ゲーム版BWのゲーチスに成り代わり!?   作:セッル@ポケモン熱発生中!

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成り代わり主のポケモン知識は、ゲームだと、HG•SSとBWとBW2
ポケアニだとマサラタウンのサトシとアイリスとデントのコンビ(エピソードN)
漫画だとBWの巻は一通り読んだけど、あんまり覚えていない。
pixivの二次創作の知識から、広く浅く何か知っている…?程度の知識です。


学校に通います!

私が、何故かポケモン世界のゲーチスに乗り移り、いや、憑依…もしくは、成り代わり?した日から早くも10日経っていた。

 

どうも、ダークトリニティの話を聞くに、私が成り代わる直前までは本来のゲーチスは野望を子どもに潰された事によるショックで、完全に何も出来ない人形のようだったそうだ。

だから、私の存在をあっさりと容認出来たと言っていた。

 

ダークの1人が言うに、『自ら食事を取る事なんて無かった。いつ死んでもおかしくなかった。』という状況下だったのもあり、またゲーチスが先天的に持っていた左腕と左足の麻痺も衰弱と共に酷くなっていたのもあり、ダークトリニティの中では、本物のゲーチスは自分達がバトルしていた時間帯に死亡。

どういう因果か、異世界の私の魂がゲーチスの体に乗り移った。と結論付けたそうだ。

 

私もそれには一理あると思っている。そうでもなきゃ、ゲーチスの体に私が入り込む余地などないのだから。

 

そんなこんなな議論を交わしつつ、私は先ずは、この体を健康体…とは言わないまでも、1人で外に出れるように食事とリハビリに精を出し、ダークトリニティから、この世界で私が知っている人は実在するのかを調べてもらいながら、この隠れ家で過ごした。

 

 

 

 

 

それから月日は流れ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アスター様、庭から外には出ないで下さい」

「はーい。」

 

そう、もうポケモン界に来て1年過ぎた。

確かに足が動かしにくいが、1人で庭(これが結構広い)を歩き回れるくらいには回復した。リハビリの一環で、ポケモン界の文字も習い(アンノーン文字だった。しかも、全世界共通文字!)今では、ダークトリニティとピクニックできるまでになった。

ダーク達は、中身が違う私にも常に敬語を使い、恭しく壊れ物みたいに接してきた。

 

「毎回言っているけど、私はゲーチスではないから、敬語は要らないよ。」

と言っても、彼らは、

 

「我らが仕える相手は唯お一人、ゲーチス様の面影を残す貴方様にゲーチス様を見出しているのは我らの我儘です。お気になさらず。」

 

と言って断固として拒否。中身の年齢としても何十と年上の人が、子どもとも言える私に対して、まるで主人の如く仕える姿に、最初は違和感があったけど、彼らが仕えているのはゲーチス、私はあくまでオマケと考えれば、違和感が仕事しなくなり、慣れてしまった。

そうして、ポケモン世界での常識を学んでいる中で、遂にこの日が来た。

 

 

「はじめまして、ブラックシティから来ましたアスターです。この通り体が不自由なため学校は初めてです。トレーナーになる事はありませんが、皆さまどうか宜しくお願いします。」

 

「みんな、今日からこの学校に通う事になったアスターさんだ。年は離れているけど、友達として接してくれ。」

 

「「「はーい!」」」

 

そう、学校。正式にはヒオウギシティにあるトレーナーズスクールだ。ゲーチスの野望を聞き、「ゲーチスこそ化け物だ」と言い切った主人公の幼馴染み兼ライバルであるチェレン。今では現役のジムリーダーであり、教師でもある彼の学校に通う事になった。

 

勿論、当初はダークトリニティは大反対した。

なんと言っても、ゼクロムに選ばれし英雄トウヤの関係者だ。私だって、もし“続き”がなければ、ポケモンについての知識はダーク達に教えてもらい、隠れ家で世捨て人のような暮らしをしていただろう。

だけど、ゲーチスには続きがある。

私になったことで、ソレが無くなれば良いけど、そうとは限らない。何よりキーポイントである【アクロマ】の行方が不明。

このアクロマがゲーム版ならまだいい。

だけど、これがアニメ版だったら、ゲーチス以外のパトロンの元でイッシュ地方を凍りつかせかねない。

実際、マサラタウンのサトシ10歳が実在する事が分かった以上、ゲーム版で話が進むとは限らない。なにより、この世界は現実だ。

 

世の中は予想外の連続だ。それは私が野望を潰された後にゲーチスに成り代わった経験から妙に現実味がある。

 

そもそも、なんでゲーチス…。ポケモン界のキングオブ下衆野郎に成り代わっちゃったの?

せめて…、せめて…、Nを拾う前とか、プラズマ団建設前までなら、何とか軌道修正ができたのに…!

 

 

 

「ねえねえ!アスター!ブラックシティってどんな所なの?」

「アスターって、お花の名前だよね?可愛いね。」

「アスターに苗字がないってホントなの?」

 

本当は、ブラックシティではなく、ヒオウギシティにある隠れ家で暮らしていたけど、私には存在を証明する書類も親もいないから、治安が悪く、裏の人間が出入りすると噂の咎人が集まる都市ブラックシティ生まれと言うことにしたんだって。ダーク達が言ってた。

ちなみに、苗字が無いというのも嘘。

この体がゲーチスなら、私の苗字も【ハルモニア・グロピウス】になる。けどゲーチスはイッシュでは有名な指名手配犯。いくら月日が経ったとはいえ、プラズマ団騒動を知らない人なんていない。

そんな中で、ハルモニア姓など名乗ろうものなら、国際警察のハンサムが押しかける。

その前に、チェレン先生が各ジムリーダーに電報を出しかねない。

 

唯一の安全は、私を見て、誰も私の事をゲーチス本人だと思わないこと。

性別も変わった上に、2メートルあった背は縮み、150センチになり、見た目も10代後半?くらいになった。確かに顔はゲーチス女版とも言えるけど、今は変装の一環で黒髪のカツラをつけているし、今の姿では私をゲーチス本人だと誰も思わないだろう。(実際本人じゃないし)

 

この世界では成人は10歳。だから、トレーナーズスクールにいるこの子達は最年少4歳から最年長9歳。来年には大人の仲間入りをはたし、旅に出かける子達もいる。

勿論、留年制度やトレーナー以外なら最長20歳まで、成人を伸ばせるシステムがあるとダークトリニティは言っていた。

 

だろうね。ダークトリニティに聞いてちょっと安心したよ。

というか、大体の大人は子どもを命の危険が伴うポケモントレーナーを職業とすることは反対する。

 

トレーナーと言えども多種多様。ポケモンとの繋がりが生活に直結するこの世界において、《ポケモンと心を通わせることが出来ない=社会生活が出来ない》と同義。

だからこそ、10歳になった少年少女は余程の事情がない限り、ジムチャレンジをしてジムバッチを最低2つは持つことを推奨されている。何故2つなのかというと、街や家にいるポケモンと接する上では2つで十分だからだそうだ。

 

なので、ほとんどの人はジムバッチを2つ貰うと満足して、旅の道中で色んな職業を知り、それを踏まえて生涯の職を決めるのがスタンダードだ。警察や消防士になりたいならジムバッチ4つとかの条件があるくらい職業選択にも影響する。

だから、親は積極的に子どもを旅に出す。

 

だから、私はかなり特殊な環境にいたと周囲の人は思うわけ。見た目的には子どもを産むとまではいかないまでも、結婚していてもおかしくない歳に見える。

なのに、そんな歳の大人が今更トレーナーズスクールでポケモンに関する勉強とバトルを一桁の年齢の子どもと一緒に学ぶなんて、犯罪組織はあるけど、この平和なポケモン界においては、重い事情持ちと思われてしまうのはしょうがない。

 

実はこうなったのには理由があって…。

私の診察の為にブラックシティにある病院で診察書をもらい、その間はダークトリニティは私の国籍を得る為に動いていたんだけど、その病院の近くが…ポケセンだったんだよね。

それでつい飛び込んじゃって、ラッキーとタブンネを指差し、「この生き物は何?」(実際初めて見たから嘘は言っていない)と聞いたら、ジョーイさんは顔色を変えて、すぐさまジュンサーさんに連絡。

焦った上にダーク達を呼ぶわけにはいかない私は『ポケモンを架空の存在と思っていた。』と嘘でもない本当の私の世界観を答えてしまい、すぐ様、警察で保護。

いくらその時は染めていても、緑の髪なんて、かなり特徴的でゲーチスやNとの血縁関係を匂わせるものを放置なんて、危険すぎる!と思って、私が警察署で保護されている間に抜け出そうとしたところでダークトリニティ登場。

ちょうど偽造国籍を得たところだったから、それを使って親族だと偽って養子縁組したんだよねぇ。あの時は本当に焦ったぁ。

 

 

 

 

 

 

 

そんな事情の中、入った学校は新鮮であった。

 

 

 

へー、火は水に弱く、水は草に弱く、草は火に弱い。…か。

 

クラスメイトはかなり年下とはいえ、

最近は敬語の大人達としか話せなかった私にとって、タメ語で気兼ねなく話しかけるクラスメイトは、何だが【元の世界】を思い出し、帰郷の念が流れたり、

 

「ポカブ!ひのこ!」

ポッカ!

「ツタージャ!かわして!」

ツター!

 

かと思えば、ポケモン世界なのだと実感する授業があったりと、隠れ家でダークトリニティから教わる授業とは違い、【今の私が生きている世界】と思える。

正直、ダークトリニティと過ごす事は、現実味が無く、いつまでもゲームの世界に来てしまった異邦人の感覚だった。

 

 

 

生きているのか…?実はもうゲーチスのように死んでいて…これは夢の世界のことなのか…?

 

そう思ったのは一度や二度ではない。

ダークトリニティの大反対を押し切って、学校に通いたかったのは、何もこの先の話の展開を最前線で見たかっただけでは無かった。

そんなもの、唯の言い訳に過ぎない…。

 

 

 

 

 

「君はポケモンバトルはしないのかい?」

 

警察から事情を聞いているであろうチェレン先生は、私がポケモンとの接触が極端に少ない事を知っている。

実際、隠れ家ではポケモンを見ることが無かった。

というのも、ゲーチスのポケモンは凶悪ポケモン【サザンドラ】を筆頭とした扱い方が難しいポケモンばかりなのもあり、下手に会わせると喰われると、ダークトリニティが離れた所で世話をし、私がこの世界に生まれてからは一度も見ていない。

 

 

初めて会ったポケモンは、タブンネとラッキー!ノーマルタイプでふわふわで可愛かった!ついつい、はしゃいでジョーイさんとジュンサーさんを質問責めにしてしまったのは反省している。

 

そういった事情を知っているチェレン先生筆頭に他の先生も、私が授業よりポケモンと遊んでいても誰も注意しない。流石に他者のバトルを無視して遊び呆けるのは注意するけどね。

誰も、私にポケモンバトルを強制的にやらせないし、他のクラスメイトにバトルを申し込まれて断り切れずにいれば、助けてくれるし、本当に良い人しかいないよ、この世界。

私の元の世界より善人の比率が高いよ、確実に。

 

 

 

 

 

 

「ただいまー!ダークトリニティ!」

「お帰りなさいませ、アスター様。」

 

こんな日々が続いて欲しいな。

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