃひゃひゃ!!武器を落としたぞ、ころ…」
そいつをなぐりころす。みどりだったばーがなくなってわれた。
しのんに剣をフリかぶッタそいつのクビスじニようしゃナく噛みつく。
「がッ!?は、離れろくそが!!」
急しょヲ狙ったタめか慌てルそいつのくびを、「や、やめ―」
かみ砕いた。
…ひどい味がする。ここまで頭痛がひどくなった記憶は、ちょっと思い浮かばないくらいだ。
…こんなじごくにいて、しょうきでいられない。…
…シノンは大丈夫か…?…僕はどうだっていい、彼女が無事なら。
彼女を視界に捉えると、震えていた。
「シノ…」
「ッ!…こ、
それは、キョゼツノコエダッタ。
カナシクテリカイデキナクテ、
あ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
<ラフィン・コフィン討伐における報告書>
《ラフィン・コフィン》が潜んでいたアジトへの強襲は、大量の被害を出したものの成功しました。
幹部プレイヤーである《赤目のザザ》と《ジョニー・ブラック》は捕縛に成功、その他の八人も黒鉄宮に送還されました。
…討伐隊の死者は十一名、《ラフィン・コフィン》は二十三名が死亡しました。…
《生命の碑》の彼の名前は未だ健在なので、間違いなく生きてはいるはずですが、現在捜索届をばらまいて行方を捜しています。
最後に、《ラフィン・コフィン》のボスである
…おそらく
報告者 アスナ
―キリヤは発狂し、シノンは彼を拒絶してしまった。
…今までと、同じではいられない。
と、いうわけでラフコフの壊滅です。
実は、狂っていくシーンが一番難しかったです。読みづらくてごめんなさい。
キリヤはどうなったのか?
シノンは何故拒絶してしまったのか?次回をお楽しみに。