ヒーロー科というヒーローになるための学科でも、普通の勉強は必要だ。むしろ、余程専門的でなければ他のどの学科よりも必要だろう。
そんな訳でヒーロー科でも午前中は必修科目などをやっており今は英語の時間だ。あたしの席は1番窓側の列の前から2番目、爆豪くんと緑谷くんの間だ。担当はプレゼント・マイク先生なんだけど、これがまぁ普通だ。多分みんなの意見が一致したんじゃないかな?あたし的には無駄にうるさくなるよりは普通に進めてもらった方がありがたいけど。
それが終わり、希乃子ちゃんと支配くんと3人で食堂に行きクックヒーロー/ランチラッシュの作る昼食を一緒に食べる。家族以外と歓談しながらの食事がこうも美味しいなんて……!
『高校1年生で知るには遅すぎる事実だがな。』
『うるさいですよそこ。知れれば良いのです、知れれば。』
実際、食べてる間はあんまり話さないあたしだけど、この時間はいつもよりかは心なしかしゃべっている気がする。
「えぇ!だから入学式にA組いなかったんだ!私たちはこれから測定なんだ〜。」
「相澤先生が怖いよ…。生徒の如何が教師次第って…、ブラド先生は今のところそう言うのはしなさそうだけど大丈夫だよね?」
希乃子ちゃんは居なかったことに反応し、支配くんは除籍云々に反応してる。性格の違いかな?
「ブラドキング先生かぁ。あの人確か熱血漢な性格してるから、落ちこぼれは掬い上げる!的な人っぽいし大丈夫だと思うよ。
あぁ、そういえばなんだけど、今日のあたしたちのヒーロー基礎学は個性把握テストやっちゃってるからその次になると思う。これが実技系なら放課後はクラスで個性の発表や反省会みたいなのしそうな気がするからそうなったら悪いけど今日は先帰ってていいよ。」
「クラスの人達とコミュニケーションとるのも大事だからね〜。私たちも決起会やってお互いの個性とか知れたし絆みたいなの出来て良かったからそう言うの行った方がいいよ!」
「うん。あの場は楽しかった。」
2人ともそう言ってくれたのでそうなったら遠慮なく連絡しよう。
そして午後になりヒーロー基礎学。
「わーたーしーがー!!!
普通にドアから来た!!!!」
プレゼント・マイク先生が静かだった代わりに今度はオールマイト先生がうるさい。
「早速だが今日はコレ!!
戦闘訓練!!!」
おお!やっとですか。あたしはヴィランとの戦闘や災害救助だけがヒーローの仕事って訳じゃ無いと思ってるからあくまでやる事の一部って認識だけど、それでもやっぱり戦闘訓練は楽しみになっちゃう。スタンドを扱うには闘争心が必要っていうからそれが原因かな?
そしてどうやら、入学式前に送った個性届と要望に沿ってあつらえたらしいコスチュームが届いていると。自分の意見と相手側の経験から自分の個性に合ったコスチュームにして貰えるのはありがたいね。あたしは自分には一切作用しないからほとんど要望そのままだろうけど。
「着替えたら順次、グラウンド・βに集まるんだ!!!」
そうオールマイトが締め、一旦着替えるために解散した。忘れないうちに2人に連絡しとこ。
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みんな着替えて集合し、現在オールマイトが設定やルールを説明している。まあ簡単に言うと核兵器って設定のハリボテを
・ヴィランチームは守り切るか確保テープをヒーローチームに巻き付ければ勝利。
・逆にヒーローチームはハリボテに触れるかヴィランチームに確保テープを巻き付ければ勝利。
・制限時間はヒーローチームが突入して15分
と言う事らしい。コンビの組み合わせについてはクジだって。飯田くんがそれについて質問してるが緑谷くんがそれらしい答えで納得させていた。
Aチーム:緑谷くん・丸い子
Bチーム:腕が6つある背の高い人と左半身が氷っぽい人
Cチーム:バイク女子と葡萄っぽい小さい人
Dチーム:飯田くんと爆豪くん
Eチーム:あたしと肌がピンクの子
Fチーム:プロレスラーみたいな覆面の人と岩みたいな頭してる人
Gチーム:耳がイヤホンの子と金髪のちゃらい人
Hチーム:顔が鳥みたいな人と髪が長くて目が大きい子
Iチーム:尻尾生えてる人と透明な人
Jチーム:赤毛のトゲトゲした男子とテープカッターを模したヘルメットをしている人
以上の組み合わせとなった。こうしてみると全然クラスメイトの名前知らないなぁ。そしてあっという間に最初の組み合わせくじが行われる。どうやらA対D、つまり緑谷くんと爆豪くんの戦闘に決まった。ヴィランチームが先にセッティングするために建物に入り、5分後にヒーローチームが突入するらしい。あたしも今後に向けてしっかりと観察しますかね。
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ヒーローチームが建物に潜入した。見聞きした限りだと緑谷くんは制御が出来ていない、RPGで見かける自爆系の技みたいな身体強化と推定個性:無重力化 の丸い子という、実質戦闘個性がないというハンデを負っている訳だけど、果たしてどちらも戦闘利用可能な個性であるヴィランチームに勝てるのだろうか?
「いきなり奇襲!!!」
葡萄っぽい人が叫ぶ。緑谷くん達がまだ一階にいるにも関わらず曲がり角から爆豪くんが仕掛けて真っ直ぐ緑谷くんに殴りかかって・・・おお、避けた。しかも丸い子を庇う主人公ムーブまでしちゃってるよ。これは後々に響きそうだなー。2回目も躱した!!というか腕を掴んで一本背負いを綺麗に決めた!
『1回目も今も、避けるというよりは相手の行動を確信している感じがあったな。あじみは少なくとも中学時代からの仲と言ったが恐らく小学校や幼稚園からの縁なのだろう。』
『ん?中学生からの仲でも友好度によってはアレくらいなら出来ない?』
『避けるだけならな。あの爆豪という少年、緑谷のソフトボール投げの時には飯田に、彼が無個性だと話をしていた。だから「絶対に有り得ない」という顔をしていたのだろう。それにこの数日だけでも緑谷に対してだけ他の者より当たりが強いことがわかる。中学からの仲だったら他の者と態度はそう変わらんだろう。大方、今まで無個性で見下していた幼馴染がこんな力を隠していてコケにされたと思っているのだろう。』
なるほど。やっぱり他人の考察がすごい的確だな騎士さんは。そんな会話をしている間に3回目も避けて撤退した。別カメラでは丸い子がハリボテを発見し緑谷くんと連絡を取っている。あ、爆豪くんが見つけた。ん?右手を構えt「爆豪少年ストップだ!殺す気か!?」
オールマイトが言った途端、画面が真っ白に、直後に暗転し部屋全体が振動と轟音に包まれた。あたしはバランス感覚も鍛えてるから普通に立てたけど他の人は立ってられる人はあまり居なかった。
煙が明けると、直撃は避けたらしい緑谷くんがなんとか対抗しようとしていた。別の画面では丸い子がハリボテまでいい感じに肉薄したらしく、飯田くんが抱えている。オールマイトは次爆豪くんがそれやったら負けにすると宣言した。おお、バカの一つ覚えみたいに突進していったと思ったら目の前で爆破して目眩し、そのまま回り込んで攻撃した。そして振りかぶって籠手で殴りつけ、掴んで背負い投げた。緑谷くんはどうやって爆豪くんに勝ってハリボテを確保するのかな?
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『へぇ。ああやって逆転勝ちするんだ。』
『真上にハリボテがあることを確認し、自爆して飯田の隙を作り、サポートする。…勝負を投げ捨て試合を拾いに来たか。色々気になる点はあるが、面白い発想をするやつだ。ちなみに、あじみが緑谷の立場ならどうする?』
あのあと、緑谷くんと爆豪くんが何か言い合ったあと互いに突撃し、緑谷くんが自爆個性を真上に使って丸い子と飯田くんの間に空間と衝撃波、ついでに飯田くんの隙を作り丸い子がその瞬間にハリボテに抱きついて勝利。緑谷くんは個性を使った右腕が酷いことになった上に爆豪くんの爆破で左腕も火傷が酷いことになっている。
『爆破を斬りながら身体中傷付けて出血多量で倒す。本物の敵だったら接敵時に両腕を切り落として抵抗を出来なくする。』
『思ったよりも過激な回答だな…』
いや、エグいかもしれないけど普通に相手が犯罪者なら相手の個性の発動を絶つのが1番確実だよね。
それにしても勝った方がボロボロで負けた方が無傷。いや、爆豪くんのプライドは決定的に傷ついたかな?画面越しにも呆然としながら凄い汗かいてるのが分かる。緑谷くんは保健室に運ばれ、残りの3人の講評をオールマイトが発表し、その理由をバイク女子が述べてる。へぇ、ハリボテを1番核と見做してたからかあ。個人的には自爆と無重力化という相性以前にまともな継続戦闘が望めない中で冷静にお互いの位置などを調整して勝利につなげたヒーローチームの連携と発想力に拍手付けたいけどオールマイトも正解って言ってるし設定に沿ってる方が評価高いんだ。少しは意識しよっと。
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場所を移して2試合目。これは一瞬で決まった。6本腕が大きい水掻きみたいな構造してる方が腕の先端に耳とか口を生やして索敵と情報提供をし、左半身が氷の方が建物を一瞬で凍らして尻尾の人と透明な子を無力化しつつ簡単にハリボテを確保した。はっや。そしてさっむ。あたし寒いの苦手なんだよねぇ…。ん、今右から氷出して左で溶かした?もしかして左で熱系統の個性も使える?左からも個性使えるなら隠さなきゃいいのに。
さて、次はあたしとピンクの子が選ばれた。軽く見た感じピンクの子コミュ力高そうだしコンビ的にはなんとかなるよね!うん!!
直近に検定があるのでまた暫く間が開くと思います。ご了承下さい。
『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 〜2人の英雄〜』編、読みたいですか? (2作目以降の映画は自分は他の方の小説でも見たことが無く、時系列が曖昧なのでまたその内調べ、適宜アンケート取ります)
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