仮面ライダーゼロワン&ウマ娘  OtherWorlds  REAL×RACE   作:泥団子男

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正式にトレーニングを始めた或人とミホノブルボン。
様々なトレーナーとの出会いを果たすが、ミホノブルボンの練習風景を見ていた「エイシンフラッシュ」のトレーナーに、「トレーナーをやめるべき」と言われてしまう。
「ミホノブルボンの夢を叶えたい」或人と「無謀な夢はウマ娘を不幸にする」と考えるトレーナー。
二人の意見がぶつかり合ったとき、仲裁に入ったトレセン学園理事長によって、「メイクデビュー戦での決着」を提案をされる。
或人とミホノブルボンの運命は・・・?



第4話 駆け抜けていこう 君だけのミチを

理事長からの突然の『メイクデビュー戦での対決』の提案。

エイシンフラッシュさんのトレーナーの言った通りなら事実上の『マスターのトレーナー生命を掛けた闘い』の申し出である。

でも、マスターは

「やります!俺達の夢が始まったばかりなんだ、こんな簡単に諦めてたまるか!」

と即答。

エイシンフラッシュさんのトレーナーも、

「私もそのご提案、謹んでお受けします。あの方のような考え方は危険だ。ここで止めねば…。」

と即答。

確認ッ!それでは、次のメイクデビュー戦での双方の活躍期待してるぞッ!」

こうして正式に約束が決まり、一日が終わった。

 

翌日、その噂が学校中に広まり、私やエイシンフラッシュさんは他の生徒から質問攻めに合った。

マスターはというと、噂を聞いた桐生院トレーナーが『見せたいものがあるので、ミホノブルボンさんと一緒に来てください!!』と頼まれたそうだ。

 

―放課後―

学園の食堂にて。

「えーっと、ここに桐生院さんがいるらしいけど…」

マスターと桐生院トレーナーを捜索中。

すると、

「あっ、お時間を取らせてしまってすみません!」

と声がしてこちらに駆け寄って来る人影。

「桐生院さん!ところで見せたいものって?」

マスターは、自然に話を進めた。

「あっ、そうでした!こちらです!」

そう言って取り出したのは一冊の『少し年季を感じる』ノートだった。

「これは、『トレーナー白書』と言って、私の家に伝わる育成の極意が記された本なんです!」

誇らしげに語る桐生院トレーナー。

「へ、へぇ〜…」

マスターの表情からステータス∶【困惑】を確認。

私もどういう反応をすればよいか分からなかった。

しかしそんな我々の反応も意に介さず、桐生院トレーナーは、その『トレーナー白書』のあるページを開くと私達に提示した。

「ただ、何度も読み直してもこの『スキル』のページのことだけが未だによく理解出来ないんですよね…。役に立つ情報なのは間違えないと思うのですが…。」

唐突な質問。マスターもこれには、

「いやぁ…俺に聞かれても…。」

マスターは依然、【困惑】のまま返答する。

「えっと…『地を駆ける剛脚の少女よ 闘いと訓練の経験を用いて 胸に描いた世界を 自らの走りに映し出せ』…?」

このような文章をなんというか検索…。

「検索結果、『ポエム』…でしょうか、マスター?」

私の検索結果を伝える。

「確かにそれっぽいけど、わざわざ『ウマ娘のトレーニングをまとめたノート』に書くことかぁ…?」

マスターは、より一層【困惑】していた。

しばらく、その事を考えたがなにも結論は出なかった。

とりあえず、内容が理解できる『効率の良いトレーニング方法(作戦∶逃げ用・長距離用)』を読んで、早速トレーニングを始めた。

「スピードとスタミナを上げる練習を重視しつつ、他のステータスも少しずつ上げる」やり方。

今までの「全てのステータスが完璧でなければ、『三冠』には程遠い。」という私中の固定観念は崩された。

「自らに必要なもの、自らの長所」、それだけに集中することが、『三冠』への近道だったのだ。

そんなことを思考しながら新しいトレーニングをこなして行き、少しずつ長距離でも「速く、疲れにくい」走り方を学習した。

「おぉっ!いいぞ、ブルボ〜ン!タイム更新だ!!」

マスターの全力の声掛けが私の胸の中の「ナニカ」に力を与えてくれる。

そう…まるでお父さんに褒めてもらえたときのように。

 

「本日のトレーニングメニュー、完了しました。」

マスターに報告する。

「お疲れ様、ブルボン!」

マスターは、優しい笑顔で労ってくれる。

「ちょっと話があるんだけど…いいかな?」

マスターからの話。

寮に帰るまでの時間は、予定より早く終わったので問題なし。

「了解しました。何のお話でしょうか?」

内容を聞いて

「いや、『トレーナー白書』のポエムみたいなページの事なんだけど…」

「あの文章について何かわかったのですか?」

つい、質問攻めになってしまう。

するとマスターは、

「いや、完璧にわかったって訳じゃないけど、もしかしたら『自分の憧れや、好きなこと、夢を形にすること』なんじゃないかって。」

「憧れ…好きなこと…夢…」

マスターと出会うまで記憶領域から消えていた…いや、『封印していた』言葉。

『三冠ウマ娘』になることを『目的』に設定した時「生半可なものは封じよう。」そう決めて消そうとしたもの達。

今、その『封印』を解く…。

「私の憧れてたもの…」

 

幼い頃…お父さんと見たSFアニメ…そこで宇宙を自由自在に翔け、敵からの攻撃も追手からの追跡も簡単に振り切る戦闘機…。あんな風に、『誰にも抜かれず、どんな距離でも走り切れるような存在』…!

そんな思い出に浸っていると、

「…最ッ高の思い出じゃん!そういうのがきっと、『スキル』の鍵になる…と思う!!」

 

…どうやら一人で思い出に浸っているつもりが、自然と声に出してしまったようだ。

「…そうですね。」

少しずつ体内温度が上がりオーバヒートしてしまいそうだったが、どうにか平静を装いマスターに返事をする。

だが実際、「その戦闘機のように、自由な走りができれば、きっと速くなれる。」とそう思えた。

「明日の練習、このイメージがスキルに繋がるかの試行をさせて頂きたいのですが…」

マスターの練習計画を崩したくはなかったが、どうしても気になってしまった。

これが『スキル』に繋がるのか、私の中に湧き出るこの『熱く、強いナニカ』は何なのかを。

「…」

マスターは、フリーズしたように黙り込む。

「マスター…?」

やはり身勝手だったのだろうか…さっきまでの「熱さ」が冷め始めようとしていたとき、

「お前が、そう言ってくれるのを待ってたぜ!ブルボン!!」

軽く耳鳴りがするぐらい大きな声だった。

ただ、私の「熱さ」はより増した。

「明日から、『スキル』を身に着ける特訓だ!

「スキルを手に入れたブルボンは、素敵スキル!はい、アルトじゃ〜ナイト!!」

…「熱さ」は残っていたが、寒気を感じた。

「…『バッドステータス∶風邪』になる可能性有り。マスター、今日はいつもよりあったかくして寝ます。」

体調管理は基本だ。

「えっ?それって、俺のギャグが寒かったとかじゃ…ないよね…?」

「…寮に戻る時間です。お疲れ様でした、マスター。」

ふと、時計をみたら帰る予定の時刻だった。

「そんなぁ〜!」

マスターの叫びが背後で聞こえたが、時間なので帰らなければ。

 

―次の日―

早速、『スキル』の習得訓練を開始。

「ブルボン、イメージはできそうか?」

マスターが質問する。

「『幼い頃からの憧れ』…ロードは出来ましたが、それを『走りで表現』できる可能性は低いです。」

イメージを現実にする…そんなことが可能だろうか?ただ、マスターが信じたのなら…

「…実行してみせます。」

マスター、お父さん、そして…

私のためにも。

 

しかし、現実に「慈悲」は無かった。

 

最初に『スキル』の練習をし始めてから10日は経っただろうか…

『トレーナー白書』のトレーニングで、スピードやスタミナはもちろん様々な能力が上がったが、『スキル』のようなものは身についた感覚はしなかった。

能力は上昇しているので、決して無駄な日々ではなかった。だが、『スキル』は存在しないのではないかという気持ちが、胸を苦しめる。

マスターは、

「諦めなきゃなんとかなる!」

とずっと勇気付けてくれていた。

私が学園で授業を受けている間、人工知能『ウィア』のデータベースや、図書館で書物などのアナログな情報を収集するなど私のために色んな情報を集めていることを他の生徒の噂で耳にする。

私にはあえてなにも言わずに。

推測するなら、「私に負担をできるだけかけないように」…だろうか。

だからこそ、私も諦めるわけにはいかなかった。

マスターの『指示』ではなく『信頼』を裏切らないために。

 

―メイクデビュー戦前日―

結論を言うと、『スキル』習得未遂行。

「今日は、『スキル』のことは考えず、明日に向けての準備をするために無茶しないようにしよう!」

というマスターの方針により、いつも通りのトレーニングをしていた。

しかし、私の思考回路には『スキル』のことが消去出来てなかった。

クールダウンに入っていると、エイシンフラッシュさんが練習している姿を発見。

時間ピッタリに練習をこなし息を乱さずにいる姿は、私よりも『アンドロイド』のようだった。

クールダウンの時間を終え、練習場に戻る私達の前にエイシンフラッシュさんとトレーナーが現れる。

「…あんな無茶を言う割には、故障なくトレーニングが出来ているようですね。」

…褒められた?それとも、『皮肉』というものだろうか。

一応、私の身体の心配はしてくれたようだ。

マスターは、

「もちろんだ!誰も酷い目に遭わせるもんか!」と威勢よく返答する。

すると、エイシンフラッシュさんがこちらに近づいてきた。

「あなたが努力をしているのは、認めましょう。ですが、私達が勝つという『計画』には狂いはありません。ましては、『適正外の距離を走る』あなたに。」

やはり、『適正外の距離を走る』ことはよく思われていないようだ。

「私と父、そしてマスターとの目標…『約束』は必ず遂行してみせます。」

私も自分の意志を伝える。

「どちらも意志は堅いようですね…ですが、勝つのはエイシンフラッシュです。それでは。」

二人が去っていく。

私はマスターの方を向き、宣言する。

「私たちの夢を…叶えましょう、マスター。」

マスターは、少し驚いた表情をしてから

「ああ!」

と力強い表情で反応した。

 

 

 

 

~練習場の物陰~

 

「『お熱いところ』申し訳ないが、私の『遊び』に付き合ってもらうよ…クッハハハハハハ!!」

 

『朱い霧』を纏い、黒色のフードを被った男は高らかに笑った。

悪意は少しずつ、だが、着実に動き出していた。

 

 




【次回予告】
次回、仮面ライダーゼロワン&ウマ娘!

決戦前の最終練習!

「慌てず、『いつもの私』で走る…」

突如現れる『マギアもどき』達!?

「なんで、こんなにっ…!?」
「今の私の脚は…『逃げるための脚』じゃない…ッ!!」

そして、始まる『メイクデビュー戦』!

「これが私の…『夢見た世界〈スキル〉』!」

第五話 「ヒビけ!Make debut!のファンファーレ!」

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どうも!「日曜日0時更新」を宣言してから達成できなくなってしまった、『泥団子男』の泡男です!
(本当にすみません…!「週1投稿」は、確実に行っていくので…!)
第四話、ご覧いただきありがとうございます!
今回、「スキル」要素をどうしても入れたかったので、(『鋼の意志』と賢さしかkれn…ゲフンゲフン…)「トレーナー白書」に秘伝書的な役割をしてもらいました!
(固有スキル演出ってどの子のも良いですよね…!?)
なので、「『自分の思い描く憧れの世界の自分』=『スキル』」ということにしました!(もしかしたら、他に『スキル』を使う子も出てくるかも…?)
あと、「エイシンフラッシュのトレーナー」は、当初、「ゼロワンの『お仕事五番勝負』にいそうな『単純に嫌味な嫌われ者』にする」つもりでしたが、
「エイシンフラッシュのファンの方に『こんな奴がエイシンフラッシュのトレーナーかよ!ふざけんな!!』ってなるな…」とんあったので、結果、「余計なお世話だけど、言ってることに一理ある気がするし多分、過去に何かがあったんだろうな」って感じの真面目(過ぎて嫌わそうな)キャラになりました!!
(どういう過去かは、次回か次々回で書こうかと…)

長々と失礼しました!
次回もお楽しみに!!

(泡男)
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