夜のネオサイタマ上空に船が飛んでいた。
そう、カチグミの中でも一握りのカチグミ達を乗せる宇宙船オラクルである。
普段は宇宙を飛んでるのだが、燃料が底ついたので補給をしにきたのだ。
燃料をせっせと運ぶマケグミアークス達に指示を出しているニンジャのメンポが怪しく光る。
全身をフォトンヨロイで固めた姿に『脳死』と彫ってあるメンポ、彼こそがオラクル内で最
高権力者の一人であるアークスニンジャである。
あらかさまにニンジャなのだ!
燃料を運び終え、飛び立とうとした瞬間!突然燃料庫が爆発した!!
「アイエエエ!爆発ナンデ!!?」
恐怖のあまり失禁をして気絶するアワレなマケグミアークス達!
「何事だ!」
流石ニンジャは動揺しない。うろたえるアークス達を無視してジッと一点を見つめる。
彼のニンジャ・アイは10M先でも良く見えることで有名だ。
「・・・!イヤーッ!!」
両手を前にかざし、爆炎弾をお見舞いする!この間まさに0.02秒、完璧なアンブッシュ(不
意打ち)である。
「アイエエエ!アイエエエ!!」
爆発音に驚いたアワレなアークス達は一人残らず失禁し、床にシリモチを付いてしまった。
「ドーモ、ニンジャスレイヤーです。」
爆風の中からオジギをしながらニンジャが話しかけてきた。
彼のアンブッシュは全く効いてなかったようだ。全く持ってホネオ=リゾンである。
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。アークスニンジャです。」
オジギをし返すアークスニンジャ、ニンジャのイクサにおいてアイサツは絶対の礼儀だ。古
事記にもそう書かれている。
「何が目的だッ!」
「通りすがっただけだ。だがニンジャは殺す」
そう言った瞬間、ニンジャスレイヤーの体が消えた。
「・・・!」
気づくとニンジャスレイヤーの左手がアークスニンジャの心臓を貫いていた。
しかし、アークスニンジャは霧のように消えうせた!フシギ!
その瞬間、真後ろに移動したニンジャアークスが空に手をかざした!
「イヤーッ!」「グワーッ!」
ニンジャスレイヤーの体を貫く雷撃!ナムサン!
「どうだ!ニンジャスレイヤー=サン!これが私のジツのゾンデだ」
メンポの脳死の文字を光らせながら話すアークスニンジャ!コワイ!
「イヤーッ!」「グワーッ!」
追撃のゾンデ!
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワー
ッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
絶え間ない雷撃!ナムサン!!
「後悔してももう遅い、貴様はタイガーの尾を踏んだのだからな。」
ピクリとも動かないニンジャスレイヤー!さらにゾンデを食らわせようと手を空へかざすア
ークスニンジャ!
その瞬間!
「イヤーッ!」「グワーッ!?」
音速の一突きがアークスニンジャの右腕に深々と突き刺さった!
「ブッダファック!・・・あれだけのジツを食らってなぜ動ける!」
そう、ニンジャ道を嗜む皆さんなら既にお分かりである通り、カラテを極めたニンジャスレ
イヤーにコテサキのジツは通用しなかったのだ!
ドラゴン=ゲンドーソーが言っていた『ノーカラテ・ノーニンジャ』の意味がはっきりと確立される瞬間でもあった。
カラテを疎かにしたアークスニンジャとカラテを極めたニンジャスレイヤーには決定的な差が出来てしまっていたのだ!
「Wasshoi!」
そう叫び、アークスニンジャを羽交い絞めにし上空十数メートルまで飛び上がるニンジャスレイヤー!!
ニンジャの脚力があってこそのジツである!
物理法則によって頂点まで行った時、上下が逆転する!
そしてそのまま回転を加え落下する!
「イヤーッ!!」「グワーッ!!」
超高速で叩きつけられるアークスニンジャ、彼のヒサツ・ワザが炸裂する!地面に埋まるア
ークスニンジャ!
イクサにケリがついた瞬間でもあった。
「サヨナラ!」
頭から地面に刺さったまま爆発四散するアークスニンジャ!
そして、その場にもうニンジャスレイヤーの姿はなかった。
今宵もまたニンジャを一人葬ったニンジャスレイヤー。
次の標的を探すべく、彼は夜のネオサイタマを疾走する。