ゲーム版BWのゲーチスに成り代わり!? 作:セッル@ポケモン熱発生中!
嘔吐の表現があります。
さて…、私、【アスター】もとい、正確にはポケモン世界において下衆野郎にして、最低最悪な鬼畜野郎の名を持つゲーチス・ハルモニア・グロピウスの“体だけ”(これ重要!)を現在、不本意!不本意ながら!受け継いでしまった、異世界の住人にして、現ポケモン世界の住人になってしまった、フルネーム
【アスター・ハルモニア・グロピウス】と申します。
ちなみに、偽名は、【アスター・ブラック】ね。
今でこそ、ダークトリニティと円満に仲良く(か…は不明だけど。)暮らしているけど、前の体の所有者、ゲーチスの悪行は2年たった今でも有名だ。
いくら、身長が縮み、本物の女性になったとしても、(私としては助かるけど)顔だけはどうしても、『ゲーチスを女にしたらこんな感じ』と言うほどにそっくりだ。
もちろん、特徴的な緑の髪と赤い目もそのまんま。
学校に通う事になったのもあり、印象をゲーチスから遠ざける為に、黒髪のカツラと化粧でeye lineをキツイつり目から、垂れ目にしてもらっている。
ダークトリニティの意外な才能には驚いた。
さて、では何故、私がこんなことを今更、心の中で言っているのかというと、理由は、
「今日の特別講師は、元イッシュチャンピオン、アデクさんです!」
「よっ!未来のチャンピオン候補達!」
「「おおーー!!」」
これである。彼の名はアデク。
元とはいえ、イッシュチャンピオンであり、何より、ゲーチスの野望を実際に聞いた者である。当然、ゲーチスに好意的な印象を持つはずがない。
それだけだったら、まだいい。問題は、
「君がアスター・ブラックさんか。アデクだ。よろしく!」
「どうも…。」
これである。
そもそも、1生徒と見られているのなら、わざわざ私の名前をフルネームで呼んだりしないだろう。実際、ほかの初対面の同級生達には普通に名前呼びだ。
それと、この体がゲーチスだからなのか、自身を探る相手には、身体が嫌悪感を抱くようになっている。例としてはチェレン先生とか警察とか、一時期はダートリもだったし…。
そんな感じだから、例え相手が善人でも、近くには居たくないと思ってしまう。
でも、コレは酷いな…。まぁ、ゲーチスの計画を終末に追い込んだ関係者だしな。
でも、身体がざわついて落ち着かない。
早めに終わらせたい。ここは、にこやかに挨拶をしないと。
「お会いできて光栄です。元イッシュチャンピオン、アデクさん。」
「お…、おお…、そこまで畏まらなくていいんだぞ。アスター。」
挨拶も終わり、授業が始まり、アデクさんの周辺は他クラスからも生徒が集まっている。
なら、もう、
「気分が優れないので、家に帰ってもいいですか?チェレン先生。」
この身体になってからは、仮病でもなんでもなく、本当に気分が悪くなって早退する事が多い。
「そうなの?確かに今日は実技が多かったな。分かった、早く帰って治すんだぞ。」
「失礼します。」
落ち着かない。アデクさんだって、私の経歴から気にかけているんだろうけど、居心地が悪すぎる。
「うっぷ…!おえ…!」
「「「アスター様ー!」」」
自宅にたどり着いてから、直ぐに吐いてしまった。
「やはり、学校など無茶です!今すぐお辞めください!」
そう言ってくれるけど、私には、まだ…するべき事がある。ゲーチスの身体を不可抗力だとはいえ、受け継いでしまった以上、ゲーチスの業を…少しでも…償わなければ…。
「問題ありません。それより、ダークトリニティ、ジョウト地方の例の子の居場所は?」
「はっ!その件は既に把握済みです。」
「なら、計画通りに進めてください。」
「仰せのままに。」
ねぇ?貴方は本当に死んだのですか?ゲーチス。